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6.おしっこガマン ドリンクバー編
6.おしっこガマン ドリンクバー編
しおりを挟む――そこには、最前列に座る蒼生と萌依=デンハーハの姿が映し出されている。
端正な顔立ちに長く美しい髪。そして、ミニスカートから伸びた美しい腿。
少女にしか見えない姿をした少年同士、お行儀よく並んで、おとなしく席に着いていた。
もっとも、ふたりともその顔には微かに紅が射している。
蒼生は硬い表情で、恥じらいを押し隠して。
一方、萌依はどこか嬉し気に目を潤ませて――。
「Hej! 蒼生?」
萌依が蒼生へと声をかけた。
「……?」
無言のまま、蒼生は僅かにその視線を萌依に向ける。
「蒼生はおしっこ、したくないの?」
「…………ッッ!」
ストレートに問われ、蒼生は顔を顰める。
「それは……」
否定できず、蒼生は言葉を詰まらせる。
「ここがバスの中じゃなかったら、ボクにかけてもらうんだけどな、蒼生のおしっこ……♥」
かあぁッ。
萌依の発言に、蒼生の顔がさらに真っ赤になる。
「ば……バカ言わないでよ……ッッ!!」
「じゃあさ」
その真っ赤な唇を開き、萌依は目を細めて蒼生を見つめた。
「ここにする? ボク、蒼生のおしっこ、全部飲んであげるよ……♥」
しかしそれに、蒼生は腹立たし気に返すのみだ。
「そ……そんなこと、できるわけないでしょっっ!!」
――そしてそんな会話は、盗聴マイクを通して、さくらのノートに拾われていた。
「……聞こえるでしょうか、この会話……実は蒼生きゅん、普段はポーカーフェイスのくせして大の恥ずかしがり屋♥ ダイタンなお誘いには、なかなか乗ることができません。一方、萌依きゅんは普段から超淫乱なスウェーデッシュ♥ これは期待できそうです……♥」
その間にも、モニタの中には萌依が蒼生の耳に唇を寄せる様が映し出されていた。
「ふふ……でも、蒼生のおちんちんは、もうガマンできないみたいだよ……?」
さわわッ。
萌依が蒼生のミニの上から、股間を撫で上げる。
「はぅぅ……ッッ!?」
がくんと腰を跳ねさせ、蒼生は苦し気に呻いた。
「あぁ……ボク……もう……ッッ」
その悩ましげな声に、さくらがはしゃぐ。
「さあ、いよいよです! ご覧のみな様、蒼生きゅんを応援してあげてください!!」
「応援しても尿意は治まらないんじゃ……?」
進一郎のツッコミの間にも、蒼生はおなかを抑え、唸り続けていた。
「Oj,意地っ張りだネ、蒼生は……」
さすがの萌依も呆れ声を上げて――そして、棚からクーラーボックスを降ろす。
そしてその中から無色透明の、プラスチックカップを取り出した。
「え? え……?」
戸惑いつつも僅かに、安堵の表情になる蒼生だが、カップを覗き込んで、再度声を昂らせた。
「あ……あの……ッ、これ……?」
そう、カップは空ではなく、中にはかち割氷が入っている。
コンビニなどでアイスコーヒー用に売られている、あのカップだ。
「これに入れれば、もらさずに済むヨ?」
「う……うん……でも……」
まだ覚悟を決められず、顔を俯かせる蒼生。
萌依はカップ上部のフィルムを剥がすと、蒼生のスカートを捲り上げた。
「ひゃんッッ!?」
素っ頓狂な悲鳴と共に、下着を露わにしてしまう蒼生。
それは女児用の、純白のコットンでできたショーツ。
萌依がそのゴム部分に指を引っかけて引っ張ると――。
ぽろんッ。
と、窮屈そうにしていた蒼生の男性器が、中から零れ落ちてくる。
「あはぁッ♥」
嬉しげな声をもらすと、萌依は白魚のような指の腹と腹とで、そんなちっちゃなペニスをちょんと摘まみ上げた。
「あうぅ……ッ」
恥じらいに、蒼生が少女のような声を上げる。
しかし萌依はそんな彼女についている男性器の先端を、氷の入ったカップの中へと落とした。
「ほら……もうおしっこしても、いいんダヨ?」
「あはぁ……ッ! め……萌依クン、見ないで……ッ」
蚊の泣くような声での、蒼生の懇願を、しかし萌依は笑顔のまま一蹴する。
「ふふ……こんなステキなトコロ、観ないなんてできないヨ……♥」
「………………ッッ!!」
「さあ、蒼生のおしっこするトコロ、ボクに観せて……♥」
「あうぅぅ……ッッ!」
蒼生の失意の声と共に。
ぷしゃあああああああああああ……ッ!
そのちっちゃな茎の先端からカップへと、小さな小さな水流が迸った。
「わはぁ……ッ♥」
目を輝かせて凝視する萌依の前で、氷の涼やかな音を立て、クリアなカップの中に蒼生の尿が満ちていく。
「あぁぁぁッッ♥」
そして同様に、さくらもまたモニタに齧りつきながら、奇声を発していた。
「あぁ……美しい、淡いレモンイエローのオトコの娘のおしっこ!! 今、カップになみなみと注がれています!!」
「え~と、結局おもらしには失敗したんじゃ?」
進一郎のツッコミも、さくらの耳には入らない。
「あぁ……おシッコ……しちゃったぁぁ……ッ! ボク……萌依クンに観られながら……あぁ……おシッコ……しちゃってるぅぅ……ッッ!!」
絶望の声と共に、なおも蒼生は放尿を続けた。
「あ……あの、萌依クン……その……このおシッコ……ど、どこへ捨てる、の……?」
泣き声を堪え、蒼生は問いかけるが――。
「ふふ……ッ♥」
萌依はただ、唇を舐めながら微笑むのみだ。
「そ……んな……ッッ!!」
頭上に雲ができそうなほどに蒼生は湯気を立ち昇らせて――。
ちょろろッ。
ようやく、カップへの放尿を終えた。
そして――。
「ふふ……♥」
蒼生の方もまた、妖しげな笑みをもらした。
「――あ、蒼生クン、OSが変わっちゃった……!」
モニタリングしていた進一郎が、心配げな声を上げる。
が、さくらはそれに、ノリノリで解説を加えた。
「そう! 蒼生きゅんは恥ずかしさの限界値を超えると、脳内のOSが入れ替わり、キツネ憑きの状態になるという、メンバーきっての個性派!!」
「こ……個性なんだ、編集長的には……」
進一郎が感嘆する間にも、モニタの中の蒼生はさっきと打って変わった笑みを浮かべていた。
「ふふ……ボクのおシッコ……萌依クンにあげるね……♥」
自分の手の中にある黄金水に満たされたカップを、萌依へと握らせる。
「Tack♥(ありがとう♥) Oj,とっても美味しそうだヨ……♥」
手の中のレモンイエローの液体を見つめ、萌依はうるうると瞳を潤ませていたが――。
「ボクも、萌依クンのおシッコ……欲しいな♥」
蒼生がそんなことを言って、手の中の器具を見せる。
それは、プラスチック製の、釜みたいなものだが……。
「Vad?(それは何?)」
萌依の問いに、蒼生は淫らな笑みを浮かべて答える。
「アイスクリームメーカー。ボク、萌依クンのフラッペが食べたいな……♥」
「Okej!」
それだけで通じたのか、萌依もまた、含みのある笑いをもらす。
「ふふ……もうあふれ出しそうだよ……♥」
自らのミニスカートの裾を摘まむと、萌依はそれを大きく捲り上げた。
ふぁさッ。
――と、その下腹部を覆う、愛らしいピンクの下着が露わになる。
「蒼生、おしっこ、させてくれる……?」
萌依のおねだりに頷いて、蒼生はアイスメーカーの蓋を開いた。
そして、先程の萌依と同様に、萌依の女児向けぱんつのゴムを引っ張ると、その下に潜んでいた幼い茎を飛び出させる。
と、その包皮に覆われた先端は、だらんと下を向いた。
蒼生の手が、アイスメーカーを差し出して、先端を釜の中へと隠すようにする。
「行く……ヨ?」
萌依の声に、蒼生は小さく頷いた。
――と。
ぷしゃあああああああああああ……ッ。
秘めやかな音が響き渡った。
「おおおおおぉぉぉぉぉ……ッッ♥」
モニタリングしていたさくらもその音を聞きつけて、歓喜の声を上げる。
もっとも、アイスメーカーの釜は不透明で、外からは何も確認することはできなかったが――。
「あ……はぁぁ……おしっこ……でるぅぅ……♥」
気持ちよさげな声を上げる萌依に、蒼生が囁く。
「ふふふ……萌依クンのおシッコ……とってもきれいなピンクだよ……♥」
その言葉に、さくらは解説を加えた。
「そう! 萌依きゅんのおしっこは美しいピンク! 今、あのアイスメーカーの中はそのピンクのおしっこで満たされつつある模様です……!!」
「あ……あふれないのかなあ……?」
脇で、進一郎がもっともな疑問を口にする。
「大体、もれそうになるほどガマンしてたおしっこがあんな小さなカップとか容器に治まるか――」
――と、その声を遮って。
「はぁいッッッ!!! アイスメーカーが萌依きゅんの紅いおしっこで満たされましたぁッッッ!!!」
「……って言ったって、紅いも青いも、こっちからは見えないじゃないですか」
また突っ込む進一郎だが、さくらは指を立て、宣言する。
「その心配はないわ!」
なるほど、それはモニタの中を見ると了解できた。
「ふふふ……♥」
妖しい笑みを浮かべながら、蒼生はアイスメーカーをスプーンで掻き回している。
そして、ふと、中身をすくい上げて見せると――そこには鮮やかなショッキングピンクのシャーベット状のものができ上っていた。
「あはぁ……♥」
蒼生の手の中のものを見て、萌依は甘い声を上げる。
「食べてくれるのカナ、ボクの……おしっこフラッペ……?」
「うん……萌依クンも飲んでくれる? ボクのアイスおシッコ……?」
ふたりは潤ませた視線と視線を絡めると、手の中のものを口へと持っていった。
萌依はカップへとストローを挿し入れ、中のレモンイエローの液体を啜り飲んだ。
見る間にカップの中の尿は減っていき、氷と氷がぶつかり、涼やかな音を立てる。
「あはぁ……♥ 美味しいヨ、蒼生のおしっこ……♥」
満足そうなため息をもらす萌依の傍らで、蒼生はスプーンでピンクの氷菓をすくい、唇の中へと運んでいった。
凍った尿が口の中で蕩けだすのに、蒼生は相好を崩す。
「あぁ……♥ 萌依クンのおシッコも美味しいよ♥」
そうして、ふたりはあっという間に互いのおしっこを、おなかの中へと収めてしまった。
「――皆さん、ご覧いただけましたでしょうか……? わたくし、大変感激しております……!」
そんなナレーションを入れるさくらは、またも目に涙を浮かべていた。
「ふたりのオトコの娘たちは、自分たちに降りかかった試練を、愛の力で乗り越えました……!!」
「愛の力……?」
疑わしげな声を上げる進一郎だが、もちろんさくらは聞いていなかった――。
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