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【13】メレンの初戦闘
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メレンは戦闘をしたことが無いとのことだった。そのため、いきなり魔物との戦闘は厳しいだろうということで、アリシアと戦闘してみることになったのが……。
「これは……。どういうことだ……?」
メレンの動きは素人のものではなかった。というよりも、ある程度の戦闘訓練を積んでいる者の動き。それも、そこそこの実力者。王国軍の兵士の中に混じっていたとしても並みの働きはすると思う。
「うーん。やっぱりこれが影響しているのかなぁ……」
〇――――――――――――――――――――――――――――――――――〇
【名前】エリン 【年齢】13 【Lv】15 【種族】人間
【HP】82/82 【MP】71/71
【能力】力:19 防:17 魔:23 速:34 運:18
【スキル】
【状態】催眠
〇――――――――――――――――――――――――――――――――――〇
何を隠しているのやら……。
メレンという名前は偽名だった。メレンの本当の名前はエリン。村で出会って野宿をする際に、このことはステータスを覗いて気が付いていたが、あえてこのことは追求しなかった。何かしらボロが出るかと思って放っておいたのだ。
まぁ、感情すら中々表に出さないし、何も情報は得られなかったけどな。
「さぁ、こんなものじゃないでしょう。もっと全力で来なさい」
ノリノリで戦っているアリシアであったが、まだメレンのことは伝えていない。確定していることも無いし、まだメレンのことをすべて把握している訳でもないためである。
いやー、しかし。スキルも持ってないし、能力も低いのにあれだけアリシアと戦えるのはすごいなぁ。センスがいいのか、それともこの催眠とやらが影響しているのか……。
【状態】の欄にある催眠の文字。言葉の意味自体は分かるが、これがどういった状態なのかは分からなかった。催眠で自分を強化しているのか、感情が出ないようにしているのか、それとも……。
「ラベオンどうでしたか?」
戦闘を終えたようで、アリシア達が戻ってきた。
「ん? あぁ、良い動きだったぞ」
「ですよね。やはり私の目に狂いはありませんでした。この子は良い暗殺者になれます」
「あー、はいはい。分かったから」
色々考えたところで憶測の域は超えない。
「次は魔物相手だけど……。メレンは魔物を狩ったことある?」
そう尋ねてみると、メレンは首を横に振った。
「そっか……。うーん、そうだなぁ……」
初めての魔物との戦闘。先程のアリシアとは異なり、相手を殺すか、自分が殺されるかの戦い。戦闘訓練と本当の戦闘は天と地の差がある。果たしてこのままやらせていいものか……。
「……んー、まぁ、何事も体験だな」
いざとなれば俺とアリシアが助けにはいれば大丈夫かと考え、さっそく魔物を探すことにした。
丘を降りて森の中に入り、危なくもなく、それでいて簡単ではない魔物を探す。
「お、あいつとか良さそうだな」
少し離れたところで1体のゴブリンが歩いていた。まだこちらには気が付いていないようだったため、近くの茂みに身を隠す。
「あいつだけど、どうだ? メレンいけそうか?」
メレンは一切の迷いなく頷く。
「お、おぉ。そうか」
あまりのためらいの無さに驚いてしまった。
スタスタとゴブリンの方に歩いて行くメレン。
「お、おい……」
呼び止めようとしたところで、アリシアに手で制止されてしまった。ちらりと目線をアリシアの方に向けると、指先を口元に当てていた。恐らく、黙ってみていろということなのだろう。
大丈夫なのか……? うーん、まぁ、動き自体は大丈夫だろうけど……、果たして命を絶つということになるとどうなんだろうなぁ。
王国軍の新兵の初訓練を見たことがあるのだが、初訓練は魔物討伐から始まる。以前、何故、魔物討伐からなのかを聞いたことがあり、その答えは命を絶つことに慣れさせるためなのだという。ゴブリンやオークなど、人間のように二足歩行で歩く魔物を討伐する際、慣れていないとどうしても殺すことを躊躇してしまうのだという。
「メレンはどうなのかなぁ……」
魔物を狩った経験は無い。そして、初めての戦闘が人型魔物であるゴブリン。そんなメレンと同じ状況の新兵を見たことがあった。そいつはゴブリンを傷つけるところまでは問題なかったが、いざ止めを刺すといったところで躊躇ってしまい反撃を食らって負傷した。その新兵は幸い軽傷で済んでいたが、下手すれば死んでいた。
「アリシア、いつでも援護できるようにしておいてくれよ」
「はい。もちろんです」
不安な気持ちでいっぱいの中、メレンの動きを見ていたのだが、決着はあっけないものであった。
「……すごいな」
「……はい。私もここまでとは思ってもおりませんでした」
驚愕のあまりそれ以外の言葉が出てこなかった。
メレンは静かに身を隠しながらゴブリンに近づいて行ったかと思うと、茂みに隠れながら小石を手に取ってジッと息を潜めていた。最初はその石をゴブリンに当てるのかと考えていたのだが、メレンはそんな簡単な思考の持ち主ではなかったようだ。
メレンは自分の位置がゴブリンの死角に入ったと同時に、小石をゴブリンを挟んで反対側に投げた。すると、小石が木に当たり、ゴブリンがこちらに背を向けると同時にメレンは茂みから飛び出し、ゴブリンに飛び掛かりながらナイフで首元を引き裂いた。
「流石だとしか言えないな」
「はい。ですが、やはりあの子は暗殺者としての才能が桁外れですね。それを見破った私が恐ろしい……」
「あー、はいはい。何回それ言うんだよ」
よっぽどメレンの才能に感動しているのだろう。珍しくアリシアの顔には少しの笑みがこぼれていた。
メレンがゴブリンの死体を引きずりながらこちらに近づいてくる。
「メレン、すごかったぞ!!」
メレンは無言で頷く。
アリシアもメレンを褒めたり、アドバイスをしたりしている。傍から見れば、初めて魔物討伐に成功した仲間を褒めている微笑ましい光景に見えるのだろうが、俺の心中は穏やかではなかった。
……これは、早急に対処する必要があるかもしれないな。街に帰ったら調べてみるか。
「……よし、アリシアもそこらへんにして、今日はもう帰ろうか」
俺達3人はヒール草とゴブリンからはぎ取った耳と魔石を手にして街に戻った。
「これは……。どういうことだ……?」
メレンの動きは素人のものではなかった。というよりも、ある程度の戦闘訓練を積んでいる者の動き。それも、そこそこの実力者。王国軍の兵士の中に混じっていたとしても並みの働きはすると思う。
「うーん。やっぱりこれが影響しているのかなぁ……」
〇――――――――――――――――――――――――――――――――――〇
【名前】エリン 【年齢】13 【Lv】15 【種族】人間
【HP】82/82 【MP】71/71
【能力】力:19 防:17 魔:23 速:34 運:18
【スキル】
【状態】催眠
〇――――――――――――――――――――――――――――――――――〇
何を隠しているのやら……。
メレンという名前は偽名だった。メレンの本当の名前はエリン。村で出会って野宿をする際に、このことはステータスを覗いて気が付いていたが、あえてこのことは追求しなかった。何かしらボロが出るかと思って放っておいたのだ。
まぁ、感情すら中々表に出さないし、何も情報は得られなかったけどな。
「さぁ、こんなものじゃないでしょう。もっと全力で来なさい」
ノリノリで戦っているアリシアであったが、まだメレンのことは伝えていない。確定していることも無いし、まだメレンのことをすべて把握している訳でもないためである。
いやー、しかし。スキルも持ってないし、能力も低いのにあれだけアリシアと戦えるのはすごいなぁ。センスがいいのか、それともこの催眠とやらが影響しているのか……。
【状態】の欄にある催眠の文字。言葉の意味自体は分かるが、これがどういった状態なのかは分からなかった。催眠で自分を強化しているのか、感情が出ないようにしているのか、それとも……。
「ラベオンどうでしたか?」
戦闘を終えたようで、アリシア達が戻ってきた。
「ん? あぁ、良い動きだったぞ」
「ですよね。やはり私の目に狂いはありませんでした。この子は良い暗殺者になれます」
「あー、はいはい。分かったから」
色々考えたところで憶測の域は超えない。
「次は魔物相手だけど……。メレンは魔物を狩ったことある?」
そう尋ねてみると、メレンは首を横に振った。
「そっか……。うーん、そうだなぁ……」
初めての魔物との戦闘。先程のアリシアとは異なり、相手を殺すか、自分が殺されるかの戦い。戦闘訓練と本当の戦闘は天と地の差がある。果たしてこのままやらせていいものか……。
「……んー、まぁ、何事も体験だな」
いざとなれば俺とアリシアが助けにはいれば大丈夫かと考え、さっそく魔物を探すことにした。
丘を降りて森の中に入り、危なくもなく、それでいて簡単ではない魔物を探す。
「お、あいつとか良さそうだな」
少し離れたところで1体のゴブリンが歩いていた。まだこちらには気が付いていないようだったため、近くの茂みに身を隠す。
「あいつだけど、どうだ? メレンいけそうか?」
メレンは一切の迷いなく頷く。
「お、おぉ。そうか」
あまりのためらいの無さに驚いてしまった。
スタスタとゴブリンの方に歩いて行くメレン。
「お、おい……」
呼び止めようとしたところで、アリシアに手で制止されてしまった。ちらりと目線をアリシアの方に向けると、指先を口元に当てていた。恐らく、黙ってみていろということなのだろう。
大丈夫なのか……? うーん、まぁ、動き自体は大丈夫だろうけど……、果たして命を絶つということになるとどうなんだろうなぁ。
王国軍の新兵の初訓練を見たことがあるのだが、初訓練は魔物討伐から始まる。以前、何故、魔物討伐からなのかを聞いたことがあり、その答えは命を絶つことに慣れさせるためなのだという。ゴブリンやオークなど、人間のように二足歩行で歩く魔物を討伐する際、慣れていないとどうしても殺すことを躊躇してしまうのだという。
「メレンはどうなのかなぁ……」
魔物を狩った経験は無い。そして、初めての戦闘が人型魔物であるゴブリン。そんなメレンと同じ状況の新兵を見たことがあった。そいつはゴブリンを傷つけるところまでは問題なかったが、いざ止めを刺すといったところで躊躇ってしまい反撃を食らって負傷した。その新兵は幸い軽傷で済んでいたが、下手すれば死んでいた。
「アリシア、いつでも援護できるようにしておいてくれよ」
「はい。もちろんです」
不安な気持ちでいっぱいの中、メレンの動きを見ていたのだが、決着はあっけないものであった。
「……すごいな」
「……はい。私もここまでとは思ってもおりませんでした」
驚愕のあまりそれ以外の言葉が出てこなかった。
メレンは静かに身を隠しながらゴブリンに近づいて行ったかと思うと、茂みに隠れながら小石を手に取ってジッと息を潜めていた。最初はその石をゴブリンに当てるのかと考えていたのだが、メレンはそんな簡単な思考の持ち主ではなかったようだ。
メレンは自分の位置がゴブリンの死角に入ったと同時に、小石をゴブリンを挟んで反対側に投げた。すると、小石が木に当たり、ゴブリンがこちらに背を向けると同時にメレンは茂みから飛び出し、ゴブリンに飛び掛かりながらナイフで首元を引き裂いた。
「流石だとしか言えないな」
「はい。ですが、やはりあの子は暗殺者としての才能が桁外れですね。それを見破った私が恐ろしい……」
「あー、はいはい。何回それ言うんだよ」
よっぽどメレンの才能に感動しているのだろう。珍しくアリシアの顔には少しの笑みがこぼれていた。
メレンがゴブリンの死体を引きずりながらこちらに近づいてくる。
「メレン、すごかったぞ!!」
メレンは無言で頷く。
アリシアもメレンを褒めたり、アドバイスをしたりしている。傍から見れば、初めて魔物討伐に成功した仲間を褒めている微笑ましい光景に見えるのだろうが、俺の心中は穏やかではなかった。
……これは、早急に対処する必要があるかもしれないな。街に帰ったら調べてみるか。
「……よし、アリシアもそこらへんにして、今日はもう帰ろうか」
俺達3人はヒール草とゴブリンからはぎ取った耳と魔石を手にして街に戻った。
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