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第二章

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 罠等に注意しつつ、一階の調査をする。ネメシスの探知魔法も使いつつ一時間ほどかけてみたが、特に隠し部屋等も存在せず、入口と上へあがる階段のみだ。石像も魔力等感知出来ず、ただの置物のようだ。

 外へも問題なく脱出出来た。しかし、何故この様な不可思議なダンジョンが今まで放置されていたのか……探索を終え、俺たちは改めて話し合う。
 「……床に足跡もなく、石像等に損傷も見当たらない……総合的に判断して、このダンジョンと化した神殿跡へは、わたくし達が最初の「訪問者」だと思われますわ」
 「俺もそう感じたが、勿論イロハの国の調査隊は入っている訳で、俺達が初めてという事はあり得ない。と、なると……」

 「……何かのきっかけが、必要とか? 入る人数とか、順番とか……」
 ウェンティの言葉に改めて考える。特に神殿に入る際変わった事もした覚えはない。スイッチの様なものを押した覚えもないし、呪文を唱えた訳でもない。
 「とりあえず、人数から検証してみるか……まず俺が入ってみる。ネメシス、ロープを貸してくれ」
 「えっ……い、嫌ですわ、旦那様……まだ日中で、ウェンティさんもいるというのに……でっ、でも、旦那様が求めるのならば……」
 そう言ってネメシスははらりと、着ているローブを脱ぎ始める。
 「ま、待てまてまてっ! 何で服を脱いでるんだっつ!」俺が止める間もなくネメシスは厚手のローブを脱ぎ捨て、下着姿になった……太陽の下に曝される健康的な肢体とその凶悪な2つの果実がぼよんと揺れ、汗の飛沫が弾ける。
 「……着替えの時から感じてたけど、すっごい……同姓なのに、なんか興奮しちゃう……それに比べてわたしのは……シュン」
 ウェンティがハアハアしている……そして自らの胸を押さえて心なし悲しげな表情を浮かべている。
 「えっ? だって旦那様がおっしゃったじゃありませんか? わたくしの汗が染みこんだローブを借りて何をするのかは判りませぬが、仰ってくれればそれだけじゃなくこの下着も……」

 ここでピンッ、とくる。
 「あ、ああああ……いや違うっ、すまん、服のロー「ブ」じゃなく、麻縄のロー「プ」の事だっ! 紛らわしくてすまんっ……とりあえず隠しt」
 「まぁっ、裸にするだけじゃ飽き足らず、麻縄をどうするおつもりで?……はっ、そっ、そういえば……女性を亀甲を思わせる特殊な結び方で拘束し、麻縄が四肢や胸、アソコに食い込む姿や苦悶の表情を浮かべるのを見て興奮するという性癖の人もいらっしゃるとか……わ、わたくし痛いのは苦手ですが、だ、旦那様がお求めになるのならばっ!」
 「え、えすえむってやつかな? かなかな??? わ、わたしの目の前でそういう事を……はっ、こっ、これが公開調教ってやつかなっ? だ、大丈夫だよっネメシス、ちゃんと目を瞑っているからっ!!」
 ネメシスが困惑しながら上気しつつ胸をブルンブルンと揺らし、ウェンティが目を両手で覆い隠しつつ指の隙間からチラチラとこちらを見てくる……

 もうどうにでもな~れっ!
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