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第八話 夜桜襲来
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あ、あ……これってあの時と同じ……最大限に警戒するものの、手元のブチャ先生の状態も分からず、希来里も巻き込まれてしまい、ハジッコは身動きが取れない。
すると闇の中にぼーっと光が差し、そこから一人の女性が出て来た。
「夜桜!!」その顔をハジッコは絶対忘れない!
「ふっ。また会ったねお嬢さん……いや、お前一体何者だ?」
「ねえ、スミちゃん。こいつが、あんたの言ってた夜桜?」
希来里がそばによって来て言う。
「そうよ希来里さん。油断しないで」とはいったものの、希来里の前では自分は澄子で居続けなくてはならない。ハジッコは慎重に言葉を選ぶ。
「わたしは澄子です。この前あなたが奪った物を返して下さい!!」
「何をふざけた事を抜かしている。あの子の魂は間違いなく私の中にいる。だが……あの時、犬畜生が私に噛みついて落とした鏡が欠けてしまい、スミコの姿が正しく再現出来なかったのだ。それで写真でもあればと偵察してみれば、なんとお前がその恰好でうろついていた。ならばお前ごと取り込んでしまうのが良かろうと思い、こうしてわざわざ来てやったのだ。光栄に思え」
「ちょっと。こいつ一体何を言って……」
「すいません。希来里さん。ちょっと黙ってて貰えますか。おい夜桜! 私だけ狙うならまだしも、希来里さんやブチャ先生まで巻き込んで……許しませんよ!」
「おーおー。どう許さないのかは楽しみだが……その希来里というのにもちょっと興味があってな」
「あれー。もしかして私も美少女認定?」
「だからあなたは黙ってて!!」
タイミングをわきまえない希来里のボケに、ハジッコは切れかかった。
でもどうする。私の想像だと多分、スミちゃんの魂はあの手鏡の中だ。
どうやってあいつから取り上げる? そしてどうやって魂を取り出す?
腕の中のブチャ先生がなんかどんどん冷たくなってきている様にも思える。
時間が無い。急がなくちゃ……ええい。ままよ!
開き直ったハジッコは、抱いていたブチャを足元に置いて、犬の能力最大限で、夜桜に飛び掛かった。
「えっ!? スミちゃん!?」希来里が驚くのも無理はない。
いきなり飛び出したかと思ったら、澄子が目の前の夜桜と思われる人物の喉笛に噛みついていた。
「くそっ、こいつ……離せ!
そ、そうか、判ったぞ。お前はあの時私の手首に噛みついた……」
その時、夜桜が持っていた手鏡がものすごい光を放ち、その場にいたものの眼が一瞬つぶれた。続けて、ものすごい力で飛ばされ、ハジッコと希来里はブチャ先生と同じ居間の柱にしたたか叩きつけられた。
「くっ……」意識こそ飛ばなかったものの、全身が痛くてすぐに動けない。
横を見ると、希来里は気絶している様だ。
(これじゃ、だめだ……全然かなわない。虎之助さん、助けて……)
「ふう。手間をかけさせやがって。それじゃ、これで終わりだ。犬畜生はコレクションの対象じゃないんだが、このまま放っておくのも、あとで災いになりそうだ」そう言って夜桜がハジッコに近寄り、手鏡をその顔にかざす。
「さあ、よく見ろ犬畜生。お前の御主人様の所にいかせてやるよ!」
鏡に映った澄子の顔と目線があったとたん、身体が全く動かなくなった。
「ああ…‥‥」ハジッコの顔の頬に、一筋の涙が光った。
ズキューーーン!!
その時、ものすごい銃声が響き、夜桜の右肩を弾丸がかすめ、夜桜はあわてて脇に飛びのいた。
「何だ!?」夜桜が振り返ると、そこにいたのは銃を構えた豊川刑事だった。
「ははは。ようやくしっぽを捕まえましたよ。観念なさい、夜桜!!」
「なんだと。なぜ人間がこの結界に……いいや! お前も人外か!?」
「問答無用よ豊川! さっさと夜桜を無力化しなさい!!」
誰なのこの子。朦朧とする意識の中で、ハジッコは十歳位の女の子が眼の前にいるのを見た。
「はいはい。仰せのままに」
豊川刑事はそう言ったかと思うと、いつの間にか夜桜の後ろを取り、銃で思い切り後頭部を叩き、夜桜は意識を失って床に倒れこんだ。その夜桜に、豊川刑事が速やかに手錠をかけ、腰縄で拘束した。
「やれやれ。これで第一段階完了ね……次は鏡の中に行くわよ」
どうやらこの女の子が仕切っている様だが、豊川刑事が当惑している。
「それは予定外ですよ! だが、まあ……本当に大丈夫なんですか? 鏡の中なんて……」
「何言ってんのよ。探さなきゃ連れて来られないじゃない!」
「ですが、探し当てた所で憑代は? 今日は何も用意してませんよ?」
「あー、この猫ちゃん。可哀そうだけどもうダメかも。とりあえずこの子連れて行きましょ」
ちょっと。あなた達何言ってんの? ブチャ先生がもうダメ? それに鏡の中って……あー! それってもしかして……
「あの!? すいません!!」ハジッコは力を振り絞って立ち上がった。
「わっ、ビックリした。あんた気絶してたんじゃないの? もう、余計な所まで見られたわね。どうする豊川。こいつ始末してこの身体を憑代にした方が良くない?」
「いやいや、いくらなんでもそれは人の道に反します。まあ我々も人ではありませんが……」
「あの。あなた方が普通の人間でない事は百も承知でお願いします。あなた方、鏡の中にどなたかを探しに行かれるのですよね! どうか私も連れて行って下さい! 私はスミちゃんの魂を探さなくてはならないのです!」
「あー、なるほど……これで全部判ったわ。あなた澄子の脇で死んでた犬ね! 夜桜は澄子の魂をちゃんと抜き取っていて、なぜかその澄子の身体にあなたが入ってた訳だ。そりゃ予想外だわ! でも、仮にそのスミちゃんを見つけられても、魂の憑代が無いと連れて来られないわよ。」
「はい。私はこの身体をスミちゃんに返します!」
「ちょっとまってよ。それだとあなたはどうするの? だいたいどうやってそこから出るの? 空の肉体じゃないと憑代にはならないわよ?」
「多分……大丈夫です。その時は何とかして下さると犬神様が……」
「成程ね。そこまでの覚悟があるなら……いいわ。一緒にいらっしゃい。ただし、何が起きるかは私達にも分からないし、本当に命の保証はないわよ」
「はい! 有難うございます!」
「あんた。名前……ハジッコだったっけ? わたしはまつり。そんでこっちが豊川。ああ、もう知ってるか。見ての通り、二人とも人間じゃないわ。だからお互いの事は、これからも秘密ね」
「もちろんです!」
「それじゃ行くわよ! 覚悟はいい?」
そうして、まつりが何やら詠唱すると夜桜が持っていた手鏡の上に大きな光の環が現れ、そこへまつりを先頭に、ハジッコと、ブチャを抱いた豊川が続いて中に入っていった。
◇◇◇
バイトを終えた虎之助が帰宅すると、ビスマルクがものすごい勢いで吼えている。
「どうしたビス。誰もいないじゃないか? ああ、もしかしてスミんちのブチャ先生が気になっているのか? 大丈夫だよ。あれはお・と・も・だ・ち!」
普段なら虎之助が撫でてやれば、直ぐにおとなしくなるのだが、今日に限ってはまったく興奮冷めない様だ。
「仕方ないな。希来里も来ているだろうし、俺も顔出すって言ったからな。
ビス。いっしょにスミんちに行こうぜ」
虎之助はそう言って、ビスマルクを伴って、九重家に向かった。
すると闇の中にぼーっと光が差し、そこから一人の女性が出て来た。
「夜桜!!」その顔をハジッコは絶対忘れない!
「ふっ。また会ったねお嬢さん……いや、お前一体何者だ?」
「ねえ、スミちゃん。こいつが、あんたの言ってた夜桜?」
希来里がそばによって来て言う。
「そうよ希来里さん。油断しないで」とはいったものの、希来里の前では自分は澄子で居続けなくてはならない。ハジッコは慎重に言葉を選ぶ。
「わたしは澄子です。この前あなたが奪った物を返して下さい!!」
「何をふざけた事を抜かしている。あの子の魂は間違いなく私の中にいる。だが……あの時、犬畜生が私に噛みついて落とした鏡が欠けてしまい、スミコの姿が正しく再現出来なかったのだ。それで写真でもあればと偵察してみれば、なんとお前がその恰好でうろついていた。ならばお前ごと取り込んでしまうのが良かろうと思い、こうしてわざわざ来てやったのだ。光栄に思え」
「ちょっと。こいつ一体何を言って……」
「すいません。希来里さん。ちょっと黙ってて貰えますか。おい夜桜! 私だけ狙うならまだしも、希来里さんやブチャ先生まで巻き込んで……許しませんよ!」
「おーおー。どう許さないのかは楽しみだが……その希来里というのにもちょっと興味があってな」
「あれー。もしかして私も美少女認定?」
「だからあなたは黙ってて!!」
タイミングをわきまえない希来里のボケに、ハジッコは切れかかった。
でもどうする。私の想像だと多分、スミちゃんの魂はあの手鏡の中だ。
どうやってあいつから取り上げる? そしてどうやって魂を取り出す?
腕の中のブチャ先生がなんかどんどん冷たくなってきている様にも思える。
時間が無い。急がなくちゃ……ええい。ままよ!
開き直ったハジッコは、抱いていたブチャを足元に置いて、犬の能力最大限で、夜桜に飛び掛かった。
「えっ!? スミちゃん!?」希来里が驚くのも無理はない。
いきなり飛び出したかと思ったら、澄子が目の前の夜桜と思われる人物の喉笛に噛みついていた。
「くそっ、こいつ……離せ!
そ、そうか、判ったぞ。お前はあの時私の手首に噛みついた……」
その時、夜桜が持っていた手鏡がものすごい光を放ち、その場にいたものの眼が一瞬つぶれた。続けて、ものすごい力で飛ばされ、ハジッコと希来里はブチャ先生と同じ居間の柱にしたたか叩きつけられた。
「くっ……」意識こそ飛ばなかったものの、全身が痛くてすぐに動けない。
横を見ると、希来里は気絶している様だ。
(これじゃ、だめだ……全然かなわない。虎之助さん、助けて……)
「ふう。手間をかけさせやがって。それじゃ、これで終わりだ。犬畜生はコレクションの対象じゃないんだが、このまま放っておくのも、あとで災いになりそうだ」そう言って夜桜がハジッコに近寄り、手鏡をその顔にかざす。
「さあ、よく見ろ犬畜生。お前の御主人様の所にいかせてやるよ!」
鏡に映った澄子の顔と目線があったとたん、身体が全く動かなくなった。
「ああ…‥‥」ハジッコの顔の頬に、一筋の涙が光った。
ズキューーーン!!
その時、ものすごい銃声が響き、夜桜の右肩を弾丸がかすめ、夜桜はあわてて脇に飛びのいた。
「何だ!?」夜桜が振り返ると、そこにいたのは銃を構えた豊川刑事だった。
「ははは。ようやくしっぽを捕まえましたよ。観念なさい、夜桜!!」
「なんだと。なぜ人間がこの結界に……いいや! お前も人外か!?」
「問答無用よ豊川! さっさと夜桜を無力化しなさい!!」
誰なのこの子。朦朧とする意識の中で、ハジッコは十歳位の女の子が眼の前にいるのを見た。
「はいはい。仰せのままに」
豊川刑事はそう言ったかと思うと、いつの間にか夜桜の後ろを取り、銃で思い切り後頭部を叩き、夜桜は意識を失って床に倒れこんだ。その夜桜に、豊川刑事が速やかに手錠をかけ、腰縄で拘束した。
「やれやれ。これで第一段階完了ね……次は鏡の中に行くわよ」
どうやらこの女の子が仕切っている様だが、豊川刑事が当惑している。
「それは予定外ですよ! だが、まあ……本当に大丈夫なんですか? 鏡の中なんて……」
「何言ってんのよ。探さなきゃ連れて来られないじゃない!」
「ですが、探し当てた所で憑代は? 今日は何も用意してませんよ?」
「あー、この猫ちゃん。可哀そうだけどもうダメかも。とりあえずこの子連れて行きましょ」
ちょっと。あなた達何言ってんの? ブチャ先生がもうダメ? それに鏡の中って……あー! それってもしかして……
「あの!? すいません!!」ハジッコは力を振り絞って立ち上がった。
「わっ、ビックリした。あんた気絶してたんじゃないの? もう、余計な所まで見られたわね。どうする豊川。こいつ始末してこの身体を憑代にした方が良くない?」
「いやいや、いくらなんでもそれは人の道に反します。まあ我々も人ではありませんが……」
「あの。あなた方が普通の人間でない事は百も承知でお願いします。あなた方、鏡の中にどなたかを探しに行かれるのですよね! どうか私も連れて行って下さい! 私はスミちゃんの魂を探さなくてはならないのです!」
「あー、なるほど……これで全部判ったわ。あなた澄子の脇で死んでた犬ね! 夜桜は澄子の魂をちゃんと抜き取っていて、なぜかその澄子の身体にあなたが入ってた訳だ。そりゃ予想外だわ! でも、仮にそのスミちゃんを見つけられても、魂の憑代が無いと連れて来られないわよ。」
「はい。私はこの身体をスミちゃんに返します!」
「ちょっとまってよ。それだとあなたはどうするの? だいたいどうやってそこから出るの? 空の肉体じゃないと憑代にはならないわよ?」
「多分……大丈夫です。その時は何とかして下さると犬神様が……」
「成程ね。そこまでの覚悟があるなら……いいわ。一緒にいらっしゃい。ただし、何が起きるかは私達にも分からないし、本当に命の保証はないわよ」
「はい! 有難うございます!」
「あんた。名前……ハジッコだったっけ? わたしはまつり。そんでこっちが豊川。ああ、もう知ってるか。見ての通り、二人とも人間じゃないわ。だからお互いの事は、これからも秘密ね」
「もちろんです!」
「それじゃ行くわよ! 覚悟はいい?」
そうして、まつりが何やら詠唱すると夜桜が持っていた手鏡の上に大きな光の環が現れ、そこへまつりを先頭に、ハジッコと、ブチャを抱いた豊川が続いて中に入っていった。
◇◇◇
バイトを終えた虎之助が帰宅すると、ビスマルクがものすごい勢いで吼えている。
「どうしたビス。誰もいないじゃないか? ああ、もしかしてスミんちのブチャ先生が気になっているのか? 大丈夫だよ。あれはお・と・も・だ・ち!」
普段なら虎之助が撫でてやれば、直ぐにおとなしくなるのだが、今日に限ってはまったく興奮冷めない様だ。
「仕方ないな。希来里も来ているだろうし、俺も顔出すって言ったからな。
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