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1幕 大団円目指して頑張ります!
20場 嫉妬の魔物
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絶え間なく続く喧騒の中、グレイグは何杯目かの葡萄ジュースをあおった。
視線の先には楽しそうに笑う姉。フランシスとかいうドワーフの総領息子に勧められるまま、エールをぐいぐい飲んでいる。事態に進展があった上に、腕を褒められてテンションが上がっているらしい。
「あーあ……。大丈夫かな、あんなに飲んで。パパに似てお酒は強いけどさあ」
「知らない。潰れたら責任持って回収してよね」
苛立たしげにメルディを見つめる横顔に、魔法学校の図書館で読んだ戯曲を思い出した。
好きが高じて、お姫さまを塔に閉じ込めた嫉妬の魔物。お姫さまがどんなに外の世界を望んでも、その腕の中から決して出さない。
メルディの場合は自分から塔に入りたがっているけど、それを完全に拒絶せず、中途半端な状態にしているのはレイだ。鍵もかけずにドアを半開きにしといて、入って来ちゃダメだと言っている。
嫉妬の魔物とレイ。どちらの方がずるいのか。
マルクに対してもそうだ。メルディとの交際を認める素振りを見せておいて、近づきすぎないように牽制はする。かと思えばメルディを泣かせるし、正直、何がしたいのかわからない。
この旅だって、始終子供扱いして過保護に守ろうとするくせに、強制的に送り帰しはしない。嫌われるのが怖いのだ。本当になんとも思っていなければ、いくら両親が許可しようが首都に置いてきたはずだ。
ああ、大人って本当に面倒くさい。
今にも飛び出して行きそうなロビンの首根っこを押さえつつ、そっとため息をつく。
「レイさんさあ、もう認めたら? お姉ちゃんのこと好きなんじゃないの?」
「またその話? 違うって言ってるでしょ。アルティに怒られちゃうよ」
「そうやって、パパを盾にする。領地でも聞いたよね? お姉ちゃんの隣に誰か立ってもいいのって。あのときはレイさんしかいなかったけど、今は他に二人もいるんだよ」
レイの耳がぴくりと動いた。
「二人?」
かなり声が低い。黙ってメルディを指差す。
「なあ、リリアナ。あんたいい女だな。結婚は? 彼氏はいるのかい?」
「してない……。いない……。ちっとも振り向いてくれないの……」
「なんだそいつ。見る目ねぇなあ。じゃあ、俺なんてどうだ? あんたよりだいぶ歳は食ってるが、ヒト種に換算するとまだ二十代なんだぜ。浮気もしねぇし」
マルクが「ウィンストンでは気に入った女性はすぐに口説く」と言っていた通り、フランシスはメルディをターゲットに定めたようだ。
いつの間にか隣に座っているし、さりげなく肩に手も回している。さすが六十五歳。経験も豊富そうだ。
「んー……。おひげが、ちょっと……」
「こりゃ、手厳しいなあ! ドワーフに髭はつきもんだぜ!」
「うふふ……。知ってる……。格好いいよね……。でも、ない方が好き……」
こぼす笑みに合わせてメルディの頭がぐらんぐらん揺れる。かなりやばい。それを見て、レイのこめかみに青筋が浮いた。こっちもかなりやばい。
「大丈夫か? 目が閉じちまいそうだぜ。もうおねんねするか?」
「うん……。ごめんなさい……。眠い……」
「あれだけ集中して金槌振るったらなあ。なんなら一緒に二階に上がるか? なんてな。はははは」
ついに我慢できなくなったらしい。レイがガタっと音を立てて椅子から立ち上がった。そのまま大股でメルディたちのテーブルに近づいていく。
起きていればさぞや嬉しい展開が待っていただろうに、眠気には勝てなかったようで、メルディはテーブルに突っ伏して動かない。背中が上下しているので、死んではいないはずだ。きっと。
「はいはい、そこまで。うちの子にセクハラはやめてね」
険を含んだレイの言葉に、フランシスは唇を吊り上げた。
「よう、エルフの兄さん。さっきまで知らねぇふりしてたくせに、いきなり保護者気取りかい。いつ出てくんのかと思ったよ」
レイたちの存在に気づいていたようだ。あれだけメルディの背後から熱い視線を送っていれば当然だろう。むしろ気づいていなかったら総領息子としてやっていけない。
「炉の炎みてぇな赤茶色の髪。ドワーフすらも凌ぐ腕。この子、メルディ・ジャーノ・リヒトシュタインだろ? リリアナはママの名前、シュトライザーは大師匠の名前だ。咄嗟に偽名を名乗るぐらいには世慣れしてんのかね。それとも、あんたが教えたのかい? レイ・アグニス。魔法紋の大先生よ」
ピリッとした空気が二人の間に漂う。まさか、メルディの正体にも気づいていたとは。吹き出しそうになったジュースを必死に飲みくだし、事態を見守る。
「僕のことも知ってるの?」
「そりゃあな。職業柄、優秀な職人は頭に入ってるさ。あんたの話は親父から聞いてるよ。モルガン戦争のときは大層なご活躍だったそうじゃねぇか。あの鎧の魔法紋もあんたが書いたんだろ? そのうちウィンストンに来るんじゃねぇかって思ってたよ」
目を細め、フランシスがメルディの背中を優しく撫でた。その愛しげな様子にレイの右手がぴくりと動く。お願いだから、これ以上煽るのはやめてほしい。
「この子もそうさ。仕事前に両手を叩く仕草。どんな状況でも諦めねぇ気性。クリフ爺とアルティにそっくりだ。それに、作ったもんを見りゃあ一発でわかる。本物の鎧は見事なもんだった。この子以外に作れるとは思わねぇな」
「ああ、そう。じゃあ、わかるよね。あんたが手を出していい子じゃないってこと。その子はシュトライザ―&ジャーノ工房の後継ぎで、リヒトシュタイン家のお嬢さまなんだよ。いくらあんたがドワーフの頂点に立つ男でも、もう六十五歳でしょ。十八歳のこの子と釣り合うと思わないで」
「百歳越えのジジイは感覚が古いねぇ。貴族令嬢つったって、この子は職人だろ? 今の時代は共働きが基本なんだし、同じ職人の方が理解があっていいじゃねぇか。なんなら俺が首都に行ってもいいぜ。まだ下に弟がいるしな。そもそも好いた惚れたに年齢なんて関係あんのかい?」
長い付き合いだが、レイが言葉を詰まらせるところは初めて見た。どこまで本気なのかはわからないが、山賊みたいな見た目に反して、フランシスは弁が立つようだ。
「可哀想に。この子、あんたに惚れてんだろ? 鎧の魔法紋を語るとき、目をきらきらさせてたもんな。なのに『振り向いてくれない……』なんて悲しそうな顔、俺なら絶対にさせないね」
「ふざけないで。知り合ったばかりのあんたに何がわかるのさ」
「その口ぶりだと、あんたはこの子のそばに長くいるんだな。だから過保護になっちまうってわけか? ヒト種とはいえ、十八歳はもう成人だ。子供扱いはどうかと思うがね」
「子供なんだよ、この子は。世の中のことなんて何も知らないんだ。自分が周りからどう見られてるかってことも。だからお願い。そっとしといてやってよ」
懇願めいた言葉に、今度はフランシスが黙った。しばしレイの目をじっと見つめ、ふっと口元を緩める。
「まあ、いいさ。そう思ってられるのも今のうちだぜ。ヒト種ってのはあっという間に大人に――立派な女になっちまうもんだからな」
呪いのような言葉を残し、フランシスは仲間のドワーフたちを引き連れて帰って行った。残されたのは酔い潰れた客たちと、眠るメルディ、そしてレイとグレイグたちだけだ。
レイは黙って店のドアを見つめていたが、やがてグレイグの手を借りてメルディを背中におぶった。
ロビンがくっついて行こうとしたが、容赦なく回収する。話がややこしくなりそうだからだ。グレイグが覚えている限り、レイがこうしてメルディをおぶるのは、メルディが思春期を過ぎて以来、初めてのことだった。
「……もう、本当に馬鹿な子なんだから。部屋に突っ込んでくるよ。グレイグも料理食べちゃいな。ロビンをよろしくね」
「レイさん、知ってる?」
階段に足をかけたレイが振り向く。その瞳は爛々と輝いていた。闇夜に光る猫の目のように。
「嫉妬の魔物の目って、緑色なんだってさ」
視線の先には楽しそうに笑う姉。フランシスとかいうドワーフの総領息子に勧められるまま、エールをぐいぐい飲んでいる。事態に進展があった上に、腕を褒められてテンションが上がっているらしい。
「あーあ……。大丈夫かな、あんなに飲んで。パパに似てお酒は強いけどさあ」
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メルディの場合は自分から塔に入りたがっているけど、それを完全に拒絶せず、中途半端な状態にしているのはレイだ。鍵もかけずにドアを半開きにしといて、入って来ちゃダメだと言っている。
嫉妬の魔物とレイ。どちらの方がずるいのか。
マルクに対してもそうだ。メルディとの交際を認める素振りを見せておいて、近づきすぎないように牽制はする。かと思えばメルディを泣かせるし、正直、何がしたいのかわからない。
この旅だって、始終子供扱いして過保護に守ろうとするくせに、強制的に送り帰しはしない。嫌われるのが怖いのだ。本当になんとも思っていなければ、いくら両親が許可しようが首都に置いてきたはずだ。
ああ、大人って本当に面倒くさい。
今にも飛び出して行きそうなロビンの首根っこを押さえつつ、そっとため息をつく。
「レイさんさあ、もう認めたら? お姉ちゃんのこと好きなんじゃないの?」
「またその話? 違うって言ってるでしょ。アルティに怒られちゃうよ」
「そうやって、パパを盾にする。領地でも聞いたよね? お姉ちゃんの隣に誰か立ってもいいのって。あのときはレイさんしかいなかったけど、今は他に二人もいるんだよ」
レイの耳がぴくりと動いた。
「二人?」
かなり声が低い。黙ってメルディを指差す。
「なあ、リリアナ。あんたいい女だな。結婚は? 彼氏はいるのかい?」
「してない……。いない……。ちっとも振り向いてくれないの……」
「なんだそいつ。見る目ねぇなあ。じゃあ、俺なんてどうだ? あんたよりだいぶ歳は食ってるが、ヒト種に換算するとまだ二十代なんだぜ。浮気もしねぇし」
マルクが「ウィンストンでは気に入った女性はすぐに口説く」と言っていた通り、フランシスはメルディをターゲットに定めたようだ。
いつの間にか隣に座っているし、さりげなく肩に手も回している。さすが六十五歳。経験も豊富そうだ。
「んー……。おひげが、ちょっと……」
「こりゃ、手厳しいなあ! ドワーフに髭はつきもんだぜ!」
「うふふ……。知ってる……。格好いいよね……。でも、ない方が好き……」
こぼす笑みに合わせてメルディの頭がぐらんぐらん揺れる。かなりやばい。それを見て、レイのこめかみに青筋が浮いた。こっちもかなりやばい。
「大丈夫か? 目が閉じちまいそうだぜ。もうおねんねするか?」
「うん……。ごめんなさい……。眠い……」
「あれだけ集中して金槌振るったらなあ。なんなら一緒に二階に上がるか? なんてな。はははは」
ついに我慢できなくなったらしい。レイがガタっと音を立てて椅子から立ち上がった。そのまま大股でメルディたちのテーブルに近づいていく。
起きていればさぞや嬉しい展開が待っていただろうに、眠気には勝てなかったようで、メルディはテーブルに突っ伏して動かない。背中が上下しているので、死んではいないはずだ。きっと。
「はいはい、そこまで。うちの子にセクハラはやめてね」
険を含んだレイの言葉に、フランシスは唇を吊り上げた。
「よう、エルフの兄さん。さっきまで知らねぇふりしてたくせに、いきなり保護者気取りかい。いつ出てくんのかと思ったよ」
レイたちの存在に気づいていたようだ。あれだけメルディの背後から熱い視線を送っていれば当然だろう。むしろ気づいていなかったら総領息子としてやっていけない。
「炉の炎みてぇな赤茶色の髪。ドワーフすらも凌ぐ腕。この子、メルディ・ジャーノ・リヒトシュタインだろ? リリアナはママの名前、シュトライザーは大師匠の名前だ。咄嗟に偽名を名乗るぐらいには世慣れしてんのかね。それとも、あんたが教えたのかい? レイ・アグニス。魔法紋の大先生よ」
ピリッとした空気が二人の間に漂う。まさか、メルディの正体にも気づいていたとは。吹き出しそうになったジュースを必死に飲みくだし、事態を見守る。
「僕のことも知ってるの?」
「そりゃあな。職業柄、優秀な職人は頭に入ってるさ。あんたの話は親父から聞いてるよ。モルガン戦争のときは大層なご活躍だったそうじゃねぇか。あの鎧の魔法紋もあんたが書いたんだろ? そのうちウィンストンに来るんじゃねぇかって思ってたよ」
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「この子もそうさ。仕事前に両手を叩く仕草。どんな状況でも諦めねぇ気性。クリフ爺とアルティにそっくりだ。それに、作ったもんを見りゃあ一発でわかる。本物の鎧は見事なもんだった。この子以外に作れるとは思わねぇな」
「ああ、そう。じゃあ、わかるよね。あんたが手を出していい子じゃないってこと。その子はシュトライザ―&ジャーノ工房の後継ぎで、リヒトシュタイン家のお嬢さまなんだよ。いくらあんたがドワーフの頂点に立つ男でも、もう六十五歳でしょ。十八歳のこの子と釣り合うと思わないで」
「百歳越えのジジイは感覚が古いねぇ。貴族令嬢つったって、この子は職人だろ? 今の時代は共働きが基本なんだし、同じ職人の方が理解があっていいじゃねぇか。なんなら俺が首都に行ってもいいぜ。まだ下に弟がいるしな。そもそも好いた惚れたに年齢なんて関係あんのかい?」
長い付き合いだが、レイが言葉を詰まらせるところは初めて見た。どこまで本気なのかはわからないが、山賊みたいな見た目に反して、フランシスは弁が立つようだ。
「可哀想に。この子、あんたに惚れてんだろ? 鎧の魔法紋を語るとき、目をきらきらさせてたもんな。なのに『振り向いてくれない……』なんて悲しそうな顔、俺なら絶対にさせないね」
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「子供なんだよ、この子は。世の中のことなんて何も知らないんだ。自分が周りからどう見られてるかってことも。だからお願い。そっとしといてやってよ」
懇願めいた言葉に、今度はフランシスが黙った。しばしレイの目をじっと見つめ、ふっと口元を緩める。
「まあ、いいさ。そう思ってられるのも今のうちだぜ。ヒト種ってのはあっという間に大人に――立派な女になっちまうもんだからな」
呪いのような言葉を残し、フランシスは仲間のドワーフたちを引き連れて帰って行った。残されたのは酔い潰れた客たちと、眠るメルディ、そしてレイとグレイグたちだけだ。
レイは黙って店のドアを見つめていたが、やがてグレイグの手を借りてメルディを背中におぶった。
ロビンがくっついて行こうとしたが、容赦なく回収する。話がややこしくなりそうだからだ。グレイグが覚えている限り、レイがこうしてメルディをおぶるのは、メルディが思春期を過ぎて以来、初めてのことだった。
「……もう、本当に馬鹿な子なんだから。部屋に突っ込んでくるよ。グレイグも料理食べちゃいな。ロビンをよろしくね」
「レイさん、知ってる?」
階段に足をかけたレイが振り向く。その瞳は爛々と輝いていた。闇夜に光る猫の目のように。
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