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第1章
第173話 女王陛下の威光
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"ネームド"は神の空間に幽閉された。
真白い空間の中で、シュンは眼を閉じて沈黙を保っていた。それを倣って、ユアとユナ、サヤリやリールも沈黙している。
"ネームド"のメンバー全員が、自分の命運をシュンに委ねていた。
主神に叛意を示したとして幽閉されてからも、誰1人として不安や不満を口にすること無く、シュンと同じように静かにしている。
『・・やってくれたねぇ』
ぐったりと疲労困憊の様子で、少年神が姿を現した時も、一言も発することなく、5人はひっそりと静かに佇んでいた。
「どうなりました?」
シュンが眼を開いて少年神を見た。
『どうもこうも・・』
少年神が深々と溜め息をついた。
少年神は、主神に"ネームド"の助命嘆願を行い、素気なくされても食いさがり、這いつくばって泣きつき、粘り抜いた末に、ついには神界会議にまで持ち込んだのだ。
『使徒の蘇生が行われたよ』
少年神がじろりとシュンの顔を見る。
「さすがは神様です」
『どうも、最近、君の悪霊君が温和しいと思っていたら・・死国に連絡を取っていたんだね?』
『カーミュは悪霊じゃないです』
白翼の美少年がふわりと姿を現した。
『どういうわけか、主神様に宛てて、死国の女王様から嘆願の書がばんばん届くらしいんだよね?』
『カーミュは知らないです』
白翼の美少年がそっぽを向く。
『マリンもしらないですぅ~』
白い精霊獣が横に現れて真似をする。
『あの時・・君がアルマドラ・ナイトで大暴れした後、使徒の魂石がどこにも無かったんだよ。おかしいと思ってたんだ。あまりに強い攻撃の威力で消えちゃったのかと思ったんだけど・・』
「マリンとカーミュに回収させ、死国へ送って保管して頂きました」
シュンが淡々とした口調で言った。
『そして、そこの悪霊君に手紙を書かせたわけだ。主神様のやり方が納得いかないと・・』
少年神がシュンの正面に近付いて来ると、間近からシュンの眼を覗き込んだ。
「少し違います」
シュンは穏やかな表情で視線を受け止めた。
『どう違うの?』
「当初は、万が一にも蘇生されてはいけないと思って回収したのです。私は砕魂者ですが、主神様なら容易く蘇生可能でしょう?」
『そりゃあそうさ。なんたって、主神様なんだから』
「ですから、死国の女王陛下に魂石の保管を依頼したのです」
シュンが傷つけた魂であっても、主神なら蘇生できるのではないかと考えたのだ。最初は、蘇生を防ぐために保管を依頼したのだが・・。
『どうして、主神様と死国の女王の関係を知ってんの?』
「カーミュから教えてもらいましたから」
『ちぃっ・・』
少年神が、白翼の美少年を睨む。
『カーミュは、ご主人に忠実なのです』
『マリンもぉ~』
カーミュがシュンの腕を抱くように身を寄せ、マリンが大急ぎで首元に長い尾を巻き付ける。
「しかし、滅ぶはずの他世界の迷宮を存続させるという裁可により、状況が変わりました」
『迷宮ごと魔王を1体潰したって聴いたよ?』
少年神は、どうやら詳細を知らないらしい。
「はい。空に浮かぶ迷宮でした」
シュンはざっと概要を語って聴かせた。
『空の迷宮・・まさか、光姫ちゃんの!?』
「どなたの迷宮かは存じ上げません」
『なっ、なにやってんの!? あれでしょ? 岩の上にとんがり帽子みたいなのが載ってる迷宮だったでしょ?』
「そんな感じでしたね」
正しく、少年神が言う通りの外見だった。
『まさか・・そんな・・光姫ちゃんの迷宮を壊しちゃったの?』
「跡形も無く消滅しました」
『うきゃぁぁぁぁぁーーーーーーー』
少年神が頭を抱えて絶叫をあげ始めた。
「光姫とは、どなたですか?」
『光姫ちゃんだよ! 光の乙女だよっ! 神界一、可憐で儚くって美しい乙女なんだよっ!』
「そうですか」
小さく頷いたものの、シュンが知るはずがない。
『なんて事をするの! 駄目でしょっ! 可憐な女神の迷宮を潰すとか、絶対に駄目でしょ!』
少年神が顔を真っ赤にして詰め寄ってくる。
『・・っていうか、迷宮を潰すとか何っ? なんで、そんな乱暴なことをするのっ?』
「平和のためです」
シュンは答えた。
『はぁ~? なんですかぁ~? 平和ぁ~? 君の口から平和ぁ~?』
やさぐれた顔で、少年神が額を押しつけるようにしてシュンに迫ってくる。
「・・そうした訳で、迷宮が混在する世の中になるのなら、魔王種から迷宮を守る戦力が必要になります」
迷宮の説明に戻ろうとするが、
『いいんだよ、魔王とかどうでも! それより、光姫ちゃんでしょ? 絶対に泣いてるよ? ボクを恨んでたらどうすんの?』
少年神が叫び始めた。
「神様が慰めて差し上げて下さい」
『無理じゃん! もう消し飛んだじゃん! 欠片も残って無いじゃん!』
少年神がばたばたと賑やかに手足を振って空中を飛び回る。
「迷宮の事は残念でしたが・・おかげで、主神様とお話しをする機会を得られました」
どこかで主神と話しをする機会が必要だったのだ。
『いや、何言ってんの? 主神様が出て来ちゃ駄目でしょ? こんな下界の騒動に、神界の一番偉い神様を巻き込むとか無いよね?』
「しかし、使徒戦の裁可をおやりになったのも、魔王種をお放ちになったのも、その主神様です。今回の件では、どうしても主神様とお話しをする必要があると思いました」
シュンは穏やかな口調で言った。
『主神様に、死国の女王から書状が届いたって聴いたよ? 死国の女王に何をお願いしたんだい?』
少年神が少し落ち着きを取り戻してシュンの前に戻って来た。
「初めは魂石の保管を依頼しましたが、途中で事情が変わりました。こちらで起きた事の経緯を詳細にお伝えした上で、女王様から主神様に、使徒の蘇生を行うよう働きかけて頂きたいと・・カーミュを通じて嘆願致しました」
『どうして、使徒なんか・・って、そうか。そういうことか!』
「使徒戦に出て来る者達なら、生まれたての魔王などに後れは取らないでしょう?」
それぞれの迷宮が自衛できる状況になれば、魔王種のレベルアップは大幅に遅延する。中には魔王種に手を貸すような迷宮も現れるだろうが、"ネームド"が全部の迷宮を確認して回るよりはマシになるはずだ。
『・・なるほどねぇ』
「それから・・少しばかり主神に対して暴言を吐いた時のための仲裁も願っております」
シュンがちらとカーミュを見た。カーミュが、ぽんぽんと自信ありげに自分の胸を叩いて見せる。
『・・はぁ~』
少年神が顔を覆って盛大に溜め息をついた。
「それで、それぞれの迷宮に使徒が蘇ったのは確かですか?」
『・・そうだね。主神様がぶつぶつ言いながら蘇生をさせてたよ』
「良かった。これで、魔王種は簡単には成長できなくなります」
シュンが安堵の笑みを浮かべた。
『何て言うか・・ボクには、君こそ魔王なんじゃないかって思えるんだけど?』
少年神が疲労の滲む眼でシュンを見る。
「私は人間ですよ? ただの、原住民の孤児に過ぎません」
『人間・・か』
少年神が嘆息した。
「神様?」
『不老の実を食べちゃってるし・・冗談みたいな力を持ってるし、洒落にならない知り合いが多いし、人間の範疇をがっつり踏み外してると思うけど』
「知り合いといえば・・」
シュンが、ふと思い出した顔で少年神を見た。
『なんだい? まだボクに黙ってた事があるの?』
ややふて腐れた様子で少年神が訊く。
「そちらに、お迎えが来ているようですが、よろしいのですか?」
シュンは、少年神の後方を指さした。
『へっ? 迎え? ボクに?』
少年神が背後を振り返った。
そこに、黒々とした大きな鴉が佇んでいた。例の"女神"の御使いである。言うまでも無く、"光"の方では無い。
『ひぃっ・・』
喉奥を引き攣らせ、反射の動きで少年神が大きく仰け反り、泳ぐように手足をばたつかせてシュンめがけてぶつかってきた。
シュンは避けずに、しっかりと抱き止めた。
真白い空間の中で、シュンは眼を閉じて沈黙を保っていた。それを倣って、ユアとユナ、サヤリやリールも沈黙している。
"ネームド"のメンバー全員が、自分の命運をシュンに委ねていた。
主神に叛意を示したとして幽閉されてからも、誰1人として不安や不満を口にすること無く、シュンと同じように静かにしている。
『・・やってくれたねぇ』
ぐったりと疲労困憊の様子で、少年神が姿を現した時も、一言も発することなく、5人はひっそりと静かに佇んでいた。
「どうなりました?」
シュンが眼を開いて少年神を見た。
『どうもこうも・・』
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少年神は、主神に"ネームド"の助命嘆願を行い、素気なくされても食いさがり、這いつくばって泣きつき、粘り抜いた末に、ついには神界会議にまで持ち込んだのだ。
『使徒の蘇生が行われたよ』
少年神がじろりとシュンの顔を見る。
「さすがは神様です」
『どうも、最近、君の悪霊君が温和しいと思っていたら・・死国に連絡を取っていたんだね?』
『カーミュは悪霊じゃないです』
白翼の美少年がふわりと姿を現した。
『どういうわけか、主神様に宛てて、死国の女王様から嘆願の書がばんばん届くらしいんだよね?』
『カーミュは知らないです』
白翼の美少年がそっぽを向く。
『マリンもしらないですぅ~』
白い精霊獣が横に現れて真似をする。
『あの時・・君がアルマドラ・ナイトで大暴れした後、使徒の魂石がどこにも無かったんだよ。おかしいと思ってたんだ。あまりに強い攻撃の威力で消えちゃったのかと思ったんだけど・・』
「マリンとカーミュに回収させ、死国へ送って保管して頂きました」
シュンが淡々とした口調で言った。
『そして、そこの悪霊君に手紙を書かせたわけだ。主神様のやり方が納得いかないと・・』
少年神がシュンの正面に近付いて来ると、間近からシュンの眼を覗き込んだ。
「少し違います」
シュンは穏やかな表情で視線を受け止めた。
『どう違うの?』
「当初は、万が一にも蘇生されてはいけないと思って回収したのです。私は砕魂者ですが、主神様なら容易く蘇生可能でしょう?」
『そりゃあそうさ。なんたって、主神様なんだから』
「ですから、死国の女王陛下に魂石の保管を依頼したのです」
シュンが傷つけた魂であっても、主神なら蘇生できるのではないかと考えたのだ。最初は、蘇生を防ぐために保管を依頼したのだが・・。
『どうして、主神様と死国の女王の関係を知ってんの?』
「カーミュから教えてもらいましたから」
『ちぃっ・・』
少年神が、白翼の美少年を睨む。
『カーミュは、ご主人に忠実なのです』
『マリンもぉ~』
カーミュがシュンの腕を抱くように身を寄せ、マリンが大急ぎで首元に長い尾を巻き付ける。
「しかし、滅ぶはずの他世界の迷宮を存続させるという裁可により、状況が変わりました」
『迷宮ごと魔王を1体潰したって聴いたよ?』
少年神は、どうやら詳細を知らないらしい。
「はい。空に浮かぶ迷宮でした」
シュンはざっと概要を語って聴かせた。
『空の迷宮・・まさか、光姫ちゃんの!?』
「どなたの迷宮かは存じ上げません」
『なっ、なにやってんの!? あれでしょ? 岩の上にとんがり帽子みたいなのが載ってる迷宮だったでしょ?』
「そんな感じでしたね」
正しく、少年神が言う通りの外見だった。
『まさか・・そんな・・光姫ちゃんの迷宮を壊しちゃったの?』
「跡形も無く消滅しました」
『うきゃぁぁぁぁぁーーーーーーー』
少年神が頭を抱えて絶叫をあげ始めた。
「光姫とは、どなたですか?」
『光姫ちゃんだよ! 光の乙女だよっ! 神界一、可憐で儚くって美しい乙女なんだよっ!』
「そうですか」
小さく頷いたものの、シュンが知るはずがない。
『なんて事をするの! 駄目でしょっ! 可憐な女神の迷宮を潰すとか、絶対に駄目でしょ!』
少年神が顔を真っ赤にして詰め寄ってくる。
『・・っていうか、迷宮を潰すとか何っ? なんで、そんな乱暴なことをするのっ?』
「平和のためです」
シュンは答えた。
『はぁ~? なんですかぁ~? 平和ぁ~? 君の口から平和ぁ~?』
やさぐれた顔で、少年神が額を押しつけるようにしてシュンに迫ってくる。
「・・そうした訳で、迷宮が混在する世の中になるのなら、魔王種から迷宮を守る戦力が必要になります」
迷宮の説明に戻ろうとするが、
『いいんだよ、魔王とかどうでも! それより、光姫ちゃんでしょ? 絶対に泣いてるよ? ボクを恨んでたらどうすんの?』
少年神が叫び始めた。
「神様が慰めて差し上げて下さい」
『無理じゃん! もう消し飛んだじゃん! 欠片も残って無いじゃん!』
少年神がばたばたと賑やかに手足を振って空中を飛び回る。
「迷宮の事は残念でしたが・・おかげで、主神様とお話しをする機会を得られました」
どこかで主神と話しをする機会が必要だったのだ。
『いや、何言ってんの? 主神様が出て来ちゃ駄目でしょ? こんな下界の騒動に、神界の一番偉い神様を巻き込むとか無いよね?』
「しかし、使徒戦の裁可をおやりになったのも、魔王種をお放ちになったのも、その主神様です。今回の件では、どうしても主神様とお話しをする必要があると思いました」
シュンは穏やかな口調で言った。
『主神様に、死国の女王から書状が届いたって聴いたよ? 死国の女王に何をお願いしたんだい?』
少年神が少し落ち着きを取り戻してシュンの前に戻って来た。
「初めは魂石の保管を依頼しましたが、途中で事情が変わりました。こちらで起きた事の経緯を詳細にお伝えした上で、女王様から主神様に、使徒の蘇生を行うよう働きかけて頂きたいと・・カーミュを通じて嘆願致しました」
『どうして、使徒なんか・・って、そうか。そういうことか!』
「使徒戦に出て来る者達なら、生まれたての魔王などに後れは取らないでしょう?」
それぞれの迷宮が自衛できる状況になれば、魔王種のレベルアップは大幅に遅延する。中には魔王種に手を貸すような迷宮も現れるだろうが、"ネームド"が全部の迷宮を確認して回るよりはマシになるはずだ。
『・・なるほどねぇ』
「それから・・少しばかり主神に対して暴言を吐いた時のための仲裁も願っております」
シュンがちらとカーミュを見た。カーミュが、ぽんぽんと自信ありげに自分の胸を叩いて見せる。
『・・はぁ~』
少年神が顔を覆って盛大に溜め息をついた。
「それで、それぞれの迷宮に使徒が蘇ったのは確かですか?」
『・・そうだね。主神様がぶつぶつ言いながら蘇生をさせてたよ』
「良かった。これで、魔王種は簡単には成長できなくなります」
シュンが安堵の笑みを浮かべた。
『何て言うか・・ボクには、君こそ魔王なんじゃないかって思えるんだけど?』
少年神が疲労の滲む眼でシュンを見る。
「私は人間ですよ? ただの、原住民の孤児に過ぎません」
『人間・・か』
少年神が嘆息した。
「神様?」
『不老の実を食べちゃってるし・・冗談みたいな力を持ってるし、洒落にならない知り合いが多いし、人間の範疇をがっつり踏み外してると思うけど』
「知り合いといえば・・」
シュンが、ふと思い出した顔で少年神を見た。
『なんだい? まだボクに黙ってた事があるの?』
ややふて腐れた様子で少年神が訊く。
「そちらに、お迎えが来ているようですが、よろしいのですか?」
シュンは、少年神の後方を指さした。
『へっ? 迎え? ボクに?』
少年神が背後を振り返った。
そこに、黒々とした大きな鴉が佇んでいた。例の"女神"の御使いである。言うまでも無く、"光"の方では無い。
『ひぃっ・・』
喉奥を引き攣らせ、反射の動きで少年神が大きく仰け反り、泳ぐように手足をばたつかせてシュンめがけてぶつかってきた。
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