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おじさん♡溺愛されます④

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みぃ♡

セスが強く抱きしめるから、ちょっと苦しい。

彼は怒りん坊で、ヒヤヒヤする。

昨日はせっかくこんな遠くにまで出張してくれた、料亭の女将さんにブチ切れちゃうし。

かなり引いたよ:(;゙゚'ω゚'):

そりゃ女将さんもテンションがブチ上がりで口を滑らせちゃったのはダメだよ?
でもだからって、あんな怒るかね。
今だって話を蒸し返しただけで不機嫌だし(;´д`)

っていうか。
多分この感じだと、今から…

しそうだ、な。

だって、ほら。
せっかく結び直した肩紐、解いたし。

なんでそうなるのかわからないけど、セスが発情したのが判る。
間違いない。

僕の…
ソコがじわりと濡れて、疼き始めたから。

Ωって身も蓋もないんだ(;´д`)
αがエッチな気持ちになると釣られちゃう。

ポロリした片方の乳首がセスの親指にこねられる。
「…あ、あ。ぁん、ふぅ…」

首筋を舐めたり噛んだりされながら、もう片方の肩紐も解かれた。
サラリとした生地がするんっと落ちた。
下着をつけてないから、もうほぼ裸だ。

百合の刺繍が綺麗なナイトドレスは本当に可愛いくて、自分で言うのも何だけど似合っていると思う。

これはセスのママがくれたんだ。
姑のクラウディアはゴージャスな超美人で、この国の領主様だ。

なんていうか女王様、って感じだな。
初対面の時はあまりの迫力にかなりビビってしまった。

なのに彼女は僕を目の当たりにしたとたんに感激して号泣した。
僕はすっかり気が抜けて、なんか嬉しくて一緒に泣いちゃった。

クラウディアは僕の事をすごく可愛がってくれる。
僕も彼女が大好きだ。

クラウディアはセスをそのまま女性にしたような雰囲気で…
つまりセスはママ似だ。

でも、同族嫌悪ってやつなのかな。
セスはクラウディアに冷たいと思う。

せっかく僕の事を気に入ってくれたんだし仲良くしたい。
それに沢山の素敵な贈り物のお礼も言いたい。
お義母さんのお見立てが良くてどれも僕によく似合ってる所も見せたい。

かなりヒンシュクモノな話しだけど、僕は女性誌を見ては気に入ったものを指差しておねだりする。

そうすると速やかに僕好みの可愛いあれこれが届く。
でも僕が選んだものよりもっと上質で洗練されたものになってるんだよ。

僕はいつもすごく嬉しくて日々の楽しみになってた。
なんて言うか慰めになっていたんだ。
でもやっぱり不思議だよね。

だから夫達に聞いたんだ。
するとなぜかセスはむっつりと黙ってしまった。
代わりにマックスが答えてくれた。
『セスの母上達が口出ししているんだよ』

つまりクラウディアが僕の好みを察しながら、より良いものを選んでは贈ってくれてたんだ!
なのに一度だけクラウディアの住むお城に顔を出したきりで、僕はセスとマックスと別荘に篭りきりなんだ。

何度か会いに行きたいって頼んでみたよ。
でも、ちっとも聞いてもらえない。

理由は警備上のなんとか、かんとか?
彼は饒舌だから僕は言い含められちゃう。

手紙を書こうにもこの国の字が書けないし電話やネットだと言葉が通じない。

変な話しだよね。
実は僕はこの国で会話に苦労した事はないんだ。
普通にコミュニケーションがとれてる。
といってもちゃんと話せている訳じゃない。

Ωの特殊能力ってやつだ。
仕組みはよく分からないけど言語を超越して交信してるみたい。
だから直に合わないと話にならないんだ。

こんなろくにお礼もしない失礼な嫁のまんまだなんて、本当にイヤなんだけど:(;゙゚'ω゚'):

でもセスは気難しくて…
僕はどうしても引いちゃうんだ。

なんか気の置けないって感じじゃないんだよな。
未だにちょっとおっかないって思ってるし、言いたい事なんて全然言えてない。

対してマックスにはだいぶ打ち解けてきた。

彼は明るいし、陽気だから気安さがある。
一緒に暮らし始めてひと月程になるけど、僕は何かというとマックスに頼りがちだ。

だってセスとは意思の疎通が出来てない気がするんだよ。
お互いがお互いの当たり前とか普通だって思う事に違和感があって馴染めない。

マックスはβの友達がいるからαがドン引く、βあるあるに慣れているみたい。
だから僕とセスの間に立って気を回してくれたりする。

それにしてもセスは頑な過ぎる。
ぶっちゃけ心狭すぎだし自己中だと思う。

何様?α様?セバスティアン様かよ( ̄^ ̄)
マックスはそんなセスをαの中のαなんだって誇らしげに言う。

マックスもね。
セスに比べれば優しげだけど皮一枚剥いだら似たようなサイコパスなんだよな。

最近、わかってきた。

…やっぱりね。

こんな棚ぼたな玉の輿なんてあるんだなって思ってはいたけど、やっぱり甘くなかった(´・ω・`)

やっぱりただのイケメンじゃなかった。
やっぱり綺麗な花ってトゲトゲなんだね。

でもさ(´-ω-`)

こんなふうに夫達への不満が出てきたあたり、僕は今の自分にすっかり馴染んだっぽい。
移り身の早さに笑える。

だからそのうちセスの暴君ぷりにも慣れちゃうかもね(*´-`)
だってしょうがない。

夫婦になったんだから。
どんな君もちゃんと好きって思う(*´꒳`*)

…ように、がんばるよ。

そんな決意でセスの緑の瞳を見つめた。

熱く見つめ合う…♡

そのうちに彼の視線が僕の鎖骨から胸と下り、おへそへ向かっていった。
そしてぴたりと閉じた太ももの間の淡い茂みへと落ちていく。

「リリィ…、マクシミリアンを呼ぼうか」
ほら、ね。

いいよ。
いっぱい可愛がって!

ご機嫌直してね♡

ヾ(๑╹◡╹)ノ"
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