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第七話④
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学校で、エリザちゃんから解放される時間は、図書委員の時以外にもいくつかあった。
その一つが体育の前の休み時間。ちょうどエリザちゃんのクラスの移動教室がかぶって、私は彼女に会わないで済んだ。私は更衣室に行って着替えなければいけない。エリザちゃんも教室の移動があり、二人で過ごす時間がなかった。
私はその束の間だけ、救われたような気分になれた。
しかし今日はそのほんの十分ほどの時間も、気が休まる時間はなさそうだった。
私は砂村さんのあとを追いかけた。
なぜか砂村さんは体育の着替えを一人でする。更衣室で着替えている姿を見たことがない。この時だけ、彼女の周りに取り巻きもいない。
砂村さんは着替えの入ったカバンを手に、女子トイレに入るところだった。
私は彼女に声をかけようとしたけれど、喉が引きつり、体が震えて、うまく声が出なかった。
砂村さんはエリザちゃんの命令でいじめをしているだけ、ということは分かっている。けれど彼女を見ると、私の体は動かなくなった。呼吸もうまくできない。体中が強張って、肺が潰れてしまいそうだった。
それでも、加藤さんとの約束があるから。
「あの、砂村さん……!」
いじめられることはないと分かっていても、どうしても彼女のことが怖くて、私の声は上擦った。
砂村さんは驚いた顔で私を振り返る。
「な、なによ?」
「あ、あの……」
彼女の顔つきや口調が怖い。ただエリザちゃんに対しても、彼女は同じようなきつい口調で話している。それが彼女の普通で、威圧しているわけではない。そう知っていても、やはり怖い。
「か、加藤さんを、もういじめないでください……」
「はぁ?」
「ひっ……」
私は怖くて身をすくめた。そんな私に砂村さんは呆れた様子で、ため息をついた。
「私じゃなくてエリザに言いなさいよ」
「え、えっと……そ、そうだけど……」
「あなたの頼みなら聞いてくれるんじゃないの? 頼んでみたら?」
「は、はい……」
私はもう十分、加藤さんとの約束を果たしたと思った。加藤さんに聞かれたら、砂村さんにやめるようお願いしたけれど無理だったと言おう。
「この前、映画の時にも言ったと思うけど──あぁ、時間ないから、ついてきなさい」
「はい……」
なぜか私は砂村さんと、トイレの個室の中に入った。
「時間がないから着替えながら話すわ。あなたも着替えたら?」
「はい……」
砂村さんは服を脱ぎながら話を続ける。
「エリザはこちらの頼みやお願いも、彼女の利害に反さない限り、聞いてくれるわ。加藤さんのいじめをやめさせたいなら、それがエリザにとって問題ないなら、聞いてくれると思うわ」
「はい……」
なぜエリザちゃんが加藤さんのいじめを続けるのか、気になることはあったけれど、どう聞いたらいいか分からなかった。
「エリザから聞いてる? 私とエリザが出会った時の話」
「いいえ……」
「そう」
砂村さんが背中を向けて、ブラウスを脱ぐ。
私は横目に彼女を見た。キャミソールにうっすらと、彼女の背中に、大きく文字が浮かんでいるのに気づいた。それは『ブタ』という文字に見えた。
「え」
私は見てはいけないものを見てしまったのではないだろうか。
深く考えていなかったけれど、なぜ砂村さんは着替えの時、更衣室を使わないのか。背中に触れた時、強く拒絶されたのを思い出した。触れられたりするのが嫌いなのか、程度に思っていた。
砂村さんは驚いている私の様子に気づいたのか、横顔を向けて私を見る。
「最初の『ブタ』は私」
そう言って砂村さんはキャミソールを脱いだ。ミミズ腫れのように、ピンク色に盛り上がった傷跡は、色褪せていて、ずっと昔にできたものらしいことが分かった。
「エリザちゃんが……?」
「違うわ。エリザが私を助けてくれたの」
砂村さんはキャミソールを再び着て、傷跡を隠した。
「鈴木芽亜理。名前、聞いたことある? 私たちと同じ学年で、私と同じ学校だった子」
「知らない……」
「私たちが小学四年生の時、最初に自殺した子よ」
「え、その子が、どうして……?」
「エリザが自殺に見せかけて殺したの」
「え?」
「私は当時、その鈴木芽亜理にいじめられていて、『ブタ』扱いされていたわ。その時、エリザが転校してきて、私に言ったの。『私の友達になって』って。意味がわからなかった。だから私は、私なんかと友達になれば、あなたもいじめられるって警告したの。そしたらその日のうちに鈴木芽亜理は自殺していた。これがどういうことかわかる?」
「え、わからない、です……」
「エリザの『友達になって』という要求に対して、私はあなたもいじめられるから友達になれないって、断ったかたちになったの。だからエリザは、私のいじめがなくなれば友達になってくれる、と解釈した。私を友達にするために、いじめをなくす一番手っ取り早い手段として、鈴木芽亜理を殺したのよ。まずは行動パターンを調べるつもりだったけれど、すぐにチャンスがきたから殺しちゃった、って笑ってたわ」
「そんな……」
「あなたの場合も同じよ。あなたを恋人にするため、わざわざあんなことをした。エリザは自分の望みを叶えるためなら、どんなことだってする」
砂村さんは体操着に着替えおわった。
「早くしなさいよ」
「はい……」
私は慌てて着替える。
「だからあなたが、エリザの加藤さんへのいじめをやめさせたいなら、普通に頼めばってこと。もう用済みなのに、私に続けさせるのは、処分するつもりなんだろうけど」
私は加藤さんが、遺書を書かされたと言っていたのを思い出した。まだ砂村さんの言うことを信じたわけではない。ただエリザちゃんなら、人を殺したことがあっても、不思議に思えなかった。
「それよりも、加藤さんのいじめをやめることにメリットを感じさせれば、やめてくれるはずよ。恋人からの頼みというかたちにすれば、エリザもあなたの好感度をあげられるいい機会だから、聞き入れてくれるんじゃないかしら」
とてもそうは思えなかった。エリザちゃんは私の気持ちや心なんて、気にもかけていないと思う。
「その、恋人って……エリザちゃん、私のこと、好きとは思えない、ような……」
「まぁ、あなたから見たらそうよね。だけど相当、あなたのこと気遣っているわよ。私やマリーに、エリザ自身があなたのことを壊さないように、見張っているように頼んできたのよ」
その割にはずっとひどいことをされているような気がした。
「あなたにしてみたら、エリザに目をつけられた時点で、人生はおわったのよ。諦めなさい」
「そんな……」
「逆に言えば、恋人の関係を維持するために必要なことは、なんでもしてくれるということ。消してほしい相手がいれば、消してくれる。お金が必要なら、銀行強盗でもなんでもして用意してくれるわ。恋人の頼みなら、どんなことでも聞いてくれるんじゃないかしら」
「別に、私……」
「だからエリザに、別れたいようなこと、恋人をやめたいようなことは言わない方がいいわ。エリザは恋人の関係を維持するためなら、どんな手段もためらわない。私を使ってあなたを追い詰める可能性もあるけれど、それ以外にも、あなたの家族を人質にとる可能性だってある。あの子はなんでもする」
私はそれにぞっとした。エリザちゃんが私の家族にしつこく迫るのは、私を逃さないためだとしたら。私のせいで、お母さんやお姉ちゃんまで、エリザちゃんに傷つけられるかもしれない。
私が着替えを済ますと、私たちは一緒に体育館に向かった。砂村さんと二人で並んで歩くのは変な気分で、別々に行った方がいいのではないかと、いろいろ考えてしまった。砂村さんは別に気にした様子もなかった。
ふと私は、あることに気づいた。
「砂村さんは、いじめをしたくないの、ですか……?」
「当たり前じゃない」
それは分かっていたことだけれど。
「エリザちゃんに言われたからしているの……?」
エリザちゃんは図書室で、私があの本を戻しているところで目をつけたと言っていた。それはまだ三週間前のことで、それよりもずっと前、砂村さんが姫山さんをいじめ始めた、『ブタ』を始めた時期に合わない。そもそもなぜエリザちゃんは、砂村さんに姫山さんを『ブタ』にさせたのか。
「あなたや加藤さんにしたことはね。ただその前のは、マリーに頼まれたからよ」
「え、なんで?」
「知らないわよ。あの子がエリザと共謀して、私にいじめをやらせたの。それも自分自身に。いじめの内容が『ブタ』になったのは、私がそれしか知らないだけよ」
この三人の関係が、余計に分からなくなってきた。エリザちゃんは自分たちのことを仲良し三人組だと言っていた。砂村さんは、エリザちゃんに恐怖から従っているようには思えず、彼女のことを利用しようとしているのかもしれない。姫山さんはまったく分からない。
「言っておくけど、私たち三人は、確かにエリザがリーダー的な存在だけれど、基本的には対等な関係。もし私が誰かを殺したいと頼めば、二人は協力してくれるわ。もし二人のどちらかが何かをしたいのなら、残りの二人が全力で助ける。そして私たちの誰か一人が何者かに殺されたのなら、残りの二人が全力でそいつを殺す。その約束を守らずに裏切れば、裏切り者をもう一人が必ず殺す。私たちはそういう関係なの」
私には彼女たち三人のことは、絶対に理解できない気がした。
その一つが体育の前の休み時間。ちょうどエリザちゃんのクラスの移動教室がかぶって、私は彼女に会わないで済んだ。私は更衣室に行って着替えなければいけない。エリザちゃんも教室の移動があり、二人で過ごす時間がなかった。
私はその束の間だけ、救われたような気分になれた。
しかし今日はそのほんの十分ほどの時間も、気が休まる時間はなさそうだった。
私は砂村さんのあとを追いかけた。
なぜか砂村さんは体育の着替えを一人でする。更衣室で着替えている姿を見たことがない。この時だけ、彼女の周りに取り巻きもいない。
砂村さんは着替えの入ったカバンを手に、女子トイレに入るところだった。
私は彼女に声をかけようとしたけれど、喉が引きつり、体が震えて、うまく声が出なかった。
砂村さんはエリザちゃんの命令でいじめをしているだけ、ということは分かっている。けれど彼女を見ると、私の体は動かなくなった。呼吸もうまくできない。体中が強張って、肺が潰れてしまいそうだった。
それでも、加藤さんとの約束があるから。
「あの、砂村さん……!」
いじめられることはないと分かっていても、どうしても彼女のことが怖くて、私の声は上擦った。
砂村さんは驚いた顔で私を振り返る。
「な、なによ?」
「あ、あの……」
彼女の顔つきや口調が怖い。ただエリザちゃんに対しても、彼女は同じようなきつい口調で話している。それが彼女の普通で、威圧しているわけではない。そう知っていても、やはり怖い。
「か、加藤さんを、もういじめないでください……」
「はぁ?」
「ひっ……」
私は怖くて身をすくめた。そんな私に砂村さんは呆れた様子で、ため息をついた。
「私じゃなくてエリザに言いなさいよ」
「え、えっと……そ、そうだけど……」
「あなたの頼みなら聞いてくれるんじゃないの? 頼んでみたら?」
「は、はい……」
私はもう十分、加藤さんとの約束を果たしたと思った。加藤さんに聞かれたら、砂村さんにやめるようお願いしたけれど無理だったと言おう。
「この前、映画の時にも言ったと思うけど──あぁ、時間ないから、ついてきなさい」
「はい……」
なぜか私は砂村さんと、トイレの個室の中に入った。
「時間がないから着替えながら話すわ。あなたも着替えたら?」
「はい……」
砂村さんは服を脱ぎながら話を続ける。
「エリザはこちらの頼みやお願いも、彼女の利害に反さない限り、聞いてくれるわ。加藤さんのいじめをやめさせたいなら、それがエリザにとって問題ないなら、聞いてくれると思うわ」
「はい……」
なぜエリザちゃんが加藤さんのいじめを続けるのか、気になることはあったけれど、どう聞いたらいいか分からなかった。
「エリザから聞いてる? 私とエリザが出会った時の話」
「いいえ……」
「そう」
砂村さんが背中を向けて、ブラウスを脱ぐ。
私は横目に彼女を見た。キャミソールにうっすらと、彼女の背中に、大きく文字が浮かんでいるのに気づいた。それは『ブタ』という文字に見えた。
「え」
私は見てはいけないものを見てしまったのではないだろうか。
深く考えていなかったけれど、なぜ砂村さんは着替えの時、更衣室を使わないのか。背中に触れた時、強く拒絶されたのを思い出した。触れられたりするのが嫌いなのか、程度に思っていた。
砂村さんは驚いている私の様子に気づいたのか、横顔を向けて私を見る。
「最初の『ブタ』は私」
そう言って砂村さんはキャミソールを脱いだ。ミミズ腫れのように、ピンク色に盛り上がった傷跡は、色褪せていて、ずっと昔にできたものらしいことが分かった。
「エリザちゃんが……?」
「違うわ。エリザが私を助けてくれたの」
砂村さんはキャミソールを再び着て、傷跡を隠した。
「鈴木芽亜理。名前、聞いたことある? 私たちと同じ学年で、私と同じ学校だった子」
「知らない……」
「私たちが小学四年生の時、最初に自殺した子よ」
「え、その子が、どうして……?」
「エリザが自殺に見せかけて殺したの」
「え?」
「私は当時、その鈴木芽亜理にいじめられていて、『ブタ』扱いされていたわ。その時、エリザが転校してきて、私に言ったの。『私の友達になって』って。意味がわからなかった。だから私は、私なんかと友達になれば、あなたもいじめられるって警告したの。そしたらその日のうちに鈴木芽亜理は自殺していた。これがどういうことかわかる?」
「え、わからない、です……」
「エリザの『友達になって』という要求に対して、私はあなたもいじめられるから友達になれないって、断ったかたちになったの。だからエリザは、私のいじめがなくなれば友達になってくれる、と解釈した。私を友達にするために、いじめをなくす一番手っ取り早い手段として、鈴木芽亜理を殺したのよ。まずは行動パターンを調べるつもりだったけれど、すぐにチャンスがきたから殺しちゃった、って笑ってたわ」
「そんな……」
「あなたの場合も同じよ。あなたを恋人にするため、わざわざあんなことをした。エリザは自分の望みを叶えるためなら、どんなことだってする」
砂村さんは体操着に着替えおわった。
「早くしなさいよ」
「はい……」
私は慌てて着替える。
「だからあなたが、エリザの加藤さんへのいじめをやめさせたいなら、普通に頼めばってこと。もう用済みなのに、私に続けさせるのは、処分するつもりなんだろうけど」
私は加藤さんが、遺書を書かされたと言っていたのを思い出した。まだ砂村さんの言うことを信じたわけではない。ただエリザちゃんなら、人を殺したことがあっても、不思議に思えなかった。
「それよりも、加藤さんのいじめをやめることにメリットを感じさせれば、やめてくれるはずよ。恋人からの頼みというかたちにすれば、エリザもあなたの好感度をあげられるいい機会だから、聞き入れてくれるんじゃないかしら」
とてもそうは思えなかった。エリザちゃんは私の気持ちや心なんて、気にもかけていないと思う。
「その、恋人って……エリザちゃん、私のこと、好きとは思えない、ような……」
「まぁ、あなたから見たらそうよね。だけど相当、あなたのこと気遣っているわよ。私やマリーに、エリザ自身があなたのことを壊さないように、見張っているように頼んできたのよ」
その割にはずっとひどいことをされているような気がした。
「あなたにしてみたら、エリザに目をつけられた時点で、人生はおわったのよ。諦めなさい」
「そんな……」
「逆に言えば、恋人の関係を維持するために必要なことは、なんでもしてくれるということ。消してほしい相手がいれば、消してくれる。お金が必要なら、銀行強盗でもなんでもして用意してくれるわ。恋人の頼みなら、どんなことでも聞いてくれるんじゃないかしら」
「別に、私……」
「だからエリザに、別れたいようなこと、恋人をやめたいようなことは言わない方がいいわ。エリザは恋人の関係を維持するためなら、どんな手段もためらわない。私を使ってあなたを追い詰める可能性もあるけれど、それ以外にも、あなたの家族を人質にとる可能性だってある。あの子はなんでもする」
私はそれにぞっとした。エリザちゃんが私の家族にしつこく迫るのは、私を逃さないためだとしたら。私のせいで、お母さんやお姉ちゃんまで、エリザちゃんに傷つけられるかもしれない。
私が着替えを済ますと、私たちは一緒に体育館に向かった。砂村さんと二人で並んで歩くのは変な気分で、別々に行った方がいいのではないかと、いろいろ考えてしまった。砂村さんは別に気にした様子もなかった。
ふと私は、あることに気づいた。
「砂村さんは、いじめをしたくないの、ですか……?」
「当たり前じゃない」
それは分かっていたことだけれど。
「エリザちゃんに言われたからしているの……?」
エリザちゃんは図書室で、私があの本を戻しているところで目をつけたと言っていた。それはまだ三週間前のことで、それよりもずっと前、砂村さんが姫山さんをいじめ始めた、『ブタ』を始めた時期に合わない。そもそもなぜエリザちゃんは、砂村さんに姫山さんを『ブタ』にさせたのか。
「あなたや加藤さんにしたことはね。ただその前のは、マリーに頼まれたからよ」
「え、なんで?」
「知らないわよ。あの子がエリザと共謀して、私にいじめをやらせたの。それも自分自身に。いじめの内容が『ブタ』になったのは、私がそれしか知らないだけよ」
この三人の関係が、余計に分からなくなってきた。エリザちゃんは自分たちのことを仲良し三人組だと言っていた。砂村さんは、エリザちゃんに恐怖から従っているようには思えず、彼女のことを利用しようとしているのかもしれない。姫山さんはまったく分からない。
「言っておくけど、私たち三人は、確かにエリザがリーダー的な存在だけれど、基本的には対等な関係。もし私が誰かを殺したいと頼めば、二人は協力してくれるわ。もし二人のどちらかが何かをしたいのなら、残りの二人が全力で助ける。そして私たちの誰か一人が何者かに殺されたのなら、残りの二人が全力でそいつを殺す。その約束を守らずに裏切れば、裏切り者をもう一人が必ず殺す。私たちはそういう関係なの」
私には彼女たち三人のことは、絶対に理解できない気がした。
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