5 / 7
4.聖水リレー
4.聖水リレー
しおりを挟む「――はぁい、第四回戦は聖水リレーです! 出場者は集合してください!!」
ようやく、進一郎が公開放尿のダメージから回復した頃。
またさくらのアナウンスが響いた。
「聖水リレー……? オリンピックだと聖火リレーとかあるけど……?」
疑問を抱きつつ、控室代わりのテントへと向かった進一郎は、グラウンド上でスタンバイするよう、指示を受けた。
今回の彼は、尿意を催していない。
洩斗からのアドバイス通り、利尿剤入りの水を飲むのをガマンし、待機していたのだから。
周囲を見れば、やはり水を飲んだせいか、そわそわしたり股間を抑えたりしている少年たちの姿があちこちに見られた。
みんな平気で水を飲んでたし……でも、止めた方がいいよと忠告して回るのもなあ……。
悪いけど、これじゃぼくだけ有利だし、次は楽勝だな――。
そんなことを考えながら、スタンバイ位置にたどり着くと。
「えぇと、君は……?」
見覚えのある少年が、そこには立っていた。
さっき、自分に利尿剤の件を教えてくれた洩斗と瓜ふたつの顔をしているが――。
「そそおだよ、進一郎クン♥」
少年はそう言って、にっこりと笑う。
進一郎は密かにスマホを盗み見た。
確かに彼は洩斗ではない。
そう、彼は洩斗の一卵性双生児の弟、尾根河そそお。
兄と同様、コスプレカフェ『C.C.C.』に所属する小学四年生の10歳で、超小学級のエグゼクティブという肩書を持っている。
「でも、どうしてそそおクンがこんなところに……?」
「僕は補助員だよ」
相変わらずにこにこと笑いながらの、そそおの答え。
「いや、だから何の……?」
「うん、バトンの受け渡しの際の」
「え? バトンって、ただこう受け取ればいいんじゃ――?」
進一郎が問いただすが、そそおは一蹴し、涼しい笑顔のまま返してきた。
「さ、おちんちんを見せて♥」
「え゛……ッ!?」
「ほらぁ、早くぅ♥」
可愛らしくおねだりするそそおだが、進一郎は顔を真っ赤にして返す。
「ど……どうして……ッ!?」
「どうしてって……そうしなきゃ、バトンを受け取れないよ?」
わけが分からない。
口をあんぐりと開けっ放しにしてしまう進一郎へと、またヘッドフォンからさくらの声が響いてきた。
「ほら、とっととしなさいよ!」
「え? で……でもぉ……」
「いいこと? 今回のレースは合同競技よ? アンタひとりが棄権するのならいいけど、ぼやぼやしてたらアンタにタスキをつなごうとした走者全員の努力がムダになんのよ!?」
「え……?」
そう言われると集団の圧に弱い日本人である進一郎、一も二もない。
「わ……分かったよ、じゃあ……っ」
ボトムスの前をぺろん、とめくり降ろすと、中に収まっていたちっちゃなペニスがぽろんと転がり出る。
「ふふふ……じゃ、失礼――♥」
舌なめずりしながら、そそおは目の前に飛び出したペニスを、親指と人差し指でちょいと摘み取った。
さらによく見れば、そそおのもう一方の手には、何やら透明で細いチューブのようなものが握られていた。
「な……何を……ッッ!?」
進一郎の問いを一蹴し、そそおの指はたっぷりとした包茎をめくり上げ、鮮紅色をした亀頭を飛び出させてしまった。
「あぅ……ッ!?」
「ほら、もうちょっとのガマンだよ……」
切なげな声を上げる進一郎をなだめつつ、その先端の秘めやかな切れ込みへと、チューブの先端を――。
ちゅるんッ。
器用な手つきで挿入させた。
「はぁうぅ……ッッ!?」
進一郎の声が、さらに切なげに上擦る。
ぢゅぷ、ぢゅぷ、ぢゅぷぷ……ッ。
「あ……ッ、あぁ……ッ。お……おちんちんが……ッ、そ、そんなことしたら……あぁ……お、おちんちん……おっきく……ッ」
チューブを奥深くまで挿し入れる度、進一郎は艶めかしい声をあふれさせ、腰を震わせた。
「あふぅ……お……おしっこの穴……おしっこの穴が……広がって……行くぅぅ……ッ!」
その肉茎もまた、見る間に大きくなり、頑なに強張っていく。
「大丈夫、平気だからね……」
不安がる進一郎の背を、まるで母親のように撫でながらなだめるそそお。
しかし尿道をチューブに貫かれた未成熟なペニスは、その先端はつんと上を向いてしまっていた。
「ど……どうしてこんなこと……?」
進一郎が尋ねた、その瞬間。
「はぁ……ッ、はぁ……ッ、はぁ……ッ、はぁ……ッ、はぁ……ッ、はぁ……ッ」
荒い息が聞こえてきた。
見れば、各トラックを、少年たちが走ってくる。
「え? えぇ……ッッ!?」
みな、ボトムスを着けず、勃起したペニスを丸出しにしていた。
「な……?」
さらに見れば、走り方も何だか普通じゃない。
みなおなかを抱え、苦しそうに走っている。
可哀想に……みんな、おなかがおしっこでいっぱいなんだな……。
そんなことを思う進一郎。
しかし、ふともうひとつおかしなことに気づき、彼はまたいぶかしげな声を上げた。
「あれ?」
誰もが手に何も持っていなかったのだ。
リレーなんだから、バトンを持つものだと思っていたけど……。
いや……気づいたことはまだある。
彼と同じトラックを走る、見覚えのある少年だけは大して苦しみもせず、ペニスを隆起させることもなく、淡々と走っていた。
「柚クン……?」
進一郎はスマホを確認しつつ、尋ねた。
そう、彼は五十嵐柚一、小学五年生の11歳。アイドル喫茶『SX』所属。
オトコの娘アイドルユニット、She-Xxxy'sのリーダーであると共に、「汲めども尽きぬ潮の如き海の尿」を持つ、超小学級の超小学級のTGとも呼ばれていた。
彼が前の走者であり、最終走者である進一郎へとバトンを渡すのだが――。
「あ……あの、柚クン、バトンは……?」
尋ねようとする進一郎に、そそおが横から囁いた。
「バトンなら、ほら、そこに」
「え……?」
そそおの指さすのは、柚の下腹部。
そこには――何もなかった。
いや、ボトムスを着けていなかったが、その代わりに、ぶらんと下を向いた小さな性器には、やはりチューブが――。
「あ……あまりじろじろ見ないで……」
クールに見える柚だが、やはり恥ずかしいのか、視線をあちこちにさまよわせながら言う。
「そそおクン、早くしてあげないと……」
そんな柚の肩を優しく抱き、そそおは彼を、進一郎の前に立たせた。
「え……? な……何を……?」
怯えた声を上げる進一郎のペニスに挿入されたチューブを右手に、恥じらいに頬を染める柚のチューブを左手に取るそそお。
そして彼は、そのチューブとチューブのもう一端を、コネクタでつなげってしまった。
「さ、行くよ、進一郎クン?」
「え? 何を……?」
進一郎が問うのよりも早く、そそおはふたりのチューブについているバルブをひねる。
「「………………ッッ!!??」」
一本のチューブでつながったふたりの少年が、嗚咽をハモらせた。
「あ……で……出る……ッ、おシッコ、出るぅぅぅぅ……ッッ!!」
快さげな、絶頂感めいた悲鳴をもらす柚。
次の瞬間、無色透明のチューブの中に黄金の光が走った。
「おぉぉッッ♥ ご覧ください、みなさん! 五十嵐選手の膀胱に貯められていた尿が、今、カメラの前に晒されます!」
さくらの言葉通り、この光景もまた、スクリーンに大きく映し出されていた。
陽光に煌めく尿は、一瞬で進一郎へと到達する。
「あ……あぁ……ッ!?」
進一郎が苦悶めいた悲鳴を上げた。
「あふぅ……ッ、は……入って……来る……ッ、ぼくの中に……柚クンのおしっこが……入って……来るぅぅぅぅ……ッッ!!」
柚の膀胱に収められていた尿がチューブ――尿道カテーテルの中を駆け抜け、進一郎の膀胱へと注がれていた。
しかし進一郎の言葉に、そそおはゆっくりと首を横に振る。
「違うよ、柚クンと……萌依クンと……蒼生クンのお小水、だよ♥」
「え……?」
そこで分かった。
蒼生はこのレースの第一走者。
萌依は第二走者。
ということはつまり……。
「こ……このおしっこは……っ!?」
「みんなのお小水の、ミックスだよ♥」
にっこりと、そそおが微笑む。
「あぁ……ッ! やっぱり……ッ!!」
膀胱を尿で満たされながら、進一郎が叫んだ。
「で……でも、柚クンは平気そうにしてるけど、三人分のおしっこなんて……ッッ!?」
その疑問の声に、柚が答えた。
「ぼ……僕の膀胱は……貴婦人の膀胱って言われてるから……」
そうだった!
進一郎は思い出す。
柚のおなかには、人並外れた量の尿をプールしておけるのだ。
それは公式サイトにも、記述のあることだ。
ということは、今ぼくのおなかに入ってきている尿の量は――!?
思う間にも、カテーテルは進一郎の尿道へと、尿を送り込んでくるが、その勢いも次第に弱まってきて――。
ちょろろッ。
「ふぁ……あぁぁ……ッ」
満足そうなため息をもらし、ようやく柚の放尿が終わった。
そそおはふたりをつないでいたコネクタを取り去り、疾走と放尿で息切れしている柚の肩を、優しく抱きしめる。
「ふふ……いっぱいしたね、柚クン?」
「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
「あ、進一郎クンは早く行かないと」
「う……うん!」
そそおに促され、我に返った進一郎は、慌てて駆け出した――。
……。
…………
………………。
「はぁ……ッ、はぁ……ッ、はぁ……ッ、はぁ……ッ、はぁ……ッ、はぁ……ッ」
そして、ようやくゴールインした進一郎。
「う゛……う゛ぅ゛……ッ!」
努力の甲斐あって、膀胱の中のものを一滴たりともらすことなく、一位でゴールにたどり着いた進一郎だが……。
ゴールには、やはり小学校の教室にあるような椅子が置かれ、その背には何やら、吊り具で引っかけられている。
「……???」
見れば、それは無色透明のバッグ。
ちょうど、ベッドの上の患者に点滴を打つ時のようなバッグだが……普通なら高いところに吊るされるそれは、彼の膝辺りの位置に吊るされて、また、中にも何も入っていなかった。
首をひねる進一郎へと、さくらの声が響いた。
「さあ、黒星選手、どうしたのでしょう、いつまで経ってもゴールインしようとしません!」
「え? ど……どうすれば……!?」
いや……よく見れば、そのバッグからはチューブが伸び、その先端にはコネクターがつけられていた。
そう、さっき見た、自分のペニスに穿たれたチューブと柚のチューブをつないだものだ。
となると――これをどう使うのかは、さすがに「バカポン」な彼にも想像はついた。
で……でも、そんな……。
ためらううちにも、背後からは他の選手たちの足音が聞こえてくる。
「どうしたのでしょう、黒星選手!? このままでは後続選手に負けてしまいますが……?」
さくらの声に、進一郎は決意を固めた。
「えぇ~~い!!」
自分のペニスから伸びたチューブの先端を、バッグから伸びたチューブのコネクターにつなげる。
と、かちりと音がして――。
ちゅるるッ。
進一郎の下腹部から、水音が響いた。
「え? えぇ……っっ!?」
見れば、彼の膀胱に貯まっていた尿が勝手にチューブを逆流し、それはバッグの中へと注ぎ込まれていった。
「あ……あぁ……ッ!?」
戸惑いの声を上げる進一郎。
「あん……お……おしっこ……ぼくのおしっこ……っ、あぁ、勝手に……出て行っちゃうぅぅ……っ!!」
その様子は当然、ドローンが捉え、大型スクリーンへと生配信していた。
「おぉッッ♥ 黒星選手の放尿シーンです! 透明のバッグが、今、新鮮なおしっこで満たされていきます!!」
「あぁ……あぁん、おしっこ取られる……おしっこが吸い取られてるよぉぉッッ!!」
進一郎の悲鳴にも、さくらは解説を加えた。
「そう、黒星選手は知らなかった模様ですが、尿道カテーテルを挿入されると、人は自分の意志とは関係なく尿を排出することになります!!」
そして、貯まっていく尿は少々、普通のものと色が違った。
というのも、微かにオレンジ色を帯びているような……。
「お気づきでしょうか。このおしっこの色――」
「え? えぇっっ!?」
怯えたような進一郎の声に、さらにさくらが解説する。
「そう、これは彼ひとりの尿ではなく、蒼生選手、デンハーハ選手、五十嵐選手の合計四人のもの。デンハーハ選手は「ローズピンクに煌めく薔薇の尿」の持ち主――四人のものがブレンドされ、こんな美しい色の尿が生まれたのです!!」
「な……何だよ、それ……っっ!?」
――考えれば、自分の膀胱に注がれた時点で、このオレンジ色はもっと濃かったはずだが、さすがに細いチューブを通るところしか見ていなかったため、気づくことができなかったらしい。
ともあれ、大勢の観客たちにペニスのダイアップを凝視されるままに、進一郎は放尿を終えた。
「やりました、黒星選手、一位です!!」
「はぁぁ……」
安心したせいか、進一郎はそこでがっくりと頽れた。
「――さて、この四人の少年のブレンドおしっこ! さあ、値段はいくら!?」
電光掲示板に、また数字が躍った。
「……五千円、五千五百円……六千円……一万円――はい、一万五千円で落札です!!」
興奮する観客たち、そしてさくらの声を遠くに聞き、ただ進一郎はその場で荒い息を吐き続けていた――。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる