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104号室 ぱうお・滝流
104号室 ぱうお・滝流
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「おっ! 来たノダ来たノダ!!」
「進一郎! 進一郎が来たゾ!」
――104号室の扉を開けると、ばたばたと、ふたりの少年が裸足で廊下を駆けてきた。
クセっ毛に浅黒い肌の小柄な少年はぱうお。国籍も、そしてこれが本名なのかも不明な小学三年生の9歳。
白い肌のあちこちに傷を作り、その低い鼻にも絆創膏を貼りつけている少年は洪田滝流。小学四年生の10歳。
共に半ズボンから細い足を突き出して、常に元気で天然、ハイテンションの野生児といった風だ。
「あ、104号室にいるのは、ぱうクンと滝流クンだったのか……」
ここでも既知の少年たちと会い、進一郎は胸を撫で下ろす。
その腕には、ウィッグが取れ、光児としての姿を進一郎に見られたショックで気を失った真心が抱えられていた。
――失神した真心を前に、どうしたものか途方に暮れていた進一郎に、柊一と柚は104号室を訪れることを勧めた。
ふたりの話ではここは出演者の「控室」ということなのだが……。
「えと……ウィッグ用の接着剤、って分かる?」
進一郎の質問に、滝流が頷いた。
「うん、持ってるゾ」
「え? どうしてそんなものを?」
そう、この部屋にそれを持っている人物がいると言われて来たのだが、それがまさか滝流だったとは――。
進一郎が応接間のソファへと光児の身体を横たえ、しばし待っていると。
「これだゾ!」
得意げに、接着剤らしきチューブを掲げた滝流が現れた。
「ありがとう……えと……」
使い方に迷っている進一郎を尻目に、滝流は光児の頭皮に接着剤を塗り、器用にウィッグを被せてしまった。
「おぉ、すごいノダ!」
ぱうおが感心するのに、滝流はこともなげに返す。
「こんなの特殊メイクの中では簡単な方ダゾ。これより宇宙人や怪獣になる方が大変ダゾ!」
「いや、そりゃそうだけど……」
進一郎が苦笑する。
そう、彼はスタントを得意とする子役で、特撮番組にも出ている。
その現場で、こうしたスキルを身につけたのだろう。
「で、撮影はいつするノダ?」
ぱうおが尋ねてくるのに、進一郎は返した。
「いや、こう――真心クンが意識を取り戻してくれないと……」
「よし、それじゃ脚本読みを続けるゾ!」
と、滝流はテーブルに置かれていた冊子を手にする。
「よし、ぱうおも続けるヨ!」
ぱうおも冊子を手に取り、広げる。
「え~と、……が、……で、……だゾ」
「……その……は、……だったから、……ということなノダ!」
ふたりが、冊子を広げて大声で朗読する。
「えと……その、ひょっとして、読めない字は飛ばしてる?」
進一郎の問いに、ふたりは元気いっぱいで頷いた。
「読めない字が多いノダ!」
「まだ習ってない漢字だから、仕方ないゾ!」
「てか、ほとんど読めないんじゃ、読んでも意味ないんじゃ……?」
口の中でぼそぼそ言う進一郎だが、滝流は平然と返す。
「そういうものだゾ。そもそも俳優は大物になればなるほど、脚本を読んだりしなくなるんだゾ」
「そ……そうなのか……!」
意外な言葉に、思わず進一郎はメモとペンを手にした。
【動画制作の極意その4.「俳優は大物になればなるほど、脚本を読んだりしなくなる」】
その間にも、ふたりは意味があるのか分からない脚本読みを続けていたが――。
「……のために……お……ちゃんの……お……の……に……」
ぱうおが相変わらずひらがなしか読めないのに、ふと滝流が彼の手許を覗き見る。
「ぱう、これは『お兄ちゃん』って読むんだゾ」
「すごい! 滝流は物知りなノダ!」
「ぼくは漢字に詳しいんだ。ほら、これは口って読むんだゾ」
「わあ、すごいノダ!」
頭の痛い会話を、苦笑交じりに聞いていた進一郎だが――。
「進一郎お兄ちゃんのおちんちんをお口の中に入れて、オシッコ飲みたいんです!」
ふと、ぱうおが不穏なことを言い出した。
「えぇッッ!?」
と、あまりのことに進一郎が声を裏返らせてしまった。
「どういうこと?」
聞き返す進一郎に、しかしぱうおは平然たるものだ。
「どういうことも何も、書いてあることを読んだだけナノダ」
そんな彼の手にした台本をよくよく見ると、そこには「準備稿」の文字が――。
「ちょっと見せて」
台本をもぎ取り、中を読むと、今のは「光児」のセリフとなっている。
要するに、当初の予定では光児クンが光児クンとして出演すると共に、ぼくも出演することになっていたわけか……?
そんな疑問が、進一郎の脳裏に浮かぶ。
――でも、その予定はもう変わっているはず。
そうだよね、ぼくが動画に出るわけはないし……そうだよな、これはあくまで準備稿、つまり本決まりの脚本じゃないモンな……。
内心、進一郎が胸を撫で下ろしていると。
「んぁぁぁ……」
何だか呑気な声と共に、真心が上体を起こした。
「ん……今何時?」
居眠りをしてしまい、ようやく目覚めたといったふうだ。
どんな顔をしていいか分からず、進一郎は慌てて真心から目を逸らすが――。
「あ、おはよう、進一郎君♥」
真心は屈託なく、挨拶してきた。
「あ……お、おはよう……」
真心クン、失神の瞬間、記憶がリセットされたのかな……。
「……あ、ぱうお君、滝流君、もう撮影の時間だね」
なおも無邪気に言って、ベッドから腰を上げてぱうおと滝流に歩み寄る。
「うん、撮影の時間ナノダ!」
「監督サン、よろしく頼むゾ!」
ふたりは共に半ズボンのファスナーを降ろし、ぽろん、と愛らしいふた振りの茎を飛び出させた。
「あぁ……♥」
目を潤ませながら、真心はふたりの前に膝を突く。
「それじゃあ……いただきます……!」
ぱうおのひと口サイズの包茎へと、唇を這わせようとする真心を、しかし滝流が押し留める。
「それじゃダメだゾ! 脚本によると、そんな風にはしないゾ!」
――滝流クン、あの調子でよく脚本を理解できたな……。
内心感心する進一郎だが、真心は哀しげな声を上げた。
「じゃ……じゃあ、どうするの……?」
「こうやって――」
滝流は自らのちっちゃなペニスに指を添え、そしてその先端で真心の顔面へと狙いを定めた。
「………………ッ!?」
一瞬、僅かばかり不服そうな顔になる真心。
しかし滝流は真心を見下ろして、訴えた。
「真心……ぼく、ずっと待ってたゾ……真心が来るの」
「え……?」
思わず、真心が顔を上げる。
「オシッコするの、ガマンしながら、ずっと真心が来るのを待ってたゾ……」
「ぱうも!」
と、ぱうおが割って入ってくる。
「ぱうも真心を待ってたヨ? 滝流といっしょに、真心にオシッコするの、楽しみにしてたヨ!?」
「ぱう……君……?」
じわ……真心の双眸に大きな涙滴が浮かび上がる。
その後を、滝流が継いだ。
「ぼくもぱうも……ずっと、楽しみにしてたゾ……真心のこと、トイレにするの……」
「はいぃ……ッ」
こくんと、真心は大きく頷いた。
「なりますぅ……ぼく、ぱう君と滝流君のお便所に……なりたいですぅ……ッ!」
落涙しながら、真心は哀願する。
「だからぁ……ください……ぱう君と滝流君のオシッコ……ぼくにいっぱいいっぱい、くださいぃ……ッ!」
そしてにっこりとまぶしい笑みになり、真心はその顔面を、まるで供物を捧げるかのように、滝流のペニスの前へと向けた。
その次の瞬間。
ぷしゃあああああああああ……っ。
たっぷりとした包皮を割って、尿道口から水流が弾け飛んだ。
「あふぅぅ……ッ!?」
艶めかしい声を上げる真心。
黄金の一条は放物線を描き、真心の額へとヒットし、飛沫を上げて飛び散った。
「よし、ぱうおもやるヨ!」
ぱうおも幼茎へと指を添え、その先端を真心の頭頂へと剥けた。
ちゃああああああああああ……っ。
と、ぱうおの茎からも尿が迸り、真心の頭へと降り注いだ。
「あん……ッ、あはぁ……っ、あぁ……あったかい……よぉぉ……ッ♥」
真心が歓喜の声を上げ、目を細める。
そして手のひらで受け皿を作り、滝流の尿をそこへと受け止める。
手のひらの中はすぐに、黄金水でいっぱいになり、真心は溜まったそれを唇へと持っていく。
「んく……んふぅ、あぁ……滝流君のオシッコ……美味しい……♥」
手の中の尿を飲み干すと、今度は胸下へと注がれているぱうおの小水を手で受け止め始める。
ふたり分を一度に受けることもできず、今度は滝流の放尿を髪の毛に浴びつつ、それでも手にすくった尿を口へと持っていき、懸命に啜り飲む。
「んふ……ぱうお君のも……オシッコ、美味しいよぉ……♥」
ふたりの男子小学生の放尿を受けとめ、身体中をびしょ濡れにしながら、それでも手にすくったそれを飲み下していく女装小学生――そんな不思議で隠微な光景を、進一郎はただ、使命感に駆られて録画し続けた。
ふたりの少年の包茎ペニスからは長々と尿が放たれ、それは同じ小学生の長い髪をぐっしょりと濡らし、額に、鼻っ柱に、頬に、肩に、胸に降り注いでいく。
二条の水流は少年の女装姿を尿にまみれさせ、そしてさらにはお尻を着いている床の周囲にまで、尿の水たまりを広げていった。
しかし、その勢いも次第に衰えて――。
ちょろろッ。
ようやく放尿が終わる。
「んはぁぁ……ッ♥」
小便器としての役割を終え、真心が満足そうなため息を吐いた。
「はぁぁぁ……あったかぁい……ぱうお君と滝流君のオシッコ……あったかいぃぃ……♥」
長い髪を手にして、口づけて沁み込んだ少年の尿を啜り飲む。
そしてふたり分の尿の沁み込んだブレザーを脱ぐと、やはり唇を当て、布地が吸った小水を舐め取り、吸い上げ、啜り飲んでいく。
真心の髪やブレザーは水滴をまとい、それは照明を浴びてきらきらと黄金色にきらめいていた。
一方、下の白いシャツもじっとりと濡れそぼり、その下の肌が透けてしまったまま、真心は一心に尿を嚥下していた。
「光児クン……とってもキレイだ……」
進一郎の口からは、つい自然にそんな言葉が突いて出た。
聖水でびっしょりと濡れた女装小学生の不思議で隠微な姿に心を奪われながら――進一郎はただ、その光景を動画に収め続けていた。
「あぁ……あはぁぁ……あん……ッ♥」
自らにかけられた少年の尿を啜るうち、真心は感極まったようにその上体をぴくんと反らせ、そしてそのまま床の上へと頽れる。
「あぁ……あったかぁい……♥」
尿の海に身を横たえ、満足そうな声を漏らしつつ、真心はその床へと顔を向けた。
そして、唇を開くと舌先をちろりと出す。
ちゅぷッ。
と、聖水と舌とが触れあって水音を立てる。
「んぅぅ……ッ」
続いて響き渡ったのは、真心の悩ましげな吐息。
「んんぅ……んく……んく……んふぅぅ……んくくぅ……ッ」
そして、真心は喉を鳴らして男子小学生の尿を啜り、喉を鳴らして飲み下す。
「あぁ……ぼく……オシッコに包まれて……ぱうお君と滝流君のオシッコに……包まれてるぅぅ……ッ!」
感極まったようにつぶやき、また真心は意識を飛ばす。
その肢体は力を失い、聖水の海の上へと、がっくりと横たわった――。
そこで我に返ったかのように、進一郎はデジカメの停止ボタンを押した。
「あ……あはははは――」
あまりの倒錯的な光景に、どう反応していいか分からず、ただ力なく笑う。
「あの……どうしたもんだろう、真心クン、こんなにぐしょ濡れになっちゃって……」
しかしそれに、滝流はことなげに返した。
「105号室に行くといいゾ」
「105号室?」
ぱうおが言葉を継ぐ。
「うん、105号室は衣裳部屋だから、替えがあるノダ!」
「な、なるほど……でも、その前に真心クンのこの身体……」
身体中を尿まみれにして失神している真心を見下ろし、途方に暮れる進一郎。
「心配ないゾ! シャワーを浴びていけばいいだけだゾ!」
難なく、滝流が答える。
こうなったら最後までつきあうしかない。
進一郎は真心の身体を、バスルームへと引っ張っていった――。
======================================
明日更新予定!
「進一郎! 進一郎が来たゾ!」
――104号室の扉を開けると、ばたばたと、ふたりの少年が裸足で廊下を駆けてきた。
クセっ毛に浅黒い肌の小柄な少年はぱうお。国籍も、そしてこれが本名なのかも不明な小学三年生の9歳。
白い肌のあちこちに傷を作り、その低い鼻にも絆創膏を貼りつけている少年は洪田滝流。小学四年生の10歳。
共に半ズボンから細い足を突き出して、常に元気で天然、ハイテンションの野生児といった風だ。
「あ、104号室にいるのは、ぱうクンと滝流クンだったのか……」
ここでも既知の少年たちと会い、進一郎は胸を撫で下ろす。
その腕には、ウィッグが取れ、光児としての姿を進一郎に見られたショックで気を失った真心が抱えられていた。
――失神した真心を前に、どうしたものか途方に暮れていた進一郎に、柊一と柚は104号室を訪れることを勧めた。
ふたりの話ではここは出演者の「控室」ということなのだが……。
「えと……ウィッグ用の接着剤、って分かる?」
進一郎の質問に、滝流が頷いた。
「うん、持ってるゾ」
「え? どうしてそんなものを?」
そう、この部屋にそれを持っている人物がいると言われて来たのだが、それがまさか滝流だったとは――。
進一郎が応接間のソファへと光児の身体を横たえ、しばし待っていると。
「これだゾ!」
得意げに、接着剤らしきチューブを掲げた滝流が現れた。
「ありがとう……えと……」
使い方に迷っている進一郎を尻目に、滝流は光児の頭皮に接着剤を塗り、器用にウィッグを被せてしまった。
「おぉ、すごいノダ!」
ぱうおが感心するのに、滝流はこともなげに返す。
「こんなの特殊メイクの中では簡単な方ダゾ。これより宇宙人や怪獣になる方が大変ダゾ!」
「いや、そりゃそうだけど……」
進一郎が苦笑する。
そう、彼はスタントを得意とする子役で、特撮番組にも出ている。
その現場で、こうしたスキルを身につけたのだろう。
「で、撮影はいつするノダ?」
ぱうおが尋ねてくるのに、進一郎は返した。
「いや、こう――真心クンが意識を取り戻してくれないと……」
「よし、それじゃ脚本読みを続けるゾ!」
と、滝流はテーブルに置かれていた冊子を手にする。
「よし、ぱうおも続けるヨ!」
ぱうおも冊子を手に取り、広げる。
「え~と、……が、……で、……だゾ」
「……その……は、……だったから、……ということなノダ!」
ふたりが、冊子を広げて大声で朗読する。
「えと……その、ひょっとして、読めない字は飛ばしてる?」
進一郎の問いに、ふたりは元気いっぱいで頷いた。
「読めない字が多いノダ!」
「まだ習ってない漢字だから、仕方ないゾ!」
「てか、ほとんど読めないんじゃ、読んでも意味ないんじゃ……?」
口の中でぼそぼそ言う進一郎だが、滝流は平然と返す。
「そういうものだゾ。そもそも俳優は大物になればなるほど、脚本を読んだりしなくなるんだゾ」
「そ……そうなのか……!」
意外な言葉に、思わず進一郎はメモとペンを手にした。
【動画制作の極意その4.「俳優は大物になればなるほど、脚本を読んだりしなくなる」】
その間にも、ふたりは意味があるのか分からない脚本読みを続けていたが――。
「……のために……お……ちゃんの……お……の……に……」
ぱうおが相変わらずひらがなしか読めないのに、ふと滝流が彼の手許を覗き見る。
「ぱう、これは『お兄ちゃん』って読むんだゾ」
「すごい! 滝流は物知りなノダ!」
「ぼくは漢字に詳しいんだ。ほら、これは口って読むんだゾ」
「わあ、すごいノダ!」
頭の痛い会話を、苦笑交じりに聞いていた進一郎だが――。
「進一郎お兄ちゃんのおちんちんをお口の中に入れて、オシッコ飲みたいんです!」
ふと、ぱうおが不穏なことを言い出した。
「えぇッッ!?」
と、あまりのことに進一郎が声を裏返らせてしまった。
「どういうこと?」
聞き返す進一郎に、しかしぱうおは平然たるものだ。
「どういうことも何も、書いてあることを読んだだけナノダ」
そんな彼の手にした台本をよくよく見ると、そこには「準備稿」の文字が――。
「ちょっと見せて」
台本をもぎ取り、中を読むと、今のは「光児」のセリフとなっている。
要するに、当初の予定では光児クンが光児クンとして出演すると共に、ぼくも出演することになっていたわけか……?
そんな疑問が、進一郎の脳裏に浮かぶ。
――でも、その予定はもう変わっているはず。
そうだよね、ぼくが動画に出るわけはないし……そうだよな、これはあくまで準備稿、つまり本決まりの脚本じゃないモンな……。
内心、進一郎が胸を撫で下ろしていると。
「んぁぁぁ……」
何だか呑気な声と共に、真心が上体を起こした。
「ん……今何時?」
居眠りをしてしまい、ようやく目覚めたといったふうだ。
どんな顔をしていいか分からず、進一郎は慌てて真心から目を逸らすが――。
「あ、おはよう、進一郎君♥」
真心は屈託なく、挨拶してきた。
「あ……お、おはよう……」
真心クン、失神の瞬間、記憶がリセットされたのかな……。
「……あ、ぱうお君、滝流君、もう撮影の時間だね」
なおも無邪気に言って、ベッドから腰を上げてぱうおと滝流に歩み寄る。
「うん、撮影の時間ナノダ!」
「監督サン、よろしく頼むゾ!」
ふたりは共に半ズボンのファスナーを降ろし、ぽろん、と愛らしいふた振りの茎を飛び出させた。
「あぁ……♥」
目を潤ませながら、真心はふたりの前に膝を突く。
「それじゃあ……いただきます……!」
ぱうおのひと口サイズの包茎へと、唇を這わせようとする真心を、しかし滝流が押し留める。
「それじゃダメだゾ! 脚本によると、そんな風にはしないゾ!」
――滝流クン、あの調子でよく脚本を理解できたな……。
内心感心する進一郎だが、真心は哀しげな声を上げた。
「じゃ……じゃあ、どうするの……?」
「こうやって――」
滝流は自らのちっちゃなペニスに指を添え、そしてその先端で真心の顔面へと狙いを定めた。
「………………ッ!?」
一瞬、僅かばかり不服そうな顔になる真心。
しかし滝流は真心を見下ろして、訴えた。
「真心……ぼく、ずっと待ってたゾ……真心が来るの」
「え……?」
思わず、真心が顔を上げる。
「オシッコするの、ガマンしながら、ずっと真心が来るのを待ってたゾ……」
「ぱうも!」
と、ぱうおが割って入ってくる。
「ぱうも真心を待ってたヨ? 滝流といっしょに、真心にオシッコするの、楽しみにしてたヨ!?」
「ぱう……君……?」
じわ……真心の双眸に大きな涙滴が浮かび上がる。
その後を、滝流が継いだ。
「ぼくもぱうも……ずっと、楽しみにしてたゾ……真心のこと、トイレにするの……」
「はいぃ……ッ」
こくんと、真心は大きく頷いた。
「なりますぅ……ぼく、ぱう君と滝流君のお便所に……なりたいですぅ……ッ!」
落涙しながら、真心は哀願する。
「だからぁ……ください……ぱう君と滝流君のオシッコ……ぼくにいっぱいいっぱい、くださいぃ……ッ!」
そしてにっこりとまぶしい笑みになり、真心はその顔面を、まるで供物を捧げるかのように、滝流のペニスの前へと向けた。
その次の瞬間。
ぷしゃあああああああああ……っ。
たっぷりとした包皮を割って、尿道口から水流が弾け飛んだ。
「あふぅぅ……ッ!?」
艶めかしい声を上げる真心。
黄金の一条は放物線を描き、真心の額へとヒットし、飛沫を上げて飛び散った。
「よし、ぱうおもやるヨ!」
ぱうおも幼茎へと指を添え、その先端を真心の頭頂へと剥けた。
ちゃああああああああああ……っ。
と、ぱうおの茎からも尿が迸り、真心の頭へと降り注いだ。
「あん……ッ、あはぁ……っ、あぁ……あったかい……よぉぉ……ッ♥」
真心が歓喜の声を上げ、目を細める。
そして手のひらで受け皿を作り、滝流の尿をそこへと受け止める。
手のひらの中はすぐに、黄金水でいっぱいになり、真心は溜まったそれを唇へと持っていく。
「んく……んふぅ、あぁ……滝流君のオシッコ……美味しい……♥」
手の中の尿を飲み干すと、今度は胸下へと注がれているぱうおの小水を手で受け止め始める。
ふたり分を一度に受けることもできず、今度は滝流の放尿を髪の毛に浴びつつ、それでも手にすくった尿を口へと持っていき、懸命に啜り飲む。
「んふ……ぱうお君のも……オシッコ、美味しいよぉ……♥」
ふたりの男子小学生の放尿を受けとめ、身体中をびしょ濡れにしながら、それでも手にすくったそれを飲み下していく女装小学生――そんな不思議で隠微な光景を、進一郎はただ、使命感に駆られて録画し続けた。
ふたりの少年の包茎ペニスからは長々と尿が放たれ、それは同じ小学生の長い髪をぐっしょりと濡らし、額に、鼻っ柱に、頬に、肩に、胸に降り注いでいく。
二条の水流は少年の女装姿を尿にまみれさせ、そしてさらにはお尻を着いている床の周囲にまで、尿の水たまりを広げていった。
しかし、その勢いも次第に衰えて――。
ちょろろッ。
ようやく放尿が終わる。
「んはぁぁ……ッ♥」
小便器としての役割を終え、真心が満足そうなため息を吐いた。
「はぁぁぁ……あったかぁい……ぱうお君と滝流君のオシッコ……あったかいぃぃ……♥」
長い髪を手にして、口づけて沁み込んだ少年の尿を啜り飲む。
そしてふたり分の尿の沁み込んだブレザーを脱ぐと、やはり唇を当て、布地が吸った小水を舐め取り、吸い上げ、啜り飲んでいく。
真心の髪やブレザーは水滴をまとい、それは照明を浴びてきらきらと黄金色にきらめいていた。
一方、下の白いシャツもじっとりと濡れそぼり、その下の肌が透けてしまったまま、真心は一心に尿を嚥下していた。
「光児クン……とってもキレイだ……」
進一郎の口からは、つい自然にそんな言葉が突いて出た。
聖水でびっしょりと濡れた女装小学生の不思議で隠微な姿に心を奪われながら――進一郎はただ、その光景を動画に収め続けていた。
「あぁ……あはぁぁ……あん……ッ♥」
自らにかけられた少年の尿を啜るうち、真心は感極まったようにその上体をぴくんと反らせ、そしてそのまま床の上へと頽れる。
「あぁ……あったかぁい……♥」
尿の海に身を横たえ、満足そうな声を漏らしつつ、真心はその床へと顔を向けた。
そして、唇を開くと舌先をちろりと出す。
ちゅぷッ。
と、聖水と舌とが触れあって水音を立てる。
「んぅぅ……ッ」
続いて響き渡ったのは、真心の悩ましげな吐息。
「んんぅ……んく……んく……んふぅぅ……んくくぅ……ッ」
そして、真心は喉を鳴らして男子小学生の尿を啜り、喉を鳴らして飲み下す。
「あぁ……ぼく……オシッコに包まれて……ぱうお君と滝流君のオシッコに……包まれてるぅぅ……ッ!」
感極まったようにつぶやき、また真心は意識を飛ばす。
その肢体は力を失い、聖水の海の上へと、がっくりと横たわった――。
そこで我に返ったかのように、進一郎はデジカメの停止ボタンを押した。
「あ……あはははは――」
あまりの倒錯的な光景に、どう反応していいか分からず、ただ力なく笑う。
「あの……どうしたもんだろう、真心クン、こんなにぐしょ濡れになっちゃって……」
しかしそれに、滝流はことなげに返した。
「105号室に行くといいゾ」
「105号室?」
ぱうおが言葉を継ぐ。
「うん、105号室は衣裳部屋だから、替えがあるノダ!」
「な、なるほど……でも、その前に真心クンのこの身体……」
身体中を尿まみれにして失神している真心を見下ろし、途方に暮れる進一郎。
「心配ないゾ! シャワーを浴びていけばいいだけだゾ!」
難なく、滝流が答える。
こうなったら最後までつきあうしかない。
進一郎は真心の身体を、バスルームへと引っ張っていった――。
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明日更新予定!
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