ことば遊びも程々に

硫酸くん

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学校行事も程々に

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本日は言葉高校の球技大会です

ちー「イェェェェェェェイ」

テント「ちー君テンション高いよ…暑苦しいよぉ」

どっと「ちー君スポーツ好きだもんね…」

ちー「どしたどしたお前ら!?はしゃぎが足らないぞ!?」

テント「無理だよぉ…もう帰りたいよぉ、アイス食べたいよぉ…」

どっと「それな」

ちー「このモヤシっ子共が!肌の色白過ぎだろ!?和紙かよ!カルピスかよ!?」

テント「あれ、そういえば大吉君は?」

どっと「あぁ、1年生は室内スポーツだから」

ちー「あぁ去年やったよな、えっと~、あれ?記憶が無い暑さにやられたかもしれない一旦日陰行こうぜ」

テント「あ!思い出した!百人一首だ!」

ちー「あーやったやった」

どっと「嘘つき!ちー君去年先輩達に混じってサッカーとバスケとソフトボールやってたじゃん!」

ちー「だって意味わかんねぇじゃん球技大会で百人一首って…玉使ってねぇし、俺は玉取り合う命(たま)の取り合いがしてぇんだよ!」

どっと「意味はわかんないよね、さっき大吉君チラッと見てきたらオロオロしてたもん」

テント「あはははははははははは」

どっと「あーテント君が暑さにやられた!てか君、卓球で体育館なのになんで外出てきてるのさ!」

ちー「ここは女子供の来る所じゃねぇぜ…わかったら火傷しねぇうちに屋内に逃げ込みなベイビー」

どっと「ちー君カッコつけてないで運ぶの手伝ってよ!」


~放課後~

ちー「いやー!もう動けない」

どっと「お疲れ様」

大吉「やっと喋れるでぇ…なんなん百人一首って…」

ちー「来年は一緒にサッカーやろうぜ」

大吉「うん!めっちゃ楽しみやでぇ!」

どっと「あっ、それ無理だよ」

ちー・大吉「え?」

どっと「3年生は違うもん」

ちー「まさか」

大吉「百人一首…?」

どっと「ううん、湯のみ作り」

ちー「どうなってんだようちの学校!!!」

大吉「テント君は?どこ?」

どっと「倒れて救急車で運ばれたよ」

ちー「弱っちぃなぁあいつ」

大吉「大丈夫なん!?テント君大丈夫なん!?」

どっと「多分今頃アイス食べてるんじゃない?」


テント「はぁ~やっぱり暑い日はネトゲやりながらクーラーの効いた部屋でアイスだよねぇ~」
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