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第26話 手掛かり
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旧レジスタンスのアジトに籠って、ひと月ほど経過した。
ミューもすっかり元気になり、スズランと遊んだり、二人で食事の支度などのお手伝いをしていた。
碧の処女魔法攻撃は、命中精度そのものはかなり向上したが、マジに言わせると、今一つ威力が足りないらしい。
「えー。ドラゴンでも半分吹っ飛んだのに、それでもだめなんだー」
「はい。やはり魔王キングを一発で蒸発させる位でないと。
反撃された時点で、こちらは一貫の終わりです」
「そうは言っても、処女魔法力ってどうやって底上げするのよ。
姫路さんみたいに年月掛けないとダメなんじゃないの?」
「おいこら! そこの特攻隊長! ふざけた事言ってんじゃねえぞ。
シバくぞ、こらぁ……
でもよー……確かにみんな、あたいの魔力がすごいすごいって言うけど、これどうやって使うんだよ。やっぱ。あいつに喰われるしかねえのかな……。
腕一本位なら考えないでもないが」
「わー、姫路さん。ヤケにならないで……。
それにしても、何で姫路さんは、魔力をロッドから発射出来ないんでしょうか?
私なんか、あんまり強く意識しなくても、振るだけで出てくるのに……」
「魔王が言ってた妖精さんという状態が、どんなものなのか私も知りませんが、長年処女でいると、魔力の疎通が阻害される様な変化が起こるのでしょうかね?
それについての言い伝えとか文献でもあれば助かるのですが……」
そのマジの言葉に、メルリアが何か思い出した様で、マジに付いてくるよう促した。
そしてアジト内の別の小部屋に案内されたが、そこには本や書類といったものが埃まみれになって、無造作に山をなしていた。
「なんですか、これは?」
「なんかね。当時のレジスタンスが、魔王への対策を練る為に、あちこちから資料を集めたらしいのよ。それが、そのまま山積みになってるの。もしかして、さっきの、妖精さんとかの資料もあったりしないかなーっと……」
「ほー。私に資料整理をせよと……」マジの眼付がちょっと険しくなる。
「あー。いや、その……私もお手伝いしますからー」メルリアが折れた。
「でも、マジ様。お手伝いのご褒美は考えておいて下さいませね」
「ふう、いいだろう。考えておこう」
結局、その資料整理を、ジルベルリやモルモル達も手伝う事になった。
◇◇◇
「うわー。綺麗に片づけたねー」
マジ達が片付けをはじめて二日後、碧が資料部屋に入った時には、ほとんどの資料が分類整理され、綺麗に床に並べられていた。
「ですが、碧。手間がかかった割には、あまり大した情報はありませんでした」
マジが残念そうにそう言った。
「ん? こっちの隅っこにも積んでるやつがあるじゃん。
これは整理しないのかい?」
姫路がそういいながら、その未整理資料を手に取った。
「ああー、それは、多分外国のもので……読めなくて……」
マジがそう言いかけたとたん、姫路が大声で碧を呼んだ。
「おい! 特攻隊長……これ!」
「もう、姫路さん。特攻隊長はやめて……って、えーーーー!?」
資料を手に驚く二人に、メルリアが心配そうに声をかけた。
「あのー。一体何が………」
「何が、じゃねえ、メルリア。これ……俺達の世界の本だ!」
「えっ?」
「これ、召喚された勇者が持ち込んだものでしょうか?」
「いや……分かんねえけど……あたいは、こっちに引っ張られた時は、着ているもん以外、何も持って来れていねえ。あんたは?」
「あ、私もです。学校帰りだったけど、カバンとか靴はついぞ見かけていません」
「あの……碧。過去の召喚勇者が持ち込んだものという可能性は低いかと……。
あの勇者召喚の術式だと、体とせいぜいそれに密着している衣類くらいしか持って来れないし、五十年以上前からここにあったとすると、時代が合わないかと」
そうマジが補足した。
「じゃ、これはどこから……」
「もしかしたら、その出所の情報は、整理した方の書類にあるかも知れません。
マジさん。いそいで探して見ましょう。
ジルベルリ。モルモルさんも手伝って!」
そう言って、メルリア達は、問題の本の入手経路の記述を探した。
碧や姫路が召喚された際、会話に困らなかったのは、意識レベルで直接翻訳できるように、魔法術式を施してもらっている為らしく、確かに日常会話に支障はなかったが、こちらの世界の文字は全く読めなかった。
逆にこちらの人からしたら、碧たちの世界の文字は読めないだろう。
「にしても……なんだーこれ。
『異世界なら彼女の母親とずぽずぽでもいいんだからね!!』って、
これがタイトルなのか?」
「ああ、それはラノベってやつですね。
私も詳しくないですが、オタクの人達が好んで読む、ちょっとエッチなやつ?」
「はーん。まあ、好みは人それぞれなんで、コメントは差し控えるが……
こっちは『転生先はソープランドでした』だとさ。エロ本かよ。
んで……これは漫画か。
なんか素っ裸の幼女に触手が巻き付いてんぞ……キモ!」
「はは……なんか、かなりコアな奴ばかりですね」
そう言いつつ、碧は順番にガン見している。
それにしても、これらは最近出版されたもんじゃないのか?
なんで五十年前の資料の山から出てくる?
「どうだい? メルリア」
「そうですね。どこかに目録みたいなものが有った様な記憶もありますので、それさえ探せれば……」
「あー。姫路姉さま、メルリア様。警報! 警報!
これは……エルフの一団です。約二十名。徒歩一日圏内に侵入しました!」
モルモルが警報を発した。
「エルフだと? あのザラデンヌで見かけた捜索隊か。
こっちに向かっているとなると、狙いは間違いなくここだな」
「はは、確かザザビーさんが追い返したって言ってた奴だな。
マジさん、どうする?」
マジと姫路が、対策の相談を始めた。
◇◇◇
「おい。お前の同胞だろ? ほんとにガチンコでいいんだな」
「問題ない。すでにここまで逃げて来ているんだ。今更、過去の部下の十や二十。
それに、魔王以外のものを、あんたや碧に殺させる訳には行かない。
私が殺る!」
「マジ……分かった。お前の覚悟を尊重しよう。
だがな、極力殺さずに済むよう、策を練ろうぜ。
あたいは、実は半殺しが得意なんだぜ!」
「はは、すまないな。姫路」マジが姫路に礼を言った。
ミューもすっかり元気になり、スズランと遊んだり、二人で食事の支度などのお手伝いをしていた。
碧の処女魔法攻撃は、命中精度そのものはかなり向上したが、マジに言わせると、今一つ威力が足りないらしい。
「えー。ドラゴンでも半分吹っ飛んだのに、それでもだめなんだー」
「はい。やはり魔王キングを一発で蒸発させる位でないと。
反撃された時点で、こちらは一貫の終わりです」
「そうは言っても、処女魔法力ってどうやって底上げするのよ。
姫路さんみたいに年月掛けないとダメなんじゃないの?」
「おいこら! そこの特攻隊長! ふざけた事言ってんじゃねえぞ。
シバくぞ、こらぁ……
でもよー……確かにみんな、あたいの魔力がすごいすごいって言うけど、これどうやって使うんだよ。やっぱ。あいつに喰われるしかねえのかな……。
腕一本位なら考えないでもないが」
「わー、姫路さん。ヤケにならないで……。
それにしても、何で姫路さんは、魔力をロッドから発射出来ないんでしょうか?
私なんか、あんまり強く意識しなくても、振るだけで出てくるのに……」
「魔王が言ってた妖精さんという状態が、どんなものなのか私も知りませんが、長年処女でいると、魔力の疎通が阻害される様な変化が起こるのでしょうかね?
それについての言い伝えとか文献でもあれば助かるのですが……」
そのマジの言葉に、メルリアが何か思い出した様で、マジに付いてくるよう促した。
そしてアジト内の別の小部屋に案内されたが、そこには本や書類といったものが埃まみれになって、無造作に山をなしていた。
「なんですか、これは?」
「なんかね。当時のレジスタンスが、魔王への対策を練る為に、あちこちから資料を集めたらしいのよ。それが、そのまま山積みになってるの。もしかして、さっきの、妖精さんとかの資料もあったりしないかなーっと……」
「ほー。私に資料整理をせよと……」マジの眼付がちょっと険しくなる。
「あー。いや、その……私もお手伝いしますからー」メルリアが折れた。
「でも、マジ様。お手伝いのご褒美は考えておいて下さいませね」
「ふう、いいだろう。考えておこう」
結局、その資料整理を、ジルベルリやモルモル達も手伝う事になった。
◇◇◇
「うわー。綺麗に片づけたねー」
マジ達が片付けをはじめて二日後、碧が資料部屋に入った時には、ほとんどの資料が分類整理され、綺麗に床に並べられていた。
「ですが、碧。手間がかかった割には、あまり大した情報はありませんでした」
マジが残念そうにそう言った。
「ん? こっちの隅っこにも積んでるやつがあるじゃん。
これは整理しないのかい?」
姫路がそういいながら、その未整理資料を手に取った。
「ああー、それは、多分外国のもので……読めなくて……」
マジがそう言いかけたとたん、姫路が大声で碧を呼んだ。
「おい! 特攻隊長……これ!」
「もう、姫路さん。特攻隊長はやめて……って、えーーーー!?」
資料を手に驚く二人に、メルリアが心配そうに声をかけた。
「あのー。一体何が………」
「何が、じゃねえ、メルリア。これ……俺達の世界の本だ!」
「えっ?」
「これ、召喚された勇者が持ち込んだものでしょうか?」
「いや……分かんねえけど……あたいは、こっちに引っ張られた時は、着ているもん以外、何も持って来れていねえ。あんたは?」
「あ、私もです。学校帰りだったけど、カバンとか靴はついぞ見かけていません」
「あの……碧。過去の召喚勇者が持ち込んだものという可能性は低いかと……。
あの勇者召喚の術式だと、体とせいぜいそれに密着している衣類くらいしか持って来れないし、五十年以上前からここにあったとすると、時代が合わないかと」
そうマジが補足した。
「じゃ、これはどこから……」
「もしかしたら、その出所の情報は、整理した方の書類にあるかも知れません。
マジさん。いそいで探して見ましょう。
ジルベルリ。モルモルさんも手伝って!」
そう言って、メルリア達は、問題の本の入手経路の記述を探した。
碧や姫路が召喚された際、会話に困らなかったのは、意識レベルで直接翻訳できるように、魔法術式を施してもらっている為らしく、確かに日常会話に支障はなかったが、こちらの世界の文字は全く読めなかった。
逆にこちらの人からしたら、碧たちの世界の文字は読めないだろう。
「にしても……なんだーこれ。
『異世界なら彼女の母親とずぽずぽでもいいんだからね!!』って、
これがタイトルなのか?」
「ああ、それはラノベってやつですね。
私も詳しくないですが、オタクの人達が好んで読む、ちょっとエッチなやつ?」
「はーん。まあ、好みは人それぞれなんで、コメントは差し控えるが……
こっちは『転生先はソープランドでした』だとさ。エロ本かよ。
んで……これは漫画か。
なんか素っ裸の幼女に触手が巻き付いてんぞ……キモ!」
「はは……なんか、かなりコアな奴ばかりですね」
そう言いつつ、碧は順番にガン見している。
それにしても、これらは最近出版されたもんじゃないのか?
なんで五十年前の資料の山から出てくる?
「どうだい? メルリア」
「そうですね。どこかに目録みたいなものが有った様な記憶もありますので、それさえ探せれば……」
「あー。姫路姉さま、メルリア様。警報! 警報!
これは……エルフの一団です。約二十名。徒歩一日圏内に侵入しました!」
モルモルが警報を発した。
「エルフだと? あのザラデンヌで見かけた捜索隊か。
こっちに向かっているとなると、狙いは間違いなくここだな」
「はは、確かザザビーさんが追い返したって言ってた奴だな。
マジさん、どうする?」
マジと姫路が、対策の相談を始めた。
◇◇◇
「おい。お前の同胞だろ? ほんとにガチンコでいいんだな」
「問題ない。すでにここまで逃げて来ているんだ。今更、過去の部下の十や二十。
それに、魔王以外のものを、あんたや碧に殺させる訳には行かない。
私が殺る!」
「マジ……分かった。お前の覚悟を尊重しよう。
だがな、極力殺さずに済むよう、策を練ろうぜ。
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