薬指に蜜の香りを

中原涼

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 家に辿り着くと、実は体力を消耗していたのだろう。彼は大きな息を吐きながら、玄関先にお米の入った紙袋を置いた。
「ご苦労様、お茶でも飲んで行って」
「良いんですか?」
「勿論、お礼させてもらえず帰るなんて、許さないよ」
 そう笑うと安達君は「ちょっと期待してました」と本音を零しながら笑った。その素直な言葉に笑みを深めて、さあと招くと、彼は履いていたスニーカーを丁寧に脱いだ。慣れない手つきでそれを正し、どこかぎこちなさそうに身体を縮こませて、摺り足で歩き出す。
「俺、こういう家初めてで……」
 渋墨塗りを施した柱や梁を見上げて、まるで博物館に来た子供のように息を潜める。物音を立てたら、どこからか展示物が転げ落ちてしまうのではないか、声音にはそんな慎重さが含まれていた。僕はそんな彼を背後に感じながら、古い家なんだ、とだけ答えた。
 彼の体温が上がっているのだろう、彼自身が持つの夏の香りが、ぐっと濃くなる。僕はその分かりやすい匂いの表情に、笑ってしまいそうになった。
 仕事用の応接間に通すと、彼はやはり居心地悪そうに、浅く皮のソファに腰を掛け、礼儀正しい子供がするように膝に両手を置いた。踏ん反り返って煙草まで吸おうとする結崎とは、大違いだ。無人のせいで、茹るように熱くなった部屋にクーラーを入れると、冷たい空気が噴き出し、いくらか胸がほっと撫で下りる。
「普段ここで仕事してるんだ」
 彼の緊張を解きたくてそう呟くと、彼は何かを探すように辺りを見渡した。
「ああ、香水を作るのは別の場所だよ。ここではお客さんの要望を聞くんだ」
「へえ、ここで……。どんな風にして聞くんですか?」
 興味で輝く双眸で見上げられ、僕は彼の前に浅く腰を掛ける。
「こうやって対面に座って、相手が欲しい香りと、相手が発するその人だけの香りと相談するんだ」
「香りと相談?」
 不思議そうに安達君が呟く。僕はそれに頷いて、応接間から覗く庭を眺めた。
「あそこに百日紅があるんだけど、あの木にはあの木の、それぞれ固有の匂いがあるんだ」
 彼は僕の言葉を吟味するように、ゆっくりと頷いてから庭先で青い葉をつけ始めた百日紅へと視線を向けた。その凛とした横顔が、窓から差し込む陽の光に照らされ、彼の肌の曲線を曖昧に溶かしていく。
「人間もそれぞれ、自分の香りを持っている。それは汗だったり、生活習慣の中に付着する香りだったり……色々。その香り達の中へ、忍び込ませる香りを作るのが、僕の仕事」
 一息に説明すると、僕の胸に微かな達成感のような満ち足りた感情が湧いてくる。こんな風に自分の仕事を人に説明するのは初めてだった。商店街の人達は、僕の家が代々受け継いでいる仕事は、僕が生まれる前から知っていたし、柿園の香水と名乗れば、大体の人が理解してくれる世界で過ごしてきたから、こんな改まる場面は少ないのだ。
「すっげえ……、柿園さんにしかできない仕事ですね」
 彼は軒先から僕へと視線を移すと、その太陽の光を内包して輝く眼差しで僕を射る。その躊躇いのない真っ直ぐな矢に、思わず視線を逸らすと、僕は首を横に振った。
「僕なんか、まだまだだよ」
 祖父にも父にも、まだ届かない。
 香りの世界は奥深く、横にも広い。先代達のような心眼を身に付けるには、僕の心はまだ弱いし、勉強も足りない。
「いやいや、十分すごいですって。俺マジで最初に柿園さんに、俺の香りがどんなか聞いた時、めちゃくちゃどきどきしましたもん!」
「どきどき?」
 彼の言葉に視線を上げて、思わず聞き返すと、彼は大きく頷いた。
「なんか、秘密を見られた、みたいな?」
 いや、秘密なんてないんですけどね。
そう言葉を付け加えて、彼は照れ隠しのように笑った。
「柿園さんだけに見える俺って、こうなんだって、そう言う世界あるんだって。なんか、新しい世界を見た気がしたんスよ」
 そう言い切りると、彼は幾度か瞬きをしてから、僕から滑らかに視線を逸らす。彼の温度がまた少し上がる香りがした。
「なんか俺、今すげえ恥ずかしいこと言った気がする」
 そう言いながら安達君は、長い指先で唇を擦る。僕は彼が恥ずかしいと、今にも前言撤回しそうな彼の言葉を噛み締めて「ありがとう」と呟いた。嗅覚に関して、身近な人で僕を褒めてくれる人は少ない。人の匂いを表現すると、大体は不思議そうな顔をしてから、ゆっくりと苦笑を唇の端に浮かべて、僕から遠退いて行く。言語の通じないエイリアンを目の前にしたように。
 僕は彼が「内緒」と言ってくれた、トマトのつるりとした表面と、青々とした爽やかな香りをふと思い出した。
嬉しかった香り。
「そう言って貰えて嬉しい、ありがとう」
 微かな沈黙が僕と安達君の間にひっそりと落ちて来た。小石のような沈黙は、底のない水をただゆらゆらと落ちて行くばかりで、何処にもぶつからない。窓の外で、蝉が鳴いていた。風が漂う気配がしていた。
そうだ、風鈴を出し忘れていた。
僕はそんな場違いな事を思い出して、今ここに、彼との間に、あの密やかな鈴の音があったらと、少しだけ悔しく思った。
「あ、お茶出すから待ってて」
 そうだと思い出して席を立つと、彼は「ありがとうございます」と笑った。
 相変わらず深い青で満たされた台所は、他の部屋に比べて冷えていた。僕は冷蔵庫から良く冷えた麦茶を、結崎が使っていた同じ透明のグラスに注いで、応接間に戻る。
 しかし、そこに彼は居なかった。
 どこに行ったのだろうと、僕はソファの前にあるローテーブルにグラスを二つ置いて、縁側に続く廊下に出る。彼はすぐに見つかった。家の最深部にある、仕事部屋の前に居た。
「安達君?」
 そう声を掛けると、彼は慌てた様に振り返る。まるで悪戯の種が見つかってしまった子供の様に、双眸が少し丸くして。
「ごめんなさい。なんか、良い香りがして」
 そう言いながら、仕事部屋の小さな扉を見つめる。僕は彼の傍まで歩み寄り、そこは仕事部屋だから、と伝えた。彼は納得したように頷き、鍵も何もない木製の引き戸に触れる。
「良かったら入ってみる?」
 僕は扉に触れる彼の手の傍にある、引き戸の取っ手に触れ、そこを開いた。がたごとと、建付け悪く拒むような音を立てると、開いたそばから、アンバーグリスの柔らかな、それでいてセクシャリティな甘さが漂う。
「いい香りですね」
「アンバーグリスっていう香りのレプリカだよ」
「アンバーグリス?」
「うん、マッコウクジラの腸内で自然精製される結石で、幻の香料って言われてるんだ」
 僕は彼をすり抜けて、その小さな僕の工場に入る。机の上から調合中の栓をした試験管を、丁寧に指先で持ち上げ、彼の前で栓を抜いた。閉じ込めていた性に訴えかける、甘やかな香りが空気をしっとりと濡らしていく。
「そんなのあるんですか?」
「今はもう殆ど取れないんだけどね。昔は中国で漢方としても使われてたみたい。マッコウクジラの腹でできて、排出されて、それが海を漂って、運良く浜辺に上がってくる」
 マッコウクジラ。その単語を確かめるように呟いてから、彼は試験管に鼻先を近づけた。
「まあ、これは作ってる最中だけどね」
 僕はそう言いながら香りに蓋をする。燻る香りが熱い空気に触れて、じゅくりと溶けて消えて行く。そして残るのは、彼の夏の香り。早朝の朝露に濡れる、冷たい青芒の葉先に溜まる、透明な硝子のような雫の香り。
「でも、安達君の香りの方が魅力的だけどね」
 思わず素直に言葉が零れると、彼は試験管に注いでいた眼差しを僕へと持ち上げる。目が合うと、恥ずかしい事を言ったような気になって、僕は視線を逸らした。
「どうぞ、狭いんだけど入って」
 僕はそろりと部屋から出ると、応接間へと戻りグラスを二つ持って彼の元へと戻った。彼は僕の机の前に座って、ムエットを眺めたり、目の前の擦り硝子窓の向こうを見たり、薬品棚に視線を滑らせる。その間、彼の大きな手は膝の上にきちんと収まっていた。僕よりも大柄で、溌溂とした彼が、今は僕の定位置に座って、その身を小さくして、きちんと収まっている。僕はその背中を眺めながら、父の薄くて線の細い背中を思い出す。彼とは似ても似つかないのに。
「安達君、お茶」
「ありがとうございます!」
 僕はいつも結崎が寝転んでいる床に腰を下ろし、彼の手にグラスを握らせた。
「柿園さん。俺の匂いって作れるんですか?」
 身体ごと振り返った彼が、純粋な眼差しでそう尋ねてくる。僕は彼の放つ香りを計算した。頭の中で、一瞬で出てくる香料の名前をかけ合わせ、足し引きして、予想を立てる。
 けれど、どんな希少な香料の名前を連ねたとしても、何かが一つ足りない気がした。
「似たものは、できるかもしれないけど、難しいかな。安達君の基礎代謝で発する汗や、生活習慣、それらが蓄積されてできたのが安達君の香りだから」
 それは、同じ樹木の年輪を作れと言われたらできないのと同じだ。しかし彼は、その答えにがっかりするでもなく、むしろ少しだけ嬉しそうに頷いていた。
「なんか、特別って感じっすね」
 そう言いながら氷の揺れるグラスを傾けて、麦茶を一口流し込む。上下する喉仏が、傾いた太陽の日差しに白く晒される。
 僕は胸の片隅にある願望が、かたかたと小さな音を立てながら震えている事に気付く。それは些細な音で、耳を澄ませていないと、気付けない程の小さな主張。
 僕は抱えた膝に顎を乗せながら、その胸の隅っこで音を立てているそれに、耳を傾ける。
 彼は優しいから、許してくれるだろうか。
 安達君なら明るく笑って、了承してくれるだろうか。
 僕は彼の首筋や、形の良い耳朶を視線でゆっくりと象る。彼の香りが強く漂う場所を辿りながら、視線を上げると、不意に彼と視線がぶつかった。心臓が大きくごとりと揺れる。
「俺になんかついてます?」
「いや、あの……」
 今になって肩先から流れる汗を感じる。
「安達君の香り、ちゃんと嗅いでみたいなあって……」
 このお願いが、特殊な事は知っている。僕にとって自然な事でも、この行為は普通の人からしたら、特殊に映るのだ。小学生の頃、花の香りを嗅いでいるだけで、おかまだと揶揄われるように。
 ――変人、神経質、気持ち悪い。
「いいですよ」
 強張っていた顔を上げると、彼は興味深そうな眼差しに大きな光を宿していた。
「俺も知りたいです。柿園さんが感じる、俺の香り」
 彼はことりと、グラスを床に置いた。僕も唇を少し湿らせてから、彼のグラスの隣に並べて置く。氷と硝子のぶつかる音が、風鈴の代わりのように、静寂の中に鳴る。風が吹いているのか、廊下に濃く映える百日紅の影が揺れていた。
 僕は指先を伸ばして、彼の手を握った。骨ばった手なのに、皮膚は柔らかくて、熱い。
中国やアラビアでは媚薬の役目もしていたという、アンバーグリスの残り香が、僕の心臓の下の方で、まだ燻っている気がした。
僕は彼の手首を鼻先に近づける。
 ――ああ、この香りだ。
 夏の、夜と朝が交わる頃の香り。夜に冷やされた空気が、朝露となって青草や窓硝子に梅雨となって零れて行く。どこか儚げであり、力強さを秘めた香り。
 僕はその香りの中に懐かしさを感じた。
 微かに感じるこの懐かしさ何だろう。僕は深く肺に酸素と彼の香りを吸い込む。肺の細胞一つ一つに香りを閉じ込めて、深い場所で眠っているだろう、記憶の欠片を揺さぶる。
 僕はゆっくりと膝立ちになり彼の傍に身を寄せると、手を離し、香りを強く放つ首筋へと鼻先を埋めた。その間も彼は微動だにせず、かと言って緊張している様子もなく、その呼吸を正しい音で刻みながら、僕を受け入れてくれた。首筋には、まだ夜の濃紺が深く落ちているような香りがしている。爽やかな青い葉の息吹をそっと閉じ込めた、エキゾチックな樹木の濡れた香りがそこにある。
 ああ、僕はこれを知っているはずだ。
 記憶の中でころりと何かが零れ落ちると、ふと彼の手が僕の背中に触れた。それはゆっくりと上下に背筋を撫でて、腰まで下りてくると、その大きな手が力強く僕の腰を抱き寄せた。驚いて顔を上げると、ぐっと近づいた彼の瞳と視線か重なり合う。
 純粋な探求心という言葉を被せた何かが、微かに震えを大きくしていく。
「柿園さんも良い香りしてる」
 彼の鼻先が、僕の耳朶に触れる。
「安達君」
 名前を呼べば、顔を上げた彼とまた、視線が重なる。その双眸の奥に隠れる、琥珀色の炎が蕩けているという事に気付くのに、時間なんて必要なかった。僕と安達君の間に、香り以外のものが漂っている。それが何なのか、僕にはわからないけれど。
 僕はもう一度彼を呼ぼうと、唇を開きかけた。けれど、その唇の隙間を埋めるように、彼の唇がゆっくりと重なり、声も呼吸も飲み込まれてしまう。
 重ねて触れ合う場所が、温度を重ねて溶け合っていく。彼の手が僕の背中や背を撫で、優しい力で抱き締めてくる。
 薄い皮膚を擦り合わせ、角度を変えると、熱い吐息が、お互いの唇の隙間から零れた。どちらからともなく、開いた唇の隙間から舌を差し出し、しっとりと濡れた舌先から絡め合う。滑る唾液を混ぜ合いながら、僕は彼の首筋を撫で、ゆっくりと髪に指を埋める。
 重なる全てが熱い。真夏がそこにぽつぽつと宿るみたいだ。
「ん、んぅ……」
 柔らかく舌を吸われ、腰が甘く疼いた。
 僕はその甘美なうねりの中に捕らわれながら、ああ知っている、と確信する。
 意識すると、彼の香りが鼻孔の奥に戻って来て、僕は唇を話した。
 ――父の香りに、似ている。
 いつも優しくて、僕を温かく受け入れてくれた父の香り。僕は瞼の裏に思い浮かぶその背中に微かな背徳感を覚えながら、離した唇を追いかけてきた、彼との長い口づけに耽る。
 何度も角度を変えながら、深さを増していく口づけに、五感全てが無へと無防備に投げ出されるような感覚を覚えた。
 不意に口づけが途絶え、薄い膜のような瞼を押し上げると、彼の瞳の中に、うっとりと恍惚に浸る自分の姿を見つけた。僕ははっとして、顔を背けると、彼の大きな掌が、僕の頭を包み込むように、優しく肩口へと招いてくれる。 僕は促されるままに、その窪みへと潜り込んだ。
 香りも、温かさも、言い表しようがなかった。ただ、この場にずっといたいという欲求だけが、僕の心の中に、一つ転がっていた。
「どんな香でしたか?」
 安達君が呟く。戻ってきた蝉の声の狭間に、すっと滑り込ませるような声音だった。
「いい香りだったと、思う……」
 僕は曖昧に答えて、彼の中に見つけてしまった父の面影を思い起こす。
 優しくて、弱かった。脆弱だった。
 僕は額を彼の肩に擦り当てて、目を閉じる。安達君は喉の奥で小さく笑った。それは少し大人びた、僕の知らない彼の側面だった。
「曖昧ですね」
 君のせいだろ――そう言いかけて、僕は言葉を引っ込めた。香りを曖昧にさせたのは、彼であり、僕でもあったからだ。
 ゆっくりと顔を上げると、再び顔が近づいた。彼は顔を微かに傾けて、触れるだけの口づけをする。微かに雨の匂いがした。
「夕立かもしれない」
 そう呟くと、
「じゃあ、もう少しここにいてもいいですか?」
 そう言いながら、安達君はゆっくりと僕に体重をかける。丁寧に僕を横たえ、覆い被さると、彼の右の頬が陽に照らされ、鼻筋の左側に濃い影が落ちている。
 僕はそれに触れたくなる。
「いいよ、止むまで」
 僕は彼の頬に触れて、引き寄せた。

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