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その7:リーマの休日(前編)
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「どうして……こうなった………」
立派な王城のすぐ前が広大な広場になっていて、そこにかなりの数の人が集まって、人だかりを作っていた。そしてその真ん中には、高さ3m位の木の杭が立てられており、その上の方に、僕がグルグル巻きに縛り付けられている。
兵士と思われるごっつい獣人さんが、両肩いっぱいに焚き木を背負ってきて、僕の足元に次々ひょいひょいと積み上げている。
僕は確か、この王宮の裏庭にいたはずなんだけど……突然、目の前が真っ暗になり、気が付いたらここに縛り上げられていたのだが……これ、どう見ても火あぶりの準備だよな……
どうやら焚き木の積み上げは終わった様で、兵士達が多分油だろうと思われる液体をぶっかけている。どうしよう。このままだとまずいよね。とりあえずチート能力使って逃げた方が良くね? そう考えて呪文を唱えたが……あれ? 魔法使えない? あー、あそこの神官に封印されてる? でもこれって……ヤバくね?
そうやって慌てながらもがいていたら、その神官が目の前にやって来て言った。
「最後に、何か言い残す事はないか?」
「ねえ、ちょっと待ってよ。これどういう事? 僕が何をしたって言うのさ!? 何にも分からないのにこの仕打ちはひどくない!?」
「ふむ。まだシラを切るか。盗人猛々しいとはまさにこの事。構わん!! 末期の水も不要じゃ! 即刻火を放て!!」
神官の命令一過、火のついたたいまつが、僕の足元に投げ込まれ、火は瞬く間にその勢いを増して僕を足元から焼き尽くそうと迫ってくる。
「あちちっ! ねえ、ちょっとー!! …………ヨリぃーーーーーーーーーー!!」
◇◇◇
今回のクエストは、隣国に講師として赴く仕事だ。僕は剣技。ヨリは主に補助魔法を隣国の兵士や魔導士に指導する為、一ヵ月の予定で招かれて、長期出張して来ていた。この隣国。獣人達の国なのだが、王様や側近の人達も温和で物腰も低く、僕らはまったくもってVIP待遇であり、街中に出ても住民達から、うわさの冒険者兄妹だともてはやされ、サインをねだられたりしていた。
そんなある日、講習スケジュールの関係で僕は一日非番となったが、ヨリは魔導士達のフィールド実習という事で、一泊二日予定で朝早く王城から出発した。
ヨリもいないし、せっかくの異国出張だ。観光を兼ねて少し羽でも伸ばすかと考え、街中にでも繰り出そうかと支度をして、王宮内の宿所の玄関を出た時の事だ。
なにやらただならぬ気配がして振り返ると、薄汚い恰好の獣人の女の子がものすごい勢いでこちらに向かって駆けてくる。そして僕にすがりついてこう言った。
「お願い、助けて。変態さんに追われているの!」
「何ぃ、変態さん!? ああ、心配しないで僕に任せて……」
そう言って後方を警戒するも、誰も近づいてくる気配はない。あれっと思って、女の子を顔をみたら、彼女も困惑している様だ。
「あれー。変態さん、道を間違えちゃったのかな?」
「それならよかったね。それで君はどこへ行こうとしていたの? まだ油断は出来ないから、お兄さんが送ってあげるよ」
「えーっとね……お兄さん。どこかへ出かけるところだったの?」
「うん。これから街に買い物に行こうかと……」
「あー、偶然ね。私も買い物行こうと思ってたの! 市場までご一緒して下さる?」
「はあ……そうなの? それじゃ、一緒に行こうか。君、名前は?」
「えっとね……そう。タルトでいいよ」
少女は歳の頃は十歳前後であろうか。獣人で犬の様なケモミミとしっぽが生えている。容姿は子供にしては整っていて、将来はさぞや美人になるだろと思われるのだが、着ている服は何ともボロッちい。王宮の下働きの子か何かだろうか。それにしても変態さんって……でもまあ、この子なら通り魔に襲われても仕方ないかも……その位、可愛い。手をつないでくれとせがむので、手をつないでそのまま王宮から街に向かい、まずは市場を目指した。
「うわー。これが市場ね。すごい人だわ……」少女が人混みに驚いている。
「君、ここはじめて? それじゃ、もしかして……初めてのお使いかな?」
「えっ? あ、そうそう。それそれ……初めてのお使いなの」
「ふーん。それで何を買うのかな?」
「それはね、えーと……忘れちゃった!」
「はいぃーーー?」
なんか頭の中で『ショゲないでよ……』とかのフレーズが聞こえて来た様な気がする。
「でも、それじゃ困ったね……」
「あはは。心配ないよ。多分……もう少し遊んだら思い出すと思うよ!」
ああ、察し。この子、そのまま買い物だけして帰りたくないんだ。
こんな賑やかな所にあんまり来られないのかも知れない。それでちょっと羽を伸ばしたいと言うところなんだろう。
「それじゃあさ。お兄さんも今日はヒマなんだ。もう少し、この街を観光したいなーって思ってて……いっしょに歩こうか?」
「えっ、いいの? うれしい!!」そう言って彼女は、僕の腕にしがみついて来た。
◇◇◇
「こっちだよお兄さん!」そう言って彼女が僕をどんどん引っ張っていく。もう結構、街中を二人で巡り、旧所名跡を見たり、お店巡りや買い食いをしたりして、とっくにお昼は回って夕方近くになっているのに、彼女はまだまだ元気だ。子供の体力ってすごいな。
そうして僕ら二人は、大きな噴水の前に出た。
「お兄さん。これよこれ。恋人の泉! ここに来たかったの。時間もばっちり!」
「恋人の泉? そらまた女の子好みのロマンチックな名前だけど……どうしてここに?」
「ここはねー。恋愛の神様の泉なの。あそこの教会の尖塔の影がこの泉にかかる時、この前で愛を誓った二人は、永遠に幸せに結ばれるのよ!」
おおー、なんともテンプレだが、いいじゃないか。今度、ヨリと来ようかな。
「でもタルトちゃん。僕と二人じゃ、愛の誓いは出来ないねー。まあ、大きくなったら誰かいい彼氏でも連れてくるといいよ。今日はその予行練習だね」
「えー。まあ、それでもいいか……」
そういいながらタルトちゃんは、泉に向かって熱心にお祈りしていた。
そしてどうやら、泉にコインを投げ入れるおまじないが有る様で、周りの人がみんなやっているのを見て、タルトちゃんもコインを投げ入れようとお財布を取り出したその時、誤って彼女のお財布の中のお札が風に舞って泉に入ってしまった。
「ああ、大事なお金!!」タルトちゃんが慌ててそれを追いかけて泉に入った。
「ああ、タルトちゃん危ないよ。お兄さんが取ってあげるから……」
そう言っているそばから彼女が転び、頭からどっぷり水没した。
ああ、言わんこっちゃない。でもあれ? 水から出てこないぞ……溺れてるのか?
僕は慌てて泉に飛び込み、タルトちゃんを救い上げた。
「タルトちゃん。しっかり!」
「ごほっ、ごほっ。ああ、お兄さん……ありがと……」
ふあー、よかった……。
⇒後編へGo!
立派な王城のすぐ前が広大な広場になっていて、そこにかなりの数の人が集まって、人だかりを作っていた。そしてその真ん中には、高さ3m位の木の杭が立てられており、その上の方に、僕がグルグル巻きに縛り付けられている。
兵士と思われるごっつい獣人さんが、両肩いっぱいに焚き木を背負ってきて、僕の足元に次々ひょいひょいと積み上げている。
僕は確か、この王宮の裏庭にいたはずなんだけど……突然、目の前が真っ暗になり、気が付いたらここに縛り上げられていたのだが……これ、どう見ても火あぶりの準備だよな……
どうやら焚き木の積み上げは終わった様で、兵士達が多分油だろうと思われる液体をぶっかけている。どうしよう。このままだとまずいよね。とりあえずチート能力使って逃げた方が良くね? そう考えて呪文を唱えたが……あれ? 魔法使えない? あー、あそこの神官に封印されてる? でもこれって……ヤバくね?
そうやって慌てながらもがいていたら、その神官が目の前にやって来て言った。
「最後に、何か言い残す事はないか?」
「ねえ、ちょっと待ってよ。これどういう事? 僕が何をしたって言うのさ!? 何にも分からないのにこの仕打ちはひどくない!?」
「ふむ。まだシラを切るか。盗人猛々しいとはまさにこの事。構わん!! 末期の水も不要じゃ! 即刻火を放て!!」
神官の命令一過、火のついたたいまつが、僕の足元に投げ込まれ、火は瞬く間にその勢いを増して僕を足元から焼き尽くそうと迫ってくる。
「あちちっ! ねえ、ちょっとー!! …………ヨリぃーーーーーーーーーー!!」
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今回のクエストは、隣国に講師として赴く仕事だ。僕は剣技。ヨリは主に補助魔法を隣国の兵士や魔導士に指導する為、一ヵ月の予定で招かれて、長期出張して来ていた。この隣国。獣人達の国なのだが、王様や側近の人達も温和で物腰も低く、僕らはまったくもってVIP待遇であり、街中に出ても住民達から、うわさの冒険者兄妹だともてはやされ、サインをねだられたりしていた。
そんなある日、講習スケジュールの関係で僕は一日非番となったが、ヨリは魔導士達のフィールド実習という事で、一泊二日予定で朝早く王城から出発した。
ヨリもいないし、せっかくの異国出張だ。観光を兼ねて少し羽でも伸ばすかと考え、街中にでも繰り出そうかと支度をして、王宮内の宿所の玄関を出た時の事だ。
なにやらただならぬ気配がして振り返ると、薄汚い恰好の獣人の女の子がものすごい勢いでこちらに向かって駆けてくる。そして僕にすがりついてこう言った。
「お願い、助けて。変態さんに追われているの!」
「何ぃ、変態さん!? ああ、心配しないで僕に任せて……」
そう言って後方を警戒するも、誰も近づいてくる気配はない。あれっと思って、女の子を顔をみたら、彼女も困惑している様だ。
「あれー。変態さん、道を間違えちゃったのかな?」
「それならよかったね。それで君はどこへ行こうとしていたの? まだ油断は出来ないから、お兄さんが送ってあげるよ」
「えーっとね……お兄さん。どこかへ出かけるところだったの?」
「うん。これから街に買い物に行こうかと……」
「あー、偶然ね。私も買い物行こうと思ってたの! 市場までご一緒して下さる?」
「はあ……そうなの? それじゃ、一緒に行こうか。君、名前は?」
「えっとね……そう。タルトでいいよ」
少女は歳の頃は十歳前後であろうか。獣人で犬の様なケモミミとしっぽが生えている。容姿は子供にしては整っていて、将来はさぞや美人になるだろと思われるのだが、着ている服は何ともボロッちい。王宮の下働きの子か何かだろうか。それにしても変態さんって……でもまあ、この子なら通り魔に襲われても仕方ないかも……その位、可愛い。手をつないでくれとせがむので、手をつないでそのまま王宮から街に向かい、まずは市場を目指した。
「うわー。これが市場ね。すごい人だわ……」少女が人混みに驚いている。
「君、ここはじめて? それじゃ、もしかして……初めてのお使いかな?」
「えっ? あ、そうそう。それそれ……初めてのお使いなの」
「ふーん。それで何を買うのかな?」
「それはね、えーと……忘れちゃった!」
「はいぃーーー?」
なんか頭の中で『ショゲないでよ……』とかのフレーズが聞こえて来た様な気がする。
「でも、それじゃ困ったね……」
「あはは。心配ないよ。多分……もう少し遊んだら思い出すと思うよ!」
ああ、察し。この子、そのまま買い物だけして帰りたくないんだ。
こんな賑やかな所にあんまり来られないのかも知れない。それでちょっと羽を伸ばしたいと言うところなんだろう。
「それじゃあさ。お兄さんも今日はヒマなんだ。もう少し、この街を観光したいなーって思ってて……いっしょに歩こうか?」
「えっ、いいの? うれしい!!」そう言って彼女は、僕の腕にしがみついて来た。
◇◇◇
「こっちだよお兄さん!」そう言って彼女が僕をどんどん引っ張っていく。もう結構、街中を二人で巡り、旧所名跡を見たり、お店巡りや買い食いをしたりして、とっくにお昼は回って夕方近くになっているのに、彼女はまだまだ元気だ。子供の体力ってすごいな。
そうして僕ら二人は、大きな噴水の前に出た。
「お兄さん。これよこれ。恋人の泉! ここに来たかったの。時間もばっちり!」
「恋人の泉? そらまた女の子好みのロマンチックな名前だけど……どうしてここに?」
「ここはねー。恋愛の神様の泉なの。あそこの教会の尖塔の影がこの泉にかかる時、この前で愛を誓った二人は、永遠に幸せに結ばれるのよ!」
おおー、なんともテンプレだが、いいじゃないか。今度、ヨリと来ようかな。
「でもタルトちゃん。僕と二人じゃ、愛の誓いは出来ないねー。まあ、大きくなったら誰かいい彼氏でも連れてくるといいよ。今日はその予行練習だね」
「えー。まあ、それでもいいか……」
そういいながらタルトちゃんは、泉に向かって熱心にお祈りしていた。
そしてどうやら、泉にコインを投げ入れるおまじないが有る様で、周りの人がみんなやっているのを見て、タルトちゃんもコインを投げ入れようとお財布を取り出したその時、誤って彼女のお財布の中のお札が風に舞って泉に入ってしまった。
「ああ、大事なお金!!」タルトちゃんが慌ててそれを追いかけて泉に入った。
「ああ、タルトちゃん危ないよ。お兄さんが取ってあげるから……」
そう言っているそばから彼女が転び、頭からどっぷり水没した。
ああ、言わんこっちゃない。でもあれ? 水から出てこないぞ……溺れてるのか?
僕は慌てて泉に飛び込み、タルトちゃんを救い上げた。
「タルトちゃん。しっかり!」
「ごほっ、ごほっ。ああ、お兄さん……ありがと……」
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