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第1章
第138話 面会依頼
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「報告っ!」
エスクードに帰還して早々に、羽根妖精の女が飛んで来る。
いつの間にか、報告と依頼に飛んで来る羽根妖精が4人に増えていた。
「1階に侵入した者達がおりましたが、地雷原を突破できずに撤退を開始しました」
「あんなもので撤退したのか?」
むしろ、その後に魔道具を使った本格的な罠が埋設してあるのだが・・。
「報告っ!」
羽根妖精が飛んで来て敬礼する。
「12階、13階で感染した探索者達は全員回復しました。寄生はありません!」
「そうか」
中途半端に治療せず、1度焼却してから蘇生させた事が良かったようだ。
「報告っ!」
次の羽根妖精が飛んで来る。
「74階に986名から成るカテナ・レギオンが突入。7分で全滅しました!」
「・・そうか」
シュンは、ちらと薔薇の生け垣へ視線を逸らした。薄いピンク色や黄色い薔薇が咲き誇っていて綺麗だった。蘇生薬の単価を少し下げるべきだろうか?
「統括っ!」
いつもの羽根妖精の女が入れ替わりに飛んで来た。
「お客様がいらっしゃいました!」
「客? 俺に?」
"狐のお宿"や"竜の巣"とは連絡を取り合っている。"ガジェット・マイスター"のホームには、ユアとユナがちょろちょろ顔を見せて料理の備蓄を増やしている。羽根妖精の言う"客"に心当たりが無い。
「はい! 正確にはお客様から面会の依頼を承ったのですけど」
「誰だ?」
シュンは首を傾げた。視線を向けると、ユアとユナが右と左に首を傾げて見せた。2人にも心当たりは無さそうだ。
「以前、お世話になったと仰っておりまして・・その、かなり尊い立場の方なのですが」
羽根妖精の女が人目をはばかる様子で視線を左右しながら声を落とす。
「名は?」
シュンは、どう見ても挙動不審の羽根妖精を眺めながら訊いた。
「申し訳ありません。口外を禁じられております」
「それで、ただ黙って会いに行けというのか?」
「・・申し訳ありません」
羽根妖精の女が俯いて口ごもる。
「何階層に行けば会える?」
訊ねたシュンを、ユアとユナがちらと見た。シュンなら容赦無く断るだろう・・と、隣で聴きながら思っていたのだ。
「それが・・それについては、私にも教えていただけませんでした。ただ、シュン様、ユア様、ユナ様の3名に会って問いたいことがあると」
「"ネームド"とは言わず、俺とユア、ユナの3人だけを指名したのか?」
「はい」
羽根妖精の女が祈るように手を合わせてシュンを見つめている。
「・・よし、会ってみよう」
シュンはあっさりと応じて、ユキシラとリールを見た。
「先にホームに戻って休んでいてくれ。客というのに会って来る」
「畏まりました」
「了解じゃ」
連れ立って町へ向かうユキシラとリールを見送って、シュンは羽根妖精の女を見た。
「神様に関わる話か?」
シュンは訊ねた。
「・・分かりません。ですが、そうではないかと、思うんです」
羽根妖精の女が俯きがちに言う。
「案内してくれ。他の事案が発生する前に会っておこう」
「畏まりました。こちらへ」
羽根妖精の女が、石人形の護る転移門の方へと飛んで行った。
「ボス、心当たりがある?」
「私達の知ってる人?」
ユアとユナが小声で話しかけてくる。
「恐らくだが・・」
シュンが言いかけた時、羽根妖精が薔薇の生垣の向こうから顔を覗かせた。後ろに、転移門の石人形を連れている。
「まあ、行ってみよう」
3人は小さく頷き合って、羽根妖精に近づいていった。
「これを持って、転移をして下さい。相手がお待ちの場所へ誘導されるそうです」
羽根妖精の女が指差したのは、石人形が持っているお盆の上に並んだ透明な玉だった。
「この3人ということだが、俺には守護霊や水霊が憑いている。俺から離れることはできないので連れて行くが?」
「それについては何も・・」
羽根妖精の女が首を振った。
「分かった」
それ以上は何も訊かずシュンは石人形のお盆から玉を取って2人に手渡し、自分も1つを握った。見た目以上にずしりと重い。
羽根妖精が、シュン達3人が玉を握ったことを確かめて小さく頷いた。
「念のため、俺に掴まっておいてくれ」
シュンはユアとユナを見た。
無いとは思うが、これが何者かの罠だった場合に備えて、各個に狙われないようにしなければならない。
「アイアイ」
「ラジャー」
ユアとユナが左右からシュンの肘の辺りを掴んで身を寄せた。
「転移します」
羽根妖精の声と共に、周囲の景色が一変した。いつもとは違い、転移光が収まるまでに少し時間がかかっただろうか。
「こんな場所だったかな?」
シュンは、石の塔を見上げて呟いた。どうやら、予想していた場所だ。
「・・壁の中」
「・・白い塔」
ユアとユナが眼を大きく見開いて、乳白色の塔を見上げた。
ここは、かつて3人で探索中に、迷宮5階の壁から迷い込んだ場所。神様の別の一面を垣間見た思い出の場所であった。
塔の頂上部めがけて、シュン達は身軽く跳躍して跳び上がった。わずか50メートルの跳躍である。
そこに、すらりと背丈のある美しい女性が立っていた。ほっそりと華奢な肢体を光沢のある黒い長衣に包んでいる。清楚な雰囲気をした女性だった。
『ようこそ、お久しぶりね』
姿を見たのは初めてだったが、女の声には聞き覚えがあった。
「お久しぶりです。確か・・輪廻の女神様でしたか?」
シュンは記憶を辿りながら言った。
『まあっ! 私のことを覚えていてくれて嬉しいわ。ほんと誰も来ないのよ、ここ・・』
女が楽しそうに笑った。
「あの時はありがとうございました」
シュンは丁寧に頭を下げた。
『安心したわ。ちゃんと3人一緒に探索を続けているのね』
「はい。これからも共にいるつもりです」
『キャ~~羨ましいっ! それよ! そういうのを聴きたかったのよ!』
いきなり、女が甲高い歓声をあげて近付いて来た。
『だって、ここって暇なのよ! もう、何にもやる事がないのっ! いくら待ってても、探索者は遊びに来てくれないし・・退屈で死んじゃいそうになっていたところに、妙なのが訪ねて来るし! いきなり従属しろって言ってきたのよ? 信じられる? そんなつまらない話なんて聴きたくないのよ! 私はもっと素敵な話が聴きたいのよ!』
女が興奮顔でまくしたてる。せっかくの楚々とした容姿が台無しだった。
「従属?」
気になった単語が混じったようだった。
『ほら、女神だと名乗るように言われてるけど、私は闇の精霊なのよ。だから、契約して召喚しようって輩がいるの。私は、ほら・・身も心も神様のものだし? そもそも、そのお馬鹿さんは力が足りてないから追い返しちゃったけど・・なんか、むしゃくしゃしちゃって、お口直しに良い話が聴きたいなって・・それで3人を呼んだの。だって、他に生きてる知り合いとか居ないんだもの。仕方無いじゃない?』
女がにこにこと上機嫌で喋っている。
どうやら長らく話し相手が居なかった様子で、色々と溜め込んでいるらしかった。これは、しばらく話し相手になるしかない。
「ここへ入って来た探索者が居たのですか?」
シュンは塔の上から景色を見回しながら訊いた。
『え? ああ、あのお馬鹿さん? 違うわ。どこかの召喚陣から喚んだみたい。私の眷属を喚んで満足していれば良いのに、いっぱい魔力を浪費して・・なんだか、術者がいっぱい居たわよ?』
女が小さく首を傾げつつ言った。
「迷宮の中でした?」
迷宮内、とりわけ100階までの下層には眼を光らせている。隠れ里のアルヴィや迷宮人を含め、大掛かりな召喚をやった者はいない。
『う~ん、どうかなぁ? 乱暴な口調で命令してくるから、ちょっと苛ってして、まとめて死国へ送ったんだけど・・あっ、これは神様には内緒よ? いつも言われているのよ、感情的になるなって・・だけど、いきなり半端に喚びつけて、我に従え~・・とか、頭のおかしいことを言うもんだからさ?』
女はあまり詳細に覚えていないようだった。
「・・ちょっと変わった奴だったんでしょう。それは災難でしたね」
どうやら迷宮外の出来事だが、調べておいた方が良さそうだ。
『まったく、とんでもなく迷惑な奴等だったわ! ああぁ、そんなことより、どうなの? 貴方、そこの2人と何かあった? ずうっと一緒なんでしょう? ほらぁ、若いんだし、色々あったんじゃないの?』
「2人と婚約致しました」
シュンは笑顔で答えた。途端、ユアとユナが湯気が出そうなほどに赤くなって俯く。
『キャアァァァァーーーー』
女の甲高い歓声が響き渡った。
エスクードに帰還して早々に、羽根妖精の女が飛んで来る。
いつの間にか、報告と依頼に飛んで来る羽根妖精が4人に増えていた。
「1階に侵入した者達がおりましたが、地雷原を突破できずに撤退を開始しました」
「あんなもので撤退したのか?」
むしろ、その後に魔道具を使った本格的な罠が埋設してあるのだが・・。
「報告っ!」
羽根妖精が飛んで来て敬礼する。
「12階、13階で感染した探索者達は全員回復しました。寄生はありません!」
「そうか」
中途半端に治療せず、1度焼却してから蘇生させた事が良かったようだ。
「報告っ!」
次の羽根妖精が飛んで来る。
「74階に986名から成るカテナ・レギオンが突入。7分で全滅しました!」
「・・そうか」
シュンは、ちらと薔薇の生け垣へ視線を逸らした。薄いピンク色や黄色い薔薇が咲き誇っていて綺麗だった。蘇生薬の単価を少し下げるべきだろうか?
「統括っ!」
いつもの羽根妖精の女が入れ替わりに飛んで来た。
「お客様がいらっしゃいました!」
「客? 俺に?」
"狐のお宿"や"竜の巣"とは連絡を取り合っている。"ガジェット・マイスター"のホームには、ユアとユナがちょろちょろ顔を見せて料理の備蓄を増やしている。羽根妖精の言う"客"に心当たりが無い。
「はい! 正確にはお客様から面会の依頼を承ったのですけど」
「誰だ?」
シュンは首を傾げた。視線を向けると、ユアとユナが右と左に首を傾げて見せた。2人にも心当たりは無さそうだ。
「以前、お世話になったと仰っておりまして・・その、かなり尊い立場の方なのですが」
羽根妖精の女が人目をはばかる様子で視線を左右しながら声を落とす。
「名は?」
シュンは、どう見ても挙動不審の羽根妖精を眺めながら訊いた。
「申し訳ありません。口外を禁じられております」
「それで、ただ黙って会いに行けというのか?」
「・・申し訳ありません」
羽根妖精の女が俯いて口ごもる。
「何階層に行けば会える?」
訊ねたシュンを、ユアとユナがちらと見た。シュンなら容赦無く断るだろう・・と、隣で聴きながら思っていたのだ。
「それが・・それについては、私にも教えていただけませんでした。ただ、シュン様、ユア様、ユナ様の3名に会って問いたいことがあると」
「"ネームド"とは言わず、俺とユア、ユナの3人だけを指名したのか?」
「はい」
羽根妖精の女が祈るように手を合わせてシュンを見つめている。
「・・よし、会ってみよう」
シュンはあっさりと応じて、ユキシラとリールを見た。
「先にホームに戻って休んでいてくれ。客というのに会って来る」
「畏まりました」
「了解じゃ」
連れ立って町へ向かうユキシラとリールを見送って、シュンは羽根妖精の女を見た。
「神様に関わる話か?」
シュンは訊ねた。
「・・分かりません。ですが、そうではないかと、思うんです」
羽根妖精の女が俯きがちに言う。
「案内してくれ。他の事案が発生する前に会っておこう」
「畏まりました。こちらへ」
羽根妖精の女が、石人形の護る転移門の方へと飛んで行った。
「ボス、心当たりがある?」
「私達の知ってる人?」
ユアとユナが小声で話しかけてくる。
「恐らくだが・・」
シュンが言いかけた時、羽根妖精が薔薇の生垣の向こうから顔を覗かせた。後ろに、転移門の石人形を連れている。
「まあ、行ってみよう」
3人は小さく頷き合って、羽根妖精に近づいていった。
「これを持って、転移をして下さい。相手がお待ちの場所へ誘導されるそうです」
羽根妖精の女が指差したのは、石人形が持っているお盆の上に並んだ透明な玉だった。
「この3人ということだが、俺には守護霊や水霊が憑いている。俺から離れることはできないので連れて行くが?」
「それについては何も・・」
羽根妖精の女が首を振った。
「分かった」
それ以上は何も訊かずシュンは石人形のお盆から玉を取って2人に手渡し、自分も1つを握った。見た目以上にずしりと重い。
羽根妖精が、シュン達3人が玉を握ったことを確かめて小さく頷いた。
「念のため、俺に掴まっておいてくれ」
シュンはユアとユナを見た。
無いとは思うが、これが何者かの罠だった場合に備えて、各個に狙われないようにしなければならない。
「アイアイ」
「ラジャー」
ユアとユナが左右からシュンの肘の辺りを掴んで身を寄せた。
「転移します」
羽根妖精の声と共に、周囲の景色が一変した。いつもとは違い、転移光が収まるまでに少し時間がかかっただろうか。
「こんな場所だったかな?」
シュンは、石の塔を見上げて呟いた。どうやら、予想していた場所だ。
「・・壁の中」
「・・白い塔」
ユアとユナが眼を大きく見開いて、乳白色の塔を見上げた。
ここは、かつて3人で探索中に、迷宮5階の壁から迷い込んだ場所。神様の別の一面を垣間見た思い出の場所であった。
塔の頂上部めがけて、シュン達は身軽く跳躍して跳び上がった。わずか50メートルの跳躍である。
そこに、すらりと背丈のある美しい女性が立っていた。ほっそりと華奢な肢体を光沢のある黒い長衣に包んでいる。清楚な雰囲気をした女性だった。
『ようこそ、お久しぶりね』
姿を見たのは初めてだったが、女の声には聞き覚えがあった。
「お久しぶりです。確か・・輪廻の女神様でしたか?」
シュンは記憶を辿りながら言った。
『まあっ! 私のことを覚えていてくれて嬉しいわ。ほんと誰も来ないのよ、ここ・・』
女が楽しそうに笑った。
「あの時はありがとうございました」
シュンは丁寧に頭を下げた。
『安心したわ。ちゃんと3人一緒に探索を続けているのね』
「はい。これからも共にいるつもりです」
『キャ~~羨ましいっ! それよ! そういうのを聴きたかったのよ!』
いきなり、女が甲高い歓声をあげて近付いて来た。
『だって、ここって暇なのよ! もう、何にもやる事がないのっ! いくら待ってても、探索者は遊びに来てくれないし・・退屈で死んじゃいそうになっていたところに、妙なのが訪ねて来るし! いきなり従属しろって言ってきたのよ? 信じられる? そんなつまらない話なんて聴きたくないのよ! 私はもっと素敵な話が聴きたいのよ!』
女が興奮顔でまくしたてる。せっかくの楚々とした容姿が台無しだった。
「従属?」
気になった単語が混じったようだった。
『ほら、女神だと名乗るように言われてるけど、私は闇の精霊なのよ。だから、契約して召喚しようって輩がいるの。私は、ほら・・身も心も神様のものだし? そもそも、そのお馬鹿さんは力が足りてないから追い返しちゃったけど・・なんか、むしゃくしゃしちゃって、お口直しに良い話が聴きたいなって・・それで3人を呼んだの。だって、他に生きてる知り合いとか居ないんだもの。仕方無いじゃない?』
女がにこにこと上機嫌で喋っている。
どうやら長らく話し相手が居なかった様子で、色々と溜め込んでいるらしかった。これは、しばらく話し相手になるしかない。
「ここへ入って来た探索者が居たのですか?」
シュンは塔の上から景色を見回しながら訊いた。
『え? ああ、あのお馬鹿さん? 違うわ。どこかの召喚陣から喚んだみたい。私の眷属を喚んで満足していれば良いのに、いっぱい魔力を浪費して・・なんだか、術者がいっぱい居たわよ?』
女が小さく首を傾げつつ言った。
「迷宮の中でした?」
迷宮内、とりわけ100階までの下層には眼を光らせている。隠れ里のアルヴィや迷宮人を含め、大掛かりな召喚をやった者はいない。
『う~ん、どうかなぁ? 乱暴な口調で命令してくるから、ちょっと苛ってして、まとめて死国へ送ったんだけど・・あっ、これは神様には内緒よ? いつも言われているのよ、感情的になるなって・・だけど、いきなり半端に喚びつけて、我に従え~・・とか、頭のおかしいことを言うもんだからさ?』
女はあまり詳細に覚えていないようだった。
「・・ちょっと変わった奴だったんでしょう。それは災難でしたね」
どうやら迷宮外の出来事だが、調べておいた方が良さそうだ。
『まったく、とんでもなく迷惑な奴等だったわ! ああぁ、そんなことより、どうなの? 貴方、そこの2人と何かあった? ずうっと一緒なんでしょう? ほらぁ、若いんだし、色々あったんじゃないの?』
「2人と婚約致しました」
シュンは笑顔で答えた。途端、ユアとユナが湯気が出そうなほどに赤くなって俯く。
『キャアァァァァーーーー』
女の甲高い歓声が響き渡った。
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