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第十九章 手折られた彼岸花
19-35 強奪、八咫鏡
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「翼君……一真は……何したの?」
怒りより、悲しさより前に、疑問が浮かんだ。
「千真ちゃん、見えないか? そいつ、箍が外れちまったんだよ」
「えっ……」
箍。それは、一真に巻き付いていた黒い鎖。ただ見るだけじゃ目に映らない。
手探りでなっちゃんの腰に触れ……あった、小太刀。震える手でそれを持ち上げ、一真に向けた。
「な、無い」
あの見えざる鎖が消えている。
どうして? 突然消えてしまうなんて……。
「アレ、もしかしてそのお嬢様の拘束具だったんじゃねーの?」
翼君はあの子に視線をやるが、彼女は無言で目を逸らす。それは……肯定と受け取れる。
「じゃあ、もう式神の契約が解除されてるってこと?」
「ああ。だが——」
喜ばしいことなのに、翼君は何で警戒しているんだろう。彼は弓を刀に持ち替え、私たちの前に降り立った。
なっちゃんは翼君とアイコンタクトを取り、私を連れて一真から距離を取る。
「貴様、夏河を殺そうとしたよな?」
翼君の刀は一真の胸に突き付けられた。その鋭い声は、友ではなく敵に向けられたものだった。
「翼君!」
「……今は私情を挟むつもりはないよ。ただ、敵と味方の区別も付かない、何の制御も効かない鬼。これ以上、危険なものはない」
精神的にも肉体的にも、拘束が解除された。今の一真は誰にも縛られていない。
私たちに攻撃してきたのは、あくまでもあの子の指示だから。正気を取り戻したら、真っ先に狙うのは……あの子だ。
じゃあ、何故なっちゃんを狙ったのか?
それは、
「たまたま近くにいたのがあたしで良かったわ」
なっちゃんが答えを言ってくれた。
たまたま近くにいた、から? 本当に、区別がついていない?
——……ス……殺、……俺、ガ……。
ブツブツと唸るように、一真が何か呟いている。
髪の間から覗く緋色の瞳が、虚ろな光を宿す。このままじゃ、彼は暴走してしまう。そう確信した。
「——神鏡『八咫鏡』」
突如響き渡る、凛とした声。
「結界!?」
「おっと、これはこれは……」
なっちゃんと翼君は辺りの異変に気付いたのか、各々反応を示す。
あの声に呼応し、世界が造り替えられる。
八方を囲むように大きな鳥居が出現し、小さな社が次々と組み立てられてゆく。
それは、神々が住み給う場所——聖域。
天高く太陽の如く眩い光を放つのは、神鏡『八咫鏡』である。
あれは、神凪の巫女『真姫』が原型を遺したとされる奥義。結界術の一つだ。
魔性の者を祓い、傷付いた者には癒しを与える……と習ったような気がする。
この術は何代も受け継がれ、神凪の巫女たちが完成させた術だ。
……私には扱えない。私は神凪の奥義を何も学んでいないから。
「わんっ! わんっ!」
コマちゃんは警戒して吠え続ける。
それは仕方がないことだろう。この術には良い思い出がない。
私の名前を騙るあの子と初めて出会った日、一真はこの結界でズタズタに切り裂かれたのだ。
「どういうつもり?」
この中で唯一、神凪の奥義を行使出来る人物。それは彼女しかいない。
「まぁ、とんだご挨拶ね? あなた達がもたもたしているから、私が責任を持ってその化け物を封じようとしてるのよ?」
彼女は『感謝して欲しいわ』と悪びれもせず、非情な発言をする。
「グ……ァア……俺、……ル……」
一真は呻きだし、膝をついてしまった。
悔しいけれど、彼女の術が何よりも鬼に効いている。
「やめて! 一真を苦しめないで!」
「苦しめてるのはどっちかしら? さ、早く殺しましょうよ。その式に命令すれば一突きで終了でしょう?」
依然、翼君の刀は一真に突き付けられたままだ。
彼は私の命令があれば、すぐさま一真の心臓を穿つだろう。そんな命令、私が出来るわけない。
「俺……ガ……俺ガ……、マ、モ……」
でも、このまま膠着状態でも一真は苦しみ続けるだけ。
私が取るべき行動は——。
『そうそう、悪鬼に成り果てた男を救い出したのは、神凪の巫女だったようだ』
それは、あの宝月の言葉。
悪鬼に成り果てた男。
神凪の巫女。
それは過去に起こった出来事。
誰がどの役に当てはまるか、正確に判断出来ないけれど。もしかしたら、再現出来るかもしれない。
その為には、人の力を借りなければ。
——翼君。他人の作った結界って、乗っ取れたりする?——
——結界ジャック? もちろん、今のオレなら可能だよ——
私の無茶振りに対し、彼はあっさりと可能と答えてくれた。
良かった。上手くやれるかもしれない。
「ならば、命じます。神鏡『八咫鏡』を奪い取って!」
「良いねえ! そういうの、大好きだぜ!!」
汚いと罵られても構わない。
私は神凪の巫女として、神凪千真として、一真を救う。
その為だったら、命さえ惜しくない。
「この術を奪い取るですって……?」
彼女は血走った眼でこちらを睨みつけた。
手を掲げると、地面を突き破って大蛇が出現し、空には大きく煌びやかな鳥が姿を現す。あれは鳳凰……?
「おうおう、神格持ちのバーゲンセールかい? 困っちゃいますねぇ!」
翼君は口では戸惑っている様子だが、心は平静を保っている。一切揺らぎがないということは、勝算があるのだろう。
「させない……させない! 修行もせずにのうのうと生きてきたあんたなんかに! この奥義を渡してなるものか!」
彼女の悪意は私を何度も貫く。その度、心がチクチクと歪な音を立てた。
「……は?」
私の中の何かが、熱く込み上げる。
握りしめた手はぷるぷると震え、爪が手のひらに食い込んだ。眉間には負荷が掛かり、口の端はヒクヒクと痙攣する。
修行もせずにのうのうと生きてきたって……何?
修行をしなかったんじゃない、出来なかった。機会を奪われた。
のうのうと生きてきた? そんなわけない。
いつも生きるのに必死だった。私の席を奪って衣食住満たされてのうのうと暮らしてたのはどっち?
私がどんな思いをして独りで生きてきたのか、あなたにわかるの?
「もーっ! あったまきたー!」
自分の中の箍が外れたような。そんな音がした。標的は目の前のあの子。
「なによ」
「そうよ! 私は努力してこなかった。だから何も出来ない!」
これはどうしようもなく、まぎれもない事実。覆すことは出来ない。私は何も出来ないのだ。
その事実を飲み込んで尚、湧き上がる怒り。感じていた倦怠感さえ吹き飛び、抑え切れるものではなかった。
「あなたもあなたよ! 私のことが気に入らないからってわざわざ東の片田舎までご苦労様ですね!? それで手土産は自分勝手な破壊行為ですか! 大体、私から戸籍もろもろ奪った上、臨死体験させたクセに何よその体たらく! 僻んで僻んで僻みまくって、あっちが悪くて自分は可哀想ですか! 人一人の命貰うくらいなら……神凪の巫女なら、もっとそれに見合った成果くらい上げなさいよ! 甘ったれるな! そろそろ逆恨みも大概にしなさいよっ!!」
と、一気に捲したてる。自分でもここまでの肺活量があるとは思わなかった。
彼女は怯み、一歩下がる。
私、今とても嫌な子だ。
あの子のコンプレックスまで突くなんて、本当に性格が悪い。
あの子を奮い立たせるためだとか、そんな感情はないし、全て自分のため。
自分が被った悪意を、悪意のある言葉で返しただけ。
私は、あの子のことがただただ許せないのだ。
許して欲しいとは言わない。人を傷付ける言葉はどんな刃物よりも鋭いもの。それを投げ付けるのは、許されることじゃないから。
「あのチマが……」
「怒りの長台詞だな」
「わん」
なっちゃん、翼君、コマちゃんはちょっと引き気味だが、私のパッションは最高潮である。止まらない。
「翼君! ありったけの霊力をあげるから、あの子の鼻っぱしをへし折ってやりな!」
「おう! キャラ変わったね!」
翼君は楽しげにニヤリと笑うと、刀を地面に突き立てた。
同時に、あの子が召喚した式たちが次々と風に掻き消されるように消えてしまう。
「なっ!」
「悪いなお嬢さん、此処は既にオレのモンだ」
怒りより、悲しさより前に、疑問が浮かんだ。
「千真ちゃん、見えないか? そいつ、箍が外れちまったんだよ」
「えっ……」
箍。それは、一真に巻き付いていた黒い鎖。ただ見るだけじゃ目に映らない。
手探りでなっちゃんの腰に触れ……あった、小太刀。震える手でそれを持ち上げ、一真に向けた。
「な、無い」
あの見えざる鎖が消えている。
どうして? 突然消えてしまうなんて……。
「アレ、もしかしてそのお嬢様の拘束具だったんじゃねーの?」
翼君はあの子に視線をやるが、彼女は無言で目を逸らす。それは……肯定と受け取れる。
「じゃあ、もう式神の契約が解除されてるってこと?」
「ああ。だが——」
喜ばしいことなのに、翼君は何で警戒しているんだろう。彼は弓を刀に持ち替え、私たちの前に降り立った。
なっちゃんは翼君とアイコンタクトを取り、私を連れて一真から距離を取る。
「貴様、夏河を殺そうとしたよな?」
翼君の刀は一真の胸に突き付けられた。その鋭い声は、友ではなく敵に向けられたものだった。
「翼君!」
「……今は私情を挟むつもりはないよ。ただ、敵と味方の区別も付かない、何の制御も効かない鬼。これ以上、危険なものはない」
精神的にも肉体的にも、拘束が解除された。今の一真は誰にも縛られていない。
私たちに攻撃してきたのは、あくまでもあの子の指示だから。正気を取り戻したら、真っ先に狙うのは……あの子だ。
じゃあ、何故なっちゃんを狙ったのか?
それは、
「たまたま近くにいたのがあたしで良かったわ」
なっちゃんが答えを言ってくれた。
たまたま近くにいた、から? 本当に、区別がついていない?
——……ス……殺、……俺、ガ……。
ブツブツと唸るように、一真が何か呟いている。
髪の間から覗く緋色の瞳が、虚ろな光を宿す。このままじゃ、彼は暴走してしまう。そう確信した。
「——神鏡『八咫鏡』」
突如響き渡る、凛とした声。
「結界!?」
「おっと、これはこれは……」
なっちゃんと翼君は辺りの異変に気付いたのか、各々反応を示す。
あの声に呼応し、世界が造り替えられる。
八方を囲むように大きな鳥居が出現し、小さな社が次々と組み立てられてゆく。
それは、神々が住み給う場所——聖域。
天高く太陽の如く眩い光を放つのは、神鏡『八咫鏡』である。
あれは、神凪の巫女『真姫』が原型を遺したとされる奥義。結界術の一つだ。
魔性の者を祓い、傷付いた者には癒しを与える……と習ったような気がする。
この術は何代も受け継がれ、神凪の巫女たちが完成させた術だ。
……私には扱えない。私は神凪の奥義を何も学んでいないから。
「わんっ! わんっ!」
コマちゃんは警戒して吠え続ける。
それは仕方がないことだろう。この術には良い思い出がない。
私の名前を騙るあの子と初めて出会った日、一真はこの結界でズタズタに切り裂かれたのだ。
「どういうつもり?」
この中で唯一、神凪の奥義を行使出来る人物。それは彼女しかいない。
「まぁ、とんだご挨拶ね? あなた達がもたもたしているから、私が責任を持ってその化け物を封じようとしてるのよ?」
彼女は『感謝して欲しいわ』と悪びれもせず、非情な発言をする。
「グ……ァア……俺、……ル……」
一真は呻きだし、膝をついてしまった。
悔しいけれど、彼女の術が何よりも鬼に効いている。
「やめて! 一真を苦しめないで!」
「苦しめてるのはどっちかしら? さ、早く殺しましょうよ。その式に命令すれば一突きで終了でしょう?」
依然、翼君の刀は一真に突き付けられたままだ。
彼は私の命令があれば、すぐさま一真の心臓を穿つだろう。そんな命令、私が出来るわけない。
「俺……ガ……俺ガ……、マ、モ……」
でも、このまま膠着状態でも一真は苦しみ続けるだけ。
私が取るべき行動は——。
『そうそう、悪鬼に成り果てた男を救い出したのは、神凪の巫女だったようだ』
それは、あの宝月の言葉。
悪鬼に成り果てた男。
神凪の巫女。
それは過去に起こった出来事。
誰がどの役に当てはまるか、正確に判断出来ないけれど。もしかしたら、再現出来るかもしれない。
その為には、人の力を借りなければ。
——翼君。他人の作った結界って、乗っ取れたりする?——
——結界ジャック? もちろん、今のオレなら可能だよ——
私の無茶振りに対し、彼はあっさりと可能と答えてくれた。
良かった。上手くやれるかもしれない。
「ならば、命じます。神鏡『八咫鏡』を奪い取って!」
「良いねえ! そういうの、大好きだぜ!!」
汚いと罵られても構わない。
私は神凪の巫女として、神凪千真として、一真を救う。
その為だったら、命さえ惜しくない。
「この術を奪い取るですって……?」
彼女は血走った眼でこちらを睨みつけた。
手を掲げると、地面を突き破って大蛇が出現し、空には大きく煌びやかな鳥が姿を現す。あれは鳳凰……?
「おうおう、神格持ちのバーゲンセールかい? 困っちゃいますねぇ!」
翼君は口では戸惑っている様子だが、心は平静を保っている。一切揺らぎがないということは、勝算があるのだろう。
「させない……させない! 修行もせずにのうのうと生きてきたあんたなんかに! この奥義を渡してなるものか!」
彼女の悪意は私を何度も貫く。その度、心がチクチクと歪な音を立てた。
「……は?」
私の中の何かが、熱く込み上げる。
握りしめた手はぷるぷると震え、爪が手のひらに食い込んだ。眉間には負荷が掛かり、口の端はヒクヒクと痙攣する。
修行もせずにのうのうと生きてきたって……何?
修行をしなかったんじゃない、出来なかった。機会を奪われた。
のうのうと生きてきた? そんなわけない。
いつも生きるのに必死だった。私の席を奪って衣食住満たされてのうのうと暮らしてたのはどっち?
私がどんな思いをして独りで生きてきたのか、あなたにわかるの?
「もーっ! あったまきたー!」
自分の中の箍が外れたような。そんな音がした。標的は目の前のあの子。
「なによ」
「そうよ! 私は努力してこなかった。だから何も出来ない!」
これはどうしようもなく、まぎれもない事実。覆すことは出来ない。私は何も出来ないのだ。
その事実を飲み込んで尚、湧き上がる怒り。感じていた倦怠感さえ吹き飛び、抑え切れるものではなかった。
「あなたもあなたよ! 私のことが気に入らないからってわざわざ東の片田舎までご苦労様ですね!? それで手土産は自分勝手な破壊行為ですか! 大体、私から戸籍もろもろ奪った上、臨死体験させたクセに何よその体たらく! 僻んで僻んで僻みまくって、あっちが悪くて自分は可哀想ですか! 人一人の命貰うくらいなら……神凪の巫女なら、もっとそれに見合った成果くらい上げなさいよ! 甘ったれるな! そろそろ逆恨みも大概にしなさいよっ!!」
と、一気に捲したてる。自分でもここまでの肺活量があるとは思わなかった。
彼女は怯み、一歩下がる。
私、今とても嫌な子だ。
あの子のコンプレックスまで突くなんて、本当に性格が悪い。
あの子を奮い立たせるためだとか、そんな感情はないし、全て自分のため。
自分が被った悪意を、悪意のある言葉で返しただけ。
私は、あの子のことがただただ許せないのだ。
許して欲しいとは言わない。人を傷付ける言葉はどんな刃物よりも鋭いもの。それを投げ付けるのは、許されることじゃないから。
「あのチマが……」
「怒りの長台詞だな」
「わん」
なっちゃん、翼君、コマちゃんはちょっと引き気味だが、私のパッションは最高潮である。止まらない。
「翼君! ありったけの霊力をあげるから、あの子の鼻っぱしをへし折ってやりな!」
「おう! キャラ変わったね!」
翼君は楽しげにニヤリと笑うと、刀を地面に突き立てた。
同時に、あの子が召喚した式たちが次々と風に掻き消されるように消えてしまう。
「なっ!」
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