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④
しおりを挟む「んっ…はぁあ……♡土砂崩れとか災難だと思ってたけど、ラッキーだったなぁ…♡」
「……そーかい」
追い出された宿にまた若い男連れで入り、その男のケツを掘った。勃つわけねぇと思ってたが、巧みにしゃぶられて忘れていた欲望を思い出し、手慣れた男の尻穴に吸い込まれて腰ふってやりゃあ面白いくらい喘ぐ。
オンナに嫌がられる嵩張るだけの一物も、遊び慣れた男には大人気で、人生とはままならない。
野郎相手だからと手加減なく腰を回し、思い切りぶちこんだ。漏らしながら喜んでいて、面構えが良くなけりゃ萎えてただろうと思う。
「うう、まだ挿ってるみたいだ……♡」
「……俺ぁ帰るぞ」
「ええー!まだいいでしょ、ね?ご飯もご馳走するし!」
射精したら空腹の感覚も蘇ってきた。
「これなら着れるかなぁ?」
大きい身体が格好イイだの顔が好みだのうるさい若い男に新しいシャツを着せられ、久々にまともな飯を食べた。
その後、男が泊まってるという宿に連れ込まれ、ふかふかのベッドに沈められてしゃぶられ乗っかられる。男遊びに相当慣れている手際のよさだ。
『一回やっちまったんだからいいか』と諦め半分、気持ちよさと満腹にしてくれた恩半分。細い腰を掴んで下から揺すってやる。
「んん、んぁ、~~ッ♡、♡♡」
腹の内側をゆっくり擦るとぴゅくぴゅく漏らす。
「あっ、あ、♡ね、なまえっなまえ、は?」
ぶるぶる快感に耐えながら喋るのが思いの外ツボだったので、突き上げながら「エドだ」と教えた。エヴァンズの愛称だ。
「エドッ…♡あ~っ♡、♡♡」
「おまえは?」
「っ!~あっ、レンっ」
力の抜けてくったり倒れてきた男をそのまま引っくり返して正常位にする。
「レン、か…」
「ンッ…そっ、エドッえど、あっ、♡」
名前を聞いたのはまずかったかもな。呼び合いながらの行為は掘るっていうより抱くって感覚で、よくない。
「あーー…ダメ、だめ…♡ぇ…っ♡ッッ♡♡♡」
香水でもつけてるのかイイ匂いのする首筋を唇で辿り、ぬーー……っとゆっくりちんぽを抜いてナカが締まったら押し広げるようにまたゆっくり挿入する。
すがるように抱きついてきて背を丸めたレンは、つぎにガクガクガクッと痙攣して仰け反って暴れだした。力は強いが体格差もあり抑え込める。
イヤイヤと仰け反って快感を逃がそうとするレンの尻から、ちんぽが抜けないようにぐんっと追いかけて奥まで突いた。
「ああぁあ、ーーー…♡♡♡、ッッ♡~♡♡」
商売女に褒められるのは嘘っぱちだと思って、馴染みのうるさくない女を指名してたが『もしかしたらあながち……』と思うほどレンは俺で面白いほどイく。
「っん、ン……うぅ……♡」
ぜぇぜぇ息を切らしてもがいていたレンが、くんくん泣き出した。
女は”心が追いつかない悦”を感じると泣き出すが、突っ込まれてそうなってるなら野郎も女と変わらんようだ。
「レン……こっちむけ」
「ふうぅう……♡」
目を合わせるとぽろぽろ涙が溢れる。
「どうした?ん?」
「っかんない、♡うう、ふぅ……」
涙を拭ってやって唇をなぞると、ちゅうちゅう吸い付いてきた。
面倒だが、仕方ねぇな。
「ンッ♡♡♡ふあぁ……♡」
ぐちゃぐちゃにキスしてやりながら腰を回す。
「~~、~♡♡、♡」
俺に占領され動けない身体が跳ねまくる。股をぱかぱか動かしていて、レンが今やり場のない快感に襲われているのがわかる。
不思議とキスさえすればどの女も快感を受け入れて上手に極まるもんだから、きっと挿入される側には口を合わせる事が必要なことなんだろう。
掬い上げるように腰を振る。急に固まって動かなくなったあとも容赦なくちんぽでナカを擦り続けると、びくびくびくっと震えたレンがくったり脱力した。
「ふぅ……っと出しすぎだな……」
最後の痙攣で俺もしっかり射精し、そのまま寝たい気持ちを押し退けてくたくたのレンを抱き上げちんぽを入れたまま風呂場へ。
見たことないきれいな浴槽に湯をためながら、まだぽーっとしてるレンの身体をシャワーで流してやる。
「熱くねぇか?」
「ン……♡」
商売女にさえ嫌がられる一物で体力バカと言われる俺の腰振りに耐えたのだから後始末くらいはしよう。
「わりぃ、奥でイッちまった。ちょっと腰あげろ」
最後の一発を根元までびっちり挿入してキメた。しかも無駄なデカさで女相手じゃそうそう無い状況にうっかり中出し。
「よしよし、もういいぞ」
指を突っ込んで穴を広げて、シャワーを下から当て俺の精液を外に流し出させた。
「うう……」
「ほら湯船浸かるからな」
ぐったりしているレンをぬるま湯をはった浴槽に抱き寄せたまま浸かる。
真っ白なうなじを何となく撫でると、胸にぺたりと張り付かれた。普段なら野郎に抱き付かれても嬉しくないが、キーキーうるさくしないし見た目もイイから好きにさせる。
「えど……」
「レン寝るな。逆上せんうちにあがるぞ」
俺は女ともゆっくり湯に浸かった経験はない。名前なんて無駄に情がわくから聞くもんでも教えるもんでもなかったと後悔……しても遅いか。
「ぼくしばらく帰れないからここにいるんだ」
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「ふーん、外に出てみたらいいのに!紹介できる仕事いっぱいあるよ」
なんでもアーネシアじゃうだつのあがらん俺のような男が、こいつから見ると宝の持ち腐れに見えるらしい。想像もつかん。
唯一、俺が他人より優れたとこっていったらちんぽだ。形状、色、太さ長さも無駄にデカい体に見劣りしない。
「生憎一物で金稼ぎは考えてねぇよ」
さっきまで使っていたそれのことを言ってやがるのかと笑う。自由自在に勃起させられりゃ食ってけるかもしんねぇがな。
己が相当面食いだと自覚しているので自信はない。
「ちがーう!だってまだ三十半ばでしょ?んで家族のために子供の頃から働きだしたんなら全然恥ずかしくないじゃん。逆に偉すぎ」
しばらく話しているうちにレンが同世代だと発覚し、何よりもそれに一番驚いた。それに今まで自分の中に溜め込み、口にしなかったことを言葉にすれば、不思議と抱えていた不安も馬鹿らしくなる。
まだ俺はやれる。
自然に口角が上がった。
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「ん?なんだ」
「なんでもない……」
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「おやすみ、エド」
「あぁ……おやすみレン」
喉を鳴らしながらご機嫌な様子に、妹がまだ生まれる前に飼っていた犬のことを思い出した。
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