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第十五話⑤
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エリザちゃんが怯えた様子で立ち尽くす、アヤちゃんとハナちゃんを見て微笑む。
「ハナちゃん、お姉ちゃん、ママにしてあげて。二人がママのおっぱい吸っているところ、見たいな」
それにハナちゃんとアヤちゃんが、ためらいがちに私の胸に触れる。ハナちゃんは右の乳房を、アヤちゃんは左の乳房にそれぞれ手を重ねる。
ハナちゃんが泣きながら、私の胸に顔を近づける。
「お母さん、ごめんなさい……」
アヤちゃんも泣いていた。
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
二人はそれぞれ乳首を唇で挟み、不器用に吸う。
「んっ……」
少し痛かった。それよりも、もう赤ちゃんじゃない、中学生と高校生になった娘二人に吸われている異常な状況に、私は誰に対してか分からないけれど、何か罪を犯しているような気持ちになった。
自分たちの力でどうすることもできない状況に追い詰められて、私たちは脅されて、こんなことをさせられている。
「アヤちゃん、ハナちゃん……」
こんなことやめて──そう口にしようとして、無責任な言葉だと思って呑み込んだ。二人だってこんなことをしたくない。けれどエリザちゃんに弱みを握られて、どうすることもできない。
「いいな、二人とも。私も混ぜてもらおうかな」
エリザちゃんは自慰をしながら、スマートフォンを私たちに向けて、その画面を見ている。どうやら私たちを撮影しているようだった。
「お願い……撮らないで……」
「その代わり、私も混ざってもいい? 大好きなハナちゃんと、エッチしたいから」
「最低……」
エリザちゃんは少しも悪びれた様子はなく、楽しげだった。
「お姉ちゃん、ママのあそこ、手でしてあげて」
それにアヤちゃんは乳首を吸いながら、私の下腹部に手を当てて、割れ目に指で触れる。
「んっ……!」
アヤちゃんの指が私の突起に触れた。静電気に弾かれたように、一瞬腰から力が抜けてしまった。
「あ、お母さん、ごめん……!」
「二人とも、続けて」
私のことを気遣って手を止める二人に、エリザちゃんは容赦なかった。
「ハナちゃん、ママのお尻の穴をいじってあげて」
「え……」
「何回も言わないよ。ママのお尻の穴をいじって」
ハナちゃんは腰に腕を回すと、私のお尻の割れ目に指を差し入れて、お尻の穴の場所を探る。見つけると、ためらいがちに指のお腹で撫でてくる。
「うっ……ううっ……」
ぞわぞわとした。私は声が漏れないように、自分の手で口を塞いだ。
可愛いハナちゃんの指のはずなのに、いくつもの足をもった節の長い虫、ムカデか何かが這って、私のお尻の穴に入ろうとしているような、かと思えば背中を這い上がってくるような感覚がした。
私は実の娘たちに、胸と、前と後ろを責められて、立っているのもやっとだった。
アヤちゃんの指が、私の中から滲み出た液体を絡めて、くちゅくちゅと音を立てていた。私の意思とは関係ない、体の反応だと分かっていても、恥ずかしくて、惨めな気持ちになった。
このまままたイカされる──そう思った。けれどそんなことは絶対あってはいけない。私はお尻に力を入れて堪える。それをハナちゃんの指が、労るように、優しく撫でて、そんなつもりがなくても崩してくる。
不意にエリザちゃんが言う。
「次は二人でお姉ちゃんにしてあげて。同じようにね」
アヤちゃんとハナちゃんが私から離れた。
エリザちゃんは私たちに、一人ずつさせるつもりのようだった。
「待って……こんなこと、いつまで続けさせるつもりなの……?」
「ママは明日お仕事だもんね。ママはさっきイったから、お姉ちゃんとハナちゃんもイったら、おわりでいいよ」
これはする方とされる方、どちらがマシなのだろうか。少しでも二人の負担を減らしてあげたかった。私は自分からするなんて堪えられない。それなら私がしてあげたら、少しでも二人の苦しみを減らすことができるだろうか。
「わかった……私が、二人にするから……だから二人にはもう、させないで……」
「いいけど、二人同時にしてね」
エリザちゃんは戸惑った様子の二人に言う。
「それじゃ、お姉ちゃんは布団の上に寝て。ハナちゃんは、そのお姉ちゃんの上に四つん這いになって」
アヤちゃんの上にハナちゃんが覆い被さるように乗る。二人のあそこがむき出しになって縦に並んでいた。
「これで二人同時にできるでしょ」
エリザちゃんが私を見て微笑む。
私はハナちゃんのあそこの高さまで這いつくばって、左肘で体を支えて、右手でアヤちゃんのあそこに触れる。ハナちゃんのあそこの割れ目の中は充血したように赤くて、アヤちゃんのあそこの感触はしっとりと濡れていた。
娘二人にこんなことをして、私はもう、人間としておわっていた。けれど二人を守るためなら人間じゃなくていい。
私はハナちゃんのあそこに舌を這わせた。
「あ、お母さん……」
ハナちゃんが切なげな声を漏らす。アヤちゃんは必死に声を我慢しているようだった。私の指から逃れようと、腰を左右にくねらせた。
「お姉ちゃん、ハナちゃんにキスをしてあげて」
それに私は驚いて、ハナちゃんのあそこから口を離し、エリザちゃんを見る。
「二人には、そんなことさせないで!」
「だったら早くおわらせたら?」
私はエリザちゃんに対して怒りを覚えたけれど、従うほかなく、急いでハナちゃんのあそこに口を戻した。舌先で、ハナちゃんの内側の形を探る。どうすれば早くおわれるか、どこかハナちゃんの弱いところなのか。ハナちゃんの声と、体の震えから、反応を確かめた。
ハナちゃんの柔らかそうなお尻がびくびくと震え、お尻の穴がひくひくと、呼吸するように締まったり緩んだりしていた。
ハナちゃんはオムツを卒業してからも、一人でトイレができなくて、小学生になってもしばらく、私とアヤちゃんが時々手伝っていた。そんなことを思い出した。
今は私の舌で、ハナちゃんのあそこを舐めている。
右手はアヤちゃんのあそこに触れ、中指を割れ目に入れて、指のお腹でその内側を撫でさする。
二人はエリザちゃんに言われた通りキスしているようで、くぐもった甘い吐息を漏らしていた。
こんなこと、早くおわらせてあげるから──
ハナちゃんのあそこは私の唾液で濡れていた。私の舌が割れ目の中にある、小さな穴の周りを舐めると、ハナちゃんは小刻みに体を震わせた。
「あ、お母さん、お母さん……!」
ハナちゃんが切ない声で、何度も私を呼ぶ。
ハナちゃんの体がびくびくと震えて、あそこから、生温かい水が溢れた。そのままアヤちゃんの体の上に崩れ落ちる。そのハナちゃんを、アヤちゃんは抱きしめていた。
ハナちゃんの肩越しに、アヤちゃんの顔が見えた。その顔は涙で濡れて、怯えているようだった。こんなに怖がって、かわいそうで、早く助けてあげたかった。
私はハナちゃんのおしっこで濡れたアヤちゃんのあそこを、割れ目の間の上にある突起を指で転がす。
「ああっ……! お母さん……!」
アヤちゃんが腰を、逃げるように悶えさせるけれど、ハナちゃんがぐったりと上に乗っていて、どこにも逃げることができずにいた。
「あっ、あああっ──」
切ない声をあげて、アヤちゃんの体がびくびくと震える。
二人はぐったりと折り重なって、荒い呼吸のたびに、一つの塊になって上下していた。
「これでもう、気が済んだでしょ……」
エリザちゃんを見ると、彼女は片手にスマートフォンを持って、相変わらず自慰をしていた。
私の言葉に、エリザちゃんはスマートフォンを切って、床に置く。私は思わずそれを目線で追った。彼女のスマートフォンを奪い取ることを一瞬考えたけれど、私の目線に気づいたように微笑んだエリザちゃんが不吉で、罠のように思えて諦めた。
「次は三人で、私にして」
「話が違う……もうおわりって……」
「ママはいいよ。でも、お姉ちゃんとハナちゃんは、明日学校が休みだから、まだまだ平気だよね」
その言葉に、私は絶望的な気持ちになった。どれだけ頑張っても、何をしても娘たちを守ることができない。
「もう、許してよ……もう、やめて……お願いだから……」
涙が溢れてきた。彼女の前で、私がどれだけ泣いても無駄なことは分かっている。彼女は人の心のない怪物なのだから。
「ママが手伝ってくれたら早くおわるかもね。だからママも一緒にしよ?」
エリザちゃんは微笑む。無邪気な少女の姿で。
「今度は私ね」
怯えたように二人で抱き合うアヤちゃんとハナちゃんの横に、エリザちゃんが寝そべる。
「お姉ちゃんとハナちゃんは、私の乳首を舐めて」
それに二人は諦めた様子でエリザちゃんの横にうずくまり、アヤちゃんは左胸を、ハナちゃんは右胸をそれぞれ口にする。
「あ、お姉ちゃん……ハナちゃん……」
エリザちゃんは二人に乳首を舐められて、嬉しそうに体を震わせていた。
あまりにもおぞましい光景だった。私の娘二人に、左右から胸を舐められて、身悶えするエリザちゃん。彼女のことを、本当に殺してしまいたい気持ちになった。
エリザちゃんが私を見て微笑む。
「ママ、舐めて。これで今度こそ、本当に最後だから。安心して」
足を開いて、その股の間にある、未成熟の果実のような割れ目をさらす。彼女は私にそこを舐めるように求めていた。
エリザちゃんはなにかと理由をつけておわらせない。私は彼女を信じることができなかった。けれど二人を解放するために、私は従うしかなかった。
私はエリザちゃんの足の間にうずくまって、彼女のあそこに指で触れた。そこは彼女の体液で、すでにぐっしょりと濡れていた。私はその割れ目を指で広げ、内側に舌を這わせる。
「あ、あっ……」
エリザちゃんが甘い声をあげて、体をくねらせる。
早くおわって、早くおわってよ──私は心の中で何度も叫んだ。
「ハナちゃん、キスして……」
またエリザちゃんは、私の娘にそんなことをさせようとしていた。許せなかった。
私は割れ目の間の上にある突起を舌で転がしながら、右手の中指をエリザちゃんの中に差し込む。
「あっ、あああっ──」
彼女の穴は小さくて狭く、まるで捕食するかのように私の指を締めつけ、奥に引きずり込む。私は指の半ばまで沈めたところで、引く抜き、そしてまた沈める。そのたびにエリザちゃんは体を仰け反らせて、感じているようだった。
ハナちゃんにキスをさせない。娘を守るために、私がエリザちゃんをイカせる。今の私にできることはそれだけだった。
私は舌と指で、絶え間なく責めたてる。
「あっ、ああ、ママっ──」
切なげな、甘い声をあげて、エリザちゃんの腰が浮く。私の指を折れそうなぐらい締めつけて、激しく体を震わせた。その震えが引くと、ようやく私の指を離してくれた。
私の手も口も、エリザちゃんの体液に濡れて気持ち悪かった。
そのエリザちゃんは息も絶え絶えの様子で、大きく胸を上下させていた。アヤちゃんとハナちゃんは、かたわらに座って、心配する様子はなく、ただ不安げに見守っていた。
「これで、気が済んだでしょ……?」
「うん……そうだね……」
「アヤちゃん、ハナちゃん。もう部屋に戻って」
「え?」
アヤちゃんが心配そうに私を見る。そのアヤちゃんの手を、深海に引きずり込む怪物のように、エリザちゃんが掴んだ。
「ダメ」
「もう十分でしょ? いい加減にしてよ!」
私は怒りを抑えることができなかった。
エリザちゃんは寝そべりながら、私を見て微笑む。
「今夜はこのまま、四人で一緒に寝よう。朝目覚めた時、隣に家族がいるなんて幸せ」
そう思うのは彼女だけだった。
目覚めた時にエリザちゃんがいる。そう思うだけで暗い気持ちになった。
エリザちゃんがいれば、これが悪夢ではなく、悪夢よりも恐ろしくおぞましい現実だと思い知らされることになる。
こんなこと悪夢であってほしかった。
「ハナちゃん、お姉ちゃん、ママにしてあげて。二人がママのおっぱい吸っているところ、見たいな」
それにハナちゃんとアヤちゃんが、ためらいがちに私の胸に触れる。ハナちゃんは右の乳房を、アヤちゃんは左の乳房にそれぞれ手を重ねる。
ハナちゃんが泣きながら、私の胸に顔を近づける。
「お母さん、ごめんなさい……」
アヤちゃんも泣いていた。
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
二人はそれぞれ乳首を唇で挟み、不器用に吸う。
「んっ……」
少し痛かった。それよりも、もう赤ちゃんじゃない、中学生と高校生になった娘二人に吸われている異常な状況に、私は誰に対してか分からないけれど、何か罪を犯しているような気持ちになった。
自分たちの力でどうすることもできない状況に追い詰められて、私たちは脅されて、こんなことをさせられている。
「アヤちゃん、ハナちゃん……」
こんなことやめて──そう口にしようとして、無責任な言葉だと思って呑み込んだ。二人だってこんなことをしたくない。けれどエリザちゃんに弱みを握られて、どうすることもできない。
「いいな、二人とも。私も混ぜてもらおうかな」
エリザちゃんは自慰をしながら、スマートフォンを私たちに向けて、その画面を見ている。どうやら私たちを撮影しているようだった。
「お願い……撮らないで……」
「その代わり、私も混ざってもいい? 大好きなハナちゃんと、エッチしたいから」
「最低……」
エリザちゃんは少しも悪びれた様子はなく、楽しげだった。
「お姉ちゃん、ママのあそこ、手でしてあげて」
それにアヤちゃんは乳首を吸いながら、私の下腹部に手を当てて、割れ目に指で触れる。
「んっ……!」
アヤちゃんの指が私の突起に触れた。静電気に弾かれたように、一瞬腰から力が抜けてしまった。
「あ、お母さん、ごめん……!」
「二人とも、続けて」
私のことを気遣って手を止める二人に、エリザちゃんは容赦なかった。
「ハナちゃん、ママのお尻の穴をいじってあげて」
「え……」
「何回も言わないよ。ママのお尻の穴をいじって」
ハナちゃんは腰に腕を回すと、私のお尻の割れ目に指を差し入れて、お尻の穴の場所を探る。見つけると、ためらいがちに指のお腹で撫でてくる。
「うっ……ううっ……」
ぞわぞわとした。私は声が漏れないように、自分の手で口を塞いだ。
可愛いハナちゃんの指のはずなのに、いくつもの足をもった節の長い虫、ムカデか何かが這って、私のお尻の穴に入ろうとしているような、かと思えば背中を這い上がってくるような感覚がした。
私は実の娘たちに、胸と、前と後ろを責められて、立っているのもやっとだった。
アヤちゃんの指が、私の中から滲み出た液体を絡めて、くちゅくちゅと音を立てていた。私の意思とは関係ない、体の反応だと分かっていても、恥ずかしくて、惨めな気持ちになった。
このまままたイカされる──そう思った。けれどそんなことは絶対あってはいけない。私はお尻に力を入れて堪える。それをハナちゃんの指が、労るように、優しく撫でて、そんなつもりがなくても崩してくる。
不意にエリザちゃんが言う。
「次は二人でお姉ちゃんにしてあげて。同じようにね」
アヤちゃんとハナちゃんが私から離れた。
エリザちゃんは私たちに、一人ずつさせるつもりのようだった。
「待って……こんなこと、いつまで続けさせるつもりなの……?」
「ママは明日お仕事だもんね。ママはさっきイったから、お姉ちゃんとハナちゃんもイったら、おわりでいいよ」
これはする方とされる方、どちらがマシなのだろうか。少しでも二人の負担を減らしてあげたかった。私は自分からするなんて堪えられない。それなら私がしてあげたら、少しでも二人の苦しみを減らすことができるだろうか。
「わかった……私が、二人にするから……だから二人にはもう、させないで……」
「いいけど、二人同時にしてね」
エリザちゃんは戸惑った様子の二人に言う。
「それじゃ、お姉ちゃんは布団の上に寝て。ハナちゃんは、そのお姉ちゃんの上に四つん這いになって」
アヤちゃんの上にハナちゃんが覆い被さるように乗る。二人のあそこがむき出しになって縦に並んでいた。
「これで二人同時にできるでしょ」
エリザちゃんが私を見て微笑む。
私はハナちゃんのあそこの高さまで這いつくばって、左肘で体を支えて、右手でアヤちゃんのあそこに触れる。ハナちゃんのあそこの割れ目の中は充血したように赤くて、アヤちゃんのあそこの感触はしっとりと濡れていた。
娘二人にこんなことをして、私はもう、人間としておわっていた。けれど二人を守るためなら人間じゃなくていい。
私はハナちゃんのあそこに舌を這わせた。
「あ、お母さん……」
ハナちゃんが切なげな声を漏らす。アヤちゃんは必死に声を我慢しているようだった。私の指から逃れようと、腰を左右にくねらせた。
「お姉ちゃん、ハナちゃんにキスをしてあげて」
それに私は驚いて、ハナちゃんのあそこから口を離し、エリザちゃんを見る。
「二人には、そんなことさせないで!」
「だったら早くおわらせたら?」
私はエリザちゃんに対して怒りを覚えたけれど、従うほかなく、急いでハナちゃんのあそこに口を戻した。舌先で、ハナちゃんの内側の形を探る。どうすれば早くおわれるか、どこかハナちゃんの弱いところなのか。ハナちゃんの声と、体の震えから、反応を確かめた。
ハナちゃんの柔らかそうなお尻がびくびくと震え、お尻の穴がひくひくと、呼吸するように締まったり緩んだりしていた。
ハナちゃんはオムツを卒業してからも、一人でトイレができなくて、小学生になってもしばらく、私とアヤちゃんが時々手伝っていた。そんなことを思い出した。
今は私の舌で、ハナちゃんのあそこを舐めている。
右手はアヤちゃんのあそこに触れ、中指を割れ目に入れて、指のお腹でその内側を撫でさする。
二人はエリザちゃんに言われた通りキスしているようで、くぐもった甘い吐息を漏らしていた。
こんなこと、早くおわらせてあげるから──
ハナちゃんのあそこは私の唾液で濡れていた。私の舌が割れ目の中にある、小さな穴の周りを舐めると、ハナちゃんは小刻みに体を震わせた。
「あ、お母さん、お母さん……!」
ハナちゃんが切ない声で、何度も私を呼ぶ。
ハナちゃんの体がびくびくと震えて、あそこから、生温かい水が溢れた。そのままアヤちゃんの体の上に崩れ落ちる。そのハナちゃんを、アヤちゃんは抱きしめていた。
ハナちゃんの肩越しに、アヤちゃんの顔が見えた。その顔は涙で濡れて、怯えているようだった。こんなに怖がって、かわいそうで、早く助けてあげたかった。
私はハナちゃんのおしっこで濡れたアヤちゃんのあそこを、割れ目の間の上にある突起を指で転がす。
「ああっ……! お母さん……!」
アヤちゃんが腰を、逃げるように悶えさせるけれど、ハナちゃんがぐったりと上に乗っていて、どこにも逃げることができずにいた。
「あっ、あああっ──」
切ない声をあげて、アヤちゃんの体がびくびくと震える。
二人はぐったりと折り重なって、荒い呼吸のたびに、一つの塊になって上下していた。
「これでもう、気が済んだでしょ……」
エリザちゃんを見ると、彼女は片手にスマートフォンを持って、相変わらず自慰をしていた。
私の言葉に、エリザちゃんはスマートフォンを切って、床に置く。私は思わずそれを目線で追った。彼女のスマートフォンを奪い取ることを一瞬考えたけれど、私の目線に気づいたように微笑んだエリザちゃんが不吉で、罠のように思えて諦めた。
「次は三人で、私にして」
「話が違う……もうおわりって……」
「ママはいいよ。でも、お姉ちゃんとハナちゃんは、明日学校が休みだから、まだまだ平気だよね」
その言葉に、私は絶望的な気持ちになった。どれだけ頑張っても、何をしても娘たちを守ることができない。
「もう、許してよ……もう、やめて……お願いだから……」
涙が溢れてきた。彼女の前で、私がどれだけ泣いても無駄なことは分かっている。彼女は人の心のない怪物なのだから。
「ママが手伝ってくれたら早くおわるかもね。だからママも一緒にしよ?」
エリザちゃんは微笑む。無邪気な少女の姿で。
「今度は私ね」
怯えたように二人で抱き合うアヤちゃんとハナちゃんの横に、エリザちゃんが寝そべる。
「お姉ちゃんとハナちゃんは、私の乳首を舐めて」
それに二人は諦めた様子でエリザちゃんの横にうずくまり、アヤちゃんは左胸を、ハナちゃんは右胸をそれぞれ口にする。
「あ、お姉ちゃん……ハナちゃん……」
エリザちゃんは二人に乳首を舐められて、嬉しそうに体を震わせていた。
あまりにもおぞましい光景だった。私の娘二人に、左右から胸を舐められて、身悶えするエリザちゃん。彼女のことを、本当に殺してしまいたい気持ちになった。
エリザちゃんが私を見て微笑む。
「ママ、舐めて。これで今度こそ、本当に最後だから。安心して」
足を開いて、その股の間にある、未成熟の果実のような割れ目をさらす。彼女は私にそこを舐めるように求めていた。
エリザちゃんはなにかと理由をつけておわらせない。私は彼女を信じることができなかった。けれど二人を解放するために、私は従うしかなかった。
私はエリザちゃんの足の間にうずくまって、彼女のあそこに指で触れた。そこは彼女の体液で、すでにぐっしょりと濡れていた。私はその割れ目を指で広げ、内側に舌を這わせる。
「あ、あっ……」
エリザちゃんが甘い声をあげて、体をくねらせる。
早くおわって、早くおわってよ──私は心の中で何度も叫んだ。
「ハナちゃん、キスして……」
またエリザちゃんは、私の娘にそんなことをさせようとしていた。許せなかった。
私は割れ目の間の上にある突起を舌で転がしながら、右手の中指をエリザちゃんの中に差し込む。
「あっ、あああっ──」
彼女の穴は小さくて狭く、まるで捕食するかのように私の指を締めつけ、奥に引きずり込む。私は指の半ばまで沈めたところで、引く抜き、そしてまた沈める。そのたびにエリザちゃんは体を仰け反らせて、感じているようだった。
ハナちゃんにキスをさせない。娘を守るために、私がエリザちゃんをイカせる。今の私にできることはそれだけだった。
私は舌と指で、絶え間なく責めたてる。
「あっ、ああ、ママっ──」
切なげな、甘い声をあげて、エリザちゃんの腰が浮く。私の指を折れそうなぐらい締めつけて、激しく体を震わせた。その震えが引くと、ようやく私の指を離してくれた。
私の手も口も、エリザちゃんの体液に濡れて気持ち悪かった。
そのエリザちゃんは息も絶え絶えの様子で、大きく胸を上下させていた。アヤちゃんとハナちゃんは、かたわらに座って、心配する様子はなく、ただ不安げに見守っていた。
「これで、気が済んだでしょ……?」
「うん……そうだね……」
「アヤちゃん、ハナちゃん。もう部屋に戻って」
「え?」
アヤちゃんが心配そうに私を見る。そのアヤちゃんの手を、深海に引きずり込む怪物のように、エリザちゃんが掴んだ。
「ダメ」
「もう十分でしょ? いい加減にしてよ!」
私は怒りを抑えることができなかった。
エリザちゃんは寝そべりながら、私を見て微笑む。
「今夜はこのまま、四人で一緒に寝よう。朝目覚めた時、隣に家族がいるなんて幸せ」
そう思うのは彼女だけだった。
目覚めた時にエリザちゃんがいる。そう思うだけで暗い気持ちになった。
エリザちゃんがいれば、これが悪夢ではなく、悪夢よりも恐ろしくおぞましい現実だと思い知らされることになる。
こんなこと悪夢であってほしかった。
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