19 / 33
第十九話 ジェイクの誕生日
しおりを挟む
アントンは悩んでいた。壊れるほど愛しても何とやらで、ジェイクにイマイチ愛が伝わっていない気がする。特に、日ごろ送っている贈り物がイマイチ喜ばれない。
ある日はジェイクのためにお高い花束を送っても、店に飾るいつものお花がちょっと豪華になる程度で、ジェイクはちっとも喜ばないのだ。
またある日はケーキを買って帰ったこともある。その日のケーキはジェイクのためのものだったのに、ジェイクは半分以上ロゼッタに食べさせてしまった。
ならばと思ってジェイクのシャワーに押し入り体を流すサービスをしようとしたら本気で怒られ引っ搔かれた。
今日もジェイクのためにマタタビ酒を購入してきたのに、「サンキュ」の一言で棚に仕舞われてしまった。
何を隠そう、アントンは恋愛経験値がゼロなので、アプローチの仕方が壊滅的に下手だった。この点で言えば、おませなロゼッタの方がアントンに勝っていた。ロゼッタは自分の美貌を若干八歳にしてうまく利用している。女の武器の使い方を備えているのだ。
ロゼッタは困ったことがあると泣いてジェイクに縋りつき、ジェイクに助けてもらってはあざとく「ありがとう」の一言でジェイクの笑顔を引き出すし、その辺の草花を摘んできて食卓の花瓶に活けて見せればジェイクに頭を撫でてもらえる。
アントンは一歩リードしているように見えるロゼッタへ憎しみが止まらない。決して表には出さないが、内心憎くて仕方ない。
「ジェイクって、ロゼッタには甘いんですよね」
キッチンの棚にマタタビ酒を収めたジェイクに、アントンは堪りかねて恨み言を呟いた。
「え?そうか?」
「だってそうじゃないですか。僕がいくらジェイクにプレゼントしてもジェイクそんなに喜ばないし」
「そんなことはないぞ。喜んでるって。マタタビ酒、好きだし」
「じゃあもっと喜んでくださいよお……」
喜べと言われても、何でもない日のプレゼントなどどういう顔をしていいかわからない。と考えて、はたとジェイクは手を打った。
「あ、じゃあさあ、今月末俺誕生日だから、誕生日プレゼントくれよ。そのプレゼントがカッチョよかったら、たぶん俺喜ぶと思うぜ」
「え、今月末誕生日だったんですか?!」
「うん」
アントンは燃えてきた。
「必ずやあなたを喜ばせて見せます!」
その日の夜、ジェイクはロゼッタにも誕生日の話を伝え、ジェイクバースデー争奪戦の火蓋が切られた。
ロゼッタはこの点策士だった。ジェイクの喜びそうなものをジェイクの知り合いにリサーチして回ったのだ。小学生とはいえ、女子だ。友達の誕生プレゼント選びはお手の物である。さらに今のロゼッタは冒険者レンタルで給料を手に入れているため、子供にしては破格の金持ちである。愛するジェイクのために惜しげもなく財力を使えるのである。
ロゼッタは商店街の人たちからジェイクの好きなものをリサーチし、リストアップしていった。
やがてモモのところにもやってきて、モモにジェイクへのプレゼントを相談する。
「ねえモモさん、ジェイクって、誕生プレゼント何喜ぶと思う?」
「うーん、そうだなあ。お小遣いはいくら持ってるの?」
「六〇ファルスぐらい?」
「ろ、六〇?!随分持ってるんだね!」
「働いてるから……」
「あ、じゃあ、この前商店街でこんなもの見つけたんだ。仕事終わったらボクと一緒に選びに行こう?」
「いいの?ありがとうモモさん!」
モモはロゼッタを商店街のとある店に連れて行き、一緒にプレゼント選びをした。そのことをロゼッタはアントンに自慢げに語る。
「モモさんにジェイクへのプレゼント選んでもらったんだあ!いいでしょ。アントンには負けないすっごい良いもの選んだんだよ!」
衝撃だった。確かに、自分一人でプレゼントを選ぶには限界がある。相談すればよかったのだという根本的な解決方法を知り、人間関係構築経験ゼロのアントンはロゼッタから学習した。
「フフフ……そう……そうか……。負けないよ、ロゼッタ」
早速アントンは翌日モモに相談に行った。
「モモさん、ジェイクの誕生プレゼント、何がいいと思います?」
二日連続でプレゼント選びの相談に乗ることになるとは。モモは(ジェイク愛されてるなあ……)と思いながら、アントンに提案した。
「うーん、そうだなあ。ボクならペンダントをプレゼントするかな」
「ペンダント?」
「ジェイク、ペンダントとかウォレットチェーンとか、そういう男っぽいアクセサリー好きなんだよ。集めているみたい。結構その日掛けてるペンダントでゴキゲン具合判るよ」
初耳だった。確かにペンダントが違う日が稀にある。それでバロメーターを知ればいいのか!
「あ、じゃあ、一緒にペンダント選んでもらえますか?」
「いいよ。仕事終わったら選びに行こう?」
アントンは「今度こそは勝った」と確信を持った。
競い合うようにジェイクのプレゼントを選ぶロゼッタとアントンを見て、モモは心なしかほっとした。ジェイクを好きにならなくて済む理由は、これかもしれない。
(ボクはやっぱり、ジェイクを好きになっちゃいけないんだ)
待ちに待ったジェイクの誕生日がやってきた。アントンはジェイクのために料理の腕を振るい、ロゼッタはジェイクのために大きなバースデーケーキを買ってきた。宴の始まりである。
『ジェイク、誕生日おめでとう!!』
バースデーケーキには二九個のラズベリーが乗っていた。ロゼッタのセンスで選んだケーキは可愛らしいものだった。
「ありがとうな、お前ら」
ご馳走にケーキにマタタビ酒。ジェイクは嬉しそうだった。
晩餐が終わるとプレゼントの時間だ。アントンは小さな箱を取り出し、ジェイクにプレゼントした。
「ジェイク、これ、プレゼントです。開けてみてください」
「おおー、いよいよプレゼントか。どれどれ……」
箱の中には虎目石の原石のペンダントが入っていた。荒くかち割った武骨な茶色の石は、ギラリと繊維状の輝きを放っていた。そのゴツゴツとした男らしい風合いに、ジェイクは歓喜した。
「おおおおおおカッケエ───!!これこれ!こういうのだよ!それに、お前知ってて選んだか?虎目石は商売繁盛の石なんだ!欲しかったんだよな─。ありがとな!」
アントンは思わずガッツポーズした。
「喜んでいただけて嬉しいです!!!」
「ふん!あたしはもっとすごいのだもん!ジェイク、開けてみて!」
ロゼッタが取り出したのはずいぶん大きな箱だった。大きさの割には軽いので、不思議に思いながら開けてみると、中から出てきたのは仮面だった。顔の右側を覆い隠す、透かし模様のお洒落な片仮面。
「これ……仮面か?ちょっとつけてみていいか?」
「アントン鏡持ってて!あたしがつけてあげる!」
ロゼッタはジェイクの革の仮面を外し、プレゼントの片仮面を拙い手つきで付けて見せた。アントンが構える手鏡を見て、ジェイクは感動した。
こんなにお洒落な片仮面を、ジェイクは付けたことがなかった。
「かっ……カッケエ……」
「どう?」
「いや、これ、やべえ、泣きそう」
「泣いていいよ♪」
「ううう~~!ありがとなロゼッタ!!」
アントンはジェイクの喜びように、またしてもリードを許してしまったなと思いながら、ジェイクの美しい仮面姿に、ジェイクが喜ぶのも無理はないなと勝ちを譲った。
「この仮面は、お洒落するときに使わせてもらうよ。大切にしたいんだ」
「うん、いいよ。ジェイク誕生日おめでとう!」
そういうと、ロゼッタはジェイクの頬にキスをした。
「あ!ああ~~!!」
悲鳴を上げるアントンをよそに、ジェイクはロゼッタの頭を撫でる。
「焼き餅焼くなよアントン。いいじゃねえか」
「よくないです!」
「へへーんだ!べえーっ!」
勝ち誇ったようにあっかんべをするロゼッタに、アントンは憤慨する。
「お前ら、今日くらい仲よくしろよ!」
喧嘩する二人をたしなめるジェイクだったが、その顔は喜びに満ちていた。
ある日はジェイクのためにお高い花束を送っても、店に飾るいつものお花がちょっと豪華になる程度で、ジェイクはちっとも喜ばないのだ。
またある日はケーキを買って帰ったこともある。その日のケーキはジェイクのためのものだったのに、ジェイクは半分以上ロゼッタに食べさせてしまった。
ならばと思ってジェイクのシャワーに押し入り体を流すサービスをしようとしたら本気で怒られ引っ搔かれた。
今日もジェイクのためにマタタビ酒を購入してきたのに、「サンキュ」の一言で棚に仕舞われてしまった。
何を隠そう、アントンは恋愛経験値がゼロなので、アプローチの仕方が壊滅的に下手だった。この点で言えば、おませなロゼッタの方がアントンに勝っていた。ロゼッタは自分の美貌を若干八歳にしてうまく利用している。女の武器の使い方を備えているのだ。
ロゼッタは困ったことがあると泣いてジェイクに縋りつき、ジェイクに助けてもらってはあざとく「ありがとう」の一言でジェイクの笑顔を引き出すし、その辺の草花を摘んできて食卓の花瓶に活けて見せればジェイクに頭を撫でてもらえる。
アントンは一歩リードしているように見えるロゼッタへ憎しみが止まらない。決して表には出さないが、内心憎くて仕方ない。
「ジェイクって、ロゼッタには甘いんですよね」
キッチンの棚にマタタビ酒を収めたジェイクに、アントンは堪りかねて恨み言を呟いた。
「え?そうか?」
「だってそうじゃないですか。僕がいくらジェイクにプレゼントしてもジェイクそんなに喜ばないし」
「そんなことはないぞ。喜んでるって。マタタビ酒、好きだし」
「じゃあもっと喜んでくださいよお……」
喜べと言われても、何でもない日のプレゼントなどどういう顔をしていいかわからない。と考えて、はたとジェイクは手を打った。
「あ、じゃあさあ、今月末俺誕生日だから、誕生日プレゼントくれよ。そのプレゼントがカッチョよかったら、たぶん俺喜ぶと思うぜ」
「え、今月末誕生日だったんですか?!」
「うん」
アントンは燃えてきた。
「必ずやあなたを喜ばせて見せます!」
その日の夜、ジェイクはロゼッタにも誕生日の話を伝え、ジェイクバースデー争奪戦の火蓋が切られた。
ロゼッタはこの点策士だった。ジェイクの喜びそうなものをジェイクの知り合いにリサーチして回ったのだ。小学生とはいえ、女子だ。友達の誕生プレゼント選びはお手の物である。さらに今のロゼッタは冒険者レンタルで給料を手に入れているため、子供にしては破格の金持ちである。愛するジェイクのために惜しげもなく財力を使えるのである。
ロゼッタは商店街の人たちからジェイクの好きなものをリサーチし、リストアップしていった。
やがてモモのところにもやってきて、モモにジェイクへのプレゼントを相談する。
「ねえモモさん、ジェイクって、誕生プレゼント何喜ぶと思う?」
「うーん、そうだなあ。お小遣いはいくら持ってるの?」
「六〇ファルスぐらい?」
「ろ、六〇?!随分持ってるんだね!」
「働いてるから……」
「あ、じゃあ、この前商店街でこんなもの見つけたんだ。仕事終わったらボクと一緒に選びに行こう?」
「いいの?ありがとうモモさん!」
モモはロゼッタを商店街のとある店に連れて行き、一緒にプレゼント選びをした。そのことをロゼッタはアントンに自慢げに語る。
「モモさんにジェイクへのプレゼント選んでもらったんだあ!いいでしょ。アントンには負けないすっごい良いもの選んだんだよ!」
衝撃だった。確かに、自分一人でプレゼントを選ぶには限界がある。相談すればよかったのだという根本的な解決方法を知り、人間関係構築経験ゼロのアントンはロゼッタから学習した。
「フフフ……そう……そうか……。負けないよ、ロゼッタ」
早速アントンは翌日モモに相談に行った。
「モモさん、ジェイクの誕生プレゼント、何がいいと思います?」
二日連続でプレゼント選びの相談に乗ることになるとは。モモは(ジェイク愛されてるなあ……)と思いながら、アントンに提案した。
「うーん、そうだなあ。ボクならペンダントをプレゼントするかな」
「ペンダント?」
「ジェイク、ペンダントとかウォレットチェーンとか、そういう男っぽいアクセサリー好きなんだよ。集めているみたい。結構その日掛けてるペンダントでゴキゲン具合判るよ」
初耳だった。確かにペンダントが違う日が稀にある。それでバロメーターを知ればいいのか!
「あ、じゃあ、一緒にペンダント選んでもらえますか?」
「いいよ。仕事終わったら選びに行こう?」
アントンは「今度こそは勝った」と確信を持った。
競い合うようにジェイクのプレゼントを選ぶロゼッタとアントンを見て、モモは心なしかほっとした。ジェイクを好きにならなくて済む理由は、これかもしれない。
(ボクはやっぱり、ジェイクを好きになっちゃいけないんだ)
待ちに待ったジェイクの誕生日がやってきた。アントンはジェイクのために料理の腕を振るい、ロゼッタはジェイクのために大きなバースデーケーキを買ってきた。宴の始まりである。
『ジェイク、誕生日おめでとう!!』
バースデーケーキには二九個のラズベリーが乗っていた。ロゼッタのセンスで選んだケーキは可愛らしいものだった。
「ありがとうな、お前ら」
ご馳走にケーキにマタタビ酒。ジェイクは嬉しそうだった。
晩餐が終わるとプレゼントの時間だ。アントンは小さな箱を取り出し、ジェイクにプレゼントした。
「ジェイク、これ、プレゼントです。開けてみてください」
「おおー、いよいよプレゼントか。どれどれ……」
箱の中には虎目石の原石のペンダントが入っていた。荒くかち割った武骨な茶色の石は、ギラリと繊維状の輝きを放っていた。そのゴツゴツとした男らしい風合いに、ジェイクは歓喜した。
「おおおおおおカッケエ───!!これこれ!こういうのだよ!それに、お前知ってて選んだか?虎目石は商売繁盛の石なんだ!欲しかったんだよな─。ありがとな!」
アントンは思わずガッツポーズした。
「喜んでいただけて嬉しいです!!!」
「ふん!あたしはもっとすごいのだもん!ジェイク、開けてみて!」
ロゼッタが取り出したのはずいぶん大きな箱だった。大きさの割には軽いので、不思議に思いながら開けてみると、中から出てきたのは仮面だった。顔の右側を覆い隠す、透かし模様のお洒落な片仮面。
「これ……仮面か?ちょっとつけてみていいか?」
「アントン鏡持ってて!あたしがつけてあげる!」
ロゼッタはジェイクの革の仮面を外し、プレゼントの片仮面を拙い手つきで付けて見せた。アントンが構える手鏡を見て、ジェイクは感動した。
こんなにお洒落な片仮面を、ジェイクは付けたことがなかった。
「かっ……カッケエ……」
「どう?」
「いや、これ、やべえ、泣きそう」
「泣いていいよ♪」
「ううう~~!ありがとなロゼッタ!!」
アントンはジェイクの喜びように、またしてもリードを許してしまったなと思いながら、ジェイクの美しい仮面姿に、ジェイクが喜ぶのも無理はないなと勝ちを譲った。
「この仮面は、お洒落するときに使わせてもらうよ。大切にしたいんだ」
「うん、いいよ。ジェイク誕生日おめでとう!」
そういうと、ロゼッタはジェイクの頬にキスをした。
「あ!ああ~~!!」
悲鳴を上げるアントンをよそに、ジェイクはロゼッタの頭を撫でる。
「焼き餅焼くなよアントン。いいじゃねえか」
「よくないです!」
「へへーんだ!べえーっ!」
勝ち誇ったようにあっかんべをするロゼッタに、アントンは憤慨する。
「お前ら、今日くらい仲よくしろよ!」
喧嘩する二人をたしなめるジェイクだったが、その顔は喜びに満ちていた。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
ハルとアキ
花町 シュガー
BL
『嗚呼、秘密よ。どうかもう少しだけ一緒に居させて……』
双子の兄、ハルの婚約者がどんな奴かを探るため、ハルのふりをして学園に入学するアキ。
しかし、その婚約者はとんでもない奴だった!?
「あんたにならハルをまかせてもいいかなって、そう思えたんだ。
だから、さよならが来るその時までは……偽りでいい。
〝俺〟を愛してーー
どうか気づいて。お願い、気づかないで」
----------------------------------------
【目次】
・本編(アキ編)〈俺様 × 訳あり〉
・各キャラクターの今後について
・中編(イロハ編)〈包容力 × 元気〉
・リクエスト編
・番外編
・中編(ハル編)〈ヤンデレ × ツンデレ〉
・番外編
----------------------------------------
*表紙絵:たまみたま様(@l0x0lm69) *
※ 笑いあり友情あり甘々ありの、切なめです。
※心理描写を大切に書いてます。
※イラスト・コメントお気軽にどうぞ♪
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる