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【30】ダンジョンという不思議な場所
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特に休憩時間中にすることも無かったため、ダンジョンを探索していて疑問に思ったことを聞いてみることにした。
「どうして、ダンジョン内の魔物って死体が残らないんだ? それと魔石も出てこないし」
魔物を魔物たらしめる魔石。その名前の通り魔力を宿したその石は、ウサギやイノシシなどの生物からは取れないが、亀の甲羅を持つウサギに似た魔物のラービルや先日倒したアンガーボアなどからは魔石が取れる。そのため、魔石が生物を魔物に変えているのではないかと言われており、研究をしている者がいるほど重要なものであった。
「さぁ、それは分かりかねますね」
「アリシアでも分からないんだ」
「もちろんですよ。私は別に専門家ではないのですから」
「それもそっか……」
一度考えてしまうと気になってしまうのは、俺の昔からの悪い癖だった。この癖で何度も家庭教師から注意を受けたことがある。今となればいい思い出だ。
ふーむ。魔物研究家とかダンジョン研究家とかに会いに行ってみるのも面白そうだな……。
旅の途中で魔物やダンジョンについて調べてみるのもいいかもしれないと考える。王城では魔物については少しだけ、ダンジョンについては全く学ぶ機会が無かった。
「ラベオンはダンジョンに興味があるのか?」
「うん。やっぱり、気になるよね。どうして、宝箱が現れるのかとか」
「おぉ!! それなら、僕が知っていることを話そうじゃないか」
そうしてベルセナがダンジョン内に現れる宝箱について教えてくれた。ダンジョン内には元々設置されている宝箱と突然現れる宝箱に2種類が確認されているのだという。前者はダンジョン内の固定の位置にあり、1度開けてしまえば同じ場所には現れず、後者はダンジョン内にランダムに現れて、開けてもまた別の場所に現れるのだという。
「へぇ、それもまた不思議な話だ」
「そうだな。ダンジョンに人間をおびき寄せるための罠だという話もあるみたいだぞ」
「うへー、確かにそれは良い罠だね」
欲に目がくらんで奥へ奥へと足を踏み入れた冒険者を絡めとるための罠って訳か……。
その後もダンジョンやお互いの戦い方などに関しての話をして十分な休息を取れた俺達は、魔物を倒しつつダンジョンの奥へと向かった。
「……なぁ、アリシア」
エリンが戦っている姿を後方で眺めながら、アリシアに話しかける。
「どうなさいましたか?」
「なんか……。気のせいかもしれないけど、レベルの上がり方が遅いような気がする」
エリンのレベルは確かに上がってはいる。ただ、ダンジョン外で倒した魔物よりも何倍もの魔物を狩っているはずなのに、レベルが上がる速度が比例していない。例えるなら、ダンジョンの外で3体倒すとレベルが1上がるのに対して、ダンジョン内で魔物を倒すと10体倒さないとレベルが1上がらないといった具合だった。
「よくお気づきになりましたね。その通りです。ゴブリンを倒すにしても、ダンジョン内でレベルを上げるには、ダンジョン外の何倍も倒さないといけないのですよ。まぁ、無限に湧いてくるので探す手間が省ける点がありますが」
「やっぱりそうだったんだ。それにしても、ダンジョンってのは面白いところだね。ベルセナも言ってた通り、何かをおびき寄せる存在みたいだ」
「ラベオンは学者とか研究者に向いているかもしれませんね」
アリシアの言葉を受けて、自分が学者や研究者になっている姿を想像するも、あまりピンとこない。
「んー、そうか?」
「そうですよ。ラベオンは昔から色々なことに疑問を持って、家庭教師の方に質問ばかりしておりました。家庭教師の方もラベオンは学者肌だって言っておりましたよ」
「あー、確かに質問ばかりしていたな。それでよく授業の時間が圧迫されるから、また今度にしてくれって言われていたよ」
休憩の間にそんなことを話しながら交代で戦闘を行い。ある程度魔物を狩ったところで、いい時間になったため来た道を戻ることにした。
ダンジョンの外に出ると、既に日が傾いており、辺りは少し赤らんでいた。
「いい時間だし、街に戻ろうか」
ダンジョン内での出来事を話したり、これからのことを話したりしながら街に戻っている間に夕食時となっていたため、街の食事処に向かうことにした。
適当な店に入って注文した料理が来るまでの間、ダンジョンで考えていたことを思い出した。
「そうだ。エリンにもそろそろスキルを覚えて貰おうと思うんだけど……、どうすればいいんだ……?」
王城に居た頃は、家庭教師を雇ってもらっていたため、スキルに関してはその道のプロに教えてもらうことができた。ただ、今は家庭教師などもいないし、雇うような余裕もない。そのため、王族でも貴族でもないアリシアに聞いてみる。
「そうですね……。私の場合も少し特殊な方法だったので、あまりいい案は思い浮かびませんが、やはり誰かに教えてもらいながら練習するしかありませんね」
「うーん。やっぱりそれしかないのか」
実際、王城にいた頃も家庭教師が見せてくれたスキルや魔法を繰り返し練習する。そして、体の動かし方や魔力の使い方を修正してもらうというのを何度も繰り返すことで、スキルや魔法が使えるようになる。魔法はその人その人の適性が大きく影響するため、まずはスキルを覚えて貰いたいのだけれども。
「俺は別に教えられるほどの実力も無いし、エリンに合ってそうなのも覚えてないしなぁ……。2人はどう? 教えられそう?」
「教えることはできると思うが、僕もエリンに合っているスキルは覚えていないのでな。魔法であれば、教えられるが、適性があるか分からない事には……」
ベルセナは槍がメインの武器であるため、それに関するスキルを覚えている。そのため、ナイフと弓のエリンに教えてもあまり意味がないだろう。
「確かにそうだね。それじゃあ、アリシアは?」
「ナイフに関するスキルであれば、多少教えることはできるかと思います」
「お、それはいいね……」
アリシアはステータスが覗けないため、いったいどんなスキルを覚えているのか分からない。そのため、ナイフに関するスキルを覚えているのを知ることができたのは、アリシアのステータスを覗くという目的の大きなヒントになるだろうと心の中でほくそ笑む。
話がまとまったところで、エリンの方を見る。
「そういう話になったけど、エリンは大丈夫かい? 勝手に話を進めちゃったけど」
エリンは首を少し傾ける。
「スキルを覚えると、ラベオンはうれしい?」
「うん。もちろん嬉しいよ。スキルを覚えるのはきっとエリンのためにもなるしね」
そう言うと、エリンは大きく頷く。
「分かった。スキル覚えられるように頑張るね」
「頑張れよ、エリン。アリシアに意地悪されたら俺に言うんだぞ」
「ラベオン。エリンに変なこと言わないでください」
「あはは。エリン、アリシアは怒らせると怖いからな。気を付けるんだぞ」
「ラベオン。ちょっとこっちに来てください」
「ちょ、ちょ、冗談だから!! いたた!! 耳引っ張るなって!!」
そんなこんなで初めてのダンジョンを無事?に終えることができたのであった。
「どうして、ダンジョン内の魔物って死体が残らないんだ? それと魔石も出てこないし」
魔物を魔物たらしめる魔石。その名前の通り魔力を宿したその石は、ウサギやイノシシなどの生物からは取れないが、亀の甲羅を持つウサギに似た魔物のラービルや先日倒したアンガーボアなどからは魔石が取れる。そのため、魔石が生物を魔物に変えているのではないかと言われており、研究をしている者がいるほど重要なものであった。
「さぁ、それは分かりかねますね」
「アリシアでも分からないんだ」
「もちろんですよ。私は別に専門家ではないのですから」
「それもそっか……」
一度考えてしまうと気になってしまうのは、俺の昔からの悪い癖だった。この癖で何度も家庭教師から注意を受けたことがある。今となればいい思い出だ。
ふーむ。魔物研究家とかダンジョン研究家とかに会いに行ってみるのも面白そうだな……。
旅の途中で魔物やダンジョンについて調べてみるのもいいかもしれないと考える。王城では魔物については少しだけ、ダンジョンについては全く学ぶ機会が無かった。
「ラベオンはダンジョンに興味があるのか?」
「うん。やっぱり、気になるよね。どうして、宝箱が現れるのかとか」
「おぉ!! それなら、僕が知っていることを話そうじゃないか」
そうしてベルセナがダンジョン内に現れる宝箱について教えてくれた。ダンジョン内には元々設置されている宝箱と突然現れる宝箱に2種類が確認されているのだという。前者はダンジョン内の固定の位置にあり、1度開けてしまえば同じ場所には現れず、後者はダンジョン内にランダムに現れて、開けてもまた別の場所に現れるのだという。
「へぇ、それもまた不思議な話だ」
「そうだな。ダンジョンに人間をおびき寄せるための罠だという話もあるみたいだぞ」
「うへー、確かにそれは良い罠だね」
欲に目がくらんで奥へ奥へと足を踏み入れた冒険者を絡めとるための罠って訳か……。
その後もダンジョンやお互いの戦い方などに関しての話をして十分な休息を取れた俺達は、魔物を倒しつつダンジョンの奥へと向かった。
「……なぁ、アリシア」
エリンが戦っている姿を後方で眺めながら、アリシアに話しかける。
「どうなさいましたか?」
「なんか……。気のせいかもしれないけど、レベルの上がり方が遅いような気がする」
エリンのレベルは確かに上がってはいる。ただ、ダンジョン外で倒した魔物よりも何倍もの魔物を狩っているはずなのに、レベルが上がる速度が比例していない。例えるなら、ダンジョンの外で3体倒すとレベルが1上がるのに対して、ダンジョン内で魔物を倒すと10体倒さないとレベルが1上がらないといった具合だった。
「よくお気づきになりましたね。その通りです。ゴブリンを倒すにしても、ダンジョン内でレベルを上げるには、ダンジョン外の何倍も倒さないといけないのですよ。まぁ、無限に湧いてくるので探す手間が省ける点がありますが」
「やっぱりそうだったんだ。それにしても、ダンジョンってのは面白いところだね。ベルセナも言ってた通り、何かをおびき寄せる存在みたいだ」
「ラベオンは学者とか研究者に向いているかもしれませんね」
アリシアの言葉を受けて、自分が学者や研究者になっている姿を想像するも、あまりピンとこない。
「んー、そうか?」
「そうですよ。ラベオンは昔から色々なことに疑問を持って、家庭教師の方に質問ばかりしておりました。家庭教師の方もラベオンは学者肌だって言っておりましたよ」
「あー、確かに質問ばかりしていたな。それでよく授業の時間が圧迫されるから、また今度にしてくれって言われていたよ」
休憩の間にそんなことを話しながら交代で戦闘を行い。ある程度魔物を狩ったところで、いい時間になったため来た道を戻ることにした。
ダンジョンの外に出ると、既に日が傾いており、辺りは少し赤らんでいた。
「いい時間だし、街に戻ろうか」
ダンジョン内での出来事を話したり、これからのことを話したりしながら街に戻っている間に夕食時となっていたため、街の食事処に向かうことにした。
適当な店に入って注文した料理が来るまでの間、ダンジョンで考えていたことを思い出した。
「そうだ。エリンにもそろそろスキルを覚えて貰おうと思うんだけど……、どうすればいいんだ……?」
王城に居た頃は、家庭教師を雇ってもらっていたため、スキルに関してはその道のプロに教えてもらうことができた。ただ、今は家庭教師などもいないし、雇うような余裕もない。そのため、王族でも貴族でもないアリシアに聞いてみる。
「そうですね……。私の場合も少し特殊な方法だったので、あまりいい案は思い浮かびませんが、やはり誰かに教えてもらいながら練習するしかありませんね」
「うーん。やっぱりそれしかないのか」
実際、王城にいた頃も家庭教師が見せてくれたスキルや魔法を繰り返し練習する。そして、体の動かし方や魔力の使い方を修正してもらうというのを何度も繰り返すことで、スキルや魔法が使えるようになる。魔法はその人その人の適性が大きく影響するため、まずはスキルを覚えて貰いたいのだけれども。
「俺は別に教えられるほどの実力も無いし、エリンに合ってそうなのも覚えてないしなぁ……。2人はどう? 教えられそう?」
「教えることはできると思うが、僕もエリンに合っているスキルは覚えていないのでな。魔法であれば、教えられるが、適性があるか分からない事には……」
ベルセナは槍がメインの武器であるため、それに関するスキルを覚えている。そのため、ナイフと弓のエリンに教えてもあまり意味がないだろう。
「確かにそうだね。それじゃあ、アリシアは?」
「ナイフに関するスキルであれば、多少教えることはできるかと思います」
「お、それはいいね……」
アリシアはステータスが覗けないため、いったいどんなスキルを覚えているのか分からない。そのため、ナイフに関するスキルを覚えているのを知ることができたのは、アリシアのステータスを覗くという目的の大きなヒントになるだろうと心の中でほくそ笑む。
話がまとまったところで、エリンの方を見る。
「そういう話になったけど、エリンは大丈夫かい? 勝手に話を進めちゃったけど」
エリンは首を少し傾ける。
「スキルを覚えると、ラベオンはうれしい?」
「うん。もちろん嬉しいよ。スキルを覚えるのはきっとエリンのためにもなるしね」
そう言うと、エリンは大きく頷く。
「分かった。スキル覚えられるように頑張るね」
「頑張れよ、エリン。アリシアに意地悪されたら俺に言うんだぞ」
「ラベオン。エリンに変なこと言わないでください」
「あはは。エリン、アリシアは怒らせると怖いからな。気を付けるんだぞ」
「ラベオン。ちょっとこっちに来てください」
「ちょ、ちょ、冗談だから!! いたた!! 耳引っ張るなって!!」
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