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第二十一話 かけがえのない存在
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ジェイクは肌に触れた冷たい感触で目を覚ました。シーツが汚れているのを見て、さっきの出来事を思い出す。発情はすっかり落ち着いていた。
「アントンには悪いことしちまったな……。いくら発情してるからって、あんなことさせちまって……」
ジェイクは汚れたシーツをはぎ取り、丸めて洗濯籠に運ぼうとしたところで、部屋を訪れたアントンと鉢合わせになった。
「あ、ジェイク、起きたんですね。具合はいかがですか?」
「あ、ああ、すっかり大丈夫だ」
アントンの顔を見て、さっきの出来事を思い出し、ジェイクは気まずさを覚えた。謝るなら早い方がいいか……。
「アントン、さっきは悪かったな。あんなことさせちまって」
ジェイクに謝られてアントンは動揺した。謝られるようなことではないと思っていた。
「とんでもないです!むしろ嬉しかったです!」
「え……?」
正直に言ったのだがジェイクがドン引きしたので、アントンは慌てて言い繕った。
「あ、あの、お役に立てて嬉しかったです、はい」
「そうか……お前には、いつも面倒なことばかりやらせて、悪いな」
「気にしないでください!僕は本当に、ジェイクの役に立てるのが嬉しいので!」
そこでアントンはジェイクが部屋を出ようとしたのを堰き止めてしまっていたことに気付き、ジェイクに道を開けた。
「失礼しました。お手洗いですか?」
「いんや、シーツ汚しちまったから、洗おうと思ってな」
「あ!じゃあ、僕シーツを新しいのと交換しておきます!」
「サンキュ」
ジェイクが洗濯籠にシーツを放り込んで帰ってくると、アントンはジェイクの部屋で何やら深呼吸していた。
「すーーーーーーはーーーーーーーー」
「何してんだアントン?シーツ交換終わったのか?」
「あ、ジェイク。いえ、ジェイクの部屋の匂いが好きなので」
ジェイクはそれを聞いて怖気が走った。
「気持ち悪いこと言うな?」
「シーツ交換は終わりましたよ。今日はもう夕方ですし、このままお休みください」
「何から何まで悪いなアントン。そうさせてもらうよ。軽く何かつまんで今日は寝るわ」
「おやすみなさいジェイク」
「おやすみアントン」
そうは言ってもさっきまで眠っていたジェイクはなかなか眠れない。モモの様子、振られた理由、アントンの献身……。様々なことが胸を去来して、ジェイクは眠れぬ夜を過ごした。
「モモ、なんでそんなに俺のことを避けるんだよ。友達じゃなきゃいけない理由ってなんだよ……」
一週間後、モモが店に出勤しているのを見止めたジェイクは、モモが帰宅する時間に再び店に顔を出し、モモを捕まえた。
「モモ、具合はどうだ?もう落ち着いたのか?」
モモは今一番会いたくなかったジェイクに捕まり、一瞬苦い顔をしたが、頭を振って顔に笑顔を張り付けた。
「うん、もうすっかり元気だよ。この間はごめんね。介抱してもらったのに追い返しちゃって」
「それなんだがよ。……まあ、そこの公園で話そうや」
ジェイクはモモを公園に誘い、ベンチに並んで座って、モモの真意を確かめようとした。
「モモ、俺、お前に何か嫌なことしたか?なんで俺とだけは絶対嫌だなんて言うんだよ?俺たち普通に友達だったよな?」
「う、うん……。友達だから、だよ」
「このまま恋人になってくれない理由は何だ?ミミは関係なかったって分かったよな?」
モモは言い淀んでもごもごと唸り、俯いている。正直、モモにもジェイクと恋人になりたくない理由は判然としない。だが、最近になって、ちょうどいい理由が見つかった気がする。それをどう説明すればいいか、モモには難しい問題だった。ジェイクは結構荒っぽいところがある。逆上して襲われたりしないかどうか、それがどうしても怖い。
「ジェイク、今冷静?」
「え?冷静だけど」
「怒らないで聞いてくれる?」
そう言われるとどんな腹立たしい理由が出てくるやら恐ろしくなって構えてしまう。
「ん……解った。怒らない」
モモはすうっと深呼吸して、おずおずと話し始めた。
「ジェイクの誕生日にね、ロゼッタとアントンがボクのところにやってきて、誕生日プレゼント選んでくれって言ったの。二人とも、それはもう、どれほどジェイクのことが好きか熱心に語っていてね。ボクは、負けちゃうなって思ったんだ」
「そんなことねえよ!俺はあいつらのこと別に何とも思ってねえし!俺が好きなのはモモだけだよ!」
「でも!」
モモは顔をあげてジェイクの瞳を見つめて言い放った。
「あの二人にはジェイクしかいないんだよ!」
沈黙。
そして、モモはジェイクにはつらい本音を語った。
「ボク、ボクは、ジェイクじゃなくても、誰と付き合っても平気なの。でも、あの二人にはジェイクしかいないんだよ。そんなの、ボクがジェイクを奪っていいわけないじゃん?ボク、ジェイクじゃなくてもボクを愛してくれる人だったら誰とでも付き合えるんだもん。誰でもいいの。ボク、モテるから。だからジェイクじゃなくていいの。だから、ボクはジェイクと付き合っちゃいけないと思って……」
「俺がハゲた猫だから俺だけは除外するってことか?」
「違うよそれは関係ない!ロゼッタとアントンを愛してあげてって言いたいの!」
「俺はモモがいい!」
「駄目だよ、ボクは君を奪えないよ!」
「なんでだよ!何でモモはそうやって周りに気遣ってばっかなんだよ!俺のことが好きになれない決定的な理由は何だ?!はっきり言ってくれよ」
モモは正直に言おうと考えた。
「……ジェイクのことは、どうしても男性として見れない。友達でいたい」
ジェイクは弾かれたように逃げ出した。
ジェイクは武器屋に帰ってきて、店じまいと清掃をするアントンとロゼッタにうわあッと抱き着き、号泣した。
「ジェイク、どうしたんですか?また発情ですか?」
「どうしたのジェイク、泣かないで?」
ジェイクは慟哭に喘ぎ、上手く回らない口で泣きながらわあわあと何事か叫んだ。
「ジェイク、落ち着いて。どうしたんです?」
「お前らのせいで、お前らのせいで……!」
「あたしたち何かした?」
ジェイクはわああと慟哭し、「お前らのせいで俺は振られたじゃねえかよお~~~!!!」と叫んだ。
「モモさん、ですか?僕らのせいって…?」
そこへモモが息を切らせてやってきた。ジェイクを追って走ってきたのだろう。
「ジェイク、誤解しないでほしいのは、アントンとロゼッタは、本当にジェイクのことが好きなんだってことだよ。ボクはきっと知らないどこかの誰かとでも上手くやっていける。でも、アントンとロゼッタにはジェイクしか頼る人がいないんだよ。二人とも本当にジェイクを愛してるんだなって思ったんだ。ボクはそれに負けて、二人に譲ろうと思ったんだ。二人のせいって、二人を責めないで?二人共を、愛してあげて?それだけは、キミに言いたい。ボクのことが嫌いになってもいい。でも、ジェイク、キミは、アントンとロゼッタを、どうか愛してあげて……!」
「それだけは、言いたい」と、モモは泣く事すら忘れて傾聴していたジェイクに念を押した。
ジェイクは説得しに来たモモから視線を外し、アントンとロゼッタの顔を交互に見つめた。二人とも、ジェイクを心配そうに見ている。その顔を見て、ジェイクの心の中で何かがブチッと切れた。おそらくそれは、モモへの未練。それと同時にジェイクの心に広がったのは、アントンとロゼッタへの、たまらない愛おしさ。
「お前ら……。お前らのせいで……俺……お前らしかいなくなっちまったじゃねえかよ……」
そう力なくつぶやき、ジェイクはアントンとロゼッタをまとめて一緒に抱きしめた。
「ジェイク……」
「モモさん、良いの……?」
戸惑いを見せるロゼッタに、モモはこくりと頷いた。
この一件を機に、ジェイクはモモへ執着するのを一切、止めることにした。代わりにジェイクは、今までより一層二人に対して愛情深い様子を見せるようになった。
「アントンには悪いことしちまったな……。いくら発情してるからって、あんなことさせちまって……」
ジェイクは汚れたシーツをはぎ取り、丸めて洗濯籠に運ぼうとしたところで、部屋を訪れたアントンと鉢合わせになった。
「あ、ジェイク、起きたんですね。具合はいかがですか?」
「あ、ああ、すっかり大丈夫だ」
アントンの顔を見て、さっきの出来事を思い出し、ジェイクは気まずさを覚えた。謝るなら早い方がいいか……。
「アントン、さっきは悪かったな。あんなことさせちまって」
ジェイクに謝られてアントンは動揺した。謝られるようなことではないと思っていた。
「とんでもないです!むしろ嬉しかったです!」
「え……?」
正直に言ったのだがジェイクがドン引きしたので、アントンは慌てて言い繕った。
「あ、あの、お役に立てて嬉しかったです、はい」
「そうか……お前には、いつも面倒なことばかりやらせて、悪いな」
「気にしないでください!僕は本当に、ジェイクの役に立てるのが嬉しいので!」
そこでアントンはジェイクが部屋を出ようとしたのを堰き止めてしまっていたことに気付き、ジェイクに道を開けた。
「失礼しました。お手洗いですか?」
「いんや、シーツ汚しちまったから、洗おうと思ってな」
「あ!じゃあ、僕シーツを新しいのと交換しておきます!」
「サンキュ」
ジェイクが洗濯籠にシーツを放り込んで帰ってくると、アントンはジェイクの部屋で何やら深呼吸していた。
「すーーーーーーはーーーーーーーー」
「何してんだアントン?シーツ交換終わったのか?」
「あ、ジェイク。いえ、ジェイクの部屋の匂いが好きなので」
ジェイクはそれを聞いて怖気が走った。
「気持ち悪いこと言うな?」
「シーツ交換は終わりましたよ。今日はもう夕方ですし、このままお休みください」
「何から何まで悪いなアントン。そうさせてもらうよ。軽く何かつまんで今日は寝るわ」
「おやすみなさいジェイク」
「おやすみアントン」
そうは言ってもさっきまで眠っていたジェイクはなかなか眠れない。モモの様子、振られた理由、アントンの献身……。様々なことが胸を去来して、ジェイクは眠れぬ夜を過ごした。
「モモ、なんでそんなに俺のことを避けるんだよ。友達じゃなきゃいけない理由ってなんだよ……」
一週間後、モモが店に出勤しているのを見止めたジェイクは、モモが帰宅する時間に再び店に顔を出し、モモを捕まえた。
「モモ、具合はどうだ?もう落ち着いたのか?」
モモは今一番会いたくなかったジェイクに捕まり、一瞬苦い顔をしたが、頭を振って顔に笑顔を張り付けた。
「うん、もうすっかり元気だよ。この間はごめんね。介抱してもらったのに追い返しちゃって」
「それなんだがよ。……まあ、そこの公園で話そうや」
ジェイクはモモを公園に誘い、ベンチに並んで座って、モモの真意を確かめようとした。
「モモ、俺、お前に何か嫌なことしたか?なんで俺とだけは絶対嫌だなんて言うんだよ?俺たち普通に友達だったよな?」
「う、うん……。友達だから、だよ」
「このまま恋人になってくれない理由は何だ?ミミは関係なかったって分かったよな?」
モモは言い淀んでもごもごと唸り、俯いている。正直、モモにもジェイクと恋人になりたくない理由は判然としない。だが、最近になって、ちょうどいい理由が見つかった気がする。それをどう説明すればいいか、モモには難しい問題だった。ジェイクは結構荒っぽいところがある。逆上して襲われたりしないかどうか、それがどうしても怖い。
「ジェイク、今冷静?」
「え?冷静だけど」
「怒らないで聞いてくれる?」
そう言われるとどんな腹立たしい理由が出てくるやら恐ろしくなって構えてしまう。
「ん……解った。怒らない」
モモはすうっと深呼吸して、おずおずと話し始めた。
「ジェイクの誕生日にね、ロゼッタとアントンがボクのところにやってきて、誕生日プレゼント選んでくれって言ったの。二人とも、それはもう、どれほどジェイクのことが好きか熱心に語っていてね。ボクは、負けちゃうなって思ったんだ」
「そんなことねえよ!俺はあいつらのこと別に何とも思ってねえし!俺が好きなのはモモだけだよ!」
「でも!」
モモは顔をあげてジェイクの瞳を見つめて言い放った。
「あの二人にはジェイクしかいないんだよ!」
沈黙。
そして、モモはジェイクにはつらい本音を語った。
「ボク、ボクは、ジェイクじゃなくても、誰と付き合っても平気なの。でも、あの二人にはジェイクしかいないんだよ。そんなの、ボクがジェイクを奪っていいわけないじゃん?ボク、ジェイクじゃなくてもボクを愛してくれる人だったら誰とでも付き合えるんだもん。誰でもいいの。ボク、モテるから。だからジェイクじゃなくていいの。だから、ボクはジェイクと付き合っちゃいけないと思って……」
「俺がハゲた猫だから俺だけは除外するってことか?」
「違うよそれは関係ない!ロゼッタとアントンを愛してあげてって言いたいの!」
「俺はモモがいい!」
「駄目だよ、ボクは君を奪えないよ!」
「なんでだよ!何でモモはそうやって周りに気遣ってばっかなんだよ!俺のことが好きになれない決定的な理由は何だ?!はっきり言ってくれよ」
モモは正直に言おうと考えた。
「……ジェイクのことは、どうしても男性として見れない。友達でいたい」
ジェイクは弾かれたように逃げ出した。
ジェイクは武器屋に帰ってきて、店じまいと清掃をするアントンとロゼッタにうわあッと抱き着き、号泣した。
「ジェイク、どうしたんですか?また発情ですか?」
「どうしたのジェイク、泣かないで?」
ジェイクは慟哭に喘ぎ、上手く回らない口で泣きながらわあわあと何事か叫んだ。
「ジェイク、落ち着いて。どうしたんです?」
「お前らのせいで、お前らのせいで……!」
「あたしたち何かした?」
ジェイクはわああと慟哭し、「お前らのせいで俺は振られたじゃねえかよお~~~!!!」と叫んだ。
「モモさん、ですか?僕らのせいって…?」
そこへモモが息を切らせてやってきた。ジェイクを追って走ってきたのだろう。
「ジェイク、誤解しないでほしいのは、アントンとロゼッタは、本当にジェイクのことが好きなんだってことだよ。ボクはきっと知らないどこかの誰かとでも上手くやっていける。でも、アントンとロゼッタにはジェイクしか頼る人がいないんだよ。二人とも本当にジェイクを愛してるんだなって思ったんだ。ボクはそれに負けて、二人に譲ろうと思ったんだ。二人のせいって、二人を責めないで?二人共を、愛してあげて?それだけは、キミに言いたい。ボクのことが嫌いになってもいい。でも、ジェイク、キミは、アントンとロゼッタを、どうか愛してあげて……!」
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ジェイクは説得しに来たモモから視線を外し、アントンとロゼッタの顔を交互に見つめた。二人とも、ジェイクを心配そうに見ている。その顔を見て、ジェイクの心の中で何かがブチッと切れた。おそらくそれは、モモへの未練。それと同時にジェイクの心に広がったのは、アントンとロゼッタへの、たまらない愛おしさ。
「お前ら……。お前らのせいで……俺……お前らしかいなくなっちまったじゃねえかよ……」
そう力なくつぶやき、ジェイクはアントンとロゼッタをまとめて一緒に抱きしめた。
「ジェイク……」
「モモさん、良いの……?」
戸惑いを見せるロゼッタに、モモはこくりと頷いた。
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