ことば遊びも程々に

硫酸くん

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大人になっても程々に

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ちー「はぁ…」

テント「ふぅ…」

大吉「どうしたんや?2人とも??」

どっと「2人とも多分コレで悩んでるんだよ」

ペラッ

大吉「進路…希望表?」

どっと「そ」

大吉「2年生やのに書かなきゃいけんのかぁ」

どっと「まぁ高校生だからね」

ちー「あーあ、どうすっかな」

テント「なりたいものなんてないよぉ」

ちー「ヒモ…と」

どっと「ちー君、それはダメだよ…」

テント「アイスマン…と」

大吉「テント君それはなんなんや?」

ちー「おめぇはなんて書いたんだよ!?」

どっと「ふふふ、秘密♡」

テント「なりたいものなんて無いよ!お金があるからどうにでもなるもん!」

どっと「クソみたいな未来予想図だね…」

ちー「ここはひとつ!大吉先生に考えてもらおう」

大吉「えぇ!わい!?」

テント「大吉さんにボクらは何に向いてるか考えてもらうんだね!」

どっと「やってあげてよ笑」

大吉「ン~めっちゃ難しない?」

ちー「四の五の言わずにやれや!出番減らすぞ!?」
 
大吉「(´・ω・`)」

どっと「まず誰からにする?」

テント「ぼくがいい!早く終わらせたい…」

どっと「(鵜呑みにする気満々じゃん)」

大吉「テント君はおうちお金持ちやん?そもそもお父さんはなんの仕事してるんや?」

テント「え、知らないよそんなの」

ちー&どっと&大吉「え?」

テント「え、え、知ってるのみんな?自分のお父さんの仕事…」

ちー「そりゃまあ…」

どっと「知ってるのが普通じゃないかなぁ…?」

大吉「せやなぁ…」

テント「へー、お金持ちだからどうでもいいやぁ」

ちー「(こいつ今日やばいな…)」

大吉「まぁなんにせよ、親父さんの仕事継ぐのが安牌やない?」

テント「お金稼げるし、アイスも食べれるもんね」

どっと「なんの仕事してるかわかんないけど、そうやって書いときな」

テント「なんてかけばいいかな?」

ちー「テント、継ぐ。だな」

テント「テント…継ぐ…と」

どっと&大吉「(もうなんも言わないでおこう)」

ちー「つぎぃ!どっと!」

大吉「えっとなぁ、、、どっと君は機械好きやし強いやん?」

どっと「そうだね、パソコンとかで作業するのは好きだよ」

大吉「それこそ、SE?やっけ?そういうのとか、ホームページ作る仕事とかどうかなぁ?」

どっと「うんうん、真面目だね大吉君は」

テント「ねぇ、僕終わったから今日帰っていい?将来のこと考えたらアイス食べたくなったぁ」

ちー「おまえ、アイスが精神安定剤かよ」

テント「えへへへ」

ちー「シンプルに気持ちが悪い」

どっと「じゃあ、大吉君、ちー君は?」

大吉「ちー君はやなぁ…」

ちー「いや、いい」

どっと&大吉「え」

テント「(はやく終わんないかなぁ)」

ちー「もう書いた」

どっと「なんて書いたの?」

ちー「言わねぇよばか!」

大吉「えー、なんでなん!?教えてや!」

どっと「(大吉君僕の時は全然興味持たなかったくせに!!)」

大吉「どっと君のもちー君のも教えてや!!」

どっと「(大吉君…♡)」

ちー「うるせぇうるせぇ!もう帰ろーぜ!なぁ、テント?」

テント「うん、もう帰るよみんな!早くアイス食べないと死にはしないものの死にそう!」

どっと「それほとんど死んでるよ」

大吉「ちょっ、待ってえや!」

~翌日~

ピンポンパンポン

2年生の足立、春日
至急職員室まで来なさい

ピンポンパンポン

ちー「げ」

テント「うげっ」

どっと「もう、2人ともちゃんと書かないからだよ」

大吉「結局なんて書いたんや…」











2年
足立 千博
進路希望表

第一希望
馬鹿どもと一緒!

第二希望
ことあそ!世界進出!

第三希望
SASUKE、パーフェクト制覇
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