獅子の末裔

卯花月影

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8.謀略の谷

8-4. 心くだけて

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 釈然としない思いで、日野へ戻ったのは年が明けて天正二年の二月。

 日野を立ち、伊勢入りしたのが晩秋。帰ってみると、もう梅の花が咲き誇っていた。
「若殿。ようやくお戻りで。後藤家から知らせが届いておりましたぞ」
 留守居をしていた町野左近の父・町野備前守が現れて、そう告げた。
「後藤とは…喜三郎か?」
 町野左近から何か聞いているらしい。町野備前守は神妙な顔をして部屋へ入ると襖を閉める。

「赤子が生まれたと」
「何、まことか!男か?」
「困ったことに男子であったと」
「やはりそうか!」
 手を打って喜ぶ忠三郎とは裏腹に、町野備前守は気難しそうに眉を寄せる。
「これは只ならぬこと。一体、御台様に何とお伝えするおつもりで?」
「それは無論、正直に…」
 町野備前守は手に持った扇子でピシャリと床を叩いた。
「なりませぬ!若殿は我が家を潰すおつもりで?」
 鬼気迫る町野備前守に対し、忠三郎は常の調子で笑いかける。

「そう大げさに事を構えずとも…」
「断じてなりませぬ。今後は決して後藤館にはお近づきになりませぬように」
 思いもかけず、後藤家に出入りするなと言われて、忠三郎は困惑する。生まれた子が男子であれば、嫡男として育て、行く行くは家督を譲ると、喜三郎に証文まで書かされているのだ。
「待て。わしは喜三郎と約定を交わし、男子であれば嫡子とすると…」
「何を血迷うたことを仰せになるか。かようなことが上様の耳に入ればどのようなことになるか。縁戚の関家、神戸家と同じ末路を辿ることとなりましょう」
 縁戚の関、神戸。どちらも快幹の娘、つまり忠三郎の叔母が輿入れした家だ。

『元々、神戸家は関家の分家なれど、互いに仲が悪く、その両家の橋渡しをして長きに渡るわだかまりを解いたのがお爺様でござります』
 昔、家臣がそう教えてくれた。
 子供ながらにも、伊勢の名家の仲立ちをして、戦乱を収めた祖父を誇らしく思ったこともある。しかしそれも、祖父という人物を理解するにつれて、祖父が善意でしたことではないと分かった。
(お爺様は伊勢に勢力を伸ばそうとしていた)

 江南は六角の家臣たちが支配している。領地を広げるのであれば、峠を越えた北勢しかない。
 実子のいない神戸蔵人は関盛信の息子・勝蔵を養子に迎え、家を継がせようとしていた。これも快幹肝いりの縁組だ。神戸蔵人に子が生まれようが、関勝蔵が神戸家を継ごうが、快幹にとってはいずれも孫にあたり、蒲生家としては何の不都合もない。こうして両者の仲立ちをした快幹は、ここでも北勢での影響力を誇示した。

 そこへ一益が、そして信長が攻め入り、和睦の条件として信長の三男・三七丸を押し付け、神戸家の養子にすると強引に決めてしまった。
(それも義兄上のお考えであろうな)
 一益のこれまでの軌跡を見れば分かる。時を惜しみ、力でねじ伏せるのが信長なら、一益は時をかけ、兵力を損なわずに敵の領地を手に入れる。しかし、信長も一益も、名家というものを理解していない。
 関家は伊勢平氏の末裔だ。尾張の守護でもない織田家の三男に家督を譲るなどということは両家にとって納得できないことだった。
 その結果、神戸家に不穏な空気が流れ、神戸蔵人、関盛信ともに日野に幽閉されるに至った。
(上様に逆らえば、いかに名家といえども、立ちどころに押さえつけられる)
 叔父たちの幽閉は、伊勢の者も、近江の者も、それを目の当たりするような事件だった。

「断じて、断じてなりませぬ。お聞き届けいただけぬのであれば、我が愚息、町野左近と供に腹を切り、殿と大殿にお詫びする以外はござりませぬ」
 町野備前守はどうも本気らしい。以前、義太夫から聞いた信長の傅役・平手政秀の話が頭に浮かんだ。これは少し宥めなければ、と忠三郎は笑顔を作り、極力穏やかに話しかける。
「備前、少し落ち着け」
「若殿。よい加減に身勝手な行動はお慎みくだされ。これは若殿一人の問題ではござりませぬ。蒲生家に厄災が降りかかり、家が取り潰されるようなことになれば、家臣一同、路頭に迷うことになりかねませぬ」
 取り付く島もなく、身勝手の、厄災の、家が取り潰されて家臣が路頭に迷うのと、だんだん不穏な方向に向かっていく。
「大げさなことを申すな」
「若殿は何もお分かりではない。上様は都に近いこの地を、行く行くは己が孫の支配下とするため、若殿を娘婿にと選ばれたのでござります」
 それではまるで、忠三郎本人の資質ではなく、単に蒲生家の嫡男だったという理由で娘婿としたと、そう言っているように聞こえる。
(なんとも身も蓋もないことを言うてくれる)
 忠三郎が可笑しくなって笑うと、町野備前守は顔を真っ赤にして
「笑うておる場合ではありませぬぞ!」
 鬼気迫る形相で、床を激しく叩いた。
 ここまで深刻な話になるとは思ってもいない。これは備前守の取り越し苦労なのか。それとも本当に、家が取り潰されるほどのことなのだろうか。確かに、縁戚である神戸家、関家のことを言われると、取り越し苦労ともいえない。考え始めると、分からなくなる。
「では、如何様にしろと?」
「後藤殿にもお話し、御嫡子が生まれるまでは、どこかに隠し置くしかありますまい」
 おさちが連れ去られてしまう、そう思った瞬間、胸の奥に鋭く痛みが走った。おさちの姿が、徐々に遠ざかっていく光景は、魂の一部を無理やり引き裂かれるかのような感覚だった。忠三郎の心は、領主としての責務を全うしようという思いと、押し寄せる悲しみに引き裂かれ、言葉にならない葛藤に飲み込まれていた。
「どこかとは、どこへ連れていくと申すか」
 せめて居場所を把握しておきたい。手の届かない場所に連れていかれるとは思えない。日野の近くであれば、忍んで会うこともできる。
「そのようなことを若殿に申し上げる筈もない。全てそれがしにお任せあれ」
 町野備前守は忠三郎の話は一切聞こうともせず、怒り冷めやらぬ様子で下がっていった。
(かようなことになるとは…)
 母子はどこへ連れられて行くのだろうか。おさちの笑顔、おさちの優しい眼差し、そのすべてが、今や手の届かぬ場所へと消え去る運命にある。これまで戦場で困難に直面しても、乗り越えてくることができたのは、おさちが待っていると分かっていたから。帰るべき場所があったからだ。
 それが取り去られるというのに、ただ手をこまねいて見ているだけで、どうすることもできない。領主とはかくも無力なものなのか。

 あしびきの 山下たぎつ岩波の 心くだけて 人ぞ恋しき
(新古今 一〇六七)

 山の麓を激しく流れる水に砕かれる岩のように、心が砕けてもなお、恋しい人を想う、と詠う。詠んだ歌の力が幸運をもたらすとまで言われた古の歌人・紀貫之は誰を想ってこの歌を詠ったのだろうか。

 忠三郎はしばしのとき、ぼんやりと居間から見える綿向山を眺めていたが、館に籠っているのも息苦しさを覚え、ふらりと城下へ足を向けた。
 城下へ行くと、知らないうちに鉄砲鍛冶村に建物が増え、町全体に行き交う人が増えているのが分かる。辻々には芸を披露する者もいて、子供や大人が集まり、町の空気を一層賑やかにしている。
(義兄上か)
 織田家からの受注が増えているのだろう。それに合わせて税収も増え、蒲生家の財は蓄積されるばかりだ。
(上様も義兄上も、どんな戦さを始めようというのか)
 大鉄砲、大筒を船に装着すると言っていた。どれほどの威力があるものかはわからないが、前代未聞の戦さになるのは間違えない。
 世の中は大きく転換しようとしている。信長の天下統一は着々と進められ、百年続いた戦国は終わりを告げる。忠三郎も、蒲生家も、世の流れに流されているだけだ。
 何もかも、自分の知らないところで動いている。
(重丸の言うていた通りかもしれぬ)
 誰にとっても自分は傀儡なのか。何が起きているかも知らされず、逆らうことも許されない、ただの張子の虎なのだろうか。

 数日後。
 忠三郎の傳役、町野左近とその父・町野備前守はバタバタと忙しそうに飛び回っている。
(世話しない親子だ)
 三九郎は忠三郎に呼ばれ、三の丸へ向かっていたが、戦さが終わって家臣たちが戻ってくると、城の中が一気ににぎやかになったのを感じる。
 居間に近づくと、忠三郎がぼんやりと綿向山を見上げていた。
(家人は忙しそうに立ち働いているというに、その主はずいぶんと暇を持て余して居る)
「忠三郎」
 呼びかけると忠三郎がおや、と不思議そうに三九郎を見た。
「三九郎…如何した?」
「呆れた奴。呼んだのはおぬしであろう」
 人を呼んでおいて忘れていたようだ。

「はて、何の用で呼んだのか…ちと待て。今から思い出す」
 呼んだ理由まで忘れるとは、呆れた長閑さだ。
「まぁ、よい。ちょうどおぬしに話があったところじゃ」
「話?あぁ、では、こちらへ」
 忠三郎はふらふらと館を出ると、川に向かって歩き出した。
 春の訪れとともに、日野川の川面は静かに彩られ始めている。花びらが舞い落ち、川の流れにそっと乗り、ゆらゆらと漂うその姿は、まるで儚い夢のようだ。
 風に揺られた花びらは、川面に優しく降り注ぎ、薄紅色の絨毯を広げるかのように水面を覆っていく。水は静かにそれらを受け入れ、花びらをのせてゆるやかに流れる。
「ゆく河の流れは絶ずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖と、またかくの如し」
 忠三郎が朗々と唱える。何を言い始めたのかと三九郎が戸惑っていると、忠三郎は明るく笑って、
「わしはここへ来ると、方丈記を思い起こす」
 どうも方丈記らしい。なるほど、滝川家の家人たちが陰で公家と呼ぶ理由も分かる。

「留守中に何かあったか?」
 込み入った話と気づいて、川まで誘い出したようだ。普段からぼんやりしているようだが、利発という噂もあながち誤りでもないらしい。
「おぬしの父御のことじゃが」
「父上が何か?」
「長く臥せっておいでとか」
「気に留めるほどのことはない」
 急に不愛想な態度になった。三九郎は急な変化に戸惑いながら、
「虎殿が心を痛めておいでじゃ」
 と言うと、忠三郎が怪訝な顔をする。
「虎…?」
 まさか妹の名前を忘れたのだろうか。いくら忠三郎でも、そこまで酷くはないだろう、と思っていると、
「虎に会うたのか。虎が何を言うた?」
 覚えていたようだが、明らかに様子がおかしい。
(気づいているのか)

 三九郎が忠三郎の妹・虎に会ったのは一月ほど前。三九郎がこの川に釣りにきたときだ。父の部屋に飾る花を摘みに来たという虎は、一挙手一投足がゆったりとしていて、如何にも蒲生家の姫らしい姫だった。
 虎は父・賢秀の病のことで深く心を痛めていた。賢秀は食欲がなく、顔色も悪く、喜怒哀楽が激しく、時として幻を見ているかのような、不可思議なことを口走るときがあるという。
『昔の父上はもっと穏やかで、物静かなお方でした』
 虎は悲し気にそう言った。
(もしや、その症状は…)
 思い当ることがあった。甲賀の毒薬で、あやつり薬とも、あやかし薬とも呼ばれる毒薬。戦さ慣れしない者には活力と勇気を与えるが、強い依存性があり、服用し続けると死に至る。

(忠三郎は気づいているのであろうか)
 気づいていないのであれば、教えなければと思っていたところに、忠三郎の方から声がかかった。
 しかしこの忠三郎の態度を見る限り、どうも気づいているようだ。ここであえて薬の話を口にするのは躊躇われる。
「虎殿は…父上の容態がままならぬゆえ、嫁にも行けぬと、そう仰せになり…」
 今更、あとにも引けなくなり、なんとか話をすり替えようとすると
「虎は嫁に行きたいと、そういうておったのか」
 忠三郎がぽかんとした顔をしている。
「あ、いや、そうではなく…」
 話が妙な方向に行っている。三九郎が慌てて否定しようとすると、忠三郎は大きくうなずき、
「これはわしが迂闊であった。わしに異存はない。そうか、滝川家と縁組か。これは我が家にとって願ってもない申し出」
 滝川家と縁組とは?忠三郎が大きな勘違いをしている。

「忠三郎、待て。それは…」
「悪いようにはせぬ。わしに任せよ」
 忠三郎に任せると、とんでもないことになる。三九郎が慌てて否定しようとすると、忠三郎は明るく笑って、
「おぬしを呼んだ理由を思い出した。城下で義兄上がお待ちじゃ。ともに参ろう」
「な、なに、父上?」
 唐突すぎる。なぜ、そんな大切なことを忘れるのか。
「急ごう。呼ばれてから小半刻(一時間)はたっておる」
「忠三郎、おぬしは父上に呼ばれていながら、忘れていたのか。おぬしの頭の中は一体…。いや、それよりも…」
 驚き、呆れる三九郎をしり目に、忠三郎はさっさと馬屋に向かって行ってしまった。
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