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おじさん♡実家に帰ります③
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みぃ♡
「僕、イライラしてたんだ」
久しぶりに、ペットボトルのお茶を飲む。
「マタニティ何とか、かもしれない。ちょっと、いつになく思い切った事をやっちゃう感じ?」
急須で入れてない、茶色い緑茶だ。
ワビとかサビとか何かが沁みる。
「マタニティブルーね。みぃくん、相変わらず適当なんだね」
君は相変わらず歯に絹着せないんだね。
目の前にいる元妻を、感慨深く見つめる。
脱出は呆気ないくらい、簡単に出来きました。
ボタンひと押しで、本当に祖国からお迎えが来た。
そして僕のためだけに用意したという、特別機でひとっ飛び!
あっさり帰国と相成りました。
何故が誰にも引き止められなかった。
…それが、逆にショックだったな。
それにしても。
とっ散らかった末に、色々と思い詰めちゃった僕は思い切った事をしてしまったよ。
旦那になんの断りもせず、勝手に里帰りしました。
いや、実の所は勢いでボタンを押してみただけなんだけど…
想像を超えて大事になってしまった。
…怖い。:(;゛゜'ω゜'):
で、今。
政府の秘密基地?みたいな所にいる。
で、唯一の身内?みたいな元妻とおしゃべりしてます。
栄子ちゃんは変わっていなかった。
前と変わらず世話焼きで、僕にエビ入りのお菓子を勧めてくれる。
もちろん自分もボリボリ食べている。
「カルシウム摂らないとね。あと葉酸も!妊娠初期なら絶対いっとかないと」
この人、本当にすごいと思う。
急に呼び出された物騒な場所で。
変わり果てた元旦那と再会して。
エビせんなんか普通に食えるかね?
僕だったら無理だ。
…本当、君って人はたくましいな。
栄ちゃんが変わらずにいてくれて僕は救われたよ。
だが、変わった事もある。
栄ちゃんは妊娠していた。
なんと僕と離婚する時には既に妊娠5ヶ月だったのだ。
もちろん、僕の子ではありません。
「普通気づくよね。結構、お腹出てたんだし」
確かに…
ちょっと太った?とは思ってたよ。
でも、普通にさ…
口が裂けても言わないよ(´・Д・)」
「ごめんね。ちゃんと気づいてあげられなくて。そんな大変な時にリストラとかされちゃったし」
栄ちゃんは悪阻がひどかったらしい。
なのに僕は全然気づいてなかった。
そういえば、なんか機嫌悪いなとは思ってた。
更年期かな?とか思ったりしてたんだ。
まぁ、絶対に…
口が裂けても言わないけどね(´・Д・)」
「いやいや、みぃくん。あなた、私に浮気されてたんだよ?それに、そっちこそ大変な時に打ち捨てられたんじゃないの。まったく、相変わらずバカがつくお人好しね」
うわぁ、相変わらずハッキリ言うなぁ(;´д`)
「そう、かもしれないけど。でもさ、僕は栄ちゃんが幸せになってくれてて嬉しいんだ。…僕は、君を幸せに出来なかったし」
「はぁ?何それ。私、幸せだったよ」
「へ?」
「私、みぃくんと居て幸せでした。なによ。結構、楽しい事もあったでしょ?私は一緒にいた頃のこといい思い出だって思ってる。みぃくんは違うの?」
違わない(*´-`)
「…でも、僕は。栄ちゃんの夫として、ちゃんと…出来なくて」
主に夜の営みが、出来なかったじゃないですか。
「それは、そうね。でもそれだけじゃないでしょ、夫婦ってのは」
だよね!
…とか言って。
主にソレばっかの夫婦関係について、今まさに悩んでます(;´д`)
「今の旦那ね。みぃくんと違って可愛げがないし、ケンカばっかり。正直言ってみぃくんといた時の方が幸せだったって思う時あるよ」
え、そうなの?
確かに僕達ってあんまりケンカとかしなかったよね(*´-`)
いつもゆる~い僕としっかり者の君でなんとなく上手くやれてた。
正反対でそこが良かったのかな。
「私達、二人で居ると楽だったでしょ。全く違うキャラなのに、お互い丁度良く凸凹がハマってたよね」
そう、僕らは解りあってた(*´-`)
…ただ、先に進む勢いはなかったね。
だから、行き詰まった。
君はちゃんとした人だから、ちゃんと先に進んだ。
僕と君が別れたのは多分、そんな成り行きだった。
「運命共同体としては噛み合わなかったけど。私、みぃくんの事は家族だって今でも思ってる。なんか…弟、とかそんな感じね」
ほぉ。
いや、僕は栄ちゃんの五つ歳上なんだけど。
「ま。夫婦じゃなくて友達だったんだよ、私達」
え、どういう事?
「だってさ、夫婦って分かり合うとか無理じゃん。あんま、必要もないしね」
えぇ?そうなの?
「お互いが、ちゃんとそれなりに役割を果たしてたらいいって感じ。二人でちゃんと生活出来てれば充分だよ」
ドキっとした。
そうか、そうだよね。
僕は空調の効いた清潔で素敵なお屋敷で。
他人様に入れて貰った紅茶を飲んで。
ため息ついて物思いにふけってた、だけ。
奥様になってからずっとそんな感じだった。
「無理して変わるとか無理だし。うちは一緒に暮らすうちにお互いが擦り合わせしてちょっとずつ変えてくわ。焦ったってしょうがないし、無いものは無いんだし」
無いものは無い、のか。
栄ちゃんは自分に有るものをちゃんと解ってて、大事に出来てるんだな。
だから無いものを無闇に欲しがらない
…僕、わかってなかったな。
「どーせ、男に女の気持ちなんかわかる訳ないんだし」
あ!それはわかるかも。
「生理も無い奴らに偉そうに言われたく無いっての」
あ、、、やっぱりわかりませんでした(;´д`)
Ωは生理ないんだよ。
なんか、ごめん。
栄ちゃんは毎月、その日は死んでたもんな。
死ぬほど辛いイベントが毎月か。
もう、頭が下がりまくりますm(._.)m
「みぃくんさ、旦那ーズに色々思う所はあるんだろうけど、少なくとも愛されてる!っては思えるんだよね?」
わぁ、急に核心に迫る話に切り替わった!
女子トークの展開って軌道が読めない(;´д`)
「私ね、実は離婚してから一旦、みぃくんの事を全消ししたんだ。」
…そっか、いや、それはそうだよ、うん、そ…(/ _ ; )
「でも、そんなの無理だった。みぃくんはもう私の人生の一部だもん。どんな関係に変わっても大事な人です」
(((o(*゜▽゜*)o)))♡栄子ちゃぁぁぁぁあん♡
「だからね。のたれ死んでたらどうしようって、気になるわよ。そりゃ」
栄子さん…ったら、いけず_:(´ཀ`」 ∠):
「しばらく連絡取らないうちに、行方不明になってたから心配してたんだよ。それがさ。トントン拍子で玉の輿婚したって聞いて。めちゃくちゃムカついたし!…死ぬほどホッとしてたんだよ!」
…僕、天涯孤独じゃなかったんだ。
栄ちゃん、君は僕の家族です。゜(゜´ω`゜)゜。
「いくらインポだからってさ、なかなか酷い事しちゃったって、私なりに懺悔してたし」
…身内って容赦ないな( ˙-˙ )
栄子さんの歯にはもうちょい絹を着せた方がいいかもしれない。
旦那さんとモメるの多分、そういう所だって。
兄、としてそう思います(*´-`)
「これからは、ママ友だね」
???、ママ、友。
「私の方が先に出産だし!逐一報告するからね。みぃくんも不安な事とかサイコな旦那のグチとか、ちゃんと報告してよ」
「…うん。する!」
僕達、同じタイミングでママになるんだ、ね。
すっっっごい偶然。
これは、もう運命って事にしよう。
元夫と元妻がママ友になって仲良しこよし(=´∀`)人(´∀`=)
…僕、Ωになって良かったな。
栄ちゃんとこんなふうになれて良かった。
ポチッと、ボタン押して良かった。
なんかね、辛くって。
もうすぐ赤ちゃんが産まれるのに、不安しかなくて。
…ありがとう、元気でた。
この、地に足のついた元気が欲しかったんだ。
僕は友達が欲しかったんだ。
おじさんの時より切実にそうなんだ。
セスとマックスの悪口を聞いて欲しかった。
不安な事とか、ムカついた事とか、ささいな事とか、思いつくまんまにしゃべってしまいたい。
それから。
そうだよね!って共感して欲しかったし、分かる~、でもそんなん気にすんなって励ましてもらいたかった。
共感し合いたいんだ。
…だから野朗じゃ、話にならない。
女子と話したかったんだ!
元おじさんだけど、今の僕はリリィちゃんなんだ。
まだ慣れない事だらけだけど、女の人の感じ方がしっくりするし、好きだ。
ボタン、押して良かった。
答え、出たもの。
ピコーン!
はい、回答権は今井さんです。
では!回答をどうぞ
ないものねだり。
失くしたものの良いとこだけ思い出して。
今あるものの嫌なとこと比べて。
ぬくぬくと甘えながら、不満たらたらしてたんだな。
セバスティアン、マクシミリアン、ごめんなさい。
僕、また逃げちゃいました。
君達は、僕と違う。
どうしようもなく違う。
だから何だ。
よく考えたら本当に嫌な事なんてなかった。
何の説明もなく押し付けらてるって思っていたんだ。
確かにそうなんだけど、でも僕は不幸なんかじゃない。
僕は愛されてた。
彼らなりに精一杯に、全力でちゃんと愛してくれてた。
どう考えても、僕は幸運でしょう。
トントン拍子で玉の輿に乗った癖に贅沢ばかり言って。
僕って奴はいつからそんなイケすかない奴になったんだ。
全部、何かも満足しなきゃいられないのか。
おじさん、怒るよ!
可愛いからってわがままばっかり言っちゃダメだぞ。
急ぎすぎだったんだ。
慌てちゃいけない。
今度こそ、向き合おうって決めたでしょう。
短気は損気だ。
慌てる乞食は貰いが少ないぞ。
…急に、会いたくなった。
恋愛相談のアドバイスであるあるの『距離を置く』ってヤツ、的を得てました。
離れてみて、解った。
自分がどれだけ、夫が好きかわかりました♡
セスとマックスが恋しい。
会いたいよ、…逢いたい。
恋しい、愛しい、愛してる。
ちゃんとわかったよ。
ばかな僕のこと、許して!
「いや話し逸れたわ。えっと、みぃくんは、旦那ーズに愛されてるのね?」
それは、もう♡
「うんっ。めちゃくちゃ愛されてる♡」
あ∑(゜Д゜)
栄ちゃん、舌打ちした。
「で?みぃくんは?スーパーサイコ野朗な旦那ーズのこと、ちゃんと好き?」
…ノロケへの返しがエグいな(;´д`)
「…好き。それは、もう、好きだよ」
大好き♡愛してる♡
「あ、そう。じゃ~、しょうがないね。ちゃんと我慢しな。何だかんだあるけどさ。好きならがんばれ!」
そう、好きだからがんばる(*´꒳`*)
そう、僕ったらセスとマックスの事がいつの間にか、こんなにちゃんと好きなんだ♡
…だから僕、寂しい、さみしい…よ。
もうないものねだりはしない。
けど、でも…
今すぐに、お家に帰るボタンが欲しい。
あぁ、お腹が減った。
\\\٩(๑`^´๑)۶////
「僕、イライラしてたんだ」
久しぶりに、ペットボトルのお茶を飲む。
「マタニティ何とか、かもしれない。ちょっと、いつになく思い切った事をやっちゃう感じ?」
急須で入れてない、茶色い緑茶だ。
ワビとかサビとか何かが沁みる。
「マタニティブルーね。みぃくん、相変わらず適当なんだね」
君は相変わらず歯に絹着せないんだね。
目の前にいる元妻を、感慨深く見つめる。
脱出は呆気ないくらい、簡単に出来きました。
ボタンひと押しで、本当に祖国からお迎えが来た。
そして僕のためだけに用意したという、特別機でひとっ飛び!
あっさり帰国と相成りました。
何故が誰にも引き止められなかった。
…それが、逆にショックだったな。
それにしても。
とっ散らかった末に、色々と思い詰めちゃった僕は思い切った事をしてしまったよ。
旦那になんの断りもせず、勝手に里帰りしました。
いや、実の所は勢いでボタンを押してみただけなんだけど…
想像を超えて大事になってしまった。
…怖い。:(;゛゜'ω゜'):
で、今。
政府の秘密基地?みたいな所にいる。
で、唯一の身内?みたいな元妻とおしゃべりしてます。
栄子ちゃんは変わっていなかった。
前と変わらず世話焼きで、僕にエビ入りのお菓子を勧めてくれる。
もちろん自分もボリボリ食べている。
「カルシウム摂らないとね。あと葉酸も!妊娠初期なら絶対いっとかないと」
この人、本当にすごいと思う。
急に呼び出された物騒な場所で。
変わり果てた元旦那と再会して。
エビせんなんか普通に食えるかね?
僕だったら無理だ。
…本当、君って人はたくましいな。
栄ちゃんが変わらずにいてくれて僕は救われたよ。
だが、変わった事もある。
栄ちゃんは妊娠していた。
なんと僕と離婚する時には既に妊娠5ヶ月だったのだ。
もちろん、僕の子ではありません。
「普通気づくよね。結構、お腹出てたんだし」
確かに…
ちょっと太った?とは思ってたよ。
でも、普通にさ…
口が裂けても言わないよ(´・Д・)」
「ごめんね。ちゃんと気づいてあげられなくて。そんな大変な時にリストラとかされちゃったし」
栄ちゃんは悪阻がひどかったらしい。
なのに僕は全然気づいてなかった。
そういえば、なんか機嫌悪いなとは思ってた。
更年期かな?とか思ったりしてたんだ。
まぁ、絶対に…
口が裂けても言わないけどね(´・Д・)」
「いやいや、みぃくん。あなた、私に浮気されてたんだよ?それに、そっちこそ大変な時に打ち捨てられたんじゃないの。まったく、相変わらずバカがつくお人好しね」
うわぁ、相変わらずハッキリ言うなぁ(;´д`)
「そう、かもしれないけど。でもさ、僕は栄ちゃんが幸せになってくれてて嬉しいんだ。…僕は、君を幸せに出来なかったし」
「はぁ?何それ。私、幸せだったよ」
「へ?」
「私、みぃくんと居て幸せでした。なによ。結構、楽しい事もあったでしょ?私は一緒にいた頃のこといい思い出だって思ってる。みぃくんは違うの?」
違わない(*´-`)
「…でも、僕は。栄ちゃんの夫として、ちゃんと…出来なくて」
主に夜の営みが、出来なかったじゃないですか。
「それは、そうね。でもそれだけじゃないでしょ、夫婦ってのは」
だよね!
…とか言って。
主にソレばっかの夫婦関係について、今まさに悩んでます(;´д`)
「今の旦那ね。みぃくんと違って可愛げがないし、ケンカばっかり。正直言ってみぃくんといた時の方が幸せだったって思う時あるよ」
え、そうなの?
確かに僕達ってあんまりケンカとかしなかったよね(*´-`)
いつもゆる~い僕としっかり者の君でなんとなく上手くやれてた。
正反対でそこが良かったのかな。
「私達、二人で居ると楽だったでしょ。全く違うキャラなのに、お互い丁度良く凸凹がハマってたよね」
そう、僕らは解りあってた(*´-`)
…ただ、先に進む勢いはなかったね。
だから、行き詰まった。
君はちゃんとした人だから、ちゃんと先に進んだ。
僕と君が別れたのは多分、そんな成り行きだった。
「運命共同体としては噛み合わなかったけど。私、みぃくんの事は家族だって今でも思ってる。なんか…弟、とかそんな感じね」
ほぉ。
いや、僕は栄ちゃんの五つ歳上なんだけど。
「ま。夫婦じゃなくて友達だったんだよ、私達」
え、どういう事?
「だってさ、夫婦って分かり合うとか無理じゃん。あんま、必要もないしね」
えぇ?そうなの?
「お互いが、ちゃんとそれなりに役割を果たしてたらいいって感じ。二人でちゃんと生活出来てれば充分だよ」
ドキっとした。
そうか、そうだよね。
僕は空調の効いた清潔で素敵なお屋敷で。
他人様に入れて貰った紅茶を飲んで。
ため息ついて物思いにふけってた、だけ。
奥様になってからずっとそんな感じだった。
「無理して変わるとか無理だし。うちは一緒に暮らすうちにお互いが擦り合わせしてちょっとずつ変えてくわ。焦ったってしょうがないし、無いものは無いんだし」
無いものは無い、のか。
栄ちゃんは自分に有るものをちゃんと解ってて、大事に出来てるんだな。
だから無いものを無闇に欲しがらない
…僕、わかってなかったな。
「どーせ、男に女の気持ちなんかわかる訳ないんだし」
あ!それはわかるかも。
「生理も無い奴らに偉そうに言われたく無いっての」
あ、、、やっぱりわかりませんでした(;´д`)
Ωは生理ないんだよ。
なんか、ごめん。
栄ちゃんは毎月、その日は死んでたもんな。
死ぬほど辛いイベントが毎月か。
もう、頭が下がりまくりますm(._.)m
「みぃくんさ、旦那ーズに色々思う所はあるんだろうけど、少なくとも愛されてる!っては思えるんだよね?」
わぁ、急に核心に迫る話に切り替わった!
女子トークの展開って軌道が読めない(;´д`)
「私ね、実は離婚してから一旦、みぃくんの事を全消ししたんだ。」
…そっか、いや、それはそうだよ、うん、そ…(/ _ ; )
「でも、そんなの無理だった。みぃくんはもう私の人生の一部だもん。どんな関係に変わっても大事な人です」
(((o(*゜▽゜*)o)))♡栄子ちゃぁぁぁぁあん♡
「だからね。のたれ死んでたらどうしようって、気になるわよ。そりゃ」
栄子さん…ったら、いけず_:(´ཀ`」 ∠):
「しばらく連絡取らないうちに、行方不明になってたから心配してたんだよ。それがさ。トントン拍子で玉の輿婚したって聞いて。めちゃくちゃムカついたし!…死ぬほどホッとしてたんだよ!」
…僕、天涯孤独じゃなかったんだ。
栄ちゃん、君は僕の家族です。゜(゜´ω`゜)゜。
「いくらインポだからってさ、なかなか酷い事しちゃったって、私なりに懺悔してたし」
…身内って容赦ないな( ˙-˙ )
栄子さんの歯にはもうちょい絹を着せた方がいいかもしれない。
旦那さんとモメるの多分、そういう所だって。
兄、としてそう思います(*´-`)
「これからは、ママ友だね」
???、ママ、友。
「私の方が先に出産だし!逐一報告するからね。みぃくんも不安な事とかサイコな旦那のグチとか、ちゃんと報告してよ」
「…うん。する!」
僕達、同じタイミングでママになるんだ、ね。
すっっっごい偶然。
これは、もう運命って事にしよう。
元夫と元妻がママ友になって仲良しこよし(=´∀`)人(´∀`=)
…僕、Ωになって良かったな。
栄ちゃんとこんなふうになれて良かった。
ポチッと、ボタン押して良かった。
なんかね、辛くって。
もうすぐ赤ちゃんが産まれるのに、不安しかなくて。
…ありがとう、元気でた。
この、地に足のついた元気が欲しかったんだ。
僕は友達が欲しかったんだ。
おじさんの時より切実にそうなんだ。
セスとマックスの悪口を聞いて欲しかった。
不安な事とか、ムカついた事とか、ささいな事とか、思いつくまんまにしゃべってしまいたい。
それから。
そうだよね!って共感して欲しかったし、分かる~、でもそんなん気にすんなって励ましてもらいたかった。
共感し合いたいんだ。
…だから野朗じゃ、話にならない。
女子と話したかったんだ!
元おじさんだけど、今の僕はリリィちゃんなんだ。
まだ慣れない事だらけだけど、女の人の感じ方がしっくりするし、好きだ。
ボタン、押して良かった。
答え、出たもの。
ピコーン!
はい、回答権は今井さんです。
では!回答をどうぞ
ないものねだり。
失くしたものの良いとこだけ思い出して。
今あるものの嫌なとこと比べて。
ぬくぬくと甘えながら、不満たらたらしてたんだな。
セバスティアン、マクシミリアン、ごめんなさい。
僕、また逃げちゃいました。
君達は、僕と違う。
どうしようもなく違う。
だから何だ。
よく考えたら本当に嫌な事なんてなかった。
何の説明もなく押し付けらてるって思っていたんだ。
確かにそうなんだけど、でも僕は不幸なんかじゃない。
僕は愛されてた。
彼らなりに精一杯に、全力でちゃんと愛してくれてた。
どう考えても、僕は幸運でしょう。
トントン拍子で玉の輿に乗った癖に贅沢ばかり言って。
僕って奴はいつからそんなイケすかない奴になったんだ。
全部、何かも満足しなきゃいられないのか。
おじさん、怒るよ!
可愛いからってわがままばっかり言っちゃダメだぞ。
急ぎすぎだったんだ。
慌てちゃいけない。
今度こそ、向き合おうって決めたでしょう。
短気は損気だ。
慌てる乞食は貰いが少ないぞ。
…急に、会いたくなった。
恋愛相談のアドバイスであるあるの『距離を置く』ってヤツ、的を得てました。
離れてみて、解った。
自分がどれだけ、夫が好きかわかりました♡
セスとマックスが恋しい。
会いたいよ、…逢いたい。
恋しい、愛しい、愛してる。
ちゃんとわかったよ。
ばかな僕のこと、許して!
「いや話し逸れたわ。えっと、みぃくんは、旦那ーズに愛されてるのね?」
それは、もう♡
「うんっ。めちゃくちゃ愛されてる♡」
あ∑(゜Д゜)
栄ちゃん、舌打ちした。
「で?みぃくんは?スーパーサイコ野朗な旦那ーズのこと、ちゃんと好き?」
…ノロケへの返しがエグいな(;´д`)
「…好き。それは、もう、好きだよ」
大好き♡愛してる♡
「あ、そう。じゃ~、しょうがないね。ちゃんと我慢しな。何だかんだあるけどさ。好きならがんばれ!」
そう、好きだからがんばる(*´꒳`*)
そう、僕ったらセスとマックスの事がいつの間にか、こんなにちゃんと好きなんだ♡
…だから僕、寂しい、さみしい…よ。
もうないものねだりはしない。
けど、でも…
今すぐに、お家に帰るボタンが欲しい。
あぁ、お腹が減った。
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