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【17】催眠の解除
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ゆっくりと目を開ける。窓から指してくる朝日が部屋の中を明るく照らしており、しょぼしょぼする目を擦りながら体を起こす。
「……おはよう」
「おはようございます」
大きく体を伸ばしながらベッドの上から降りて、軽くストレッチをする。体を伸ばすと全身の筋肉がほぐれていき、頭もスッキリしてきた。
「んー……、はぁ。……見張りありがとう」
「いえ、暴れることがなかったので、特に問題はありませんでした」
エリンの方を見てみると、相変わらず俺のことをジッと見つめている。
「まさかだけど、エリンずっと起きてたの?」
「はい。ずっとラベオンのことを見つめていましたよ」
「へー、催眠ってすごいんだね。でも、どうして俺だけなんだろう……、アリシアもいるのに」
「催眠に関してはあまりよく知りませんので分かりかねます」
アリシアに着替えさせてもらいながら再びエリンの方を見ると、状態の欄に睡眠不足の文字が追加されている。
催眠状態でも寝不足になるんだ……。それにも関わらず起き続けている……、生理現象にも勝るのかもしれないな、催眠ってのは。
そんなことを考えている間に着替えが終わった。時計を見てみると、もうすぐで魔術師ギルドの予約時間だった。
「それじゃあ、エリンを魔術師ギルドに連れていかないとだけど……」
果たしてこのまま連れて行って大丈夫なのか……? 縛っている少女を連れているなんて、絶対変な人だと思われるよな……。
このままの状態で連れて行っていいものか葛藤が生まれる。
「まぁ、この感じだとほどいた瞬間に襲われそうだし、このまま連れていくしかないよなぁ……」
変な人だと思われてしまうという不安はあったものの、仕方なくこのままエリンを連れていくことにした。エリンをお姫様抱っこの形で抱えて部屋を出る。
「おはようござ……」
宿屋の店主が口をあんぐりと開けながらこちらを見てくる。恥ずかしくてたまらない気持ちでいっぱいだったが、変に説明をするよりもさっさとこの場を後にした方がいいだろうと考えた。
「あはは……。おはようございます」
店主に挨拶をすると、そそくさと宿を出た。
街の中でもすれ違う人全員が俺の方をジロジロと見てくる。耳が燃えるように熱くなっているのを感じるが、今更縄をほどくわけにもいかない。
アリシアは大丈夫か?
チラッとアリシアの方を見てみる。こんな状況でも無表情を崩さないアリシアは流石だなと思いつつも、明らかにいつもよりも俺と距離を取っている。傍から見れば、赤の他人だと思われそうな距離だ。
「ねぇ、あの人……」
「人さらい……?」
ひそひそと話している人達からとんでもないことが聞こえてくるが、言い訳をするためにいちいち足を止めることはできない。俺にできることはただただ早足で魔術師ギルドに向かうことだけだった。
魔術師ギルドにたどり着いた俺は勢いよく扉を開けて中に入り、受付に駆け寄った。
「予約していたラベオンですが!!」
魔術師ギルド中に聞こえるほどの大きな声で職員に話しかけると、体をビクッとさせながら職員は顔を上げてこちらを見る。
「え、えっと……。少々お待ちください……」
「はい!!」
恥ずかしさのあまりおかしなテンションになっていたが、待っている間に段々落ち着いてきた。
どうしよう……、絶対顔見られてたよなぁ……。
縄をほどくとエリンが襲ってくるためこうするほかなかったのだが、あまり目立つことはしたくなかった。すれ違った人々はあまり多くはなかったけれども、人々の反応から噂が広まるのも遅くはないだろう。早急にこの街を出る必要があるかもしれない。
「お待たせしました」
どうしようかと考えていると、職員に呼ばれたため受付に向かう。
「ご予約されていたラベオン様ですね。こちらへどうぞ」
先日催眠について説明してくれた職員ともう1人別の職員に連れられて、ギルドの奥にある部屋に案内された。
部屋の中は中央に人が横になれるほどの大きい台座、いくつかの魔道具らしきものが入っている棚があるだけの簡素な部屋だった。
「えーと。催眠の解除ということでしたね」
「はい。この子の催眠を解いてほしくて」
「かしこまりました。それで……」
職員は俺のことを見ながら何か言いにくそうにしている。
「? あ、あぁ。実は――――」
職員の言いたいことが分かったため、どうしてエリンを拘束しているのかを説明すると、納得してくれたようであった。
「それでは、その子をこの台座の上に乗せてください」
「分かりました」
言われた通りに台座の上にエリンを乗せると、職員がエリンのことをジッと見つめている。
……もしかして、この人鑑定眼持ちか?
自分と先生以外の鑑定眼持ちを見るのは初めてだなと少しワクワクしながら鑑定眼で見てみる。しかし、スキルの欄に鑑定眼の文字は無くて、その代わりに状態判別の文字があった。
あぁ、なるほど。そういうことか。
状態判別のスキルは鑑定眼とは少し異なり、名前の通り状態異常があるかどうかだけを見ることができるスキルだったよなと王城で習ったことを思い出す。
「確かに、催眠だな」
「やっぱりか。それじゃあ、このまま解除しても大丈夫か? それ以外には特に何もかかってないか?」
「あぁ、大丈夫だよ。この子がかかっているのは催眠だけだな。それと、原因は多分この指輪だな」
「あー、道具にかけられているタイプか。了解」
職員達が話しているのを静かに見守る。2人の話から予想するに、何かしらの状態異常を解除する際には、ただ単に解除するだけでは駄目なのだろう。
「ラベオン様。これより催眠を解除しますが、大丈夫ですか?」
「はい。お願いします」
そう言うと、職員は分かりましたと言って治療に取り掛かったようだ。
毒や麻痺とかの状態異常を解除するのは見たことがあるけど、催眠とかの精神的な状態異常の解除を見るのは初めてだなぁ。何か違うこととかあるのかな。
初めて見る催眠の解除を楽しみにしていたのだが、その実態は思っていたよりもあっけないものだった。職員が何か魔法をかけるだけで、ものの数秒で治療は終わった。
「以上で治療を終わります。お疲れさまでした」
そう言われたため、エリンの方を見てみるとスースーと寝息を立てて寝ている。
「解除後は反動でしばらく体が動かなかったり、目を覚まさなかったりしますが、一時的なものですのでご安心ください」
「そうなんですね。目を覚ますまでどれくらいかかりますか?」
「そうですねぇ……。催眠にかかっていた期間の長さやその間にどのような生活をしていたのかなどによりますので、一概にどのくらいかかるかは分からないですね」
「なるほど……」
となると、どうしたもんかなぁ……。早めにこの街は出ておきたいんだけど……。まぁ、いいか。
「分かりました。今日はありがとうございました」
そう言ってエリンを縛っていた縄をほどいて魔術師ギルドを後にして、一度宿に戻ることにした。
宿に戻ってエリンをベッドに寝かせて、アリシアに酒場での情報とエリンの催眠のことを話していたところで、
「ん……」
エリンが目を覚ましたようだ。
「……おはよう」
「おはようございます」
大きく体を伸ばしながらベッドの上から降りて、軽くストレッチをする。体を伸ばすと全身の筋肉がほぐれていき、頭もスッキリしてきた。
「んー……、はぁ。……見張りありがとう」
「いえ、暴れることがなかったので、特に問題はありませんでした」
エリンの方を見てみると、相変わらず俺のことをジッと見つめている。
「まさかだけど、エリンずっと起きてたの?」
「はい。ずっとラベオンのことを見つめていましたよ」
「へー、催眠ってすごいんだね。でも、どうして俺だけなんだろう……、アリシアもいるのに」
「催眠に関してはあまりよく知りませんので分かりかねます」
アリシアに着替えさせてもらいながら再びエリンの方を見ると、状態の欄に睡眠不足の文字が追加されている。
催眠状態でも寝不足になるんだ……。それにも関わらず起き続けている……、生理現象にも勝るのかもしれないな、催眠ってのは。
そんなことを考えている間に着替えが終わった。時計を見てみると、もうすぐで魔術師ギルドの予約時間だった。
「それじゃあ、エリンを魔術師ギルドに連れていかないとだけど……」
果たしてこのまま連れて行って大丈夫なのか……? 縛っている少女を連れているなんて、絶対変な人だと思われるよな……。
このままの状態で連れて行っていいものか葛藤が生まれる。
「まぁ、この感じだとほどいた瞬間に襲われそうだし、このまま連れていくしかないよなぁ……」
変な人だと思われてしまうという不安はあったものの、仕方なくこのままエリンを連れていくことにした。エリンをお姫様抱っこの形で抱えて部屋を出る。
「おはようござ……」
宿屋の店主が口をあんぐりと開けながらこちらを見てくる。恥ずかしくてたまらない気持ちでいっぱいだったが、変に説明をするよりもさっさとこの場を後にした方がいいだろうと考えた。
「あはは……。おはようございます」
店主に挨拶をすると、そそくさと宿を出た。
街の中でもすれ違う人全員が俺の方をジロジロと見てくる。耳が燃えるように熱くなっているのを感じるが、今更縄をほどくわけにもいかない。
アリシアは大丈夫か?
チラッとアリシアの方を見てみる。こんな状況でも無表情を崩さないアリシアは流石だなと思いつつも、明らかにいつもよりも俺と距離を取っている。傍から見れば、赤の他人だと思われそうな距離だ。
「ねぇ、あの人……」
「人さらい……?」
ひそひそと話している人達からとんでもないことが聞こえてくるが、言い訳をするためにいちいち足を止めることはできない。俺にできることはただただ早足で魔術師ギルドに向かうことだけだった。
魔術師ギルドにたどり着いた俺は勢いよく扉を開けて中に入り、受付に駆け寄った。
「予約していたラベオンですが!!」
魔術師ギルド中に聞こえるほどの大きな声で職員に話しかけると、体をビクッとさせながら職員は顔を上げてこちらを見る。
「え、えっと……。少々お待ちください……」
「はい!!」
恥ずかしさのあまりおかしなテンションになっていたが、待っている間に段々落ち着いてきた。
どうしよう……、絶対顔見られてたよなぁ……。
縄をほどくとエリンが襲ってくるためこうするほかなかったのだが、あまり目立つことはしたくなかった。すれ違った人々はあまり多くはなかったけれども、人々の反応から噂が広まるのも遅くはないだろう。早急にこの街を出る必要があるかもしれない。
「お待たせしました」
どうしようかと考えていると、職員に呼ばれたため受付に向かう。
「ご予約されていたラベオン様ですね。こちらへどうぞ」
先日催眠について説明してくれた職員ともう1人別の職員に連れられて、ギルドの奥にある部屋に案内された。
部屋の中は中央に人が横になれるほどの大きい台座、いくつかの魔道具らしきものが入っている棚があるだけの簡素な部屋だった。
「えーと。催眠の解除ということでしたね」
「はい。この子の催眠を解いてほしくて」
「かしこまりました。それで……」
職員は俺のことを見ながら何か言いにくそうにしている。
「? あ、あぁ。実は――――」
職員の言いたいことが分かったため、どうしてエリンを拘束しているのかを説明すると、納得してくれたようであった。
「それでは、その子をこの台座の上に乗せてください」
「分かりました」
言われた通りに台座の上にエリンを乗せると、職員がエリンのことをジッと見つめている。
……もしかして、この人鑑定眼持ちか?
自分と先生以外の鑑定眼持ちを見るのは初めてだなと少しワクワクしながら鑑定眼で見てみる。しかし、スキルの欄に鑑定眼の文字は無くて、その代わりに状態判別の文字があった。
あぁ、なるほど。そういうことか。
状態判別のスキルは鑑定眼とは少し異なり、名前の通り状態異常があるかどうかだけを見ることができるスキルだったよなと王城で習ったことを思い出す。
「確かに、催眠だな」
「やっぱりか。それじゃあ、このまま解除しても大丈夫か? それ以外には特に何もかかってないか?」
「あぁ、大丈夫だよ。この子がかかっているのは催眠だけだな。それと、原因は多分この指輪だな」
「あー、道具にかけられているタイプか。了解」
職員達が話しているのを静かに見守る。2人の話から予想するに、何かしらの状態異常を解除する際には、ただ単に解除するだけでは駄目なのだろう。
「ラベオン様。これより催眠を解除しますが、大丈夫ですか?」
「はい。お願いします」
そう言うと、職員は分かりましたと言って治療に取り掛かったようだ。
毒や麻痺とかの状態異常を解除するのは見たことがあるけど、催眠とかの精神的な状態異常の解除を見るのは初めてだなぁ。何か違うこととかあるのかな。
初めて見る催眠の解除を楽しみにしていたのだが、その実態は思っていたよりもあっけないものだった。職員が何か魔法をかけるだけで、ものの数秒で治療は終わった。
「以上で治療を終わります。お疲れさまでした」
そう言われたため、エリンの方を見てみるとスースーと寝息を立てて寝ている。
「解除後は反動でしばらく体が動かなかったり、目を覚まさなかったりしますが、一時的なものですのでご安心ください」
「そうなんですね。目を覚ますまでどれくらいかかりますか?」
「そうですねぇ……。催眠にかかっていた期間の長さやその間にどのような生活をしていたのかなどによりますので、一概にどのくらいかかるかは分からないですね」
「なるほど……」
となると、どうしたもんかなぁ……。早めにこの街は出ておきたいんだけど……。まぁ、いいか。
「分かりました。今日はありがとうございました」
そう言ってエリンを縛っていた縄をほどいて魔術師ギルドを後にして、一度宿に戻ることにした。
宿に戻ってエリンをベッドに寝かせて、アリシアに酒場での情報とエリンの催眠のことを話していたところで、
「ん……」
エリンが目を覚ましたようだ。
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