3 / 64
第一章 本編
第2話 異世界ゲート
しおりを挟む
「さーて、時間は二十一時をまわったよ。
全国の受験生諸君! 勉強の手を休めて少しラジオの音楽でリラックスしてね。今日は八十年代洋楽特集だよ」
俺は受験生なので、夜も出来るだけ勉強するようにしている。そんな中、このDJは一番のお気に入りで、いつもこの時間が休憩タイムになる。
灯の家は隣なのだが、窓をあけたらあいつの部屋とかいうラブコメ設定にはなっておらず、俺の部屋からはあいつの様子を伺い知ることはできないので、RINEを送ってみる。
※ いまなにしてる?
※ これからお風呂! いっしょに入る?
※ アホ(送信)ぽちっと、その時だった。
突然、家全体が縦に一mくらい上にジャンプしたような衝撃が走った。
地震か! と思った次の瞬間、前後左右上下に部屋が激しく揺さぶられ、椅子に座り続けることもできず、そのまま床に投げ出され、本棚も倒れてきた。居間のほうでは、茶箪笥が激しく倒れたような音がしている。ものの一分くらいで揺れそのものは収まったのだが、停電してしまっており、スマホを手にとって、その明かりを頼りに一階の居間に降りた。
「父さん、母さん、大丈夫?」
「おお、雄太。私たちは大丈夫だ。家具とかはみんな倒れちゃったがな。それにしてもすごい地震だったな。震源とかはどこなんだろう?」
「あっ、俺ラジオ付けてたから、持ってくるよ」
そう言いながら、ラジオを取りに二階に戻った。ラジオは充電できるタイプなのでまだ音が出ていたが、地震のことには触れておらず、クィーンの曲が流れている。
「あれ、MHKとかでないとだめかな」と、チャンネルを変えてみるがどこも地震のことに触れていない。
「父さん、なんかおかしいよ。ラジオで地震の事にぜんぜん触れていないよ」
「なんだって? そんなに局地的な揺れだったのかな。TVがつけばもう少し何かわかるかな。ちょっとブレーカーを見てくるか」
次の瞬間だった。
「キャーーーーー!」
と、隣からものすごい叫び声が聞こえた。
「佐倉さんちだわ。誰か怪我でもされたのかしら」
心配そうな母に向かって「俺が様子みてくるよ」と言い、玄関で防犯用に常備している木刀を手に、急いで隣りの灯の家に向かった。
灯の家も明かりが消えて真っ暗だった。玄関には鍵がかかっていて、チャイムは当然鳴らないとして、戸を思い切り叩いてもなにも反応がない。気を失ったり怪我して動けなかったりしているのだろうか。
気持ちは焦るが深呼吸だ。
「そうだ、風呂入るって言ってたっけ」
そう思いだして家の裏手の風呂場の窓へ向かう。
灯の家の構造など、子供のときから百も承知だ。そっと風呂の窓を叩いてみる。
「灯、無事か? 俺だ、雄太だ!」
返事はないが、なにか中で動いているような気配がする。ええい、迷っている暇はない。
「窓を割るぞ。破片に気を付けろ!」
俺は、手にもった木刀を思い切り振り、風呂場の窓をたたき割った。暗くてよく見えないが、確かに人位の大きさの陰が動いている。風呂の窓はちょっと小さかったが、ガラスの残り破片を打ち払って、内部に入り、スマホの明かりをつけた。
……なんなんだ、これ? 風呂の脱衣所には、うしろから羽交い絞めにされ、もう一人に両足をM字開脚されてもがいている灯がいたが、その羽交い絞めにしているもの達が……豚? いや、なんか甲冑つけてるし、人だとは思うが何かのコスプレか? というより、まさかこれ、凌辱寸前? その時、プチっと音がしたような気がして俺の理性のタガが外れ、次の瞬間、木刀でその豚人間たちをしたたか打ち据え、相手は気絶したようだった。
「灯、大丈夫か? いったいこれは……」
「ゆうちゃん! あ、ありがとう。でも私にも何がなんだかさっぱり……お風呂入っていて、いきなり大地震が来たと思ったら停電して、暗闇からこの豚人間が現れて私にむしゃぶりついて来たのよ」
「にしても、火事場泥棒にしては、不細工だし準備が良すぎるな」といいつつ仮面を剥ごうとするが取れない。
「これって、ラノベとかアニメにでてくる、オークとかいうやつ?」
灯も怪訝そうだが、いや、いまはそんなところが問題ではない。灯のお母さん、星さんは無事なのか?
「灯、お母さんは?」
そう言いながら灯の方をみて、改めて灯が全裸であることに気が付いた。
「いいや、灯。まずは服を着ろ。それから警察に電話だ。おばさんは俺がみてくる」
「わかった。お母さんは、台所にいたはずなんだけど……」
とりあえず周りに怪しい気配は感じなかったため、その場はいったん灯と別れ、おばさんの安否確認のため台所へ向かったが、ここも何か怪しい気配がする。
剣道は小学生のころからずっと続けていて、達人とはいかないがそこそこの腕前である自負はあり、気配とかには一般人より敏感だとは常日頃思っている。
台所の冷蔵庫の向こう側に勝手口があり、裏庭に続いている。どうやらその方向に何等かの気配があるようだ。一応木刀は持っているが、賊が複数で人質もいるとするとかなり分が悪い。警察が来るまで待機したほうがいいかも知れない。
そう思いながらスマホを見てみると、あれ? 圏外になっている。さっきの地震で通信インフラにもダメージがあったのかも知れない。だとすると警察もすぐにあてにはならないか。そう思い直して、ゆっくり気配の方に近寄り、勝手口から表の様子を伺った。
……やっぱり、豚人間達が数人。そして、おばさんもいる。口に猿ぐつわを噛まされていてしゃべれないようだが、意識はあるようだ。
それに、あれはなんだ? あたりは停電で真っ暗なのに、二mくらいの光の輪が地上から三十cmくらい上の空中に光っている。
やはり、あの人数を一人で相手にするには分が悪い。せめて父さんでも呼んでこようかと思ったその時、光の輪の中から人が一人出てきた。それはとても美しい服を着た長身の男性で、回りの豚人間の反応を見るに、彼らの上役のようだ。しかも、細かくはよくわからないが、耳が左右に大きくとんがってせり出している。あれって、エルフとかいうやつ?
もうなにがなんだかさっぱりわからん。さっきの地震で異世界とかと繋がっちゃったんだろうか……。
いや待て! 気づかれた! あのエルフ、勘が鋭い!
次の瞬間、俺は、数名の豚人間に囲まれ、槍を突き付けられていた。くそ、これは抵抗できない。
『ふむ、お前はこの世界の人間のオスか。抵抗しなければこちらも手荒な真似はせん』
念波とでもいうのだろうか、声ではなく、直接頭にメッセージが響いてきた。俺は言葉で返す。
「お前たちは何者だ。
何の目的で、佐倉家を襲っている?」
また念波が返ってくる。
『細かいことをお前に説明する必要はない。どうせこの世界の者たちはすべて我らにひれ伏すことになるのだ』
なんだってんだ、こいつら異世界から侵略にでも来たというのか?
結局俺は、灯のおかあさんの星さんと一緒に縄でくくられ、やはり猿ぐつわを噛まされた。
それからものの数分で、灯がやはり猿ぐつわを噛まされグルグル巻きにされて、裏庭に引っ張ってこられた。
『どうやらこの家にはこの三名しかいないようだな。今日のところはこれでいい。ゲートがわからないよう結界を張って撤退だ。こいつらを連行しろ』
と言った趣旨の思念が流れてきた。
くそ、あっちは侵略前の偵察でこっちは捕虜かよ……。 そうしていると、灯の首になにか金属製の鎖のようなものが掛けられ、ゲートの方に連行されていった。
俺になにかできることはないのか! 必死に思考を巡らせるが、いい案が思い浮かばない。
そしていよいよ灯がゲートに入れられようとした瞬間のことだった。いきなり星おばさんが、すごい勢いで俺を引きずったまま、灯を引いていた豚人間に体当たりした。
いや、まさに火事場の馬鹿力とはこのことだろう。灯と豚人間はおばさんに跳ね飛ばされ、替わりにおばさんと俺が、勢い余って光の輪に入り込んでしまった。
うわーなんだ……この感触。すっごい気持ち悪い。まるで三半規管が壊れてしまったような天も地もわからない状況だ。そんな中でまたやつの思念が入り込んできた。
『馬鹿者が! タグ無しでゲートに飛び込むとは……まあ助かるまいが。急ぎゲートを再調整……』そこから後は聞こえなかったのか、俺の意識が飛んで行ったのか……
だんだん薄れていく意識の中、星おばさんが何とか動く右手で必死に俺の左手首をつかんでいるのが目に入った。
全国の受験生諸君! 勉強の手を休めて少しラジオの音楽でリラックスしてね。今日は八十年代洋楽特集だよ」
俺は受験生なので、夜も出来るだけ勉強するようにしている。そんな中、このDJは一番のお気に入りで、いつもこの時間が休憩タイムになる。
灯の家は隣なのだが、窓をあけたらあいつの部屋とかいうラブコメ設定にはなっておらず、俺の部屋からはあいつの様子を伺い知ることはできないので、RINEを送ってみる。
※ いまなにしてる?
※ これからお風呂! いっしょに入る?
※ アホ(送信)ぽちっと、その時だった。
突然、家全体が縦に一mくらい上にジャンプしたような衝撃が走った。
地震か! と思った次の瞬間、前後左右上下に部屋が激しく揺さぶられ、椅子に座り続けることもできず、そのまま床に投げ出され、本棚も倒れてきた。居間のほうでは、茶箪笥が激しく倒れたような音がしている。ものの一分くらいで揺れそのものは収まったのだが、停電してしまっており、スマホを手にとって、その明かりを頼りに一階の居間に降りた。
「父さん、母さん、大丈夫?」
「おお、雄太。私たちは大丈夫だ。家具とかはみんな倒れちゃったがな。それにしてもすごい地震だったな。震源とかはどこなんだろう?」
「あっ、俺ラジオ付けてたから、持ってくるよ」
そう言いながら、ラジオを取りに二階に戻った。ラジオは充電できるタイプなのでまだ音が出ていたが、地震のことには触れておらず、クィーンの曲が流れている。
「あれ、MHKとかでないとだめかな」と、チャンネルを変えてみるがどこも地震のことに触れていない。
「父さん、なんかおかしいよ。ラジオで地震の事にぜんぜん触れていないよ」
「なんだって? そんなに局地的な揺れだったのかな。TVがつけばもう少し何かわかるかな。ちょっとブレーカーを見てくるか」
次の瞬間だった。
「キャーーーーー!」
と、隣からものすごい叫び声が聞こえた。
「佐倉さんちだわ。誰か怪我でもされたのかしら」
心配そうな母に向かって「俺が様子みてくるよ」と言い、玄関で防犯用に常備している木刀を手に、急いで隣りの灯の家に向かった。
灯の家も明かりが消えて真っ暗だった。玄関には鍵がかかっていて、チャイムは当然鳴らないとして、戸を思い切り叩いてもなにも反応がない。気を失ったり怪我して動けなかったりしているのだろうか。
気持ちは焦るが深呼吸だ。
「そうだ、風呂入るって言ってたっけ」
そう思いだして家の裏手の風呂場の窓へ向かう。
灯の家の構造など、子供のときから百も承知だ。そっと風呂の窓を叩いてみる。
「灯、無事か? 俺だ、雄太だ!」
返事はないが、なにか中で動いているような気配がする。ええい、迷っている暇はない。
「窓を割るぞ。破片に気を付けろ!」
俺は、手にもった木刀を思い切り振り、風呂場の窓をたたき割った。暗くてよく見えないが、確かに人位の大きさの陰が動いている。風呂の窓はちょっと小さかったが、ガラスの残り破片を打ち払って、内部に入り、スマホの明かりをつけた。
……なんなんだ、これ? 風呂の脱衣所には、うしろから羽交い絞めにされ、もう一人に両足をM字開脚されてもがいている灯がいたが、その羽交い絞めにしているもの達が……豚? いや、なんか甲冑つけてるし、人だとは思うが何かのコスプレか? というより、まさかこれ、凌辱寸前? その時、プチっと音がしたような気がして俺の理性のタガが外れ、次の瞬間、木刀でその豚人間たちをしたたか打ち据え、相手は気絶したようだった。
「灯、大丈夫か? いったいこれは……」
「ゆうちゃん! あ、ありがとう。でも私にも何がなんだかさっぱり……お風呂入っていて、いきなり大地震が来たと思ったら停電して、暗闇からこの豚人間が現れて私にむしゃぶりついて来たのよ」
「にしても、火事場泥棒にしては、不細工だし準備が良すぎるな」といいつつ仮面を剥ごうとするが取れない。
「これって、ラノベとかアニメにでてくる、オークとかいうやつ?」
灯も怪訝そうだが、いや、いまはそんなところが問題ではない。灯のお母さん、星さんは無事なのか?
「灯、お母さんは?」
そう言いながら灯の方をみて、改めて灯が全裸であることに気が付いた。
「いいや、灯。まずは服を着ろ。それから警察に電話だ。おばさんは俺がみてくる」
「わかった。お母さんは、台所にいたはずなんだけど……」
とりあえず周りに怪しい気配は感じなかったため、その場はいったん灯と別れ、おばさんの安否確認のため台所へ向かったが、ここも何か怪しい気配がする。
剣道は小学生のころからずっと続けていて、達人とはいかないがそこそこの腕前である自負はあり、気配とかには一般人より敏感だとは常日頃思っている。
台所の冷蔵庫の向こう側に勝手口があり、裏庭に続いている。どうやらその方向に何等かの気配があるようだ。一応木刀は持っているが、賊が複数で人質もいるとするとかなり分が悪い。警察が来るまで待機したほうがいいかも知れない。
そう思いながらスマホを見てみると、あれ? 圏外になっている。さっきの地震で通信インフラにもダメージがあったのかも知れない。だとすると警察もすぐにあてにはならないか。そう思い直して、ゆっくり気配の方に近寄り、勝手口から表の様子を伺った。
……やっぱり、豚人間達が数人。そして、おばさんもいる。口に猿ぐつわを噛まされていてしゃべれないようだが、意識はあるようだ。
それに、あれはなんだ? あたりは停電で真っ暗なのに、二mくらいの光の輪が地上から三十cmくらい上の空中に光っている。
やはり、あの人数を一人で相手にするには分が悪い。せめて父さんでも呼んでこようかと思ったその時、光の輪の中から人が一人出てきた。それはとても美しい服を着た長身の男性で、回りの豚人間の反応を見るに、彼らの上役のようだ。しかも、細かくはよくわからないが、耳が左右に大きくとんがってせり出している。あれって、エルフとかいうやつ?
もうなにがなんだかさっぱりわからん。さっきの地震で異世界とかと繋がっちゃったんだろうか……。
いや待て! 気づかれた! あのエルフ、勘が鋭い!
次の瞬間、俺は、数名の豚人間に囲まれ、槍を突き付けられていた。くそ、これは抵抗できない。
『ふむ、お前はこの世界の人間のオスか。抵抗しなければこちらも手荒な真似はせん』
念波とでもいうのだろうか、声ではなく、直接頭にメッセージが響いてきた。俺は言葉で返す。
「お前たちは何者だ。
何の目的で、佐倉家を襲っている?」
また念波が返ってくる。
『細かいことをお前に説明する必要はない。どうせこの世界の者たちはすべて我らにひれ伏すことになるのだ』
なんだってんだ、こいつら異世界から侵略にでも来たというのか?
結局俺は、灯のおかあさんの星さんと一緒に縄でくくられ、やはり猿ぐつわを噛まされた。
それからものの数分で、灯がやはり猿ぐつわを噛まされグルグル巻きにされて、裏庭に引っ張ってこられた。
『どうやらこの家にはこの三名しかいないようだな。今日のところはこれでいい。ゲートがわからないよう結界を張って撤退だ。こいつらを連行しろ』
と言った趣旨の思念が流れてきた。
くそ、あっちは侵略前の偵察でこっちは捕虜かよ……。 そうしていると、灯の首になにか金属製の鎖のようなものが掛けられ、ゲートの方に連行されていった。
俺になにかできることはないのか! 必死に思考を巡らせるが、いい案が思い浮かばない。
そしていよいよ灯がゲートに入れられようとした瞬間のことだった。いきなり星おばさんが、すごい勢いで俺を引きずったまま、灯を引いていた豚人間に体当たりした。
いや、まさに火事場の馬鹿力とはこのことだろう。灯と豚人間はおばさんに跳ね飛ばされ、替わりにおばさんと俺が、勢い余って光の輪に入り込んでしまった。
うわーなんだ……この感触。すっごい気持ち悪い。まるで三半規管が壊れてしまったような天も地もわからない状況だ。そんな中でまたやつの思念が入り込んできた。
『馬鹿者が! タグ無しでゲートに飛び込むとは……まあ助かるまいが。急ぎゲートを再調整……』そこから後は聞こえなかったのか、俺の意識が飛んで行ったのか……
だんだん薄れていく意識の中、星おばさんが何とか動く右手で必死に俺の左手首をつかんでいるのが目に入った。
44
お気に入りに追加
452
あなたにおすすめの小説

母娘丼W
Zu-Y
恋愛
外資系木工メーカー、ドライアド・ジャパンに新入社員として入社した新卒の俺、ジョージは、入居した社宅の両隣に挨拶に行き、運命的な出会いを果たす。
左隣りには、金髪碧眼のジェニファーさんとアリスちゃん母娘、右隣には銀髪紅眼のニコルさんとプリシラちゃん母娘が住んでいた。
社宅ではぼさぼさ頭にすっぴんのスウェット姿で、休日は寝だめの日と豪語する残念ママのジェニファーさんとニコルさんは、会社ではスタイリッシュにびしっと決めてきびきび仕事をこなす会社の二枚看板エースだったのだ。
残業続きのママを支える健気で素直な天使のアリスちゃんとプリシラちゃんとの、ほのぼのとした交流から始まって、両母娘との親密度は鰻登りにどんどんと増して行く。
休日は残念ママ、平日は会社の二枚看板エースのジェニファーさんとニコルさんを秘かに狙いつつも、しっかり者の娘たちアリスちゃんとプリシラちゃんに懐かれ、慕われて、ついにはフィアンセ認定されてしまう。こんな楽しく充実した日々を過していた。
しかし子供はあっという間に育つもの。ママたちを狙っていたはずなのに、JS、JC、JKと、日々成長しながら、急激に子供から女性へと変貌して行く天使たちにも、いつしか心は奪われていた。
両母娘といい関係を築いていた日常を乱す奴らも現れる。
大学卒業直前に、俺よりハイスペックな男を見付けたと言って、あっさりと俺を振って去って行った元カノや、ママたちとの復縁を狙っている天使たちの父親が、ウザ絡みをして来て、日々の平穏な生活をかき乱す始末。
ママたちのどちらかを口説き落とすのか?天使たちのどちらかとくっつくのか?まさか、まさかの元カノと元サヤ…いやいや、それだけは絶対にないな。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』


ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる