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第八章 企画とかでよくある話
8-4 小さなぼくの日常(2)
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神社からはるばる商店街にやって参りました。
スーパーやらペットショップやら服屋やらが並んでいます。人間が普通に歩いている地区なのです。
さて、そこら辺の店は特に問題ないだろう。
問題は八百屋とか肉屋とか、青果店とかの個人経営の店だ。それぞれの店長は僕の幼少期の顔を知っている。今の僕の姿を見られたらマズい。
行かなければ良い話だが、スーパーに行くには必ずそれらの店の前を通らなければならない。更に、店長たちは店の前まで出てきたりする。
「強制エンカウントか……」
如何にして顔を見られないようにするか。
ふと、近くの店のガラスに目をやると、自分の姿が写されていることに気づいた。
とりあえず、前髪をちょっと変えてみようか。
手櫛で前髪の流れを変え、分け目を無くしてみた。あら不思議、結構印象が違う。人の印象は前髪で変わるというが、まさにその通りだ。
……この髪型はあまり好きではないのだが、今はやむを得ない。
「おい! ガキ!」
前髪がちょっと長くなってきたな。そろそろ切るか。
「ガキ! テメェ聞いてんのか!?」
いや、前髪で顔を隠せば、特異な目の色も誤魔化せるだろうか。
この目の色が原因で度々面倒なことが起こるのだ。母のことは恨んではいないが、それはそれ、これはこれだ。
「おいコラ! さっきから無視してんじゃねーよ!」
「はい?」
肩を強く掴まれ、振り返ってみると、『ちょっとワルを意識してみました』って感じのいかつい小学生たちが僕を囲んでいた。人数は三人、多分高学年くらいかな。
「はい? じゃねぇよ! ナメてんのかぁ!?」
ソフトモヒカンの男の子がメンチを切ってくる。髪型だけはいかついが、顔はガキなので凄味が無い。
「ナメてませんよ。髪型が面白いなぁって思っただけです」
「いや、それナメてんだろ!? お前だってモブみてぇな髪型しやがって!」
うるせぇそれでも主人公だ。……チョット垢抜けたカンジにしてみよ。
「おいおいテメェ、ナメんのもたいがいにしろよ? シバくぞ?」
金髪の釣り目の子も参戦。物凄く喧嘩腰である。
「ナメてませんってば」
「その落ち着いた態度がナメてるってんだ! 俺らキレたら怖ェぞ?」
サングラスを掛けた丸坊主も参戦。なんだよ味噌のパッケージみてぇな頭しやがって。
「ふえぇっ、コワイヨー」
ご要望にお応えして、怖がる素振りを見せてみた。小さいからこそ許される『ふえぇ』である。
「棒読みじゃねぇか!」
こいつ、人が恥を忍んで演じてやったのに文句言いやがった。味噌汁にぶち込むぞこの野郎。
ソフトモヒカンが、ずい、と前に出てきた。
「テメェ、金出せよ。そしたら今までのナメた態度、全部油に流してやるからよ」
水だよ。何でそんなギトギトな液体に流されなきゃいけねーんだよ。
それより親はどんな教育してるんだ。お子さんがカツアゲしようとしてるぞ。
「はいはい、これでアイスでも買ってきなさい」
「誰だこいつ!」
僕は財布から一枚の紙幣を出すと、小学生全員からツッコミを受けた。
「え? 夏目漱石」
「何でこいつが千円札の顔なんだよ!」
と、金髪。
「前は夏目漱石が千円札だったんだよ。これは旧千円札。レアだよ」
レアという言葉に反応したのか、三人の肩がピクリとした。
子供は好きだよな、レアって言葉。誰か一人くらい、年下に見える子供が旧札を所持していることについてツッコミを入れても良い筈だが。
「ふ、ふーん! ありがたくもらっておくぜ!」
ソフトモヒカンはホクホク顔で僕から旧札をひったくる。割と素直だな。
「じゃっ!」
僕は最高の愛想笑いを彼らに向け、足早にその場を去った。
彼らにくれてやったのはおもちゃの紙切れだ。店でつまみ出されろバーカ。
*
そのまま歩いて行き、特に誰とも出くわすことなく普通にスーパーまで辿り着いた。
わざわざイメチェンまでしたのに、どうやら杞憂に終わってしまったようだ。
本当は途中で可愛い子に逆ナンされて心が揺れたのは秘密だ。暫く戯れてたとか、口が裂けても言えない。
据え膳食わぬは男の恥を言い訳にしておく。
買い物カゴを持ち、店内に入った。時間は三時半。家を出たのは二時過ぎだ。商店街までは片道徒歩三十分程。悪餓鬼に拘束された時間は約十分。
……結構な時間をロスをしてしまったな。おのれクソ餓鬼共。
買い物メモを取り出す。調味料や野菜類はまだあるが、肉とか魚とか、その他もろもろが必要だ。
「ん?」
数組の親子連れの列が目に入った。何に並んでいるのだろうか。
覗いてみると、どうやらくじ引きをしているようだった。
通常は購入した金額に応じて貰えるくじ引き券で引けるが、子供は一回だけ無料で引けるらしい。
「ボクもくじ引きする?」
店員のおばさんが、列から離れて様子を見ていた僕に声をかけてきた。最後の組がくじを引き終わったからだろう。
「いえ、おかまいなく」
何かしら良い景品があればやるが、どれもこれもお子様向けの物ばかりだった。やる必要は無いだろう。
「うぇぇぇ! ふうせん欲しいよぉ!」
「もうくじ引きしたでしょ?」
「やだぁ! ふうせん欲しいぃ!」
突然ゴネ始めたのは最後の組のお子さんだ。欲しい景品が貰えなかったのだろう。ついには泣きだしてしまった。
母親が宥めるも、上手くいかない。
珀弥はこういう時にどういう行動を取るだろうか。
「おばさん。やっぱり、ぼくも引いていいですか?」
「えぇ、もちろんよ」
店員のおばさんは快く承諾し、くじ引きの箱を僕の背に合わせて降ろしてくれた。
「ありがとうございます」
一言礼を言い、くじ引きの箱に手を入れた。三角形に折られた紙が沢山入っているようだ。
混ぜるように探り、一枚だけ抜き出した。それをおばさんに渡す。
僕はおみくじを引くといつも凶しか出ない。でも、誰かの為に運を使おうとすると——。
「ボクは風船ね、おめでとう」
おばさんはくじを開いて内容を確認すると、その後ろに浮いていた風船を渡してきた。
——途端に神掛かった引き運になる。
うん、ギャンブルは借金取りに追われている人にうっかり出くわしちゃった時以外は控えよう。
「わーい、ありがとうございます」
風船は戦隊物の画像がプリントされているものだった。名前は忘れたが、不可思議なネーミングだったことは覚えている。
「はい、あげる」
そのまま、泣きじゃくる男の子の許へ風船を持っていった。すると、彼はピタリと嗚咽を止め、僕を不思議そうに見つめる。
「いいの?」
「気を遣わなくて良いのよ?」
男の子はそわそわしながら尋ねてくるが、お母さんの方は困ったように首を振った。
「僕はいらないから、これが必要な人に貰ってほしい」
そう頷くと、彼は顔いっぱいに笑みを浮かべる。
「まぁ! ありがとう。さ、お礼を言いなさい」
「うん、ありがとう!」
男の子は嬉しそうに僕から風船を受け取ると、ズボンのポケットを漁りだした。
何かを探り当てたのか、一瞬動きを止め、そして手を出した。
「はい!」
手に握られていたのは、見慣れたペンギンのキーホルダーだ。
「じぇ……ジェニファー……!」
ペンギンことジェニファーは、ニヒルな笑みを浮かべてこちらを見ている。しかも結構状態が良い。
「お礼!」
男の子はニコニコしながら、ジェニファーを差し出す。
「お、お礼なんかいいよ。貴重なものはたたた、大切にしししなきゃ!」
このジェニファーはお菓子に付いているオマケである。
ニヒルな笑みを浮かべたキャラは他に六種あるが、その中でジェニファーだけ生産数がぶっちぎりで少ない。封入率は一パーセントにも満たないらしい。
「ううん、貰ってほしいの!」
男の子は首を振り、僕の手にジェニファーを握らせた。
「あ、ありがとう」
「ぼくもありがとう!」
男の子とその母親は僕にもう一度礼を言うと、別のところに行ってしまった。
リターンは望んでなかったのだけれど……。手の中にあるジェニファーは、僕を見ながら僅かに口の端を吊り上げた。ゑッ。
スーパーやらペットショップやら服屋やらが並んでいます。人間が普通に歩いている地区なのです。
さて、そこら辺の店は特に問題ないだろう。
問題は八百屋とか肉屋とか、青果店とかの個人経営の店だ。それぞれの店長は僕の幼少期の顔を知っている。今の僕の姿を見られたらマズい。
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……この髪型はあまり好きではないのだが、今はやむを得ない。
「おい! ガキ!」
前髪がちょっと長くなってきたな。そろそろ切るか。
「ガキ! テメェ聞いてんのか!?」
いや、前髪で顔を隠せば、特異な目の色も誤魔化せるだろうか。
この目の色が原因で度々面倒なことが起こるのだ。母のことは恨んではいないが、それはそれ、これはこれだ。
「おいコラ! さっきから無視してんじゃねーよ!」
「はい?」
肩を強く掴まれ、振り返ってみると、『ちょっとワルを意識してみました』って感じのいかつい小学生たちが僕を囲んでいた。人数は三人、多分高学年くらいかな。
「はい? じゃねぇよ! ナメてんのかぁ!?」
ソフトモヒカンの男の子がメンチを切ってくる。髪型だけはいかついが、顔はガキなので凄味が無い。
「ナメてませんよ。髪型が面白いなぁって思っただけです」
「いや、それナメてんだろ!? お前だってモブみてぇな髪型しやがって!」
うるせぇそれでも主人公だ。……チョット垢抜けたカンジにしてみよ。
「おいおいテメェ、ナメんのもたいがいにしろよ? シバくぞ?」
金髪の釣り目の子も参戦。物凄く喧嘩腰である。
「ナメてませんってば」
「その落ち着いた態度がナメてるってんだ! 俺らキレたら怖ェぞ?」
サングラスを掛けた丸坊主も参戦。なんだよ味噌のパッケージみてぇな頭しやがって。
「ふえぇっ、コワイヨー」
ご要望にお応えして、怖がる素振りを見せてみた。小さいからこそ許される『ふえぇ』である。
「棒読みじゃねぇか!」
こいつ、人が恥を忍んで演じてやったのに文句言いやがった。味噌汁にぶち込むぞこの野郎。
ソフトモヒカンが、ずい、と前に出てきた。
「テメェ、金出せよ。そしたら今までのナメた態度、全部油に流してやるからよ」
水だよ。何でそんなギトギトな液体に流されなきゃいけねーんだよ。
それより親はどんな教育してるんだ。お子さんがカツアゲしようとしてるぞ。
「はいはい、これでアイスでも買ってきなさい」
「誰だこいつ!」
僕は財布から一枚の紙幣を出すと、小学生全員からツッコミを受けた。
「え? 夏目漱石」
「何でこいつが千円札の顔なんだよ!」
と、金髪。
「前は夏目漱石が千円札だったんだよ。これは旧千円札。レアだよ」
レアという言葉に反応したのか、三人の肩がピクリとした。
子供は好きだよな、レアって言葉。誰か一人くらい、年下に見える子供が旧札を所持していることについてツッコミを入れても良い筈だが。
「ふ、ふーん! ありがたくもらっておくぜ!」
ソフトモヒカンはホクホク顔で僕から旧札をひったくる。割と素直だな。
「じゃっ!」
僕は最高の愛想笑いを彼らに向け、足早にその場を去った。
彼らにくれてやったのはおもちゃの紙切れだ。店でつまみ出されろバーカ。
*
そのまま歩いて行き、特に誰とも出くわすことなく普通にスーパーまで辿り着いた。
わざわざイメチェンまでしたのに、どうやら杞憂に終わってしまったようだ。
本当は途中で可愛い子に逆ナンされて心が揺れたのは秘密だ。暫く戯れてたとか、口が裂けても言えない。
据え膳食わぬは男の恥を言い訳にしておく。
買い物カゴを持ち、店内に入った。時間は三時半。家を出たのは二時過ぎだ。商店街までは片道徒歩三十分程。悪餓鬼に拘束された時間は約十分。
……結構な時間をロスをしてしまったな。おのれクソ餓鬼共。
買い物メモを取り出す。調味料や野菜類はまだあるが、肉とか魚とか、その他もろもろが必要だ。
「ん?」
数組の親子連れの列が目に入った。何に並んでいるのだろうか。
覗いてみると、どうやらくじ引きをしているようだった。
通常は購入した金額に応じて貰えるくじ引き券で引けるが、子供は一回だけ無料で引けるらしい。
「ボクもくじ引きする?」
店員のおばさんが、列から離れて様子を見ていた僕に声をかけてきた。最後の組がくじを引き終わったからだろう。
「いえ、おかまいなく」
何かしら良い景品があればやるが、どれもこれもお子様向けの物ばかりだった。やる必要は無いだろう。
「うぇぇぇ! ふうせん欲しいよぉ!」
「もうくじ引きしたでしょ?」
「やだぁ! ふうせん欲しいぃ!」
突然ゴネ始めたのは最後の組のお子さんだ。欲しい景品が貰えなかったのだろう。ついには泣きだしてしまった。
母親が宥めるも、上手くいかない。
珀弥はこういう時にどういう行動を取るだろうか。
「おばさん。やっぱり、ぼくも引いていいですか?」
「えぇ、もちろんよ」
店員のおばさんは快く承諾し、くじ引きの箱を僕の背に合わせて降ろしてくれた。
「ありがとうございます」
一言礼を言い、くじ引きの箱に手を入れた。三角形に折られた紙が沢山入っているようだ。
混ぜるように探り、一枚だけ抜き出した。それをおばさんに渡す。
僕はおみくじを引くといつも凶しか出ない。でも、誰かの為に運を使おうとすると——。
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おばさんはくじを開いて内容を確認すると、その後ろに浮いていた風船を渡してきた。
——途端に神掛かった引き運になる。
うん、ギャンブルは借金取りに追われている人にうっかり出くわしちゃった時以外は控えよう。
「わーい、ありがとうございます」
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「はい、あげる」
そのまま、泣きじゃくる男の子の許へ風船を持っていった。すると、彼はピタリと嗚咽を止め、僕を不思議そうに見つめる。
「いいの?」
「気を遣わなくて良いのよ?」
男の子はそわそわしながら尋ねてくるが、お母さんの方は困ったように首を振った。
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そう頷くと、彼は顔いっぱいに笑みを浮かべる。
「まぁ! ありがとう。さ、お礼を言いなさい」
「うん、ありがとう!」
男の子は嬉しそうに僕から風船を受け取ると、ズボンのポケットを漁りだした。
何かを探り当てたのか、一瞬動きを止め、そして手を出した。
「はい!」
手に握られていたのは、見慣れたペンギンのキーホルダーだ。
「じぇ……ジェニファー……!」
ペンギンことジェニファーは、ニヒルな笑みを浮かべてこちらを見ている。しかも結構状態が良い。
「お礼!」
男の子はニコニコしながら、ジェニファーを差し出す。
「お、お礼なんかいいよ。貴重なものはたたた、大切にしししなきゃ!」
このジェニファーはお菓子に付いているオマケである。
ニヒルな笑みを浮かべたキャラは他に六種あるが、その中でジェニファーだけ生産数がぶっちぎりで少ない。封入率は一パーセントにも満たないらしい。
「ううん、貰ってほしいの!」
男の子は首を振り、僕の手にジェニファーを握らせた。
「あ、ありがとう」
「ぼくもありがとう!」
男の子とその母親は僕にもう一度礼を言うと、別のところに行ってしまった。
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