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第十章 仁義なき文化祭!
10-8 多才な相方
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ずっと『お願いします!』『自力でガンバ!』の応酬が続いていた。
「僕の戦場はここじゃない」
と珀弥君が言ったときだ。
「そうだぜ珀弥。仕事放って逢引きとは良い度胸じゃねーか」
珀弥君の背後に翼君が現れた。彼は確か、別の教室で作業をしていたはずだ。
「げっ」
「露骨に嫌そうな顔すんなっつの! ペンはどうした? ちゃんと借りてきたんだろうな?」
「うん、あるよ」
珀弥君はポケットから黒い油性ペンを取り出し、自信満々な様子で翼君に見せた。
「用が済んだら早く帰ってこいよ馬鹿! 悪いな千真ちゃん、こいつ返して」
翼君は珀弥君の頭を叩き、私に手を合わせた。そして、珀弥君のワイシャツの襟を掴み、ずるずると連行していく。
「は、珀弥くーん!」
私の救世主が! 救世主様はキョトンとしながら、教室から退場してしまった。
詰んだ。
「神凪君、お困りかな?」
「間に合ってます」
二階堂君が来たけど、お呼びじゃないので断った。
*
「で、出来た……!」
珀弥君が書いたデザインを参考……というか必死に模写し、色ペンで色を付け、なんとかメニューが出来上がった。
それをピンク色の台紙に貼りつけ、ハートやチェックの可愛らしい柄のマスキングテープをペタペタと貼る。絵が描けない故の誤魔化しだ。
うーん、私がやると手書き感が否めない。というか彼の手はどうなってるんだ。
「ま、まぁ、そこそこいけるんじゃない?」
センスが無い割には頑張ったよ私! まぁ、大部分が珀弥君の功績なんだけどね。
「千真ちゃん、できた?」
「うん、一応」
チェックに来た子にメニューを渡すと、満面の笑みを見せてくれた。
「可愛い! 良いねコレ! すごくセンスあるよ」
「あ、ありがとう!」
センスがあるのは私じゃないけどね! とにもかくにも、オッケーが出たので私の仕事は終了した。
さて、何か手伝おうかな……。
そう思って教室を見渡すと、皆ポスターやら内装の装飾品やらを作っていた。私が手を出したら悪くなりそうだから却下。
中学時代、五段階評価で美術評価『2』の自分を憎んだのはこれが初めてではない。
なっちゃんはまだ交渉中なのか、教室にいないし。
「うーん……」
暇だ、手持ち無沙汰だ。ぐるぐると思考が回る。あぁ、そうだ。せっかくだから珀弥君たちの作業見に行こうかな。邪魔にならない程度に。
思い立ってからの行動は早い。私は皆の邪魔にならないよう、そっと教室を抜け出した。
*
「えーと、技術科室はーどーこーだー」
私たちの学校は三つの校舎に別れている。
一番大きい一号館はクラスの教室。化学室や社会科室など科目毎の教室は二号館。技術科室や家庭科室などの実習用の教室は三号館にある。
……のは知っているが、なにぶん複雑な構造の校舎の為、私は迷路を歩いているように感じるのだ。
地学室があるから、今は二号館? 三号館への通路はどこだろう。薄暗いし、早くここから抜け出したい。
「技術科室に行くならここを曲がるんだよ」
「あ、そうなの? ありがひぃ!?」
突然聞こえた助言の主に礼を言おうと振り向いたが、誰もいない。もしかして、お化け!?
「ふふ、こっちだよ千真ちゃん」
「し、志乃ちゃん。びっくりしたぁ」
振り向くと志乃ちゃんが笑っており、ようやく化かされたのだと気付いた。
マジでお化けだった。志乃ちゃんも意外と茶目っ気があるな。
最近は珀弥君がいなくても、彼女の姿がハッキリ見えるようになってきた。
「ごめんごめん。雰囲気があるから、ちょっとお化けらしいことしてみたくて」
クスクスと笑う志乃ちゃん。
「そんなことしなくていいから!」
ポジティブ思考になるのは良いことだ。でも、雪女事件の時に与えられた衝撃とのギャップが大きい。幽霊楽しんじゃってるよこの子。
どうせまた迷子になりそうだし、志乃ちゃんに案内してもらうことにした。
「——でね、珀弥君の女子力がハイパーインフレしてて、私の立つ瀬が無いの」
「それは由々しき事態だね」
志乃ちゃんに相談中。
珀弥君の女子力が高過ぎて、このままではダブルヒロインシステムになってしまう。私が女子力をアップして珀弥君と差別化を図らねばならぬのだ。
「私はどうすれば珀弥君に勝てるのかな?」
「うーん、千真ちゃんは料理・掃除洗濯はできるんだっけ?」
「それなりに。これでも一人暮らししてたし」
でも、私のレパートリーは激貧生活で無理やり生成したゲテ物から、普通の食材を使った普通の料理くらい。
一般的な家庭料理から、三ツ星レストランレベルの創作料理を作る珀弥シェフの足元にも及ばない。
「基本事項は出来てるんだね……」
志乃ちゃんは、ふむ、と顎に手を当てた。
「あ、着物の着付けとかは? 日本女性としての嗜みとして」
「うん、できるよ! でも、珀弥君も息をするより容易くできるよ」
どこで習ったかは覚えていないが、私は着付けができる。
しかし、珀弥君は普段着が着物なのだから、出来て当然だ。志乃ちゃんは息の詰まったような声を出した。
「二人とも女子力値が一気に跳ね上がってる……。うぅん、じゃあ、メールの文面とかは? 結構女子力出るよね」
「おお、そうか!」
私はスカートのポケットから携帯電話を取り出し、操作する。
メール送信フォルダを開き、まずは私の文面を見る。一番上にある、珀弥君宛てのものだ。この前、無意味に送った奴だったと思う。
『To.黎藤珀弥
(無題)
きようおゆはんなにすら』
女子力以前の問題だこれ。
「へ、へぇ~千真ちゃんってフルネームで登録する派なんだ~!」
敢えて内容には触れない志乃ちゃんの優しさプライスレス。
「そしてこちらが返信です」
受信フォルダを開き、珀弥君からの返信を見る。
『今日はスーパーで魚がセールだよ~』の文章の後に、魚の絵文字。
その次に猫の絵文字に、キラキラの星の絵文字。魚を狙って目を光らせている猫を表現しているのだろう。
前の文章に続けて『せっかくだから舟盛りにする?』と船と波の絵文字。最後にやはり猫のようなプリティーキュートな顔文字。
せっかくだから舟盛りの流れはおかしい。
「あの、一つ言っていい?」
「どうぞ」
「黎藤君、可愛い」
「私も思った」
男子らしからぬ顔文字のオンパレード。とてもキラキラしている。あぁ、私の無機質で誤字が入ってるメールが恥ずかしい。
そういえば、どうしてこういう文章を書くのかと尋ねたら、『何も付けないと無表情な文章になって怖いから』らしい。気遣いっ!
「千真ちゃん、ごめん。何か勝てる気がしない」
「うん、いいんだよ志乃ちゃん。相手が悪かったの」
そんなこんなで、私たちは技術科室に到着した。
技術科室は、廊下に面した壁に窓が設置されており、中の様子が覗けるようになっている。
私と志乃ちゃんは何となく影に隠れ、窓からこっそり様子を窺うことにした。
技術科室は通常の教室の二倍の広さがある。その為、作った物を置くスペースが十分あり、物置と化していたりする。
教室の中には他のクラスの看板や、文化祭用の門が置かれていた。木材や工具が乱雑に置かれているから、注意して歩かないと怪我をしてしまうだろう。
そんな教室の一角に、珀弥君たち数名の男子がいた。
皆、学校指定のジャージに着替えている。
ジャージは男子は青、女子は赤を基調としており、デザインはそこそこ普通である。
珀弥君は上着の前開きチャックをしめ、シャツも出さずにきっちりとジャージを着ている。近年稀に見る模範タイプだ。
一方、翼君はチャックを全開にした上着を腕まくりし、所謂『腰パン』と呼ばれる下げ方をしたズボンも捲り、シャツをだらしなくはみ出している。ちょっとヤンキー入ってるタイプだ。
他の男子も各々の着方をしているが、前述の二人がダントツで個性を発揮している。
「よし珀弥、任せた!」
「偉そうに言うな」
翼君に背中を叩かれた珀弥君は顔をしかめ、ノコギリを持った。
積み重なる木材の近くに寄り、ノコギリを持つ手を右手から左手に変え、木材に刃を添える。
「ん!?」
私が瞬きをした刹那、木材は綺麗に切られて床に転がっていた。呆気に取られているのは私だけではない。志乃ちゃんも、翼君を除く男子も、皆何が起こったかわからない様子だ。
「えっ、今何したの!?」
「俺の知ってるノコギリと違う!」
「ジャージの着方ダセェな」
思い思いのことを口にする男子一行。
「まぁまぁ、気にせずに作業しよ。あと、翼はズボン上げてやるからちょっと来い」
珀弥君は笑顔でそう言うと、翼君の顔面にアイアンクローをお見舞いした。
「私はとんでもないものを見てしまったよ、志乃ちゃん」
「そうだね、千真ちゃん」
私と志乃ちゃんは、感動を胸に、自分たちのクラスへ引き返すことにした。
あれ、何でこっちに来たんだっけ。まぁいいや。
そういえば、珀弥君って左利きだったっけ? お箸は右で使ってた気がしたけど。
一瞬、彼と名も知らない白い人が重なった気がしたが、全くの別人だから気にしないことにした。
「僕の戦場はここじゃない」
と珀弥君が言ったときだ。
「そうだぜ珀弥。仕事放って逢引きとは良い度胸じゃねーか」
珀弥君の背後に翼君が現れた。彼は確か、別の教室で作業をしていたはずだ。
「げっ」
「露骨に嫌そうな顔すんなっつの! ペンはどうした? ちゃんと借りてきたんだろうな?」
「うん、あるよ」
珀弥君はポケットから黒い油性ペンを取り出し、自信満々な様子で翼君に見せた。
「用が済んだら早く帰ってこいよ馬鹿! 悪いな千真ちゃん、こいつ返して」
翼君は珀弥君の頭を叩き、私に手を合わせた。そして、珀弥君のワイシャツの襟を掴み、ずるずると連行していく。
「は、珀弥くーん!」
私の救世主が! 救世主様はキョトンとしながら、教室から退場してしまった。
詰んだ。
「神凪君、お困りかな?」
「間に合ってます」
二階堂君が来たけど、お呼びじゃないので断った。
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「で、出来た……!」
珀弥君が書いたデザインを参考……というか必死に模写し、色ペンで色を付け、なんとかメニューが出来上がった。
それをピンク色の台紙に貼りつけ、ハートやチェックの可愛らしい柄のマスキングテープをペタペタと貼る。絵が描けない故の誤魔化しだ。
うーん、私がやると手書き感が否めない。というか彼の手はどうなってるんだ。
「ま、まぁ、そこそこいけるんじゃない?」
センスが無い割には頑張ったよ私! まぁ、大部分が珀弥君の功績なんだけどね。
「千真ちゃん、できた?」
「うん、一応」
チェックに来た子にメニューを渡すと、満面の笑みを見せてくれた。
「可愛い! 良いねコレ! すごくセンスあるよ」
「あ、ありがとう!」
センスがあるのは私じゃないけどね! とにもかくにも、オッケーが出たので私の仕事は終了した。
さて、何か手伝おうかな……。
そう思って教室を見渡すと、皆ポスターやら内装の装飾品やらを作っていた。私が手を出したら悪くなりそうだから却下。
中学時代、五段階評価で美術評価『2』の自分を憎んだのはこれが初めてではない。
なっちゃんはまだ交渉中なのか、教室にいないし。
「うーん……」
暇だ、手持ち無沙汰だ。ぐるぐると思考が回る。あぁ、そうだ。せっかくだから珀弥君たちの作業見に行こうかな。邪魔にならない程度に。
思い立ってからの行動は早い。私は皆の邪魔にならないよう、そっと教室を抜け出した。
*
「えーと、技術科室はーどーこーだー」
私たちの学校は三つの校舎に別れている。
一番大きい一号館はクラスの教室。化学室や社会科室など科目毎の教室は二号館。技術科室や家庭科室などの実習用の教室は三号館にある。
……のは知っているが、なにぶん複雑な構造の校舎の為、私は迷路を歩いているように感じるのだ。
地学室があるから、今は二号館? 三号館への通路はどこだろう。薄暗いし、早くここから抜け出したい。
「技術科室に行くならここを曲がるんだよ」
「あ、そうなの? ありがひぃ!?」
突然聞こえた助言の主に礼を言おうと振り向いたが、誰もいない。もしかして、お化け!?
「ふふ、こっちだよ千真ちゃん」
「し、志乃ちゃん。びっくりしたぁ」
振り向くと志乃ちゃんが笑っており、ようやく化かされたのだと気付いた。
マジでお化けだった。志乃ちゃんも意外と茶目っ気があるな。
最近は珀弥君がいなくても、彼女の姿がハッキリ見えるようになってきた。
「ごめんごめん。雰囲気があるから、ちょっとお化けらしいことしてみたくて」
クスクスと笑う志乃ちゃん。
「そんなことしなくていいから!」
ポジティブ思考になるのは良いことだ。でも、雪女事件の時に与えられた衝撃とのギャップが大きい。幽霊楽しんじゃってるよこの子。
どうせまた迷子になりそうだし、志乃ちゃんに案内してもらうことにした。
「——でね、珀弥君の女子力がハイパーインフレしてて、私の立つ瀬が無いの」
「それは由々しき事態だね」
志乃ちゃんに相談中。
珀弥君の女子力が高過ぎて、このままではダブルヒロインシステムになってしまう。私が女子力をアップして珀弥君と差別化を図らねばならぬのだ。
「私はどうすれば珀弥君に勝てるのかな?」
「うーん、千真ちゃんは料理・掃除洗濯はできるんだっけ?」
「それなりに。これでも一人暮らししてたし」
でも、私のレパートリーは激貧生活で無理やり生成したゲテ物から、普通の食材を使った普通の料理くらい。
一般的な家庭料理から、三ツ星レストランレベルの創作料理を作る珀弥シェフの足元にも及ばない。
「基本事項は出来てるんだね……」
志乃ちゃんは、ふむ、と顎に手を当てた。
「あ、着物の着付けとかは? 日本女性としての嗜みとして」
「うん、できるよ! でも、珀弥君も息をするより容易くできるよ」
どこで習ったかは覚えていないが、私は着付けができる。
しかし、珀弥君は普段着が着物なのだから、出来て当然だ。志乃ちゃんは息の詰まったような声を出した。
「二人とも女子力値が一気に跳ね上がってる……。うぅん、じゃあ、メールの文面とかは? 結構女子力出るよね」
「おお、そうか!」
私はスカートのポケットから携帯電話を取り出し、操作する。
メール送信フォルダを開き、まずは私の文面を見る。一番上にある、珀弥君宛てのものだ。この前、無意味に送った奴だったと思う。
『To.黎藤珀弥
(無題)
きようおゆはんなにすら』
女子力以前の問題だこれ。
「へ、へぇ~千真ちゃんってフルネームで登録する派なんだ~!」
敢えて内容には触れない志乃ちゃんの優しさプライスレス。
「そしてこちらが返信です」
受信フォルダを開き、珀弥君からの返信を見る。
『今日はスーパーで魚がセールだよ~』の文章の後に、魚の絵文字。
その次に猫の絵文字に、キラキラの星の絵文字。魚を狙って目を光らせている猫を表現しているのだろう。
前の文章に続けて『せっかくだから舟盛りにする?』と船と波の絵文字。最後にやはり猫のようなプリティーキュートな顔文字。
せっかくだから舟盛りの流れはおかしい。
「あの、一つ言っていい?」
「どうぞ」
「黎藤君、可愛い」
「私も思った」
男子らしからぬ顔文字のオンパレード。とてもキラキラしている。あぁ、私の無機質で誤字が入ってるメールが恥ずかしい。
そういえば、どうしてこういう文章を書くのかと尋ねたら、『何も付けないと無表情な文章になって怖いから』らしい。気遣いっ!
「千真ちゃん、ごめん。何か勝てる気がしない」
「うん、いいんだよ志乃ちゃん。相手が悪かったの」
そんなこんなで、私たちは技術科室に到着した。
技術科室は、廊下に面した壁に窓が設置されており、中の様子が覗けるようになっている。
私と志乃ちゃんは何となく影に隠れ、窓からこっそり様子を窺うことにした。
技術科室は通常の教室の二倍の広さがある。その為、作った物を置くスペースが十分あり、物置と化していたりする。
教室の中には他のクラスの看板や、文化祭用の門が置かれていた。木材や工具が乱雑に置かれているから、注意して歩かないと怪我をしてしまうだろう。
そんな教室の一角に、珀弥君たち数名の男子がいた。
皆、学校指定のジャージに着替えている。
ジャージは男子は青、女子は赤を基調としており、デザインはそこそこ普通である。
珀弥君は上着の前開きチャックをしめ、シャツも出さずにきっちりとジャージを着ている。近年稀に見る模範タイプだ。
一方、翼君はチャックを全開にした上着を腕まくりし、所謂『腰パン』と呼ばれる下げ方をしたズボンも捲り、シャツをだらしなくはみ出している。ちょっとヤンキー入ってるタイプだ。
他の男子も各々の着方をしているが、前述の二人がダントツで個性を発揮している。
「よし珀弥、任せた!」
「偉そうに言うな」
翼君に背中を叩かれた珀弥君は顔をしかめ、ノコギリを持った。
積み重なる木材の近くに寄り、ノコギリを持つ手を右手から左手に変え、木材に刃を添える。
「ん!?」
私が瞬きをした刹那、木材は綺麗に切られて床に転がっていた。呆気に取られているのは私だけではない。志乃ちゃんも、翼君を除く男子も、皆何が起こったかわからない様子だ。
「えっ、今何したの!?」
「俺の知ってるノコギリと違う!」
「ジャージの着方ダセェな」
思い思いのことを口にする男子一行。
「まぁまぁ、気にせずに作業しよ。あと、翼はズボン上げてやるからちょっと来い」
珀弥君は笑顔でそう言うと、翼君の顔面にアイアンクローをお見舞いした。
「私はとんでもないものを見てしまったよ、志乃ちゃん」
「そうだね、千真ちゃん」
私と志乃ちゃんは、感動を胸に、自分たちのクラスへ引き返すことにした。
あれ、何でこっちに来たんだっけ。まぁいいや。
そういえば、珀弥君って左利きだったっけ? お箸は右で使ってた気がしたけど。
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