183 / 285
第十七章 触れぬ指先
17-1 神無月に
しおりを挟む
傍らに眠る彼女の細い首に、手を掛けそうになることが多くなった。
その度、自分の手首を必死で抑え付け、痣を作る。
この身体は普通の人間の物では無い。痣を作っても、切っても、折っても、すぐに治ってしまう。
だから、どんなに痛めつけても問題ないのだ。
自分が傷付くのは怖くない。本当に怖いのは、彼女を傷付けてしまうことだ。
傷付けないように距離を置くべきだろうが、如何せん彼女から寄ってくるものだから、離れられない。
ということを免罪符にして、俺は彼女の傍にいる。
* * * * * * * *
只今午前四時。まだまだ起きるには早い時間帯だ。
私は例の如く悪夢を見て、珀弥君の部屋に逃げ込んでいた。
今日はかまぼこが軽いフットワークでじわじわと迫ってくる夢だった。
せっかく珀弥君の傍で安眠していたのに、変な時間に目が覚めるなんてもったいない。
早朝は少し冷える。私は身震いをして、布団を更に深く被った。
ふと、横に眠る珀弥君に目を移す。彼は私に背を向け、人一人分くらい離れた所に転がっていた。
「……むぅ」
何となく寂しさを感じて、布団の上を這い、彼の背中を目指した。
面積の広い男の人の背中は、私を安心させてくれる。今は寒いし、人肌が恋しいものだ。
手を伸ばして、彼の背中に触れた。ゴツゴツしている。
彼は細身だが、意外と筋肉の付きが良いのだ。
私はそのまま身体をピタリとくっ付けた。
触れたところから彼の温もりが伝わり、身体にじわりと溶け込む。
そのとき、彼の身体がこわばったような気がした。もしかして、起きているのだろうか。
「あれ? 珀弥君、起きてる?」
少し待ってみるが、反応は無い。規則正しく寝息を立てているだけだ。
気のせいか。まあいいや。
私は額を彼の背中に擦り付け、瞼を閉じた。もう少しだけ眠ろう。
今日の朝ご飯はどうしようかなぁ。
*******
ざぁざぁと強い雨。
子供が入ってはいけないと注意されている深い川。川辺の土手で立ち尽くす少女。
彼女は声を上げて泣いていた。
何が悲しいのか、何に対して泣いているのかわからない。だが、彼女は酷く落ち込んでいた。
川は雨を受けて増水しており、流れが速くなっている。
少女はひたすら泣いている。大切な友達が居なくなってしまったらしい。
私はひたすら泣いている。
突然、背中に衝撃が走った。何をされたのか、理解できない。
地面を離れる足、前のめりに倒れる。それはあっという間の出来事で。
私は深く冷たい川の中に飲み込まれていった。
苦しい、寒い、暗い、怖い。助けて、助けて……!
*******
「……さん、千真さん!」
遠くから、誰かの声がする。聞き覚えのある、優しくて落ち着いた声。
しかし、今は声音に焦りの色が混じっている。
「千真さん!」
「……珀弥君」
パッと目を開けると、不安そうに顔を歪める珀弥君が見えた。
私の肩を揺らし、声をかけていたのだろうか。目が合うと、彼は眉尻を降ろして息をついた。
「大丈夫? 随分うなされていたみたいだけど……」
「うん、大丈夫、かな」
と私は曖昧に笑って見せた。
おかしいな、珀弥君と一緒に寝てたのに悪夢を見るなんて。今までそんなこと無かったのに。
「本当? 無理してないよね?」
「う、うん、本当に大丈夫だから」
深く考えるのはやめておこう。
「……千真さん、震えてる」
珀弥君に指摘され、自分の手を見ると、小刻みに震えていた。
どうしてだろう。片方の手で押さえて震えを止めようとしても、震えは止まるどころか益々大きくなる。
「何でだろ」
視界がじわりとぼやけてきた。鼓動が速くなり、呼吸も浅くなる。
怖い。心の奥底に眠っていた恐怖が、無理矢理呼び起こされた。そんな気がした。
「……守れなくてごめんね」
大きな手が私の小さな手を包み込む。彼の手に包まれると、何だかとても安心する。
「謝らないで」
私はすかさず首を振った。だって珀弥君のせいじゃないもの。あれはきっと、ただの偶然だから。
「でも、もうちょっとだけ、こうして貰って良い?」
そんな我が儘を言うと、彼は嫌な顔一つせず、穏やかに頷いた。
骨張った大きな手から温もりが伝わる。
呼吸も段々落ち着いてきて、滲んだ視界もクリアなものとなった。
珀弥君は存在自体が私の御守りで、精神安定剤なのかもしれない。
どうして彼といると安心するのだろう。
出会ってからまだ一年も経っていないが、長い間ずっと一緒に居たような気がするのだ。
ふと、彼の顔をチラリと見る。
先程は気づかなかったが、目の下が黒ずんでおり、どことなく顔がやつれているように見えた。寝不足なのだろうか。
「珀弥君、あんまり寝れてないの?」
「そんなことないよ」
「でも、疲れた顔してる」
「そう? 大丈夫だよ」
彼は何てこと無いと微笑む。いつも、大丈夫って笑うんだ。大丈夫に見えない時だって、いつも。
「……無理しちゃ駄目だよ?」
色々言ったところで、彼はさらりとかわしてしまう。だから、簡潔に一言だけ添えた。
「うん、ありがとう」
珀弥君は困ったように、曖昧に笑った。
***
休日なので、平日よりは少し遅めの朝ご飯。今日は比較的早い方だけれども。
珀弥君も調理に参加し、いつもより豪勢な朝食になった。
彼の料理スキルが無駄に高過ぎて、私の自信はまたオーバーキルされる。
「登場のるま達成なのです」
「天ちゃんおはよう、そういうメタは良いからねー」
こちらにおわしますは、我らが神社の神様、天ちゃんです。女の子に見えますが、どうやら男の子らしい。
色んな意味でふわふわしており、たまにメタい発言を飛ばしてしまうお茶目さんである。
「はう、左様ですか」
「左様ですよ」
私は椅子を引き、天ちゃんを座らせた。彼はちょこんと椅子の上に乗る。可愛い。
「はい、どうぞ」
珀弥君は湯呑みにお茶を注ぎ、皆の前に置いた。
特に変わった茶葉は使っていないのに、彼の淹れるお茶は美味しい。
いつもなら賑やかな狐珱君が黙っていると思ったら、茶柱をじっと睨み付けていた。茶柱がそんなに気になるのかな。
「わんっ! わんっ!」
私の足元でモコモコしていたコマちゃんが突然吠え出した。廊下の方を向き、ひたすら吠えている。
「コマちゃん?」
「わんっ! わんっ!」
コマちゃんは私の呼び掛けにも応じず、吠え続ける。
ふっ、と部屋の温度が下がったような気がした。
「はう……?」
「ぬ、何じゃ」
ちびっ子たちも異変に気付き始め、各々反応を見せた。珀弥君も廊下の方を静かな目で見つめている。
何かが、来る。
緊張感が漂うが、決して悪いものではない。そう直感した。
タタタタタ、と軽い足音が聞こえてくる。
コマちゃんは吠える吠える。足音は徐々にこちらに近づき……。
「珀蓮! もう神無月よ!!」
「はう!?」
小柄な女性が乱入してきた。
天ちゃんは驚いて椅子から転げ落ちるし、あれだけ茶柱を睨みつけていた狐珱も、ギョッとした顔で突然現れた第三者を見ているし、コマちゃんは吠えるし、珀弥君は黙ってるし、私はどうすればいいんだ。
「あのー……どちら様で?」
とりあえず、何者なのかを把握するのが大切ですね。
私の問いに女の人が振り向く。
前髪を横に切り揃え、サイドも頬のあたりで切り揃えられている。いわゆる姫カット。
顔が幼くて可愛らしいから、その髪型が似合っている。背は私より低いが、雰囲気には貫禄があり、年下か同い年には見えない。
巫女装束に千早を羽織っている。きっと巫女さんなのだろう。
彼女は私をまじまじと見つめると、寄せていた眉間のシワを取り払った。
「千真……」
愛おしそうに私の名を呼ぶ。そして、次の瞬間には私に抱きついてきた。
「ふぉあっ!?」
「大きくなったわねぇ! 元気にしてた? 屋敷は窮屈でしょう?」
慌てる私をよそに、彼女は身に覚えの無いことを捲し立てるように話す。
私のことを知っているの? でも、私は知らない。
彼女は一旦私を解放し、珀弥君にも目を向けた。
「あっ! 珀弥、あなたもこんなに大きくなって……! 母様は嬉しいわ!」
珀弥君の肩や背中をペタペタと触り、感激した様子で飛び跳ねる。
か、母様?
あまり表情を変えなかった珀弥君も、さすがにこれは驚いたのか、目をパチクリとさせた。
いやほんとこの人何言ってるのかな。私たち、兄妹じゃないし。
「真様。恐れ入りますが、お戯れはそこまでにしてくださいませ」
呆気に取られていた天ちゃんは漸く起き上がり、控えめに女の人を真様と呼ぶ。
さなさま、か。私の名前と似てる。
「良いじゃない。私たちの子にそっくりなんだもの」
真さんは頬を膨らませると、天ちゃんの両頬を小さな手でぷにゅっと挟んだ。
「はうぅ」
「その鳴き声は相変わらずね」
……。
ちょ、ちょっと待て。この二人のやり取りを聞く限り、どう考えても知り合いだと判る。
そして、真さんが言い放った一言。『私達の』子。
「え、まさか天ちゃん子持ちなの!? その顔で!?」
「そこ突っ込むんだ……」
珀弥君がようやく喋った。
その度、自分の手首を必死で抑え付け、痣を作る。
この身体は普通の人間の物では無い。痣を作っても、切っても、折っても、すぐに治ってしまう。
だから、どんなに痛めつけても問題ないのだ。
自分が傷付くのは怖くない。本当に怖いのは、彼女を傷付けてしまうことだ。
傷付けないように距離を置くべきだろうが、如何せん彼女から寄ってくるものだから、離れられない。
ということを免罪符にして、俺は彼女の傍にいる。
* * * * * * * *
只今午前四時。まだまだ起きるには早い時間帯だ。
私は例の如く悪夢を見て、珀弥君の部屋に逃げ込んでいた。
今日はかまぼこが軽いフットワークでじわじわと迫ってくる夢だった。
せっかく珀弥君の傍で安眠していたのに、変な時間に目が覚めるなんてもったいない。
早朝は少し冷える。私は身震いをして、布団を更に深く被った。
ふと、横に眠る珀弥君に目を移す。彼は私に背を向け、人一人分くらい離れた所に転がっていた。
「……むぅ」
何となく寂しさを感じて、布団の上を這い、彼の背中を目指した。
面積の広い男の人の背中は、私を安心させてくれる。今は寒いし、人肌が恋しいものだ。
手を伸ばして、彼の背中に触れた。ゴツゴツしている。
彼は細身だが、意外と筋肉の付きが良いのだ。
私はそのまま身体をピタリとくっ付けた。
触れたところから彼の温もりが伝わり、身体にじわりと溶け込む。
そのとき、彼の身体がこわばったような気がした。もしかして、起きているのだろうか。
「あれ? 珀弥君、起きてる?」
少し待ってみるが、反応は無い。規則正しく寝息を立てているだけだ。
気のせいか。まあいいや。
私は額を彼の背中に擦り付け、瞼を閉じた。もう少しだけ眠ろう。
今日の朝ご飯はどうしようかなぁ。
*******
ざぁざぁと強い雨。
子供が入ってはいけないと注意されている深い川。川辺の土手で立ち尽くす少女。
彼女は声を上げて泣いていた。
何が悲しいのか、何に対して泣いているのかわからない。だが、彼女は酷く落ち込んでいた。
川は雨を受けて増水しており、流れが速くなっている。
少女はひたすら泣いている。大切な友達が居なくなってしまったらしい。
私はひたすら泣いている。
突然、背中に衝撃が走った。何をされたのか、理解できない。
地面を離れる足、前のめりに倒れる。それはあっという間の出来事で。
私は深く冷たい川の中に飲み込まれていった。
苦しい、寒い、暗い、怖い。助けて、助けて……!
*******
「……さん、千真さん!」
遠くから、誰かの声がする。聞き覚えのある、優しくて落ち着いた声。
しかし、今は声音に焦りの色が混じっている。
「千真さん!」
「……珀弥君」
パッと目を開けると、不安そうに顔を歪める珀弥君が見えた。
私の肩を揺らし、声をかけていたのだろうか。目が合うと、彼は眉尻を降ろして息をついた。
「大丈夫? 随分うなされていたみたいだけど……」
「うん、大丈夫、かな」
と私は曖昧に笑って見せた。
おかしいな、珀弥君と一緒に寝てたのに悪夢を見るなんて。今までそんなこと無かったのに。
「本当? 無理してないよね?」
「う、うん、本当に大丈夫だから」
深く考えるのはやめておこう。
「……千真さん、震えてる」
珀弥君に指摘され、自分の手を見ると、小刻みに震えていた。
どうしてだろう。片方の手で押さえて震えを止めようとしても、震えは止まるどころか益々大きくなる。
「何でだろ」
視界がじわりとぼやけてきた。鼓動が速くなり、呼吸も浅くなる。
怖い。心の奥底に眠っていた恐怖が、無理矢理呼び起こされた。そんな気がした。
「……守れなくてごめんね」
大きな手が私の小さな手を包み込む。彼の手に包まれると、何だかとても安心する。
「謝らないで」
私はすかさず首を振った。だって珀弥君のせいじゃないもの。あれはきっと、ただの偶然だから。
「でも、もうちょっとだけ、こうして貰って良い?」
そんな我が儘を言うと、彼は嫌な顔一つせず、穏やかに頷いた。
骨張った大きな手から温もりが伝わる。
呼吸も段々落ち着いてきて、滲んだ視界もクリアなものとなった。
珀弥君は存在自体が私の御守りで、精神安定剤なのかもしれない。
どうして彼といると安心するのだろう。
出会ってからまだ一年も経っていないが、長い間ずっと一緒に居たような気がするのだ。
ふと、彼の顔をチラリと見る。
先程は気づかなかったが、目の下が黒ずんでおり、どことなく顔がやつれているように見えた。寝不足なのだろうか。
「珀弥君、あんまり寝れてないの?」
「そんなことないよ」
「でも、疲れた顔してる」
「そう? 大丈夫だよ」
彼は何てこと無いと微笑む。いつも、大丈夫って笑うんだ。大丈夫に見えない時だって、いつも。
「……無理しちゃ駄目だよ?」
色々言ったところで、彼はさらりとかわしてしまう。だから、簡潔に一言だけ添えた。
「うん、ありがとう」
珀弥君は困ったように、曖昧に笑った。
***
休日なので、平日よりは少し遅めの朝ご飯。今日は比較的早い方だけれども。
珀弥君も調理に参加し、いつもより豪勢な朝食になった。
彼の料理スキルが無駄に高過ぎて、私の自信はまたオーバーキルされる。
「登場のるま達成なのです」
「天ちゃんおはよう、そういうメタは良いからねー」
こちらにおわしますは、我らが神社の神様、天ちゃんです。女の子に見えますが、どうやら男の子らしい。
色んな意味でふわふわしており、たまにメタい発言を飛ばしてしまうお茶目さんである。
「はう、左様ですか」
「左様ですよ」
私は椅子を引き、天ちゃんを座らせた。彼はちょこんと椅子の上に乗る。可愛い。
「はい、どうぞ」
珀弥君は湯呑みにお茶を注ぎ、皆の前に置いた。
特に変わった茶葉は使っていないのに、彼の淹れるお茶は美味しい。
いつもなら賑やかな狐珱君が黙っていると思ったら、茶柱をじっと睨み付けていた。茶柱がそんなに気になるのかな。
「わんっ! わんっ!」
私の足元でモコモコしていたコマちゃんが突然吠え出した。廊下の方を向き、ひたすら吠えている。
「コマちゃん?」
「わんっ! わんっ!」
コマちゃんは私の呼び掛けにも応じず、吠え続ける。
ふっ、と部屋の温度が下がったような気がした。
「はう……?」
「ぬ、何じゃ」
ちびっ子たちも異変に気付き始め、各々反応を見せた。珀弥君も廊下の方を静かな目で見つめている。
何かが、来る。
緊張感が漂うが、決して悪いものではない。そう直感した。
タタタタタ、と軽い足音が聞こえてくる。
コマちゃんは吠える吠える。足音は徐々にこちらに近づき……。
「珀蓮! もう神無月よ!!」
「はう!?」
小柄な女性が乱入してきた。
天ちゃんは驚いて椅子から転げ落ちるし、あれだけ茶柱を睨みつけていた狐珱も、ギョッとした顔で突然現れた第三者を見ているし、コマちゃんは吠えるし、珀弥君は黙ってるし、私はどうすればいいんだ。
「あのー……どちら様で?」
とりあえず、何者なのかを把握するのが大切ですね。
私の問いに女の人が振り向く。
前髪を横に切り揃え、サイドも頬のあたりで切り揃えられている。いわゆる姫カット。
顔が幼くて可愛らしいから、その髪型が似合っている。背は私より低いが、雰囲気には貫禄があり、年下か同い年には見えない。
巫女装束に千早を羽織っている。きっと巫女さんなのだろう。
彼女は私をまじまじと見つめると、寄せていた眉間のシワを取り払った。
「千真……」
愛おしそうに私の名を呼ぶ。そして、次の瞬間には私に抱きついてきた。
「ふぉあっ!?」
「大きくなったわねぇ! 元気にしてた? 屋敷は窮屈でしょう?」
慌てる私をよそに、彼女は身に覚えの無いことを捲し立てるように話す。
私のことを知っているの? でも、私は知らない。
彼女は一旦私を解放し、珀弥君にも目を向けた。
「あっ! 珀弥、あなたもこんなに大きくなって……! 母様は嬉しいわ!」
珀弥君の肩や背中をペタペタと触り、感激した様子で飛び跳ねる。
か、母様?
あまり表情を変えなかった珀弥君も、さすがにこれは驚いたのか、目をパチクリとさせた。
いやほんとこの人何言ってるのかな。私たち、兄妹じゃないし。
「真様。恐れ入りますが、お戯れはそこまでにしてくださいませ」
呆気に取られていた天ちゃんは漸く起き上がり、控えめに女の人を真様と呼ぶ。
さなさま、か。私の名前と似てる。
「良いじゃない。私たちの子にそっくりなんだもの」
真さんは頬を膨らませると、天ちゃんの両頬を小さな手でぷにゅっと挟んだ。
「はうぅ」
「その鳴き声は相変わらずね」
……。
ちょ、ちょっと待て。この二人のやり取りを聞く限り、どう考えても知り合いだと判る。
そして、真さんが言い放った一言。『私達の』子。
「え、まさか天ちゃん子持ちなの!? その顔で!?」
「そこ突っ込むんだ……」
珀弥君がようやく喋った。
0
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
少年、その愛 〜愛する男に斬られるのもまた甘美か?〜
西浦夕緋
キャラ文芸
15歳の少年篤弘はある日、夏朗と名乗る17歳の少年と出会う。
彼は篤弘の初恋の少女が入信を望み続けた宗教団体・李凰国(りおうこく)の男だった。
亡くなった少女の想いを受け継ぎ篤弘は李凰国に入信するが、そこは想像を絶する世界である。
罪人の公開処刑、抗争する新興宗教団体に属する少女の殺害、
そして十数年前に親元から拉致され李凰国に迎え入れられた少年少女達の運命。
「愛する男に斬られるのもまた甘美か?」
李凰国に正義は存在しない。それでも彼は李凰国を愛した。
「おまえの愛の中に散りゆくことができるのを嬉しく思う。」
李凰国に生きる少年少女達の魂、信念、孤独、そして愛を描く。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ニンジャマスター・ダイヤ
竹井ゴールド
キャラ文芸
沖縄県の手塚島で育った母子家庭の手塚大也は実母の死によって、東京の遠縁の大鳥家に引き取られる事となった。
大鳥家は大鳥コンツェルンの創業一族で、裏では日本を陰から守る政府機関・大鳥忍軍を率いる忍者一族だった。
沖縄県の手塚島で忍者の修行をして育った大也は東京に出て、忍者の争いに否応なく巻き込まれるのだった。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる