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2.おしっこガマン エチケット袋編

2.おしっこガマン エチケット袋編

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 が……ふと進一郎は気づく。最後部の天然組の真ん中に陣取る愛兎だけは、それほど切羽詰まった顔をしていないような……。
「あはぁ、ぱうちゃん、滝流ちゃん、もうお小水、ガマンできないですかぁ?」
 呑気な声を上げる愛兎に対し、滝流は目を白黒させ、ぱうおは顔を赤青させ、それぞれ返す。
「そ……そりゃ……もうもれる……ゾ……ッ」
「う……うんッ、もう限界……なノダ……ッ」
 そんなふたりを面白そうに眺め回した後、愛兎はふと荷物から何やら取り出した。
「おぉッッ♥」
 カメラで覗いていたさくらが、声を弾ませる。
 横から覗き込み、進一郎がふと声を上げた。
「これは……エチケット袋?」
 それは、三枚のビニール袋だ。もっとも、普通のエチケット袋であれば中身が見えないようになっているところを、愛兎の持つそれは、無色透明のビニールにジップロックが取りつけられているだけに見えるが……。
「――でも、確かに考えれば普通、長距離バスって座席毎にエチケット袋が用意されてますよね。何故これにはないんでしょう?」
 疑問をもらす進一郎だが、さくらは鼻息を荒らげるのみで答えない。
 ――まさか……編集長が予め……?
 進一郎がそんな想像をする間にも。
「あぁッッ!」
 チンパンジーの知能実験よろしく、ビニールを手に長考していたぱうおが、嬉し気な声を上げた。
「この中にオシッコすればいいノダ!」
「あはぁ、よく分かりましたねぇ……♥」
 にこにこと、愛兎は返す。
「ふむぅ、納得できるゾ」
 滝流も感心して頷いた。
「よし、それじゃあ……」
 ぱうおも滝流も下腹部を覆う半ズボンのファスナーへと手をかけた。
「おぉッッ♥」
 またさくらが艶やかな声を上げる。
 モニタには相変わらず、三人の下腹部が映し出されていたが――。
 ぱうおと滝流の指が、開かれたファスナーの向こうから、ちっちゃな茎を引っ張り出す。
 と同時、愛兎はふぁさとスカートを持ち上げた。
 スカートの下から覗けるのは、白い木綿の、女児用の下着。
 前開きのないそれの股ぐりを引っ張り上げ、愛兎はその下からぽろんと愛らしいペニスを零れさせる。
「あ…♥ あぁ、みなさん、ご覧いただいていますか……!? 天然組の天使たちの、愛らしいおちんちんが全開になりました!」
 さくらが小声で、マイクへと語りかける。
 その、たっぷりとした包皮に包まれ、だらんと下を向いた三振りの幼茎が、それぞれビニールへと挿し入れられる。
 もちろん、モニタは三分割画面になって、それおれのビニールをしっかり映し出していた。
「よし、じゃあ出すゾ!」
 ぱうおがまるで号令のように言った瞬間。
 ――ぷしゃああああああああああ……ッ。
 三つのペニスの先端から、黄金きん色の水流が三本、放たれた。
「あ……あぁ……ッッ♥」
 と、さくらが血涙をほとばしらせる。
 三人の少年たちが手にするビニールは、尿から立ち上る湯気のため、曇り出していたからだ。
 ペニスは曇ったビニールに隠され、その容貌を隠し、一方、ビニールの底には液体が溜まっていく。
 それぞれ、まるで量を競うかのように、三人のオトコの娘/子たちは手にした袋を淡いレモン色をした液体で満たしていった。
「あ……あはぁぁ……ずっとガマンしてたから……いっぱいでる……ゾッ」
「はぃぃ……気持ちいいですぅぅ……♥」
 陶然とした声をもらす滝流と愛兎。
「うん……オシッコ……気持ちいい……ノダ……ッ」
 ぱうおもまた、甘い声を上げた。
 しかしそうする間にも、ビニール内は半分ほどを尿で満たされていき……。
 ――ちょろろ……ッ。
 と、三人の放尿も終わりを迎えた。
「あ……あぁ……ッッ♥」
 モニタに釘づけになっていたさくらが、声を昂らせる。
「ご覧いただけますでしょうか……? 三つのビニールが……天然組のおしっこで……男子小学生たちの天然水で満たされましたぁぁ……♥」
 が、そのエチケット袋を胸にまで持ってくると、愛兎はほっと溜息を吐き、そのファスナーを留めた。
「あはぁ……♥ もらさずに済んで、よかったですぅ……♥」
 今一、使い方を把握していなかったらしいぱうおも滝流もそれに倣い、ファスナーを留める。
「これでもれる心配もありません。安心して、荷物の中にしまえるんですよぉ」
 そう言いつつ、愛兎は中身の入ったエチケット袋を、リュックの中へとしまい込んだ。
 ぱうおと滝流もそれに倣う。
「あ゛ぁ゛……ッッ!?」
 と、さくらは奇声を発し、拳を握りしめる。
「て……天然水が……天使たちの聖水が……!!」
「あ……あの、吉野先生、静かにしていただかないと……」
 そんなふうになだめようとする進一郎を、きっと睨みつけるさくら。
「おもらしの瞬間も撮れず……放尿も画的に今一……アンタ悔しくないの、進一郎!?」
「えと……ノリコですけど……」
 と、困惑しきった進一郎は、そう言うのがせいぜいであった――。
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