17 / 21
第十七話 澄子の元へ
しおりを挟む
「……いってててて……あれ、ここは?」
ハジッコ達が夜桜の幽世に突入してからしばらくして、虎之助が目を覚ました。
周りを見ると、希来里が倒れていて、その脇に、ぼーっと光っているものが落ちている。虎之助はあわてて希来里を揺するが何も反応がない……というか、呼吸も止まってないか!? 慌ててスマホを見るが圏外だ。それに……
「そうだ! 澄子は? ビスマルクは? くそ、一体何が……いや、あわてるな! よく考えろ。思い出せ。何があった?」
最初は頭がぼーっとして思考がまとまらなかったが、だんだん記憶が戻って来た。
「そうだ! 夜桜!! スミは希来里が夜桜に操られていたって……」
そして倒れた希来里の脇にある箱の中でぼーっと光っている手鏡が目に入った。
「これは……手鏡? 夜桜は付喪神だって事だとすると……こいつが夜桜なのか?」
そう言いながら、虎之助は箱に手を伸ばすが、一瞬思いとどまった。
「いや、迂闊に触らないほうがいいかな。だが、もし希来里が魂をこいつに吸われちまったんだとすると……壊しちまったほうがいいのかな」
そして、やはりとりあえず手に取ってみようと、手鏡を箱から出した瞬間。
虎之助の周りの空間そのものがぐにゃりと曲がり、そのまま大きな渦をなして周りを巻き込みながら、虎之助も希来里の肉体も、そして手鏡を封印していた箱さえも……まとめて手鏡の中に吸い込まれてしまい、暗い山中に手鏡だけがポツンと残された。
◇◇◇
「きゃっ!?」突然、まつりが素っ頓狂な声をあげた。
豊川も憮然とした顔をしている。
「封印。破られましたね……それに結界も。一体何が?」
「何がじゃないわよ。誰かが無作法に封印解いたから、私の結界まで巻き込まれて、異常に空間がねじ曲がったわ! 希来里は魂抜けちゃってたし、こりゃ多分……虎の仕業よね? ああ、あいつの手足縛っとくんだった!」
「それはそうと、大丈夫なのですか? 我々はちゃんと目的を達して脱出できるのでしょうか? それにまた手鏡に逃げられたら……」
「うーん。今の所は何とも言えないわね。ともかくここまで来たら目標達成が最優先よ。どのみち何が起きるかは出たとこ勝負だったし」
「そうですね。ですがカキツバタさんには、念話で報告しておきましょう」
◇◇◇
「やれやれ……今度は一体何が……」
虎之助はいきなり空中に身体ごと投げ出されそのまま数m落下したが、下が斜面だったため、背中を強く打ったものの、大したケガはしなかった。あたりを見渡すとうっそうと茂る森林で、まだ鳩耳山のどこかなのかとも思えるが、夜とも昼ともつかず薄明るい感じで、結構遠くまで見渡せる。
見ると、あの手鏡が入っていた箱が落ちていた。ああ、あれも飛ばされてきたのか……ということは、希来里もどこかにいるのか? そう思った虎之助は慌ててあたりを探す。
そして……いた! 希来里だ。あわてて駆け寄ると、あれ? こいつちゃんと息してるじゃないか!? 飛ばされたショックで正気が戻ったのか?
「希来里! おい、しっかりしろ。大丈夫か」
虎之助は希来里に声をかけながら、体を揺すり、頬をぺちぺちと叩いたりした。
「ん? ああ、虎先輩……息が出来ないです。是非人工呼吸を!」
そう言いながら希来里が虎之助の顔に、自分の唇を近づけてきたので、虎之助はそれをいなした。
「ああ、そんだけ余裕があれば大丈夫だな」
「あー。先輩、相変わらず連れない……と言うか私、なんでこんな所に!?」
「それは俺も聞きたい。箱ん中の手鏡を持った瞬間、天地がひっくり返ってここに来たんだ」
「あ、いえ。それはどうもご苦労さん……じゃなくて、私は幽世の本殿で夜桜と会っていたんですよ! それがいきなり、どうしてこんなところに……」
「幽世? 本殿? なあ希来里。ここはいったいどこなんだよ?」
「どこって。この感じは多分まだ幽世ですよね? なのになぜ私は……あー、そっか! 虎先輩。私の身体といっしょにこっちに入ってきましたね!?」
「いや、何がなんだか……」そう言いながら虎之助は、今までの経緯を希来里に話した。
「やっぱりそうか。私、夜桜に魂抜かれて操られていたんですね。それで魂はこの幽世に置かれていたのに、虎先輩が何かやらかして私の肉体をこっちに持ち込んじゃったから、魂が肉体に吸い寄せられちゃったと言うところでしょうか」
「やらかしてって……もうすっかり理解が追い付かん。それでどうするんだよ?」
動揺する虎之助を無視して、希来里はしばし考えにふけっていたが、やがて手をパンと叩いて言った。
「ハジ……いやスミちゃんがどこかにいるはずです。ここは合流するのが最善手。とにかく遊郭に戻らないと。ああ、先輩。その箱、多分重要アイテムなんで絶対なくさないで下さいね」
「遊郭って? どこにそんなものがあるんだよ」
「どっちにあるか私にもわかりません! でも探し出さないと、このまま二人で永遠にここで暮らす事に……ああ、それはそれでいいかも!」
「馬鹿言ってんな! とにかく高台に登ってさがすぞ!」
そうして虎之助と希来里は、斜面を上の方へと昇り始めた。
◇◇◇
「ばあちゃん。こっち」ビスマルクに先導されて、ハジッコとブチャ先生の姿のカキツバタが建物の辻を曲がった時、目の前に数人の遊女の魂が立っていた。
「あの、すいません。私は、この身体の少女の魂を探しています。どこかに心あたりはありませんか?」ハジッコがそう問いかけるが、遊女達は何も答えない。そして行く手を遮る様に前に立ちはだかった。
ウウウウッ! ビスマルクが威嚇する。
すると遊女の魂の一人が口を開いた。
「お前は外のもんだろう? ここはあたいらの天国だ。勝手にかき回さないでくれ」
「べ、別に、あなた方にご迷惑をおかけするつもりでは……いや、そうですね。豊川刑事は、あなた達を解放する為にここに来たのですから。でもそれはご迷惑ではないと思います」
「迷惑なんだよ! ここにいれば、ずっと生涯で一番美しい時の姿のまま永遠に暮らす事が出来る。それなのにまた無理やり輪廻に戻って、何で人生やり直さなけりゃならないんだい!」
「それは……」言葉に詰まるハジッコにカキツバタが言う。
「お気になさらんでよろしい。まあ考え方や価値観は人それぞれなんやけど、それでも生命である以上、踏み外してはならないものがあるでありんす。ここで永遠に時が止まっている人生なぞ、どんなに容姿が美しくても、わちきには耐えられんでありんす。人と関わり、人を好きになり、時に人に失望し、喧嘩したりして許し許されながら死ぬまで生きていくから、人生は楽しいんだと思いますえ」
そのカキツバタの言葉に、ハジッコに喰ってかかった遊女の魂も苦虫をつぶした様な顔をしていたが、その遊女にハジッコが懇願する。
「お願いです。この子の魂がどこにいるのか教えて下さい。私はこの身体を返さなくてはならないのです!」
「身体を返すって……」困惑する遊女の魂にカキツバタが語り掛けた。
「このハジッコさんは、ご主人様の魂を取り戻したら、ご自身の魂は消滅してしまうんでありんすよ。そう……世の理を越えてしまった為、輪廻の輪にも戻れないんでありんす」
「…………」
遊女の魂はしばらく沈黙していたが、やがてある建物の方角を指示した。
「あの塔の上だと思うよ」
「あ。ありがとう!」そう言ってハジッコ達はその場を後にした。
その姿を遠目に見ながら遊女の魂がつぶやく。
「自分が消滅しても助けたい人がいる……か。あたいにもそんな人がいたのなら……」
ハジッコ達が夜桜の幽世に突入してからしばらくして、虎之助が目を覚ました。
周りを見ると、希来里が倒れていて、その脇に、ぼーっと光っているものが落ちている。虎之助はあわてて希来里を揺するが何も反応がない……というか、呼吸も止まってないか!? 慌ててスマホを見るが圏外だ。それに……
「そうだ! 澄子は? ビスマルクは? くそ、一体何が……いや、あわてるな! よく考えろ。思い出せ。何があった?」
最初は頭がぼーっとして思考がまとまらなかったが、だんだん記憶が戻って来た。
「そうだ! 夜桜!! スミは希来里が夜桜に操られていたって……」
そして倒れた希来里の脇にある箱の中でぼーっと光っている手鏡が目に入った。
「これは……手鏡? 夜桜は付喪神だって事だとすると……こいつが夜桜なのか?」
そう言いながら、虎之助は箱に手を伸ばすが、一瞬思いとどまった。
「いや、迂闊に触らないほうがいいかな。だが、もし希来里が魂をこいつに吸われちまったんだとすると……壊しちまったほうがいいのかな」
そして、やはりとりあえず手に取ってみようと、手鏡を箱から出した瞬間。
虎之助の周りの空間そのものがぐにゃりと曲がり、そのまま大きな渦をなして周りを巻き込みながら、虎之助も希来里の肉体も、そして手鏡を封印していた箱さえも……まとめて手鏡の中に吸い込まれてしまい、暗い山中に手鏡だけがポツンと残された。
◇◇◇
「きゃっ!?」突然、まつりが素っ頓狂な声をあげた。
豊川も憮然とした顔をしている。
「封印。破られましたね……それに結界も。一体何が?」
「何がじゃないわよ。誰かが無作法に封印解いたから、私の結界まで巻き込まれて、異常に空間がねじ曲がったわ! 希来里は魂抜けちゃってたし、こりゃ多分……虎の仕業よね? ああ、あいつの手足縛っとくんだった!」
「それはそうと、大丈夫なのですか? 我々はちゃんと目的を達して脱出できるのでしょうか? それにまた手鏡に逃げられたら……」
「うーん。今の所は何とも言えないわね。ともかくここまで来たら目標達成が最優先よ。どのみち何が起きるかは出たとこ勝負だったし」
「そうですね。ですがカキツバタさんには、念話で報告しておきましょう」
◇◇◇
「やれやれ……今度は一体何が……」
虎之助はいきなり空中に身体ごと投げ出されそのまま数m落下したが、下が斜面だったため、背中を強く打ったものの、大したケガはしなかった。あたりを見渡すとうっそうと茂る森林で、まだ鳩耳山のどこかなのかとも思えるが、夜とも昼ともつかず薄明るい感じで、結構遠くまで見渡せる。
見ると、あの手鏡が入っていた箱が落ちていた。ああ、あれも飛ばされてきたのか……ということは、希来里もどこかにいるのか? そう思った虎之助は慌ててあたりを探す。
そして……いた! 希来里だ。あわてて駆け寄ると、あれ? こいつちゃんと息してるじゃないか!? 飛ばされたショックで正気が戻ったのか?
「希来里! おい、しっかりしろ。大丈夫か」
虎之助は希来里に声をかけながら、体を揺すり、頬をぺちぺちと叩いたりした。
「ん? ああ、虎先輩……息が出来ないです。是非人工呼吸を!」
そう言いながら希来里が虎之助の顔に、自分の唇を近づけてきたので、虎之助はそれをいなした。
「ああ、そんだけ余裕があれば大丈夫だな」
「あー。先輩、相変わらず連れない……と言うか私、なんでこんな所に!?」
「それは俺も聞きたい。箱ん中の手鏡を持った瞬間、天地がひっくり返ってここに来たんだ」
「あ、いえ。それはどうもご苦労さん……じゃなくて、私は幽世の本殿で夜桜と会っていたんですよ! それがいきなり、どうしてこんなところに……」
「幽世? 本殿? なあ希来里。ここはいったいどこなんだよ?」
「どこって。この感じは多分まだ幽世ですよね? なのになぜ私は……あー、そっか! 虎先輩。私の身体といっしょにこっちに入ってきましたね!?」
「いや、何がなんだか……」そう言いながら虎之助は、今までの経緯を希来里に話した。
「やっぱりそうか。私、夜桜に魂抜かれて操られていたんですね。それで魂はこの幽世に置かれていたのに、虎先輩が何かやらかして私の肉体をこっちに持ち込んじゃったから、魂が肉体に吸い寄せられちゃったと言うところでしょうか」
「やらかしてって……もうすっかり理解が追い付かん。それでどうするんだよ?」
動揺する虎之助を無視して、希来里はしばし考えにふけっていたが、やがて手をパンと叩いて言った。
「ハジ……いやスミちゃんがどこかにいるはずです。ここは合流するのが最善手。とにかく遊郭に戻らないと。ああ、先輩。その箱、多分重要アイテムなんで絶対なくさないで下さいね」
「遊郭って? どこにそんなものがあるんだよ」
「どっちにあるか私にもわかりません! でも探し出さないと、このまま二人で永遠にここで暮らす事に……ああ、それはそれでいいかも!」
「馬鹿言ってんな! とにかく高台に登ってさがすぞ!」
そうして虎之助と希来里は、斜面を上の方へと昇り始めた。
◇◇◇
「ばあちゃん。こっち」ビスマルクに先導されて、ハジッコとブチャ先生の姿のカキツバタが建物の辻を曲がった時、目の前に数人の遊女の魂が立っていた。
「あの、すいません。私は、この身体の少女の魂を探しています。どこかに心あたりはありませんか?」ハジッコがそう問いかけるが、遊女達は何も答えない。そして行く手を遮る様に前に立ちはだかった。
ウウウウッ! ビスマルクが威嚇する。
すると遊女の魂の一人が口を開いた。
「お前は外のもんだろう? ここはあたいらの天国だ。勝手にかき回さないでくれ」
「べ、別に、あなた方にご迷惑をおかけするつもりでは……いや、そうですね。豊川刑事は、あなた達を解放する為にここに来たのですから。でもそれはご迷惑ではないと思います」
「迷惑なんだよ! ここにいれば、ずっと生涯で一番美しい時の姿のまま永遠に暮らす事が出来る。それなのにまた無理やり輪廻に戻って、何で人生やり直さなけりゃならないんだい!」
「それは……」言葉に詰まるハジッコにカキツバタが言う。
「お気になさらんでよろしい。まあ考え方や価値観は人それぞれなんやけど、それでも生命である以上、踏み外してはならないものがあるでありんす。ここで永遠に時が止まっている人生なぞ、どんなに容姿が美しくても、わちきには耐えられんでありんす。人と関わり、人を好きになり、時に人に失望し、喧嘩したりして許し許されながら死ぬまで生きていくから、人生は楽しいんだと思いますえ」
そのカキツバタの言葉に、ハジッコに喰ってかかった遊女の魂も苦虫をつぶした様な顔をしていたが、その遊女にハジッコが懇願する。
「お願いです。この子の魂がどこにいるのか教えて下さい。私はこの身体を返さなくてはならないのです!」
「身体を返すって……」困惑する遊女の魂にカキツバタが語り掛けた。
「このハジッコさんは、ご主人様の魂を取り戻したら、ご自身の魂は消滅してしまうんでありんすよ。そう……世の理を越えてしまった為、輪廻の輪にも戻れないんでありんす」
「…………」
遊女の魂はしばらく沈黙していたが、やがてある建物の方角を指示した。
「あの塔の上だと思うよ」
「あ。ありがとう!」そう言ってハジッコ達はその場を後にした。
その姿を遠目に見ながら遊女の魂がつぶやく。
「自分が消滅しても助けたい人がいる……か。あたいにもそんな人がいたのなら……」
10
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ミズルチと〈竜骨の化石〉
珠邑ミト
児童書・童話
カイトは家族とバラバラに暮らしている〈音読みの一族〉という〈族《うから》〉の少年。彼の一族は、数多ある〈族〉から魂の〈音〉を「読み」、なんの〈族〉か「読みわける」。彼は飛びぬけて「読め」る少年だ。十歳のある日、その力でイトミミズの姿をしている〈族〉を見つけ保護する。ばあちゃんによると、その子は〈出世ミミズ族〉という〈族《うから》〉で、四年かけてミミズから蛇、竜、人と進化し〈竜の一族〉になるという。カイトはこの子にミズルチと名づけ育てることになり……。
一方、世間では怨墨《えんぼく》と呼ばれる、人の負の感情から生まれる墨の化物が活発化していた。これは人に憑りつき操る。これを浄化する墨狩《すみが》りという存在がある。
ミズルチを保護してから三年半後、ミズルチは竜になり、カイトとミズルチは怨墨に知人が憑りつかれたところに遭遇する。これを墨狩りだったばあちゃんと、担任の湯葉《ゆば》先生が狩るのを見て怨墨を知ることに。
カイトとミズルチのルーツをたどる冒険がはじまる。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
僕とシロ
マネキネコ
ファンタジー
【完結済】僕とシロの異世界物語。
ボクはシロ。この世界の女神に誘われてフェンリルへと転生した犬のシロ。前回、ボクはやり遂げた。ご主人様を最後まで守り抜いたんだ。「ありがとう シロ。楽しかったよ。またどこかで……」ご主人様はそう言って旅立たっていかれた。その後はあっちこっちと旅して回ったけど、人と交われば恐れられたり うまく利用されたりと、もうコリゴリだった。そんなある日、聞こえてきたんだ、懐かしい感覚だった。ああ、ドキドキが止まらない。ワクワクしてどうにかなっちゃう。ホントにご主人様なの。『――シロおいで!』うん、待ってて今いくから……
……異世界で再び出会った僕とシロ。楽しい冒険の始まりである………
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!
mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの?
ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。
力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる!
ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。
誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。
流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。
現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇
此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。
放課後モンスタークラブ
まめつぶいちご
児童書・童話
タイトル変更しました!20230704
------
カクヨムの児童向け異世界転移ファンタジー応募企画用に書いた話です。
・12000文字以内
・長編に出来そうな種を持った短編
・わくわくする展開
というコンセプトでした。
こちらにも置いておきます。
評判が良ければ長編として続き書きたいです。
長編時のプロットはカクヨムのあらすじに書いてあります
---------
あらすじ
---------
「えええ?! 私! 兎の獣人になってるぅー!?」
ある日、柚乃は旧図書室へ消えていく先生の後を追って……気が付いたら異世界へ転移していた。
見たこともない光景に圧倒される柚乃。
しかし、よく見ると自分が兎の獣人になっていることに気付く。
転生したら、犬だったらよかったのに……9割は人間でした。
真白 悟
ファンタジー
なんかよくわからないけど、神さまの不手際で転生する世界を間違えられてしまった僕は、好きなものに生まれ変われることになった。
そのついでに、さまざまなチート能力を提示されるが、どれもチートすぎて、人生が面白く無くなりそうだ。そもそも、人間であることには先の人生で飽きている。
だから、僕は神さまに願った。犬になりたいと。犬になって、犬達と楽しい暮らしをしたい。
チート能力を無理やり授けられ、犬(獣人)になった僕は、世界の運命に、飲み込まれていく。
犬も人間もいない世界で、僕はどうすればいいのだろう……まあ、なんとかなるか……犬がいないのは残念極まりないけど
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる