獅子の末裔

卯花月影

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24.新たな時代

24-4. 再会

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 忠三郎の寝所では、忠三郎と三九郎が睨みあっていた。

「いささか乱暴な登場ではないか、三九郎」
 その声は常と変わらない。眼光鋭く、三九郎を見つめる。
「わしの女子を身請けしようとした浪人とは、おぬしのことであったか。一体、何を企んでおる?」
 忠三郎がムッとした表情でそう尋ねると、三九郎は怪訝な顔をし、
「わしの女子?身請け?何を言うておる」
 鼻で笑い、静かに刀を持ち直した。
「おぬしは一つも変わらぬな。わしは葉月を取り戻しに来たのじゃ」
「葉月殿?」
 忠三郎は一瞬、目を丸くしたが、すぐに冷静さを取り戻した。
「ここにおることは分かっておる」
 三九郎は忠三郎の言葉を無視して続ける。
「今宵は引けぬ。おぬしと刺し違えてでも葉月を返してもらう。さっさと葉月のもとへ案内せい」
 そう言い放つと、三九郎は忠三郎の喉元に刀を突き付けた。忠三郎は手にした刀を未だ抜いてはいない。その顔にはいつもの冷静さが漂っているが、内心の警戒は明らかだった。
「待て、三九郎。葉月殿は大坂城。ここにはおらぬ」
「偽りを申すな。ここにおることは分かっておる」
 今は蒲生家に仕える滝川家の旧臣たちから、葉月が大坂の蒲生邸にいると聞き、酒宴の日を選んで乗り込んだ。酒と台所の水がめにはあらかじめ薬が仕込まれており、屋敷内の家人たちは皆、寝入っている。
「城の曲輪を修繕する間、一時的に葉月殿をここに迎えただけのこと。その後、すぐに大坂城へお戻りになった。それももう十日以上前のことじゃ」
 忠三郎の言葉を、三九郎は全く信じようとしなかった。怒りに任せ、忠三郎の襟首を掴み、ぐいと引き寄せる。
「口から出まかせを申すな!」

 三九郎の迫力ある声に、忠三郎はふと遠い過去の記憶を思い出した。そして、思わず微笑を浮かべる。
「義兄上と同じことをする。おぬしの怒りも分かる。されど、いかに凄んでみせようも葉月殿はここにはおられぬ」
 忠三郎は穏やかに語りかけたが、三九郎の目はますます鋭く光った。
「少し落ち着いてわしの話を聞いてくれ。関白は葉月殿を…」
「黙れ!」
 三九郎が忠三郎の言葉を一喝で遮った。
「己が妹ばかりか、章や葉月まで人身御供に差し出したこと、よもや忘れたとは言わせぬ。」
 三九郎の顔には怒りが燃え盛り、その一言一言には、忠三郎への深い憤りが込められていた。
「父上は子を奪われ、無念の思いを抱いたままこの世を去られた。その思いをおぬしに分かると申すか!」
 三九郎の言葉が、忠三郎の胸に鋭く突き刺ささる。

 忠三郎は、三九郎の燃え上がる怒りを静かに受け止めていた。その表情にはどこか諦めにも似た深い影が宿っている。
 これはどうしたものかと一瞬逡巡していると、縁側の向こうから静寂を破る声が響いた。
「若殿。鶴の言うておることは誠のことでござります。姫様はここにはおられませぬ」
 驚いた三九郎と忠三郎が庭先を見やれば、月光の中から姿を現したのは義太夫だった。広縁にゆらりと上がり、手をついて一礼するその様子には、幾ばくかの疲労が滲む。
「義太夫…。どこへ行っておった。皆、案じておるというに…」
「これは、ご心配をおかけし、まことに忝き次第。されど若殿。姫様はこれなる鶴が申す通り、つい先日、大坂城へ送られたばかりでござります」
 義太夫がふらふらと広縁に上がり、二人の前に立つ。
「関白の元にある以上、そう易々と奪い返すことは叶いますまい。それゆえ、この義太夫めが、身命を賭して姫様をお救い申す所存。どうかご案じめさるな」
「関白の元におるのであれば、一体、如何様にして葉月を救うと言うのか」
「それは…」
 と義太夫が話出そうとすると、黙って二人の会話を聞いていた忠三郎がそれを制する。
「待て、待て、二人とも。ちと、わしの話を聞いてはくれぬか」
「何を抜け抜けと申すか」
「わしとてこのままで済まそうなどとは思うてはおらぬ。葉月殿を取り戻すため、考えていたことがある。三九郎、刀を収めてわしの話を聞いてくれぬか」
 忠三郎がそう言うと、義太夫が刀を握る三九郎の腕をつかむ。
「若殿。今すぐにでも、こやつを斬って捨てたいお気持ちはよう分かりまする。されど鶴一人を斬ったとて、姫様をお救いすることはできませぬ。ここはひとつ、刀を収め、こやつの戯言を聞いてみては如何なものかと」
 父・一益が最も信頼していたという義太夫に諭され、三九郎もようやく落ち着きを取り戻した。
 
 葉月が大坂の蒲生邸にいるという情報をもたらしたのは、滝川家の旧臣で、今は蒲生家に仕える谷崎忠右衛門だった。
(蒲生邸であれば、奪い返すのは容易なこと)
 しかし豊臣秀長のもとにお預けになっている八郎のことがある。強引に葉月を奪い返せば、八郎の帰還は益々遠のく。
(どうしたものか)
 とりあえず、蒲生忠三郎の元にいる滝川助太郎に連絡を取ると、意外なことが分かった。
「若殿からも同じことを聞かれました。されど、若殿から知らせが来たのち、葉月様は早、大坂城へ立たれておりまする」
「そのことを若殿は?」
「存じてはおられぬ筈。こちらから若殿に知らせを送ろうにも、都の暘谷庵には戻られておらず、どこへ行かれたかも分かりませぬ」
 三九郎は忠三郎の屋敷に乗り込むつもりだろう。
(押し入るとすれば…)
 相手の油断を突くはず。しかし忠三郎は常に隙だらけ。これでは三九郎がいつ乗り込んでもおかしくはない。
「近々、お屋敷で酒宴が開かれまする。もしや若殿はその時を狙って…」
 助太郎に言われ、なるほど、と思っていると、助太郎は妙なことを言い出した。
「いつも呼んでいる傾城屋。ここに忠三郎様が目をかけている、おゆうという名の遊女がおりまする」
「何、遊女?相変わらずじゃなぁ」
 変わってないなと笑いつつ、では、その噂の遊女とやらを見てみよう、と足取りも軽く傾城屋へ向かった。
 出てきた娘の顔を見て、忠三郎がご執心という話に合点がいった。
(章姫様に似ておる)
 これでもうひとつ、分かったことがある。忠三郎は章姫を秀吉の元へ送る際、『我が家の安泰のため』と、そう言って、いとも容易く秀吉に差し出したというが。
(やはり出まかせを言いおったな)
 家のためというならば、先に側室として嫁がせた妹だけで十分だろう。なぜ、わざわざ葉月と章姫を秀吉の元へ送ったのか、不思議に思っていたのだが、
(殿の命と引き換えか)
 そのことに気付いた。恐らくは秀吉が望んだのは葉月でもなく、章姫でもなく、信長の娘にして一益の正室である風花。しかしそれでは一益は納得しない。それが分かっていたから、同じ信長の娘で、滝川家とは縁戚にあたる章姫を差し出したのではないだろうか。忠三郎にとって、章姫は手放しがたい存在だったはず。その証拠に、今もこうして章姫に似た遊女にうつつを抜かしている。

(これは若殿が乗り込むと、いろいろ面倒なことになる)
 そう思い、頃合いを見て屋敷に行ってみると、案の定、家人は皆、眠らされており、三九郎と忠三郎が言い争っているところだった。
「で、おぬしが考えていたこととは?」
 なんとかその場を収め、義太夫が改めてそう訊ねると、忠三郎は常の笑顔を見せる。
「年が明けたのち、九州出兵のための陣振れが出る」
「九州?それはまた遠い…。敵は…」
「島津。今や九州の大半は島津の統治のもとにある」
 九州攻めは恭順した四国の長曾我部元親をはじめとした四国勢を中心に昨年から行われている。軍監は秀吉の腹臣・黒田官兵衛。しかしこの十二月、官兵衛が上洛した際に留守を預かる軍監の仙石秀久が島津の挑発にのり、周囲の反対を押し切って攻め入った。結果は惨敗。秀吉方は、長曾我部元親の嫡子・信親、十河存保などの武将を失って兵を引いている。
「いかに鎌倉以来の名家・島津相手とはいえ、今や天下の覇者たる豊臣家が敗北を喫して逃げたとは、片腹痛い話じゃ」
 義太夫が鼻先で笑うと、忠三郎は笑顔で頷き、
「そのことよ。それゆえ、次はわしが行って島津を倒すと、黒田殿を介してそう進言した」
「な、なに。正気で言うておるのか?」
 義太夫が仰天して尋ねるが、忠三郎は笑顔を崩さない。
 忠三郎の勧めで南蛮寺に足を運び、キリシタンとなった黒田官兵衛は、当初、難色を示し、勇み足の忠三郎をたしなめたようだ。それでも忠三郎は引かず、
『その代わり、葉月殿をお返しくだされ』
 と願い出た。
「全くもって荒唐無稽な話。遠国まで死にに行くようなものではないか」
 三九郎が呆れてそう言うが、忠三郎は意に介さぬ様子だ。
「…で、如何なった。九州へ行くのか?」
「無論のことよ。されど…」
 官兵衛の腹積もりは忠三郎とは少し異なっていた。官兵衛はかねてより秀吉本隊の出馬を要請していた。大地震直後から話し合いを重ねていた徳川家康との和睦がなり、家康が上洛したことで、秀吉は腰をあげ、二十万の大軍勢を従えて九州攻めに向かうことになっている。
「黒田殿の話では、陣振れは年明け早々。年賀の挨拶で諸将が集まる場で出るであろう」
「二十万?それはまた大層な。で、蒲生勢は先陣か?」
「いや、九番隊と言われた」
「へ?九番?」
 官兵衛から見ても、忠三郎は危ういということだ。忠三郎が息巻いて進言した内容の半分も、秀吉に伝わっているとは思えない。
「八番隊は堀久太郎じゃ」
「堀?あぁ、おぬしとは犬猿の仲の…」
 しかも当初、何も知らない官兵衛は、旧知の堀久太郎が傍にいれば大丈夫だろうと、忠三郎に対し、久太郎の下知に従うようにと伝えてきた。
「それはまた…で、なんと返したのじゃ」
 義太夫が笑いを堪えて訊ねると、忠三郎は義太夫を恨めし気に見て、
「あやつに従うほどであれば、出家するか切腹すると伝えた」
「出家か切腹?…無茶を言うのう。で、黒田はなんと言うた?仰天しておったじゃろ」
「驚いたらしく、非礼を詫びてきた」
 義太夫が腹を抱えて笑うが、これは笑いごとではない。この体たらくでどうして葉月を取り戻すことができるというのか。
「全くくだらぬ。三十路にもなって未だ分別のつかぬ童じゃな。おぬしの話に耳を貸そうと思うた己に腹が立つ。もうよい。やはり葉月はわしが奪い返す」
 立腹して席を立とうとする三九郎を、二人が慌てて押しとどめる。
「この島津との戦さで手柄を立てれば、葉月殿を返すと、官兵衛殿はそう約束してくだされたのじゃ」
「忠三郎。おぬしは何もわかっておらぬな。これまで葉月や八郎を取り戻そうと、父上が同じことを言われて関白に言い様に使われてきたは存じておろう。おぬしも同じではないか。関白の天下のために、使い倒されて終わるだけとは思わぬか。そもそも、南伊勢への国替えも、大仏殿建立も、そして此度の戦さも、すべては蒲生家からその蓄財を奪い、関白に歯向かうことができなくするための黒田の策略。そのことにさえ気づかず、くだらぬ落首に腹を立てて都の町屋を壊すような戯け者に、我が家の大事な妹を託せると思うか」
 三九郎の辛辣な意見はまさしく的を得ている。忠三郎が何も言えなくなったのを見ると、なおも留めようとする忠三郎を突き飛ばし、部屋を出ようとした。
「待て、三九郎。官兵衛殿をそのような策士と申すか」
 忠三郎が真顔でそう言うが、これには義太夫も呆れてしまった。黒田官兵衛が天下に名高い策士であることは、幼子でも知っていることだ。
「全く呆れたものいいよ。あれが策士でなくて、なんなのか。尤も、葉月や章を己の保身のために容易く関白に差し出すような阿呆相手では、黒田の手の内で踊らされていることに気づけぬのも無理はない。されど、よう心しておけ。その方は、女子をあてがっておけば、関白の信頼を得られると思うておるようじゃが、おぬしが思うほど黒田も関白も甘くはない」
「そんなことは…。そう申すな。わしが必ず葉月殿を取り戻してみせる。それゆえ…」
 忠三郎は一呼吸置き、言おうかどうしようかと迷った末に、
「わしの女子に手を出すな」
 と、見当はずれなことを言ってのけたので、三九郎は憮然とし、
「もう、おぬしに関わるだけ無駄じゃ」
 怒りを通り越し、疲れたように背を向ける。義太夫はつと立ち上がり、
「若殿、お待ちを!」
 と三九郎の背中に向かって声をかけた。
「最早、かような戯け者と話すだけ無駄じゃ」
「いえ。若殿、ご存じの通り、このわしには失うものはもうありませぬ。それゆえわが命に代えても、わしが必ず、必ずや姫様をお救い致しますゆえ、どうかご案じめさるな」
 義太夫が懇願するように言うと、三九郎は振り返り、
「義太夫。皆、そなたを案じておる。身も蓋もないことを言わず、戻って参れ」
 家臣を案じる穏やかな声色は、亡き主、一益を彷彿とさせる。義太夫はふと思い出して唇を噛みしめ、
「これは殿に対するこの義太夫の最後のご奉公。わが命尽きるとも、これだけは成し遂げてみせまする」
 義太夫の決意の固さに三九郎は言葉を返すことができず、しばしの間、義太夫の顔を見ていたが、やがて、わかった、と頷き、
「されど無茶なことはするな。必ず、戻って参れ」
 そう言い残して部屋を出て行った。
 忠三郎は肩を落とし、去り行く三九郎の後姿を見守りながら
「一体、何ゆえに腹を立てるというのか。わしは葉月殿を取り戻すというておるのに…」
「若殿のお気持ちもようわかるが…。まぁ、そう気に病むな」
 義太夫がポンポンと軽く忠三郎の肩を叩くと、忠三郎は力なく笑う。
「刎頸の友が訪ねてきてくれたゆえ、酒の用意をさせよう。と言うても、酒には何か仕込んでおるのか」
「おぉ、よう気づいたのう。おぬしにしては上出来じゃ」
 義太夫が感心してそう言うと、忠三郎は苦笑して、
「何度、酒に薬を仕込まれたと思うておる。酒屋より新しい酒を取り寄せよう。少し待て」
 と手を打って町野長門守を呼ぶ。
 いつの間にか、仕込まれた薬の効果は切れたらしく、屋敷内は賑わいを取り戻し、家人たちが忙しく立ち働く姿が垣間見えた。
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