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1幕 大団円目指して頑張ります!
2場 密やかな旅立ち……かと思いきや
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「ふざけんじゃないわよ!」
薄暗い工房で金槌を振り下ろしながら、メルディは込み上げる怒りを吐き出していた。
いくら汚い言葉を口走っても、咎める父親と弟はとっくに母親と帰ったし、大師匠のクリフも職人組合の寄り合いで留守にしている。
偽物という単語を聞いてから一週間。メルディはコツコツと情報収集に励んだ。
両親の耳に入ると困るので、近所の職人連中や知り合いには聞けない。居酒屋にたむろっている初対面のおじさまたちからそれとなく聞き出したところ、次の三つがわかった。
一つ、偽物が出回っているのは北方のウィンストン領。
二つ、偽物にしては出来がいい。ドワーフが絡んでいるかもしれない。
三つ、偽物は正規品より価格が安い。なので、平民の間では偽物の方が人気が高い。
とても許せるものじゃなかった。特に三つめ。
メルディがレイと開発した鎧は、魔法紋と人間工学を組み合わせたものだった。関節部分に血流を制御する加圧の魔法紋を刻み、他の部位には重力負荷と身体回復の魔法紋を刻むことで、筋肉に効率的に刺激を与えてトレーニング効果を生むという、いわゆる「着るだけでマッチョになれる鎧」だ。
考え自体は二十年以上前からあったし、アルティとも何度か作ったことがあるものだが、それをデュラハンのみならず万人にも使える製品として昇華できたのは、ひとえにメルディの金属加工技術と、レイの魔法紋の技術があったからに他ならない。
おかげでコンテストにも優勝したし、今年度から士官学校や国軍にも正式採用が決まり、職人組合を通して下請け業者を募って、量産体制に入ったところだったのに。
「せっかくの! レイさんとの! 共同作業を! 汚すんじゃないわよ!」
鋼を叩く腕にも力がこもる。贋作なんて笑えない。下手にいじくり回されて、使用者に怪我でもされたらことだ。こっちの評判にも傷がつく。職人としてはまだまだ駆け出しかもしれないが、メルディにも一端の矜持があるのだ。
「……よし、できた」
何度か焼き入れと焼き戻しを繰り返し、磨き上げたセレネス鋼製の短剣を明かりに掲げる。我ながら美しい剣身だ。
セレネス鋼とは、この世界に存在する十二種類の属性のうち、聖属性を帯びる鉱石から作られた合金だ。
文字通り清らかな力があり、他属性の力を増幅したり、結界を張ったり、魔物や人を凶暴化させる魔属性に対抗できる。これを持っていれば、もし魔物に出会っても安心だろう。……たぶん。
「さて、そろそろ行かなきゃ。さすがに深夜に出るのは危ないものね。大師匠が戻ってきてもいけないし」
炉の火を落とし、床に置いていたリュックを背負う。その上からマントを羽織って作ったばかりの短剣を腰のベルトに差せば、どこから見ても立派な旅人だ。
これからメルディはウィンストンに赴き、偽物を製作している犯人を探すつもりだった。家族にはもちろん内緒である。絶対に許すわけがないとわかっているから。
「あ、そうだ。これも忘れちゃダメよね」
作業台の上に置いていた、吊るし紐がついた小さな熊のぬいぐるみを短剣の横に下げる。子供の頃にレイからもらった大事な宝物だ。
「お出かけするときは一緒に連れて行ってあげてね」と言われたからには、たとえぼろぼろになっても持ち歩く所存である。
夜も遅いというのに、市内は賑わっていた。さすが眠らない街、グリムバルド。
今歩いている目抜き通りの先、一際立派な南の大門を抜ければ首都の外だ。さすがに国の北端まで歩いて行けないから、お安い乗合馬車に乗ろう。
マントについたフードを深く被る。大門を警備する兵士はリリアナの部下たちだ。俯いて前を通り過ぎようとしたとき、右腕を引かれて咄嗟に声を上げた。
「人違いです! 私メルディじゃありません!」
「どこからどう見てもメルディでしょ。馬鹿なこと言ってんじゃないの」
「え? レイさん?」
目の前にいたのは、メルディの想い人その人だった。
いつも綺麗に夜会巻きされた金髪は乱れ、翡翠色の瞳は険しく細められている。メルディと同じようにマントを着込み、背中には大きなリュックを背負っているが、何故かはわからない。
「あれー、メルディちゃん。どうしたの? おでかけ? ママやパパと一緒じゃないの?」
「ダメだよー。あんまり遅くに出歩いちゃ。ママが怒るよー」
大門のど真ん中で立ち止まる二人に気づいた兵士たちが、わらわらと集まってくる。レイはそれを適当にあしらいつつ、メルディの腕を引いて来た道を戻りはじめた。
「ちょ、ちょっと待ってレイさん! 私、行かなきゃいけないとこがあるの!」
「君の行くとこは家族のところだよ。一人でウィンストンに行こうなんて何考えてるの」
「え? なんでウィンストンに行くってわかったの? もう工房の置き手紙読んだの?」
一応、工房を出るときに置き手紙は残してきた。気づかれるのは最速でも深夜にクリフが戻ってからだと思っていただけに、驚きの速さだった。
「置き手紙?」
レイはその場に足を止めると、はーっ、と深いため息をついた。
「あのねえ、それを読んだアルティたちの気持ちを少しでも考えたの? 可愛い娘が黙って旅に出たら心配して夜も眠れなくなるってわからない?」
「話したら絶対に許してくれないと思って……。偽物を作った犯人探しなんて」
「当たり前でしょ。そんなの君がやることじゃない。大方、リリアナさんの話を聞いちゃったんだろうけど、もう忘れな。ちゃんと人を雇って調査するつもりなんだから、君は工房でいつも通り仕事をしていればいいんだよ」
「子供扱いしないで! あの鎧の製作者は私よ。この瞬間にも、偽物が生まれてるかもしれないのよ? 指を咥えて見ていられるわけないじゃない!」
メルディの腕を握る手に力がこもる。
「だから子供だって言ってんの。僕は小柄だし、平均的な成人男性よりも力は弱い。その腕も振り払えないくせに、イキがってんじゃないよ。君みたいな女の子、すぐに――」
そのとき、レイの腰あたりから騒がしい音がした。耳障りなノイズ――通信機だ。
「もしもし? アルティ? 無事に捕獲したよ。今から戻るとこ……え? 代われって?」
翡翠色の瞳が、探るようにメルディを見る。
渡された通信機を耳に当てた途端、リリアナが怒鳴る声と、アルティが戻ってこいと懇願する声が鼓膜を突き刺して顔をしかめた。うるさい。勢いに負けないよう、こちらも声を張り上げる。
「嫌よ! このまま、のうのうと過ごしてなんていられない。私には職人としての責任があるの! パパだって、きっとそうするでしょ? ママだってそうよ。パパの作品が悪用されたら黙っていられるの?」
切々と語っているうちに、メルディも両親も段々落ち着いてきた。やがて沈黙が多くなってきたのを機に、通信機をレイに返す。
「レイさんに代わってって」
この展開を予想していたらしい。レイは嫌そうに通信機を受け取ると、メルディから離れて両親と何事かを話し合ったあと、肩を落としてこちらに戻ってきた。
「パパとママの許可が下りたよ。君の粘り勝ちだね」
「やった! これで堂々と旅立てる!」
はしゃぐメルディを制止するように、レイが片手を上げる。
「早合点しないで。行くのは一人じゃない。僕と一緒だよ」
「え? レイさんが? どうして?」
「どうしても何も、元々、僕が行くつもりだったんだ。共同開発者なんだからね。こう見えても、旅は慣れてるし……。リリアナさんから話を聞いた時点で準備はしてたんだよ。君には内緒にしてたけど」
「ああ、そうか。それで、その大荷物……。レイさんも首都を出るところだったから、大門にいる私に気づいたのね?」
「……まあ、そういうことだね」
少し間があったような気がしたが、今はそれどころではない。
好きな人と二人きりの旅なんて!
この旅を通じて関係が深まるかもしれない。
そんな不埒な想いは早々に打ち砕かれた。
薄暗い工房で金槌を振り下ろしながら、メルディは込み上げる怒りを吐き出していた。
いくら汚い言葉を口走っても、咎める父親と弟はとっくに母親と帰ったし、大師匠のクリフも職人組合の寄り合いで留守にしている。
偽物という単語を聞いてから一週間。メルディはコツコツと情報収集に励んだ。
両親の耳に入ると困るので、近所の職人連中や知り合いには聞けない。居酒屋にたむろっている初対面のおじさまたちからそれとなく聞き出したところ、次の三つがわかった。
一つ、偽物が出回っているのは北方のウィンストン領。
二つ、偽物にしては出来がいい。ドワーフが絡んでいるかもしれない。
三つ、偽物は正規品より価格が安い。なので、平民の間では偽物の方が人気が高い。
とても許せるものじゃなかった。特に三つめ。
メルディがレイと開発した鎧は、魔法紋と人間工学を組み合わせたものだった。関節部分に血流を制御する加圧の魔法紋を刻み、他の部位には重力負荷と身体回復の魔法紋を刻むことで、筋肉に効率的に刺激を与えてトレーニング効果を生むという、いわゆる「着るだけでマッチョになれる鎧」だ。
考え自体は二十年以上前からあったし、アルティとも何度か作ったことがあるものだが、それをデュラハンのみならず万人にも使える製品として昇華できたのは、ひとえにメルディの金属加工技術と、レイの魔法紋の技術があったからに他ならない。
おかげでコンテストにも優勝したし、今年度から士官学校や国軍にも正式採用が決まり、職人組合を通して下請け業者を募って、量産体制に入ったところだったのに。
「せっかくの! レイさんとの! 共同作業を! 汚すんじゃないわよ!」
鋼を叩く腕にも力がこもる。贋作なんて笑えない。下手にいじくり回されて、使用者に怪我でもされたらことだ。こっちの評判にも傷がつく。職人としてはまだまだ駆け出しかもしれないが、メルディにも一端の矜持があるのだ。
「……よし、できた」
何度か焼き入れと焼き戻しを繰り返し、磨き上げたセレネス鋼製の短剣を明かりに掲げる。我ながら美しい剣身だ。
セレネス鋼とは、この世界に存在する十二種類の属性のうち、聖属性を帯びる鉱石から作られた合金だ。
文字通り清らかな力があり、他属性の力を増幅したり、結界を張ったり、魔物や人を凶暴化させる魔属性に対抗できる。これを持っていれば、もし魔物に出会っても安心だろう。……たぶん。
「さて、そろそろ行かなきゃ。さすがに深夜に出るのは危ないものね。大師匠が戻ってきてもいけないし」
炉の火を落とし、床に置いていたリュックを背負う。その上からマントを羽織って作ったばかりの短剣を腰のベルトに差せば、どこから見ても立派な旅人だ。
これからメルディはウィンストンに赴き、偽物を製作している犯人を探すつもりだった。家族にはもちろん内緒である。絶対に許すわけがないとわかっているから。
「あ、そうだ。これも忘れちゃダメよね」
作業台の上に置いていた、吊るし紐がついた小さな熊のぬいぐるみを短剣の横に下げる。子供の頃にレイからもらった大事な宝物だ。
「お出かけするときは一緒に連れて行ってあげてね」と言われたからには、たとえぼろぼろになっても持ち歩く所存である。
夜も遅いというのに、市内は賑わっていた。さすが眠らない街、グリムバルド。
今歩いている目抜き通りの先、一際立派な南の大門を抜ければ首都の外だ。さすがに国の北端まで歩いて行けないから、お安い乗合馬車に乗ろう。
マントについたフードを深く被る。大門を警備する兵士はリリアナの部下たちだ。俯いて前を通り過ぎようとしたとき、右腕を引かれて咄嗟に声を上げた。
「人違いです! 私メルディじゃありません!」
「どこからどう見てもメルディでしょ。馬鹿なこと言ってんじゃないの」
「え? レイさん?」
目の前にいたのは、メルディの想い人その人だった。
いつも綺麗に夜会巻きされた金髪は乱れ、翡翠色の瞳は険しく細められている。メルディと同じようにマントを着込み、背中には大きなリュックを背負っているが、何故かはわからない。
「あれー、メルディちゃん。どうしたの? おでかけ? ママやパパと一緒じゃないの?」
「ダメだよー。あんまり遅くに出歩いちゃ。ママが怒るよー」
大門のど真ん中で立ち止まる二人に気づいた兵士たちが、わらわらと集まってくる。レイはそれを適当にあしらいつつ、メルディの腕を引いて来た道を戻りはじめた。
「ちょ、ちょっと待ってレイさん! 私、行かなきゃいけないとこがあるの!」
「君の行くとこは家族のところだよ。一人でウィンストンに行こうなんて何考えてるの」
「え? なんでウィンストンに行くってわかったの? もう工房の置き手紙読んだの?」
一応、工房を出るときに置き手紙は残してきた。気づかれるのは最速でも深夜にクリフが戻ってからだと思っていただけに、驚きの速さだった。
「置き手紙?」
レイはその場に足を止めると、はーっ、と深いため息をついた。
「あのねえ、それを読んだアルティたちの気持ちを少しでも考えたの? 可愛い娘が黙って旅に出たら心配して夜も眠れなくなるってわからない?」
「話したら絶対に許してくれないと思って……。偽物を作った犯人探しなんて」
「当たり前でしょ。そんなの君がやることじゃない。大方、リリアナさんの話を聞いちゃったんだろうけど、もう忘れな。ちゃんと人を雇って調査するつもりなんだから、君は工房でいつも通り仕事をしていればいいんだよ」
「子供扱いしないで! あの鎧の製作者は私よ。この瞬間にも、偽物が生まれてるかもしれないのよ? 指を咥えて見ていられるわけないじゃない!」
メルディの腕を握る手に力がこもる。
「だから子供だって言ってんの。僕は小柄だし、平均的な成人男性よりも力は弱い。その腕も振り払えないくせに、イキがってんじゃないよ。君みたいな女の子、すぐに――」
そのとき、レイの腰あたりから騒がしい音がした。耳障りなノイズ――通信機だ。
「もしもし? アルティ? 無事に捕獲したよ。今から戻るとこ……え? 代われって?」
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切々と語っているうちに、メルディも両親も段々落ち着いてきた。やがて沈黙が多くなってきたのを機に、通信機をレイに返す。
「レイさんに代わってって」
この展開を予想していたらしい。レイは嫌そうに通信機を受け取ると、メルディから離れて両親と何事かを話し合ったあと、肩を落としてこちらに戻ってきた。
「パパとママの許可が下りたよ。君の粘り勝ちだね」
「やった! これで堂々と旅立てる!」
はしゃぐメルディを制止するように、レイが片手を上げる。
「早合点しないで。行くのは一人じゃない。僕と一緒だよ」
「え? レイさんが? どうして?」
「どうしても何も、元々、僕が行くつもりだったんだ。共同開発者なんだからね。こう見えても、旅は慣れてるし……。リリアナさんから話を聞いた時点で準備はしてたんだよ。君には内緒にしてたけど」
「ああ、そうか。それで、その大荷物……。レイさんも首都を出るところだったから、大門にいる私に気づいたのね?」
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