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10.学級裁判 求刑編
10.学級裁判 求刑編
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「――え~、というわけで。4年C組の学級委員長である僕が、裁判長を務めさせていただきます」
かんかんと机を金槌で叩き、洩斗が宣言した。
「そういうわけで検事の光児クン、被告の罪状を読み上げてください」
その声に、光児は立ち上がって、手にした原稿を読み上げた。
「はい、えぇと……被告のツアーコンダクター、富士ノリコさんは4年C組のオトコの娘たちのぱんつを脱衣所で盗みました」
「ノリコさん、検事の主張に、間違いはありませんね?」
洩斗が尋ねるが、被告である進一郎は無言でいた。
――少年の家の会議室。会議用テーブルに取り囲まれ、進一郎は中央の椅子に腰を下ろしていた。
下着泥の現行犯で逮捕された彼は、4年C組の一同から裁判によって裁かれることになったのだ。
「ノリコさん?」
洩斗に再度声をかけられ、進一郎はようやく気づいたような顔になる。
「あ……あの、その、ま……間違いは、その……ないような、あるような……」
曖昧な返答をする進一郎に、原告席の雫が顔を曇らせる。
「ひ……非道いですぅ、ちゃんと謝ってくれたら、ボクは別に裁判なんかしなくてもいいって思ってたのにぃ……」
「うん、雫は断固、死刑を求刑すべきだゾ」
そう言うのは滝流。もっともその表情はお気楽で、どこか事態をわくわくと楽しんでいる感があった。
「し……死刑……?」
声を詰まらせる進一郎。
「あ……あの、すみません、ごめんなさい、謝ります。あの、だから、ちょっと、外出したいんですが……」
懇願する進一郎だが、洩斗は却下する。
「被告は静粛に。そんな、ついでみたいな謝罪は誠意があるとは認められません」
「あの、でも……」
――実のところ進一郎は、バスに乗って以降、ずっとトイレに行っていなかった。
利尿剤は盛られていないとはいえ、少年の家のトイレは、どういうわけか――或いはさくらの仕込みか――トイレが使用禁止になっていた。
結果、今は進一郎ひとりが、尿意に苦しめられることになっていたのだ。
もう膀胱は尿でいっぱい。とっとと裁判を終わらせて、この際、少年の家を出てその辺の野っ原で用を足したいところだが……。
「とにかく被告は女性なのに、オトコの娘のぱんつを盗んだのが非道いと思うヨ?」
普段はこうしたことに鷹揚な萌依だが、今日は生マジメに怒りを露わにしている。
「だよね、女の人にそんなことをされるのは……相手がオトコの子であるより、恥ずかしいもの……」
蒼生もまた、生マジメモードでそれに賛同した。
「そ……そうですよ……しかも、今日会ったばかりの知らない人が、そんなことをするなんて……」
と、柊一もそれに乗っかり、非難がましい目でこちらを見つめてくる。
「えと……」
ノリコの正体に気づいている光児がふと、口を開いた。
「ただ、その、富士ノリコさんが『今日会ったばかりの知らない女の人』かと言うと……」
「異議あり! 本件に関係ありません!」
と、ここぞと検事の発言を遮るのは、弁護人を任じられたさくら。
「弁護側の異議を認めます」
洩斗の判断で、そこは一応、流された。
――何というか、総合すれば「自分の正体は男で知己の進一郎だ」と明かせば、辺りは柔らかくなる、ということになりそうだが……それはさくらに厳に戒められていた。
さくらは裁判前に、彼へと言ったのだ。
「へ……編集長、非道いですよ! どうしてぼくがひとりで責任取らなきゃいけないんです!?」
「そんなこと言ったって、実行犯はアンタでしょ?」
「命令したのは編集長です!」
「そうね……じゃあ、洗いざらい白状する? 『WWW』の企画として、ぱんつを盗みました、責任は『WWW』全体にありますって?」
「だって、それが事実じゃないですか!」
「そうなりゃ、『WWW』自体がまずい立場に置かれるわね……でも、犯人が富士ノリコなら?」
「え……?」
「つまりそうなれば『WWW』も、もちろん富士進一郎も白、ということになるのよ!」
――というわけで、進一郎はこの場で、「富士ノリコ」を演じ切らねばならなくなったのだ。
ここで一応罪を認め、謝罪すれば全ては丸く収まるはずだが……。
「あ……あの、それと……」
原告席の柚が、怒気を露わにする。
「それに、ノリコさんが非道いのはそれだけじゃありません! 光児クン、ちゃんと言ってください」
促され、検事は気弱げに語り出した。
「は……はい、ここで物証を提出させていただきます」
光児が掲げるのは、進一郎の手帳。
「ぱんつの盗難現場には、これが落ちていました。犯人が落とした可能性が高いのですが……」
光児はプロジェクターで、手帳の中身を映し出す。
「あぁっ、ぼくたちの名前があるゾ!」
滝流の指摘通り、手帳には4年C組の面々の名前が書かれていた。
「つまり……最初から犯人は僕たちの下着を狙っていたってわけですね」
顔を顰める柚。
「それに、何でしょう、これ――えと、ラシックス錠を水差しに入れるとか、何とか……」
光児が読み上げる。
「ふむぅ、ラシックス錠と言えば、利尿剤だネ」
萌依が、無駄な知識を披露した。
「……ってことは、バスの中でボクたちがおシッコしたくなったのは……?」
蒼生が思い至る。
「ひ……非道いですぅ、ノリコさん……ッ///」
雫が涙ぐんだ。
「何にせよ、この手帳が犯人の持ち物である可能性が高くて、それで――」
ページをめくりつつ、光児は続ける。
「他にもいろいろと書かれてるんですが……」
ページをめくる度に、何だかなじみ深い店の名前が出て来るのに、萌依は感嘆の声を上げた。
「あはぁ……♥ この手帳……えっちなお店のことばっかり書いてあるヨ!」
蒼生も眉を顰める。
「本当だ……○○のお店の○○クンは一時間いくらとか、オプションが着くとさらにいくらとか……」
愛兎が無邪気な感想をもらした。
「へえ、夜のお店が大好きなんですねぇ……」
ふと、雫が気づいた。
「で……でも、何かヘンじゃありませんか? こういうお店に来るのって、男の人ばっかりですよぉ……」
「ふむぅ、ということはノリコさんて……?」
そそおが――実際には先刻ご承知っぽいが――疑いの眼差しを、進一郎に向ける。
「あ……あの、そうじゃなくて……ぼくは、いや、私は女の子ですぅ……」
無理な女声を作る進一郎に、ますます疑惑の目が集中した。
「ノリコが犯人なのは間違いないノダ! それよりみんなで刑を考えるノダ!」
と、ぱうおが楽しげな声を上げる。
「刑って……それは警察に届けるべきじゃ……?」
柚が常識的な意見を述べるのに、進一郎が縮み上がる。
と、そこにそそおが突っ込んだ。
「そもそも警察に届けるんなら、この裁判自体、必要ないよ……あくまで内輪でことを収める前提でしょ?」
と、滝流がまた、嬉しげな声を上げた。
「よし、じゃあ内輪で死刑でいいゾ!」
「それをやったら、今度はぼくたちが捕まるよ……」
苦笑する柊一。
「あの、それに……さっきの流れで考えると、もしノリコさんがオトコの子なら、減刑してあげるべきでは……?」
その声に、滝流が頷く。
「ふむぅ、納得できる」
できるらしい。
「ともあれ原告団のみなさんは、被告にどのような刑を求刑するんですか?」
洩斗が尋ねる。
何しろ、検事である光児はまだ、原告側の要求も述べていない。
「あの、それはまだ……」
言葉を濁す光児に、洩斗は呆れてため息を吐いた。
「しょうがないな……形式上、原告席には下着泥の現場の目撃者である雫クン、ぱうおクン、柚クンに原告席に着いてもらいましたが、実際にはぱんつを盗られた全員が被害者です。ひとり一人、自分が犯人にどのような刑罰を望むか、表明してもらいましょう――」
と、ぱうおがはしゃいで発案する。
「あ! 死刑がダメなら、じゃあ、ぱうおたちでオシッコかけるのがいいヨ!」
「はぁ? ど……どうしてそんな……?」
十一人のオトコの子とオトコの娘に、一斉に尿を浴びせられる場面を想像し、進一郎は思わずあんぐりと口を開けた。
「だって、ノリコはぱうおたちにオシッコさせようとしたんだヨ? だったら、全員分のオシッコを自分の身で受け止めるのが当たり前ダヨ?」
「あ……当たり前かなあ……?」
進一郎は唸り声を上げるが、滝流が賛成の意を表明する。
「うん、当たり前だゾ! ただ、普通にオシッコかけるよりはみんなで水鉄砲に自分のオシッコを入れて、逃げるノリコに浴びせた人が勝ち、にした方が面白いゾ!」
「お……面白さを目指さなくても……」
進一郎が絶句するが、さらに蒼生が乗っかる。
「ボクたちに恥ずかしい思いをさせたんだから……それくらいのことはしても……でも、かけるより、おシッコを飲んでもらった方が……」
その案に、雫も乗っかる。
「の……飲んで……もらうんですか……? でも、おしっこ飲むくらい、ボクたちのこと、愛してくれるなら……///」
ぽっと頬を赤く染める雫に、愛兎も頷く。
「あはぁ、いいですねぇ……敵にもお塩を贈る真心を持つことが重要なんです……愛兎たちのお小水をご馳走してあげましょう……そうすればきっと、心を入れ替えてくれます」
「そ……そんなことは……あの、吉野先生、何とか言ってくださいよ……」
進一郎は思わず、藁にもすがる思いで、弁護人へと泣きついた――。
かんかんと机を金槌で叩き、洩斗が宣言した。
「そういうわけで検事の光児クン、被告の罪状を読み上げてください」
その声に、光児は立ち上がって、手にした原稿を読み上げた。
「はい、えぇと……被告のツアーコンダクター、富士ノリコさんは4年C組のオトコの娘たちのぱんつを脱衣所で盗みました」
「ノリコさん、検事の主張に、間違いはありませんね?」
洩斗が尋ねるが、被告である進一郎は無言でいた。
――少年の家の会議室。会議用テーブルに取り囲まれ、進一郎は中央の椅子に腰を下ろしていた。
下着泥の現行犯で逮捕された彼は、4年C組の一同から裁判によって裁かれることになったのだ。
「ノリコさん?」
洩斗に再度声をかけられ、進一郎はようやく気づいたような顔になる。
「あ……あの、その、ま……間違いは、その……ないような、あるような……」
曖昧な返答をする進一郎に、原告席の雫が顔を曇らせる。
「ひ……非道いですぅ、ちゃんと謝ってくれたら、ボクは別に裁判なんかしなくてもいいって思ってたのにぃ……」
「うん、雫は断固、死刑を求刑すべきだゾ」
そう言うのは滝流。もっともその表情はお気楽で、どこか事態をわくわくと楽しんでいる感があった。
「し……死刑……?」
声を詰まらせる進一郎。
「あ……あの、すみません、ごめんなさい、謝ります。あの、だから、ちょっと、外出したいんですが……」
懇願する進一郎だが、洩斗は却下する。
「被告は静粛に。そんな、ついでみたいな謝罪は誠意があるとは認められません」
「あの、でも……」
――実のところ進一郎は、バスに乗って以降、ずっとトイレに行っていなかった。
利尿剤は盛られていないとはいえ、少年の家のトイレは、どういうわけか――或いはさくらの仕込みか――トイレが使用禁止になっていた。
結果、今は進一郎ひとりが、尿意に苦しめられることになっていたのだ。
もう膀胱は尿でいっぱい。とっとと裁判を終わらせて、この際、少年の家を出てその辺の野っ原で用を足したいところだが……。
「とにかく被告は女性なのに、オトコの娘のぱんつを盗んだのが非道いと思うヨ?」
普段はこうしたことに鷹揚な萌依だが、今日は生マジメに怒りを露わにしている。
「だよね、女の人にそんなことをされるのは……相手がオトコの子であるより、恥ずかしいもの……」
蒼生もまた、生マジメモードでそれに賛同した。
「そ……そうですよ……しかも、今日会ったばかりの知らない人が、そんなことをするなんて……」
と、柊一もそれに乗っかり、非難がましい目でこちらを見つめてくる。
「えと……」
ノリコの正体に気づいている光児がふと、口を開いた。
「ただ、その、富士ノリコさんが『今日会ったばかりの知らない女の人』かと言うと……」
「異議あり! 本件に関係ありません!」
と、ここぞと検事の発言を遮るのは、弁護人を任じられたさくら。
「弁護側の異議を認めます」
洩斗の判断で、そこは一応、流された。
――何というか、総合すれば「自分の正体は男で知己の進一郎だ」と明かせば、辺りは柔らかくなる、ということになりそうだが……それはさくらに厳に戒められていた。
さくらは裁判前に、彼へと言ったのだ。
「へ……編集長、非道いですよ! どうしてぼくがひとりで責任取らなきゃいけないんです!?」
「そんなこと言ったって、実行犯はアンタでしょ?」
「命令したのは編集長です!」
「そうね……じゃあ、洗いざらい白状する? 『WWW』の企画として、ぱんつを盗みました、責任は『WWW』全体にありますって?」
「だって、それが事実じゃないですか!」
「そうなりゃ、『WWW』自体がまずい立場に置かれるわね……でも、犯人が富士ノリコなら?」
「え……?」
「つまりそうなれば『WWW』も、もちろん富士進一郎も白、ということになるのよ!」
――というわけで、進一郎はこの場で、「富士ノリコ」を演じ切らねばならなくなったのだ。
ここで一応罪を認め、謝罪すれば全ては丸く収まるはずだが……。
「あ……あの、それと……」
原告席の柚が、怒気を露わにする。
「それに、ノリコさんが非道いのはそれだけじゃありません! 光児クン、ちゃんと言ってください」
促され、検事は気弱げに語り出した。
「は……はい、ここで物証を提出させていただきます」
光児が掲げるのは、進一郎の手帳。
「ぱんつの盗難現場には、これが落ちていました。犯人が落とした可能性が高いのですが……」
光児はプロジェクターで、手帳の中身を映し出す。
「あぁっ、ぼくたちの名前があるゾ!」
滝流の指摘通り、手帳には4年C組の面々の名前が書かれていた。
「つまり……最初から犯人は僕たちの下着を狙っていたってわけですね」
顔を顰める柚。
「それに、何でしょう、これ――えと、ラシックス錠を水差しに入れるとか、何とか……」
光児が読み上げる。
「ふむぅ、ラシックス錠と言えば、利尿剤だネ」
萌依が、無駄な知識を披露した。
「……ってことは、バスの中でボクたちがおシッコしたくなったのは……?」
蒼生が思い至る。
「ひ……非道いですぅ、ノリコさん……ッ///」
雫が涙ぐんだ。
「何にせよ、この手帳が犯人の持ち物である可能性が高くて、それで――」
ページをめくりつつ、光児は続ける。
「他にもいろいろと書かれてるんですが……」
ページをめくる度に、何だかなじみ深い店の名前が出て来るのに、萌依は感嘆の声を上げた。
「あはぁ……♥ この手帳……えっちなお店のことばっかり書いてあるヨ!」
蒼生も眉を顰める。
「本当だ……○○のお店の○○クンは一時間いくらとか、オプションが着くとさらにいくらとか……」
愛兎が無邪気な感想をもらした。
「へえ、夜のお店が大好きなんですねぇ……」
ふと、雫が気づいた。
「で……でも、何かヘンじゃありませんか? こういうお店に来るのって、男の人ばっかりですよぉ……」
「ふむぅ、ということはノリコさんて……?」
そそおが――実際には先刻ご承知っぽいが――疑いの眼差しを、進一郎に向ける。
「あ……あの、そうじゃなくて……ぼくは、いや、私は女の子ですぅ……」
無理な女声を作る進一郎に、ますます疑惑の目が集中した。
「ノリコが犯人なのは間違いないノダ! それよりみんなで刑を考えるノダ!」
と、ぱうおが楽しげな声を上げる。
「刑って……それは警察に届けるべきじゃ……?」
柚が常識的な意見を述べるのに、進一郎が縮み上がる。
と、そこにそそおが突っ込んだ。
「そもそも警察に届けるんなら、この裁判自体、必要ないよ……あくまで内輪でことを収める前提でしょ?」
と、滝流がまた、嬉しげな声を上げた。
「よし、じゃあ内輪で死刑でいいゾ!」
「それをやったら、今度はぼくたちが捕まるよ……」
苦笑する柊一。
「あの、それに……さっきの流れで考えると、もしノリコさんがオトコの子なら、減刑してあげるべきでは……?」
その声に、滝流が頷く。
「ふむぅ、納得できる」
できるらしい。
「ともあれ原告団のみなさんは、被告にどのような刑を求刑するんですか?」
洩斗が尋ねる。
何しろ、検事である光児はまだ、原告側の要求も述べていない。
「あの、それはまだ……」
言葉を濁す光児に、洩斗は呆れてため息を吐いた。
「しょうがないな……形式上、原告席には下着泥の現場の目撃者である雫クン、ぱうおクン、柚クンに原告席に着いてもらいましたが、実際にはぱんつを盗られた全員が被害者です。ひとり一人、自分が犯人にどのような刑罰を望むか、表明してもらいましょう――」
と、ぱうおがはしゃいで発案する。
「あ! 死刑がダメなら、じゃあ、ぱうおたちでオシッコかけるのがいいヨ!」
「はぁ? ど……どうしてそんな……?」
十一人のオトコの子とオトコの娘に、一斉に尿を浴びせられる場面を想像し、進一郎は思わずあんぐりと口を開けた。
「だって、ノリコはぱうおたちにオシッコさせようとしたんだヨ? だったら、全員分のオシッコを自分の身で受け止めるのが当たり前ダヨ?」
「あ……当たり前かなあ……?」
進一郎は唸り声を上げるが、滝流が賛成の意を表明する。
「うん、当たり前だゾ! ただ、普通にオシッコかけるよりはみんなで水鉄砲に自分のオシッコを入れて、逃げるノリコに浴びせた人が勝ち、にした方が面白いゾ!」
「お……面白さを目指さなくても……」
進一郎が絶句するが、さらに蒼生が乗っかる。
「ボクたちに恥ずかしい思いをさせたんだから……それくらいのことはしても……でも、かけるより、おシッコを飲んでもらった方が……」
その案に、雫も乗っかる。
「の……飲んで……もらうんですか……? でも、おしっこ飲むくらい、ボクたちのこと、愛してくれるなら……///」
ぽっと頬を赤く染める雫に、愛兎も頷く。
「あはぁ、いいですねぇ……敵にもお塩を贈る真心を持つことが重要なんです……愛兎たちのお小水をご馳走してあげましょう……そうすればきっと、心を入れ替えてくれます」
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