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第零章 千年目の彼岸桜 中編
0-25 後ろめたい平穏
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* * * * * * * *
「はくれんせんせー! おなまえかけた!」
と言って、お里は紙を広げた。そこには拙い筆字で『さと』と書いてある。
「お上手ですね、よく書けていますよ」
「あぁっ! お里だけずるい!」
「わたしも書けたよ!」
珀蓮はお里の頭を優しく撫でて褒める。そんな彼の許へ、他の子供たちも群がった。
——珀蓮はこの里に来て暫く経つが、今は子供たちに勉学を教えている。
事の発端は、書をしたためる珀蓮を見ていたお里が『文字を書きたい』と言い出したところから。
珀蓮がお里に文字を教えると、他の子供たちも学びたいと申し出てきたのだ。
この里には子供たちの学ぶ環境が整っていなかった。その為、どうやら知識人らしい珀蓮に教えを請うたのだった。
珀蓮は快く子供たちの要望に応え、教鞭を執った。
教科書は必要無い。何故なら、内容は全て彼の頭の中にあるからだ。
教科書が無くても学べる上、優しく丁寧な解説をする珀蓮の授業は子供たちから人気を博した。
子供たちに囲まれ、充実した日々を送っていた珀蓮だが、一つだけ気掛かりなことがあった。
それは、かつての主人、真のことだ。
彼女は今何をしているだろうか、体調は変わりないか、そして、幸せでいるだろうか。
自分の選択は正しかった筈。
だからこそ、ここ暫くは全くと言って良いほど発作が起こっていないのだ。
彼女を手に掛ける心配は無い。これでいい。
だが、珀蓮は自分が満たされた生活を送って良いのだろうかと罪悪感を覚えていた。
ふと、窓越しに大木の桜を見つめる。
春には豪華絢爛な姿を見せていた桜も今は花が散ってしまい、青々とした葉桜に成り変わってしまった。
「はくれんせんせー? どうしたの?」
「あぁ、申し訳ありません。少しぼーっとしておりました」
「へんなのー!」
「ふふ、そうですね」
珀蓮は現実の世界に引き戻され、再び授業を始めたのだった。
* * * * * * * *
そこは巫女の箱庭。
庭が見える縁側に腰掛け、ぼーっと空を見上げている女性がいた。
彼女は赤い髪紐を握った手を膝に乗せている。
「真さん。こんなところで何をしているのですか?」
「空を、眺めているんです」
龍一郎に尋ねられた真は、流れる雲を目で追いながら答えた。
気の強かった真は、今ではすっかりしおらしくなり、静かに過ごしていることが多い。
思い出したように切なげな表情を浮かべると、決まって髪紐を胸に抱く。
屋敷の者は魂が抜け落ちたような姫の姿を心配したが、彼女自身の健康には問題なかった。
「何か思うことがおありですか?」
龍一郎も真の隣に腰を降ろす。
「……。あ、いいえ、何も」
真は間を置いて返事をした。どうやら上の空だったようだ。
「そうですか……」
龍一郎は険しい表情になる。
以前は彼女のことを本家の実権を握るための道具としか考えていなかった。
しかし、今は『大切にしなければいけない』という脅迫観念が彼を支配していた。
「もしかして、誰かのことを考えているのですか?」
「……誰かとは誰ですか?」
「さぁ。他の想い人だとか?」
と冗談めかして言うと、真は冷笑を浮かべ、大きくなった腹をさすった。
「本当に冗談がお好きなのですね。私のお腹にはもう命が宿っているのに」
彼女からは愛情を感じ取ることが出来ない。夫も、子供さえも無関心なのだ。
龍一郎は顔を引きつらせ、押し黙ってしまった。
「箱庭に閉じ込められた私が、どうやって他の殿方と出逢うのですか? 笑えない冗談は休み休み仰ってくださいな」
真はゆっくりと立ち上がると、龍一郎を見下ろした。
「大丈夫ですよ。貴方が私を愛していないことくらい知っています。全ては義務ですものね」
彼女は恐ろしいほど明るく笑い、もう一度腹をさすってみせると、自分の部屋へと戻って行ってしまった。
取り残された龍一郎は壊れた妻を憂い、うなだれたのだった。
***
真は自室へ戻ると、身体から力がぬけ、一気にへたり込んでしまった。
「ごめんなさい」
彼女は弱々しく腹の中の子に語りかける。その表情は罪悪感にまみれていた。
「ちゃんと、お母さんになるから……だから、もう少し待っててね、千真」
神凪家では先代の巫女が次代の巫女に名を授けるしきたりがある。つまり、母が娘の名付け親になるのだ。
真が決めた次の巫女の名は、自分の名に一文字加えたものだった。
千の真を見抜ける聡明な子になって欲しい。これが彼女の願いであった。
彼女は部屋の片隅に差してある一本の桜の枝に近付いた。
不思議なことに、開花の時期が終わった今でも、この桜は花を散らせずに優雅に咲き誇っている。
何かの術が施されているのだろう。
桜を置いていった粋な人は、もしかしたら優秀な呪術師なのかもしれない。
「これはね、私の拠り所なの」
母は腹をゆっくりとさすりながら、胎内の子に語りかける。
「本当はもっと大きな桜が拠り所だったけど、もう見に行けないから……。これが枕元にあったときはね、とても嬉しかったんだ」
穏やかで優しい口調ではあるが、どことなく弾んだ調子の真。他の誰かと話す時よりも一番生き生きとしている。
「素敵な贈り物をくれた人は、誰だかわからないの。でも、一言でも良いからお礼が言いたいな」
と、顔をほころばせた。
『真様』
「っ!」
唐突に、頭の中に男性の声が聞こえた。しかも、聞いたことがない知らない声。
だが、何故か懐かしく思えてしまった。
誰なのだろうか。頭の中で朧気に浮かぶ誰か。顔に靄が掛かり、その全容は見えない。
しかし、やはり懐かしい気分になる。
会ったことが無いのに、どうしてだろうか。
「……不思議、ね」
真の可愛らしい双眸からは、無意識に雫がこぼれ落ちていた。
彼女はふとしたとき、自分は何か大切なものを忘れているのではないかと思うことがある。
それは物なのか、人なのか、思い出なのかはよくわからない。
しかし、思い出そうとしても、何かが記憶に蓋をしているのか、欠片も思い出せないのだ。
今の謎の声は、大切な記憶の手掛かりとなり得るのではないか。
「……あれ?」
もう一度よく思い出そうと先程の声の記憶を手繰ってみても、その声すら思い出せなくなった。
ザー、ザー、と雑音が記憶をかき消すのだ。
「どうして……?」
真は何度も何度も記憶を探るが、何かに阻害されて上手く行かない。まるで『思い出すな』と強く言われているようだ。
「ねぇ、どうしてなの? **」
無意識に呟いた誰かの名も、真の記憶には残らなかった。
***
真は謎の声が聞こえてから数ヶ月、結局何も思い出すことは出来なかった。
そして今は、想像を絶する痛みと戦っている。
「あ、あぁっ……痛い痛い!」
真は顔を歪め、息を切らせる。
朝から数刻続く腹の痛みは更に激しくなり、時折意識を手放したい気持ちにもなった。だが、今は耐えなくてはならない。
「姫様! 頭が出てきております、もう少しの辛抱ですよ!」
産婆は産まれてくる赤子の様子を見つつ、真を励ました。
真は歯を食いしばり、何度も頷きながら座椅子の肘掛けを握り締める。
肘掛けからはミシミシと不穏な音が立ち込め、彼女がいかに力んでいるかを周囲に示した。
無我夢中で叫び声を上げる。
最後の一踏ん張り、肘掛けを握る手には更に力が込められた。産道を滑り落ち、産婆の手の中へと産み落とされる子。
けたたましい泣き声が聞こえ、周りは安堵したような空気に包まれた。ようやく次の巫女が産まれた、と。
真もホッと一息つくが、産婆は険しい表情を見せる。
産婆は事務的にへその緒を切り、赤子をタライに張った産湯に浸からせた。
「この子は……男の子、です」
その報告を聞いた瞬間、場の空気は凍り付き、真の頭の中は真っ白になった。
神凪家では『最初に身ごもった子』のみ、強い霊力が受け継がれる。
その子こそ次代の巫女になるのだが、真が産んだのは男。
男は巫女にはなれない。だからこそ、神凪家では長子は必ず女児を産まなくてはならなかった。
代々、長子は奇跡的に全て女児であったため、今回の出産は極めて異例のことだ。
「そん、な……」
本来なら喜ぶべき我が子の誕生。
しかし、自分の代で『神凪の巫女』を終わらせてしまったという絶望感が真を襲う。
周りからは溜め息が漏れ、嘆きの声が真の耳に届いた。
神凪家は終わった、と。
目の前が真っ暗になりかけたときだ。
「……うっ!」
また腹に痛みが襲ってきた。
後産によるものかと一瞬考えたが、それは違うと直感で判断した。真は座椅子の肘掛けを握り締める。
「姫様、如何なさいましたか?」
真のただならぬ様子を察し、産婆は慌てて問いかけた。先代神凪の巫女は再び顔を歪め、絶え絶えに答える。
「まだ……中に、いる……!」
身ごもった子は一人では無かった。本当は双子であったのだ。
「はくれんせんせー! おなまえかけた!」
と言って、お里は紙を広げた。そこには拙い筆字で『さと』と書いてある。
「お上手ですね、よく書けていますよ」
「あぁっ! お里だけずるい!」
「わたしも書けたよ!」
珀蓮はお里の頭を優しく撫でて褒める。そんな彼の許へ、他の子供たちも群がった。
——珀蓮はこの里に来て暫く経つが、今は子供たちに勉学を教えている。
事の発端は、書をしたためる珀蓮を見ていたお里が『文字を書きたい』と言い出したところから。
珀蓮がお里に文字を教えると、他の子供たちも学びたいと申し出てきたのだ。
この里には子供たちの学ぶ環境が整っていなかった。その為、どうやら知識人らしい珀蓮に教えを請うたのだった。
珀蓮は快く子供たちの要望に応え、教鞭を執った。
教科書は必要無い。何故なら、内容は全て彼の頭の中にあるからだ。
教科書が無くても学べる上、優しく丁寧な解説をする珀蓮の授業は子供たちから人気を博した。
子供たちに囲まれ、充実した日々を送っていた珀蓮だが、一つだけ気掛かりなことがあった。
それは、かつての主人、真のことだ。
彼女は今何をしているだろうか、体調は変わりないか、そして、幸せでいるだろうか。
自分の選択は正しかった筈。
だからこそ、ここ暫くは全くと言って良いほど発作が起こっていないのだ。
彼女を手に掛ける心配は無い。これでいい。
だが、珀蓮は自分が満たされた生活を送って良いのだろうかと罪悪感を覚えていた。
ふと、窓越しに大木の桜を見つめる。
春には豪華絢爛な姿を見せていた桜も今は花が散ってしまい、青々とした葉桜に成り変わってしまった。
「はくれんせんせー? どうしたの?」
「あぁ、申し訳ありません。少しぼーっとしておりました」
「へんなのー!」
「ふふ、そうですね」
珀蓮は現実の世界に引き戻され、再び授業を始めたのだった。
* * * * * * * *
そこは巫女の箱庭。
庭が見える縁側に腰掛け、ぼーっと空を見上げている女性がいた。
彼女は赤い髪紐を握った手を膝に乗せている。
「真さん。こんなところで何をしているのですか?」
「空を、眺めているんです」
龍一郎に尋ねられた真は、流れる雲を目で追いながら答えた。
気の強かった真は、今ではすっかりしおらしくなり、静かに過ごしていることが多い。
思い出したように切なげな表情を浮かべると、決まって髪紐を胸に抱く。
屋敷の者は魂が抜け落ちたような姫の姿を心配したが、彼女自身の健康には問題なかった。
「何か思うことがおありですか?」
龍一郎も真の隣に腰を降ろす。
「……。あ、いいえ、何も」
真は間を置いて返事をした。どうやら上の空だったようだ。
「そうですか……」
龍一郎は険しい表情になる。
以前は彼女のことを本家の実権を握るための道具としか考えていなかった。
しかし、今は『大切にしなければいけない』という脅迫観念が彼を支配していた。
「もしかして、誰かのことを考えているのですか?」
「……誰かとは誰ですか?」
「さぁ。他の想い人だとか?」
と冗談めかして言うと、真は冷笑を浮かべ、大きくなった腹をさすった。
「本当に冗談がお好きなのですね。私のお腹にはもう命が宿っているのに」
彼女からは愛情を感じ取ることが出来ない。夫も、子供さえも無関心なのだ。
龍一郎は顔を引きつらせ、押し黙ってしまった。
「箱庭に閉じ込められた私が、どうやって他の殿方と出逢うのですか? 笑えない冗談は休み休み仰ってくださいな」
真はゆっくりと立ち上がると、龍一郎を見下ろした。
「大丈夫ですよ。貴方が私を愛していないことくらい知っています。全ては義務ですものね」
彼女は恐ろしいほど明るく笑い、もう一度腹をさすってみせると、自分の部屋へと戻って行ってしまった。
取り残された龍一郎は壊れた妻を憂い、うなだれたのだった。
***
真は自室へ戻ると、身体から力がぬけ、一気にへたり込んでしまった。
「ごめんなさい」
彼女は弱々しく腹の中の子に語りかける。その表情は罪悪感にまみれていた。
「ちゃんと、お母さんになるから……だから、もう少し待っててね、千真」
神凪家では先代の巫女が次代の巫女に名を授けるしきたりがある。つまり、母が娘の名付け親になるのだ。
真が決めた次の巫女の名は、自分の名に一文字加えたものだった。
千の真を見抜ける聡明な子になって欲しい。これが彼女の願いであった。
彼女は部屋の片隅に差してある一本の桜の枝に近付いた。
不思議なことに、開花の時期が終わった今でも、この桜は花を散らせずに優雅に咲き誇っている。
何かの術が施されているのだろう。
桜を置いていった粋な人は、もしかしたら優秀な呪術師なのかもしれない。
「これはね、私の拠り所なの」
母は腹をゆっくりとさすりながら、胎内の子に語りかける。
「本当はもっと大きな桜が拠り所だったけど、もう見に行けないから……。これが枕元にあったときはね、とても嬉しかったんだ」
穏やかで優しい口調ではあるが、どことなく弾んだ調子の真。他の誰かと話す時よりも一番生き生きとしている。
「素敵な贈り物をくれた人は、誰だかわからないの。でも、一言でも良いからお礼が言いたいな」
と、顔をほころばせた。
『真様』
「っ!」
唐突に、頭の中に男性の声が聞こえた。しかも、聞いたことがない知らない声。
だが、何故か懐かしく思えてしまった。
誰なのだろうか。頭の中で朧気に浮かぶ誰か。顔に靄が掛かり、その全容は見えない。
しかし、やはり懐かしい気分になる。
会ったことが無いのに、どうしてだろうか。
「……不思議、ね」
真の可愛らしい双眸からは、無意識に雫がこぼれ落ちていた。
彼女はふとしたとき、自分は何か大切なものを忘れているのではないかと思うことがある。
それは物なのか、人なのか、思い出なのかはよくわからない。
しかし、思い出そうとしても、何かが記憶に蓋をしているのか、欠片も思い出せないのだ。
今の謎の声は、大切な記憶の手掛かりとなり得るのではないか。
「……あれ?」
もう一度よく思い出そうと先程の声の記憶を手繰ってみても、その声すら思い出せなくなった。
ザー、ザー、と雑音が記憶をかき消すのだ。
「どうして……?」
真は何度も何度も記憶を探るが、何かに阻害されて上手く行かない。まるで『思い出すな』と強く言われているようだ。
「ねぇ、どうしてなの? **」
無意識に呟いた誰かの名も、真の記憶には残らなかった。
***
真は謎の声が聞こえてから数ヶ月、結局何も思い出すことは出来なかった。
そして今は、想像を絶する痛みと戦っている。
「あ、あぁっ……痛い痛い!」
真は顔を歪め、息を切らせる。
朝から数刻続く腹の痛みは更に激しくなり、時折意識を手放したい気持ちにもなった。だが、今は耐えなくてはならない。
「姫様! 頭が出てきております、もう少しの辛抱ですよ!」
産婆は産まれてくる赤子の様子を見つつ、真を励ました。
真は歯を食いしばり、何度も頷きながら座椅子の肘掛けを握り締める。
肘掛けからはミシミシと不穏な音が立ち込め、彼女がいかに力んでいるかを周囲に示した。
無我夢中で叫び声を上げる。
最後の一踏ん張り、肘掛けを握る手には更に力が込められた。産道を滑り落ち、産婆の手の中へと産み落とされる子。
けたたましい泣き声が聞こえ、周りは安堵したような空気に包まれた。ようやく次の巫女が産まれた、と。
真もホッと一息つくが、産婆は険しい表情を見せる。
産婆は事務的にへその緒を切り、赤子をタライに張った産湯に浸からせた。
「この子は……男の子、です」
その報告を聞いた瞬間、場の空気は凍り付き、真の頭の中は真っ白になった。
神凪家では『最初に身ごもった子』のみ、強い霊力が受け継がれる。
その子こそ次代の巫女になるのだが、真が産んだのは男。
男は巫女にはなれない。だからこそ、神凪家では長子は必ず女児を産まなくてはならなかった。
代々、長子は奇跡的に全て女児であったため、今回の出産は極めて異例のことだ。
「そん、な……」
本来なら喜ぶべき我が子の誕生。
しかし、自分の代で『神凪の巫女』を終わらせてしまったという絶望感が真を襲う。
周りからは溜め息が漏れ、嘆きの声が真の耳に届いた。
神凪家は終わった、と。
目の前が真っ暗になりかけたときだ。
「……うっ!」
また腹に痛みが襲ってきた。
後産によるものかと一瞬考えたが、それは違うと直感で判断した。真は座椅子の肘掛けを握り締める。
「姫様、如何なさいましたか?」
真のただならぬ様子を察し、産婆は慌てて問いかけた。先代神凪の巫女は再び顔を歪め、絶え絶えに答える。
「まだ……中に、いる……!」
身ごもった子は一人では無かった。本当は双子であったのだ。
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