28 / 54
その14:ジャンプ!(後編)
しおりを挟む
サラドラ先生にくっついて行った山の中には、小さなお堂があった。人は住んでいない様だが、それなりに綺麗に手入れされている。
「これは、成人式用の合宿所みたいなものだ。ペアの男女が成人式までここに籠り、寝食を供にする。そうすることでお互いを思いやり助け合う気持ちを醸成するのだ。そしてそれが補助魔法の効力に繋がる」
サラドラ先生のその説明に、ヨリが噛みつく。
「でも、先生。それじゃ、なにか間違いが起こったりしませんか?」
「なんだ、君はお兄ちゃんハーレムOKだったのではないか?」
「それはそうですけど……でも、私も一週間、そばで二人の面倒見るんですが、その目の前でイチャイチャされるのはちょっと腹が立つと言いますか……」
「ふむ。まあ、この合宿システムは、我が一族の強制お見合い的な側面も持っているからな。こうでもしないとエルフの人口が増えんのだよ」
「いやいや。それは今回のクエストとは、また別の話ですよね」
「それでは、こう致しましょう。お兄さんと私は、合宿中はエッチ厳禁。直接的な肉体関係を持たずにここに籠って修行いたします。ですがそれでは、命がけのお兄さんに申し訳ありませんので……合宿中は禁欲いたしますが、成人式を成就したあかつきには、私のバージンはお兄さんに差し上げるという事でいかがでしょう?」クリシュナさんがそう言った。
「はあ。それだと私のお兄ちゃんに、まるでクリシュナさん自身がバージンを提供したいと言っている様に聞えるけど? 本当にいいの?」
ヨリが食い下がるが、僕は全くそれで構わないぞ!
「まあまあヨリ。いいじゃないか。多分、ここはみんなそういうしきたりなんだよ」僕がそう言ったら、サラドラ先生も、そういう事でいいよと言ってくれたので、ヨリも引っ込んだ。
そして、その日から特訓が続いた。僕がお堂の屋根から飛び降りるのだが、その落下速度が遅くなる様に、クリシュナさんが補助魔法を行使するのだ。
そして屋根から飛び降りる位は、僕には造作もない。補助なんかなくても、正直、自力で何とでもなる。それにしても、クリシュナさん。言うだけあって、本当に魔法苦手なんだな。これだけ繰り返し練習しているけど、ちっとも浮力を感じないや。
日中、その特訓を繰り返し、三度の食事の支度や洗濯はヨリがやってくれた。
夜は、裏の滝で行水したあと、僕はクリシュナさんと同じお布団で寝る。
しかし……手を出してはいけない。なぜなら、その隣にヨリも寝ているからだ。それでも、成人式が終わったら、ヨリ公認でクリシュナさんのバージンを貰えるのだ。それを思えば一週間の禁欲位はなんともないぞ。
そして一週間後、運命の成人式の日がやって来た。
◇◇◇
「どうだクリシュナ。少しは魔法使える様になったか?」サラドラ先生がクリシュナさんに問いかけるが、彼女は無言のまま下を向いた。
「ああ……それでは致し方なし。お兄さん。申し訳ないが死なない様、自力で何とかしてくれたまえ」
「はは、先生。僕にお任せ下さい!」
そう言い放って、成人式会場に来たのだが…‥‥
ちょっと待ってよ。あれ、お堂の屋根の高さじゃないよね?
ヨリもちょっと目を剥いたが、僕に言った。
「あー、クリシュナさんがバージン賭けるだけの事はあったわねー。こりゃお兄ちゃんも心してかからないと」
「えっ……あの……聞いてないんですけど……殺す気かぁーーーーーーー!!」
すでに、成人式の参加者が数名集まっており、順番に並んでいた。僕とクリシュナさんの順番は最後だ。将来の族長候補者という事もあって、エルフの森のお偉いさん方が見守るなかトリを務めるのだと聞いたのだが、ヨリが「お兄ちゃん。これ、失敗したら大惨事になるから、危ないペアほど後なんじゃね?」とぼそっとこぼした。
成人式がはじまり、まず最初のペアの男性が橋から飛び降り、真っ逆さまに谷底に落ちる。うわー、だめ。怖くて見てらんない!! だが、ちゃんとペアの女性がブレーキをかけ、ドボンと無事川面に着水し、回りから盛大な拍手を貰っていた。
そして一組、また一組と、無事に儀式を終えていく。そして……ついに僕の番だ。
クリシュナさんは、谷の下に設けられた祭壇で、魔法の準備をしているはずなのだが……橋の上に立つ僕の脇で、エルフのオジサンが、赤旗を下げ青旗を掲げた。飛び降りろの合図である。
ええい。こうなったら僕もS級冒険者だ。なんとしても切り抜けて、クリシュナさんのバージン貰ってやる!! そう意を決して、ポンと下に飛び降りた。
ううっわぁーーーーーーーーーー!! 自由落下恐るべし!
いやこれ、体の自由が利かないじゃん!! これはちょっとは速度を落としてもらわないと……クリシュナさん、ちょっとでいいからがんば……って、もう川面!!
ドーーーン。ものすごい水しぶきとともに、僕の体が川面に突き刺さった。
ぐはっ!! あまりの衝撃に、僕は意識を失った。
◇◇◇
「あー、気が付いた? お兄ちゃん大丈夫?」眼を開けたが目の前にヨリがいた。
「いやー、危なかったねー。あそこで私がちょっとインチキしなかったら、お兄ちゃんぺしゃんこだったよ」そうか。ヨリがこっそり助けてくれたのか。水面にぶつかって身体は滅茶苦茶痛いが、大きなダメージはなさそうだ。
「それで、儀式は? クリシュナさんは?」
「儀式は無事終了。クリシュナさんもお兄ちゃんも成人として認められました。でもね。お兄ちゃんがもう死んだーと思ったプレッシャーで、クリシュナさん失神して倒れちゃってね。さっき、幼なじみの同い歳の彼氏が彼女を抱えて医務室に連れて行ったよ」
「……何、その突然沸いた彼氏って……」
「いやすまない。どうやらクリシュナも切羽詰まっていて、私にも嘘をついていた様だ。その彼氏とはすでに将来を約束していた様で、クリシュナもすでに経験済らしい。だが彼を今回のペアに選んでしまうと、ほぼ間違いなく彼は死んでしまう……」
「はあ!? それで僕を、彼氏の身替わりに?」
「……すまん」サラドラ先生が、本当に申し訳なさそうに頭を下げた。
「くっ、はははははははっ! お兄ちゃんもバージンに釣られて、なんか笑えるわー。でも、やっぱりこの世界油断ならないわよね。それでどうするお兄ちゃん。まだお兄ちゃんハーレム続ける?」
「ううん……僕はヨリがいればいいや……」
あんな華奢な女の子に、ここまで大胆に欺かれ、僕ももうどうでもよくなってきた。こんな思いするくらいなら、本当にヨリ一穴でいいかとさえ思った。
「それでお兄さん。話を蒸し返す様でなんだが、そんなにバージンが希望だったのか? 今回の報酬という訳ではないが、なんなら、私のでよければ、君にあげてもいいぞ」いきなりサラドラ先生がそう言った。
「えっ、先生。それマジっすか?」
「こら、お兄ちゃん。今さっき、私だけでいいって言ったばかりじゃん!」
そして僕は、次の瞬間、ヨリから電撃を食らった。
(終)
「これは、成人式用の合宿所みたいなものだ。ペアの男女が成人式までここに籠り、寝食を供にする。そうすることでお互いを思いやり助け合う気持ちを醸成するのだ。そしてそれが補助魔法の効力に繋がる」
サラドラ先生のその説明に、ヨリが噛みつく。
「でも、先生。それじゃ、なにか間違いが起こったりしませんか?」
「なんだ、君はお兄ちゃんハーレムOKだったのではないか?」
「それはそうですけど……でも、私も一週間、そばで二人の面倒見るんですが、その目の前でイチャイチャされるのはちょっと腹が立つと言いますか……」
「ふむ。まあ、この合宿システムは、我が一族の強制お見合い的な側面も持っているからな。こうでもしないとエルフの人口が増えんのだよ」
「いやいや。それは今回のクエストとは、また別の話ですよね」
「それでは、こう致しましょう。お兄さんと私は、合宿中はエッチ厳禁。直接的な肉体関係を持たずにここに籠って修行いたします。ですがそれでは、命がけのお兄さんに申し訳ありませんので……合宿中は禁欲いたしますが、成人式を成就したあかつきには、私のバージンはお兄さんに差し上げるという事でいかがでしょう?」クリシュナさんがそう言った。
「はあ。それだと私のお兄ちゃんに、まるでクリシュナさん自身がバージンを提供したいと言っている様に聞えるけど? 本当にいいの?」
ヨリが食い下がるが、僕は全くそれで構わないぞ!
「まあまあヨリ。いいじゃないか。多分、ここはみんなそういうしきたりなんだよ」僕がそう言ったら、サラドラ先生も、そういう事でいいよと言ってくれたので、ヨリも引っ込んだ。
そして、その日から特訓が続いた。僕がお堂の屋根から飛び降りるのだが、その落下速度が遅くなる様に、クリシュナさんが補助魔法を行使するのだ。
そして屋根から飛び降りる位は、僕には造作もない。補助なんかなくても、正直、自力で何とでもなる。それにしても、クリシュナさん。言うだけあって、本当に魔法苦手なんだな。これだけ繰り返し練習しているけど、ちっとも浮力を感じないや。
日中、その特訓を繰り返し、三度の食事の支度や洗濯はヨリがやってくれた。
夜は、裏の滝で行水したあと、僕はクリシュナさんと同じお布団で寝る。
しかし……手を出してはいけない。なぜなら、その隣にヨリも寝ているからだ。それでも、成人式が終わったら、ヨリ公認でクリシュナさんのバージンを貰えるのだ。それを思えば一週間の禁欲位はなんともないぞ。
そして一週間後、運命の成人式の日がやって来た。
◇◇◇
「どうだクリシュナ。少しは魔法使える様になったか?」サラドラ先生がクリシュナさんに問いかけるが、彼女は無言のまま下を向いた。
「ああ……それでは致し方なし。お兄さん。申し訳ないが死なない様、自力で何とかしてくれたまえ」
「はは、先生。僕にお任せ下さい!」
そう言い放って、成人式会場に来たのだが…‥‥
ちょっと待ってよ。あれ、お堂の屋根の高さじゃないよね?
ヨリもちょっと目を剥いたが、僕に言った。
「あー、クリシュナさんがバージン賭けるだけの事はあったわねー。こりゃお兄ちゃんも心してかからないと」
「えっ……あの……聞いてないんですけど……殺す気かぁーーーーーーー!!」
すでに、成人式の参加者が数名集まっており、順番に並んでいた。僕とクリシュナさんの順番は最後だ。将来の族長候補者という事もあって、エルフの森のお偉いさん方が見守るなかトリを務めるのだと聞いたのだが、ヨリが「お兄ちゃん。これ、失敗したら大惨事になるから、危ないペアほど後なんじゃね?」とぼそっとこぼした。
成人式がはじまり、まず最初のペアの男性が橋から飛び降り、真っ逆さまに谷底に落ちる。うわー、だめ。怖くて見てらんない!! だが、ちゃんとペアの女性がブレーキをかけ、ドボンと無事川面に着水し、回りから盛大な拍手を貰っていた。
そして一組、また一組と、無事に儀式を終えていく。そして……ついに僕の番だ。
クリシュナさんは、谷の下に設けられた祭壇で、魔法の準備をしているはずなのだが……橋の上に立つ僕の脇で、エルフのオジサンが、赤旗を下げ青旗を掲げた。飛び降りろの合図である。
ええい。こうなったら僕もS級冒険者だ。なんとしても切り抜けて、クリシュナさんのバージン貰ってやる!! そう意を決して、ポンと下に飛び降りた。
ううっわぁーーーーーーーーーー!! 自由落下恐るべし!
いやこれ、体の自由が利かないじゃん!! これはちょっとは速度を落としてもらわないと……クリシュナさん、ちょっとでいいからがんば……って、もう川面!!
ドーーーン。ものすごい水しぶきとともに、僕の体が川面に突き刺さった。
ぐはっ!! あまりの衝撃に、僕は意識を失った。
◇◇◇
「あー、気が付いた? お兄ちゃん大丈夫?」眼を開けたが目の前にヨリがいた。
「いやー、危なかったねー。あそこで私がちょっとインチキしなかったら、お兄ちゃんぺしゃんこだったよ」そうか。ヨリがこっそり助けてくれたのか。水面にぶつかって身体は滅茶苦茶痛いが、大きなダメージはなさそうだ。
「それで、儀式は? クリシュナさんは?」
「儀式は無事終了。クリシュナさんもお兄ちゃんも成人として認められました。でもね。お兄ちゃんがもう死んだーと思ったプレッシャーで、クリシュナさん失神して倒れちゃってね。さっき、幼なじみの同い歳の彼氏が彼女を抱えて医務室に連れて行ったよ」
「……何、その突然沸いた彼氏って……」
「いやすまない。どうやらクリシュナも切羽詰まっていて、私にも嘘をついていた様だ。その彼氏とはすでに将来を約束していた様で、クリシュナもすでに経験済らしい。だが彼を今回のペアに選んでしまうと、ほぼ間違いなく彼は死んでしまう……」
「はあ!? それで僕を、彼氏の身替わりに?」
「……すまん」サラドラ先生が、本当に申し訳なさそうに頭を下げた。
「くっ、はははははははっ! お兄ちゃんもバージンに釣られて、なんか笑えるわー。でも、やっぱりこの世界油断ならないわよね。それでどうするお兄ちゃん。まだお兄ちゃんハーレム続ける?」
「ううん……僕はヨリがいればいいや……」
あんな華奢な女の子に、ここまで大胆に欺かれ、僕ももうどうでもよくなってきた。こんな思いするくらいなら、本当にヨリ一穴でいいかとさえ思った。
「それでお兄さん。話を蒸し返す様でなんだが、そんなにバージンが希望だったのか? 今回の報酬という訳ではないが、なんなら、私のでよければ、君にあげてもいいぞ」いきなりサラドラ先生がそう言った。
「えっ、先生。それマジっすか?」
「こら、お兄ちゃん。今さっき、私だけでいいって言ったばかりじゃん!」
そして僕は、次の瞬間、ヨリから電撃を食らった。
(終)
20
お気に入りに追加
126
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。


パークラ認定されてパーティーから追放されたから田舎でスローライフを送ろうと思う
ユースケ
ファンタジー
俺ことソーマ=イグベルトはとある特殊なスキルを持っている。
そのスキルはある特殊な条件下でのみ発動するパッシブスキルで、パーティーメンバーはもちろん、自分自身の身体能力やスキル効果を倍増させる優れもの。
だけどその条件がなかなか厄介だった。
何故ならその条件というのが────
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる