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第1章
第185話 後始末
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神々が居並ぶ中、マーブル神を中心に、左右に輪廻の女神とオグノーズホーン、後ろにシュンが立っていた。
決して好意的では無い視線が集まる中、マーブル神が事の顛末を全ての神々に伝え、ひとまず争いを止め、今後の事については合議によって決めていくよう訴えた。
紛糾していたようだが、異界の神々から供与された道具や生命種を排除することだけは全会一致で決定したようだ。
ただ、現存する唯一の地上世界を襲っている魔王種を排除する事については、意見が割れたようだ。地上世界のほとんどがマーブル神の領域であり、領域を持たない神々が協力する理由は無い。迷宮を持っている神々にしても、迷宮さえ護れば良く、迷宮外については興味が無い・・そういう流れだった。
オグノーズホーン、輪廻の女神、シュン・・3者がかなりの数の神々や龍人を屠っており、感情的に相容れない神々も多い。ちなみに、龍神は神々の会議が始まった時に、龍人達を引き連れて神界を去っていた。
(結局のところ、地上は現状のままで放置か)
シュンは得られた情報を頭の中で整理しながら地上世界に思いを馳せていた。
難航したのはマーブル神の使徒の取り扱いだ。死国の女王が憑依したとはいえ、シュンは主神殺しの大罪を犯したことになる。神界の"定め"では、主神に刃向かった時点で神格を奪って無限回廊に投獄・・となっていた。しかし、この"定め"は、神格を持つ者だけを対象としている。人間である使徒が主神を害することは全くの想定外だったのだ。
おまけに、この"定め"を適用するなら、この場に居るほとんどの神々が投獄の対象となる。なにしろ、主神を拘束し、胸に封神の短刀や短剣を突き刺したのだから。
加えて、シュンという使徒に、死国の女王が憑依したことが判断を難しくした。
死国の思惑を無視して、軽々に処分を下せない。
主神が身罷った今となっては尚のこと、死の国と事を荒立てるわけにはいかなくなった。
一方、月神の御子が女神達を誘惑し、凶神への贄とした事については、激しい糾弾の声があがった。何とかして、シュンの罪を問おうとしていた月神が、逆に窮地に立たされて沈黙を強いられた。
大まかな合議がなされた後、シュンはマーブル神の使徒として、魔王種の排除を使命として活動するよう申し渡された。
"定め"に反してシュンを強制召喚した男神と女神が誰の命令で動いていたのかは不明のまま、恐らくは主神だったのではないかと結論づけられていた。
不審に思う部分はあったが、シュンは黙って聴いていた。正直なところ、神界の揉め事にはうんざりしている。これ以上は立ち入りたくないのだ。
神々がそれぞれの思惑を抱え、それぞれの居場所へと去った後、マーブル神の専有施設へ移動すると、
『もう・・あれこれ盛りだくさんで笑えてくるね』
マーブル神が苦笑しつつ、沈黙を保っている3者を振り返った。
施設内には、壁面の収納棚には、得体の知れない魔導具らしい物がびっしりと並んでいた。他には、石や金属など素材が入った箱だ。他には作業台や工作用の魔導具らしき物があるだけの実に殺風景な部屋だった。
『まずは、オグ爺。孤立しながら良く戦ってくれた。ありがとう』
マーブル神が、オグノーズホーンに向かって頭を下げた。
「おかげで、龍の小僧と戦えました」
オグノーズホーンが笑みを浮かべて低頭する。
『闇ちゃん、凶神から助けてくれてありがとう』
マーブル神が頭を下げる。
『おやめ下さい。妻として、当然の事ですわ』
輪廻の女神が頬を染めて身を捩る。それを見て、マーブル神が少し頬を引き攣らせたが何も言わなかった。
『・・ええと、うん・・シュン君、人の身で無理をさせたね。どうもありがとう』
「恐縮です」
シュンは床に片膝を着いて低頭した。
『はは・・そういうのも出来るんだ?』
マーブル神が笑った。
「火急の際でしたので、色々と無礼を働きました。お許し下さい」
『う・・うん、まあ、分かってるよ。そんな事で咎めたりしません』
マーブル神が肩を竦めて見せる。
『旦那様、シュンの頑張りに何か報いてやりたいと思うのですが・・』
輪廻の女神が、殊勝げなシュンの様子を満足そうに見ながら言った。
『そ、そうだね・・うん、実はまだあげていない報酬も貯まっているし・・大変なことになってるよね』
「シュンか・・儂の記憶が確かなら、一度まみえておるな?」
オグノーズホーンが厳眼を眇めるようにしながら訊いた。
「はい。迷宮の12階で」
「ふむ。やはりな・・む、そうだ。あの時の小僧っ子か。あの時、一緒におった娘っ子はどうした?」
「無事です。今も共に行動しております」
「おう、それは良い事だ。小さき身ながら、懸命に抗おうとする気魂逞しい娘達であった」
『あの2人と婚約したんだったよねぇ?』
マーブル神が冷やかすように問いかける。
「はい」
シュンは真面目な顔で頷いた。
『まぁ・・素敵ねぇ』
輪廻の女神が胸元を押さえながら溜め息をついた。以前に女神に問われて教えた事があったはずだが・・。
『さて・・そんなシュン君に、いくつか褒美を渡さないとね』
マーブル神が宙空へ視線を向けて視線を凝らすようにする。
『使徒戦の褒賞は・・本当は主神様の責任範疇なんだけどね。だって、使徒戦を催したのは主神様なんだから』
「・・確かに」
シュンが納得顔で頷いた。
『ええと・・個別の褒賞としては、そうだなぁ・・君の中に少し芽生えている力を伸ばそうか』
「私の中に?」
『凶神の呪に対する耐性さ。あれは、とんでもない威力の呪詛だからね。呪祓いの薬を飲んだとしても、相当キツかったでしょ?』
「はい・・あれは怖ろしい呪いでした」
『凶呪耐性というのが芽生えているから、それを最上級まで上げてあげよう。これは婚約祝いってことで、双子ちゃんにも付与してあげる』
「ありがとうございます」
『次は、アルマドラ・ナイトの強化だね?』
「お願いします」
シュンは、ポイポイ・ステッキに収納していた魂石を床に並べていった。
『・・これは非道い』
思わずマーブル神が呻いた。
龍人の魂石が68個も出て来たのだ。加えて、月神の御子の魂石、冥神の魂石まで出て来た。
「おお、なかなかやりおるな」
オグノーズホーンが相好を崩す。
『まあ、ボクを助けるために頑張ってくれたんだし・・とにかく、アルマドラ・ナイトの強化に使ってみるけど、ひたすら防御力、膂力などの基本性能の強化に特化するよ?』
「よろしくお願いします」
『あ、そうだ。前にも話したけど、君から提案のあったアルマドラ・ナイトの武器なんだけど、"魔神殺し"やテンタクル・ウィップと同じように、君の手持ち武器をそのまま大型化して使用できるようになった』
「感謝します」
『ええと、それから・・神技が芽生えるね。これは、この場には居ないネームド全員に与えよう。使徒だからね』
「神技とは?」
『神の技さ。本来は神格を得た存在にしか芽生えない力だけど、使徒に与えることは"定め"で許されているからね』
「戦うための力なのですか?」
『そうとは限らない。個々人が内包している資質に感応して様々な能力が顕現するんだ。同じ神技は2つと無い・・と言われているね』
「その力を使用するためには何を消費するのでしょう?」
『霊力さ』
「霊力ですか」
シュンは小さく頷いた。
『合議の場に居たから聴いたと思うけど、ボクの世界に存在する迷宮はそれぞれ個別の世界として創った神々の専有領域となる。くれぐれも破壊しないように』
「気を付けます」
『・・ファミリア・カードのメッセージ機能でボク宛に手紙を送れるようにした。色々やる前に、確認をするようにして?』
「努力します」
『それから、う~ん・・まあ、すぐに気が付くと思うから言っておくけど、主神・・様が亡くなってアルマドラ・ナイトの封印が消えてしまった。正直なところ、どうしようか悩んでる』
マーブル神が歯切れ悪く言う。
「何がでしょう?」
シュンは神様の顔を見た。
『強さもマズい事になるけど、何より操者の君の負担が凄まじい状態になってしまうよ。特に、一番大きい状態の時はね』
「・・危険でしょうか?」
『君が十分に強くなっているのを承知で言うけど・・かなり危ないね』
「困りました。強化はしておきたいのですが・・」
『ボクは"定め"を遵守したい。だから、一度君に与えたら、それを取り上げるような事は出来ない。封印だってやりたくない』
「・・感謝しています」
『だからこそ悩むんだ。希望通り、魂石で強化はします。ただ、何かの制限を加えないと君の身が危ない』
「どのような制限でしょう?」
『今までの三段階の封印に代わって、通常時と・・緊急時の2種に区分して、通常は制限をせず、緊急時については制限時間を設けて強制的に解除、送還・・というのはどうだろう?』
「お任せします」
『本当は、こういう交渉自体がいけないんだけど・・もうね、静観してたら世界が消えちゃうから』
「それほどですか?」
『それほどです』
「それは困ります」
『龍人の魂石を1つ与えるだけでも大変な強化になるのに、68個だよ? それはもう、非道いことになるから・・』
と言いかけて、ふとマーブル神が口を噤んだ。
『あぁ、良い事思い付いた!』
「神様?」
『ボクの一番得意な分野だ。そうだ。う~んと・・』
マーブル神が壁の収納棚を見回して何かを探し始めた。
決して好意的では無い視線が集まる中、マーブル神が事の顛末を全ての神々に伝え、ひとまず争いを止め、今後の事については合議によって決めていくよう訴えた。
紛糾していたようだが、異界の神々から供与された道具や生命種を排除することだけは全会一致で決定したようだ。
ただ、現存する唯一の地上世界を襲っている魔王種を排除する事については、意見が割れたようだ。地上世界のほとんどがマーブル神の領域であり、領域を持たない神々が協力する理由は無い。迷宮を持っている神々にしても、迷宮さえ護れば良く、迷宮外については興味が無い・・そういう流れだった。
オグノーズホーン、輪廻の女神、シュン・・3者がかなりの数の神々や龍人を屠っており、感情的に相容れない神々も多い。ちなみに、龍神は神々の会議が始まった時に、龍人達を引き連れて神界を去っていた。
(結局のところ、地上は現状のままで放置か)
シュンは得られた情報を頭の中で整理しながら地上世界に思いを馳せていた。
難航したのはマーブル神の使徒の取り扱いだ。死国の女王が憑依したとはいえ、シュンは主神殺しの大罪を犯したことになる。神界の"定め"では、主神に刃向かった時点で神格を奪って無限回廊に投獄・・となっていた。しかし、この"定め"は、神格を持つ者だけを対象としている。人間である使徒が主神を害することは全くの想定外だったのだ。
おまけに、この"定め"を適用するなら、この場に居るほとんどの神々が投獄の対象となる。なにしろ、主神を拘束し、胸に封神の短刀や短剣を突き刺したのだから。
加えて、シュンという使徒に、死国の女王が憑依したことが判断を難しくした。
死国の思惑を無視して、軽々に処分を下せない。
主神が身罷った今となっては尚のこと、死の国と事を荒立てるわけにはいかなくなった。
一方、月神の御子が女神達を誘惑し、凶神への贄とした事については、激しい糾弾の声があがった。何とかして、シュンの罪を問おうとしていた月神が、逆に窮地に立たされて沈黙を強いられた。
大まかな合議がなされた後、シュンはマーブル神の使徒として、魔王種の排除を使命として活動するよう申し渡された。
"定め"に反してシュンを強制召喚した男神と女神が誰の命令で動いていたのかは不明のまま、恐らくは主神だったのではないかと結論づけられていた。
不審に思う部分はあったが、シュンは黙って聴いていた。正直なところ、神界の揉め事にはうんざりしている。これ以上は立ち入りたくないのだ。
神々がそれぞれの思惑を抱え、それぞれの居場所へと去った後、マーブル神の専有施設へ移動すると、
『もう・・あれこれ盛りだくさんで笑えてくるね』
マーブル神が苦笑しつつ、沈黙を保っている3者を振り返った。
施設内には、壁面の収納棚には、得体の知れない魔導具らしい物がびっしりと並んでいた。他には、石や金属など素材が入った箱だ。他には作業台や工作用の魔導具らしき物があるだけの実に殺風景な部屋だった。
『まずは、オグ爺。孤立しながら良く戦ってくれた。ありがとう』
マーブル神が、オグノーズホーンに向かって頭を下げた。
「おかげで、龍の小僧と戦えました」
オグノーズホーンが笑みを浮かべて低頭する。
『闇ちゃん、凶神から助けてくれてありがとう』
マーブル神が頭を下げる。
『おやめ下さい。妻として、当然の事ですわ』
輪廻の女神が頬を染めて身を捩る。それを見て、マーブル神が少し頬を引き攣らせたが何も言わなかった。
『・・ええと、うん・・シュン君、人の身で無理をさせたね。どうもありがとう』
「恐縮です」
シュンは床に片膝を着いて低頭した。
『はは・・そういうのも出来るんだ?』
マーブル神が笑った。
「火急の際でしたので、色々と無礼を働きました。お許し下さい」
『う・・うん、まあ、分かってるよ。そんな事で咎めたりしません』
マーブル神が肩を竦めて見せる。
『旦那様、シュンの頑張りに何か報いてやりたいと思うのですが・・』
輪廻の女神が、殊勝げなシュンの様子を満足そうに見ながら言った。
『そ、そうだね・・うん、実はまだあげていない報酬も貯まっているし・・大変なことになってるよね』
「シュンか・・儂の記憶が確かなら、一度まみえておるな?」
オグノーズホーンが厳眼を眇めるようにしながら訊いた。
「はい。迷宮の12階で」
「ふむ。やはりな・・む、そうだ。あの時の小僧っ子か。あの時、一緒におった娘っ子はどうした?」
「無事です。今も共に行動しております」
「おう、それは良い事だ。小さき身ながら、懸命に抗おうとする気魂逞しい娘達であった」
『あの2人と婚約したんだったよねぇ?』
マーブル神が冷やかすように問いかける。
「はい」
シュンは真面目な顔で頷いた。
『まぁ・・素敵ねぇ』
輪廻の女神が胸元を押さえながら溜め息をついた。以前に女神に問われて教えた事があったはずだが・・。
『さて・・そんなシュン君に、いくつか褒美を渡さないとね』
マーブル神が宙空へ視線を向けて視線を凝らすようにする。
『使徒戦の褒賞は・・本当は主神様の責任範疇なんだけどね。だって、使徒戦を催したのは主神様なんだから』
「・・確かに」
シュンが納得顔で頷いた。
『ええと・・個別の褒賞としては、そうだなぁ・・君の中に少し芽生えている力を伸ばそうか』
「私の中に?」
『凶神の呪に対する耐性さ。あれは、とんでもない威力の呪詛だからね。呪祓いの薬を飲んだとしても、相当キツかったでしょ?』
「はい・・あれは怖ろしい呪いでした」
『凶呪耐性というのが芽生えているから、それを最上級まで上げてあげよう。これは婚約祝いってことで、双子ちゃんにも付与してあげる』
「ありがとうございます」
『次は、アルマドラ・ナイトの強化だね?』
「お願いします」
シュンは、ポイポイ・ステッキに収納していた魂石を床に並べていった。
『・・これは非道い』
思わずマーブル神が呻いた。
龍人の魂石が68個も出て来たのだ。加えて、月神の御子の魂石、冥神の魂石まで出て来た。
「おお、なかなかやりおるな」
オグノーズホーンが相好を崩す。
『まあ、ボクを助けるために頑張ってくれたんだし・・とにかく、アルマドラ・ナイトの強化に使ってみるけど、ひたすら防御力、膂力などの基本性能の強化に特化するよ?』
「よろしくお願いします」
『あ、そうだ。前にも話したけど、君から提案のあったアルマドラ・ナイトの武器なんだけど、"魔神殺し"やテンタクル・ウィップと同じように、君の手持ち武器をそのまま大型化して使用できるようになった』
「感謝します」
『ええと、それから・・神技が芽生えるね。これは、この場には居ないネームド全員に与えよう。使徒だからね』
「神技とは?」
『神の技さ。本来は神格を得た存在にしか芽生えない力だけど、使徒に与えることは"定め"で許されているからね』
「戦うための力なのですか?」
『そうとは限らない。個々人が内包している資質に感応して様々な能力が顕現するんだ。同じ神技は2つと無い・・と言われているね』
「その力を使用するためには何を消費するのでしょう?」
『霊力さ』
「霊力ですか」
シュンは小さく頷いた。
『合議の場に居たから聴いたと思うけど、ボクの世界に存在する迷宮はそれぞれ個別の世界として創った神々の専有領域となる。くれぐれも破壊しないように』
「気を付けます」
『・・ファミリア・カードのメッセージ機能でボク宛に手紙を送れるようにした。色々やる前に、確認をするようにして?』
「努力します」
『それから、う~ん・・まあ、すぐに気が付くと思うから言っておくけど、主神・・様が亡くなってアルマドラ・ナイトの封印が消えてしまった。正直なところ、どうしようか悩んでる』
マーブル神が歯切れ悪く言う。
「何がでしょう?」
シュンは神様の顔を見た。
『強さもマズい事になるけど、何より操者の君の負担が凄まじい状態になってしまうよ。特に、一番大きい状態の時はね』
「・・危険でしょうか?」
『君が十分に強くなっているのを承知で言うけど・・かなり危ないね』
「困りました。強化はしておきたいのですが・・」
『ボクは"定め"を遵守したい。だから、一度君に与えたら、それを取り上げるような事は出来ない。封印だってやりたくない』
「・・感謝しています」
『だからこそ悩むんだ。希望通り、魂石で強化はします。ただ、何かの制限を加えないと君の身が危ない』
「どのような制限でしょう?」
『今までの三段階の封印に代わって、通常時と・・緊急時の2種に区分して、通常は制限をせず、緊急時については制限時間を設けて強制的に解除、送還・・というのはどうだろう?』
「お任せします」
『本当は、こういう交渉自体がいけないんだけど・・もうね、静観してたら世界が消えちゃうから』
「それほどですか?」
『それほどです』
「それは困ります」
『龍人の魂石を1つ与えるだけでも大変な強化になるのに、68個だよ? それはもう、非道いことになるから・・』
と言いかけて、ふとマーブル神が口を噤んだ。
『あぁ、良い事思い付いた!』
「神様?」
『ボクの一番得意な分野だ。そうだ。う~んと・・』
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