君と過ごした一周忌

たまごのもここ。

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第5話「木漏れ日の中で」

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1986/3.28/FRI
今日は海月に余命があと3ヶ月程しかない事を伝えた。私は海月のことだからわんわん泣くと思っていたが、やっぱりわんわん泣いていた。でも、「やれる事ならなんでもやる」と言ってくれた。なので「死ぬ前にやりたいことリスト」を一緒に考えることにした。まず1つ目。海に行くこと。まだ私たちは海に行ったことがないので行ってみたい。2つ目、刺繍を上手くできるようにすること。1つくらい海月にちゃんとした立派な物をあげたいのだ。3つ目、私の描いた絵を世に出すこと。ただ趣味で描いているだけなのだが、せっかくなら出してみたい。ここまでは海月と一緒に考えたが、まだやりたいことはある。4つ目、海月と少しでも長く生きたい友達としてでは無く、恋人として。これはダメ元だが、絶対にこれだけは達成したい。

誰も相手してくれなかったのに、海月だけは私と接してくれる。海月は村で村でそこそこ影響力のある人だった。村のリーダー的存在だったのだ。そんなリーダー的存在が除け者に手を差し伸べるなんて普通無い。権力を自ら捨てる様な者はいないのだ。時々海月に聞く。「なぜ私に手を差し伸べたのか」と。海月はにぱっと笑って「だって村人だもん。仲良くしたいじゃない、それになんか…ずっと探し続けてた人みたいな気がしたんだよねぇ。私ずっと誰かを探してた。でも特徴も分からないし探しようがないから色んな人に話しかける事にしてたら、玻璃を見つけたんだよー!私も村の人から除け者にされたけどもういいかなって。」らしい。前世で仲良かったんじゃない?あははと笑いながら言っていた。海月の言ってることはよく分からなかったが、なんか嬉しかったからいい事にしよう。眠くなってきたから寝ることにする。おやすみ海月…


えー、おばあちゃん短命だったのか…そういう話聞いたこと無かったから意外だったな…そして恋もしてる。おばあちゃんの青春見るとかなんか複雑…気まずい感じがするけど、楽しいからいいかな!!!おっと失礼…次の日は…
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