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第1章
第87話 同級生が来た!
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ムジェリの里で約1ヶ月の時を過ごし、ムジェリの転移魔法で"ネームド"はエスクードに戻ってきた。
やっと、ホームに入っての休息である。
もっとも、休んでいるのはホーム内に設置した"ムジェリの天幕"の中だったが・・。
「ご覧あれ! "ネームド"野戦服、デザート仕様!」
「ご覧あれ! こちらが女性隊員仕様!」
現行の"ネームド"戦闘服を砂色の迷彩柄にした服だった。ただ、襟元や袖口など砂粒が入らないようになっているらしい。
くるくると前面、側面、背面と回って披露してから、ユアとユナが装備変更の魔導具を弄った。
今度は、身体に生地が貼り付いたような姿になっていた。華奢な身体の線がそのまま露わに見える服に、一瞬、眉を顰めたシュンだったが、上半身にタクティカル・ベストを羽織った双子を見て苦言を引っ込めた。
「水中戦用、ウェットスーツでゴザル」
「男女共用ナリ」
襟元に巻いた魔導具によって水中でも呼吸ができるらしい。
「さらに、こちらが寒冷地仕様ナリ!」
「塩をふった氷の上でお昼寝ができるナリ!」
双子が、白くふっくらとした衣服に着替えた。膝まで届く外套に包まれているが、動きを妨げることは無いのだと、双子がひらひらとダンスを踊って見せる。
「そして、今回の眼玉がコレだぁ~!」
「"ネームド"特装、将官コート!」
ユアとユナがよく分からないポーズを作る。途端、裾丈が膝下に届くほどに長い外套を羽織っていた。
「両肩を彩る黄金色の紐飾り~」
「高い襟をエレガントに見せる金の縁取り~」
双子がくるりと回転して見せる。
コートの前部分は細い金鎖を渡してあるだけで、開いたままにしておくものらしい。"将官コート"の下は、いつもの"ネームド"の戦闘服だった。タクティカル・ベストは着ていないが・・。
(よくもまぁ・・こんなものを考えつくな)
シュンは素直に驚いていた。シュンとは想像力というものが根底から違っている。
「なお、旧来の装備を含めて、防御値は6割増しぃ~」
「もはや、歩く要塞と言っても良い」
双子が優雅にお辞儀をして見せた。
「ボス、いかが?」
「我らがプレゼンは?」
「・・素直に感服した。凄いな・・これは」
驚き過ぎて思うように賛辞が口から出ないまま、シュンは自分自身も、次々に装備を変更していった。
「うん、違和感を感じない。これで、前より防御力が高いのか?」
「こんなに薄くて柔らかいのにぃ~」
「空間装甲を兼ねた複合装甲ナリ~」
歌うように言って、双子がくるりと一回転をしながら次々に装備を変更する。
「・・なんだ、それは?」
「ムジェリの受け売りぃ~」
「意味は分からないぃ~」
「・・そうか」
そうだった。この2人は作って欲しい衣服のデザインを描いて渡しただけである。あれこれと特殊な性能を盛り込んだのは職人ムジェリ達だった。
「タクティカル・ベストも改良」
「ベストの防御値は2倍ナリ~」
双子が袖なしの胴衣を叩いて見せる。
「心強い装備だ。これからの狩りがより安全になる」
シュンは表情を和ませた。
「ちょっぴり私物を作って貰った」
「許して欲しい」
どうやら、こっそりと衣装の製作を依頼したらしい。
「ああ、もちろん・・何を作ろうが問題無い」
「聴きました? ユナさん?」
「聴きましたわ。ユアさん」
2人が顔を寄せ合って、にんまりと相好を崩す。
なお、双子が作って貰ったのは"衣装"である。決して、日常に着て回る衣服では無い。
続いて、双子がポイポイ・ステッキから大きな箱をいくつも取り出して居間の床に置いた。
「御館様、委託販売の売り上げにゴザル」
「御大将、お金の価値が分からなくなったでゴザル」
2人が差し出した紙には、中身の集計額が記されていた。
総計: 9億8706万4523 デギン
「薬とお菓子と文房具が、9億でゴザルよ」
「もう何を買っても減らないでゴザル」
なぜか疲れた顔で双子が呟く。
「ずいぶん、高く売ったんだな」
売り子が張り切ったのか、買い手側が白熱して高騰したのか・・。
(両方かな)
商工ギルドのムジェリから、中位以下の薬品には上値制限を設けるようにと依頼があった。上位薬品や嗜好品であるポテチなどは、引き続き無制限で良いとのことだ。
シュンは商工ギルドのムジェリの依頼通りに売り子達に指示をして商品を預けておいた。今回は文房具を減らして、薬品の販売数を増やしている。
(・・お城って、いくらで建てられるんだ?)
今まで考えたことが無いが、小さな城くらい建てられそうな気がする。
(しかし、建てるなら迷宮の外か・・迷宮に戻って生活をするとなると、建てた城が無駄になるな)
シュンが考え事をしている間に、双子が売上金を4人に別けた。
「私が頂いても宜しいのでしょうか? あまり意味が無いように思いますが?」
ユキシラが戸惑い顔で訊ねるが、買い物を依頼する時もあるし、大金は分散して持っておいた方が安全だ。
シュンが説明すると、ユキシラが納得顔で頷いた。ユキシラはポイポイ・ステッキが無く、街売りの収納鞄だけだったので、ムジェリに依頼をして収納道具を製作してもらった。形は、背丈ほどの長さの短槍である。ちゃんと武器としても使える収納具だった。
「明日は何する?」
「どこへ行く?」
エスクードについての気づきを記した手帳を眺めているシュンを挟んで、ユアとユナが座った。
「まだ街の一部しか見ていないから・・」
ぶらぶらと見て回ろうかと提案しかけて、シュンはふと何かを聞いた気がして周囲へ視線を巡らせた。
ここは、ムジェリの天幕の中・・。
何処とも知れない別の空間に在る家の中である。上質な調度品に囲まれた居間からバルコニーに出れば、静かに澄んだ湖面を見渡せる。
"ネームド"でなければ入って来られないはずだ。
「これはホームだな」
ムジェリの天幕の外、商工ギルド内のホームに設置した来訪者用の呼鈴が鳴っているらしい。
「カーミュ」
『ご主人?』
白翼の美少年が姿を現した。
「ホームに来訪者だ。姿を見たい」
『はい、ご主人』
カーミュが宙空へ白い指を奔らせると、銀で縁取られた姿鏡のような物が出現して、扉の前にいる3人の少年を映し出した。
「・・こいつは」
見知った顔だ。ちょっと名前は忘れてしまったが、前に会ったことがある。悪い印象は残っていないようだが・・。
「空手マン」
「ナックルボーイ」
双子がやや眼を眇めるようにして呟いた。
「ああ・・そうだ。お前達と一緒の・・確か、ダイという名前だった」
シュンは記憶を辿るようにして、宿屋での一件を想い出していた。ダイも無事に生き延びて、このエスクードに辿り着いていたらしい。
「正論派」
「常識人」
双子はあまり歓迎している雰囲気では無さそうだ。
「仲が悪かったのか?」
シュンはダイが連れている他の少年を見た。宿屋で銃を乱射した少年の顔もある。眼鏡の少年も居た。
「よく説教してくる」
「お節介で煩い」
双子が口を尖らせる。
「・・そうか」
なんとなく想像はつく。悪い少年では無い。だからと言って、この双子達と性格が合うかと言われると・・難しいところだ。
「売り子の雇い主の名前を見て、レギオンに誘いに来たか、回復薬を買い付けに来たか・・2択だろうな」
シュンは、ユキシラにホームへ行って端末で検索をするよう命じた。ダイという少年の所属するパーティ名、到達階層が知りたい。
カーミュの鏡に映っているのは3人だけだ。
他のメンバーは別行動なのか。
「ミッチとおセン」
「ミヤケが一緒だった」
「6人のまま無事に上がって来ていれば・・だな」
運が悪ければリポップに上層階の魔物が混じるのだ。どんなに上手に立ち回っていても、いきなり全滅の危機に晒された事だってあっただろう。
「戻りました」
ユキシラが扉を開けて戻って来た。
「パーティ名は、ホワイトファング。レベルは38。到達階は41階。所属レギオンは、自由騎士同盟です」
「41階か」
かなり堅実にやっているらしい。レベル38というのは、高いのか低いのか。
「放置推奨」
「面倒臭がする」
双子が冷ややかに拒絶を口にしている。
かつて2人はパーティに入れて貰えず、同級生から厄介者扱いをされた身だ。快くは思っていないだろうし、シュン自身もわざわざ旧交を温めるほどの付き合いはしていない。情報交換くらいはしても良いと思ったが・・。
「分かった。積極的に関わるのはやめよう。ただ、どうせ街中で接触してくるぞ?」
「その時はユアの拳が火を噴く」
「ユナのナックルで追い返す」
どうあっても追い払う気らしい。
2人が拳をぶんぶん振り回して言った。動作そのものは、お世辞にもセンスを感じさせない素人の動きだが、拳の速度だけは大変に危険な水準にある。シュンでなければ、2人の拳が消えて見えるくらいに速い。
たぶん、レベル38程度では避けれずに他界する。
(ダイは悪い奴ではなかったが、連れの2人は口先だけだったな)
床下から銃撃した無思慮な少年と、仲裁めいたことを言っておいて、いざ床板の修理となると逃げ出した眼鏡の少年。シュンは2人にあまり良い印象を持っていない。
「・・先に手を出すなよ?」
「オウケイ、ボス」
「ダイジョウブ~」
ユアとユナが鏡に映った3人の来訪者を見ながら笑みを浮かべた。
やっと、ホームに入っての休息である。
もっとも、休んでいるのはホーム内に設置した"ムジェリの天幕"の中だったが・・。
「ご覧あれ! "ネームド"野戦服、デザート仕様!」
「ご覧あれ! こちらが女性隊員仕様!」
現行の"ネームド"戦闘服を砂色の迷彩柄にした服だった。ただ、襟元や袖口など砂粒が入らないようになっているらしい。
くるくると前面、側面、背面と回って披露してから、ユアとユナが装備変更の魔導具を弄った。
今度は、身体に生地が貼り付いたような姿になっていた。華奢な身体の線がそのまま露わに見える服に、一瞬、眉を顰めたシュンだったが、上半身にタクティカル・ベストを羽織った双子を見て苦言を引っ込めた。
「水中戦用、ウェットスーツでゴザル」
「男女共用ナリ」
襟元に巻いた魔導具によって水中でも呼吸ができるらしい。
「さらに、こちらが寒冷地仕様ナリ!」
「塩をふった氷の上でお昼寝ができるナリ!」
双子が、白くふっくらとした衣服に着替えた。膝まで届く外套に包まれているが、動きを妨げることは無いのだと、双子がひらひらとダンスを踊って見せる。
「そして、今回の眼玉がコレだぁ~!」
「"ネームド"特装、将官コート!」
ユアとユナがよく分からないポーズを作る。途端、裾丈が膝下に届くほどに長い外套を羽織っていた。
「両肩を彩る黄金色の紐飾り~」
「高い襟をエレガントに見せる金の縁取り~」
双子がくるりと回転して見せる。
コートの前部分は細い金鎖を渡してあるだけで、開いたままにしておくものらしい。"将官コート"の下は、いつもの"ネームド"の戦闘服だった。タクティカル・ベストは着ていないが・・。
(よくもまぁ・・こんなものを考えつくな)
シュンは素直に驚いていた。シュンとは想像力というものが根底から違っている。
「なお、旧来の装備を含めて、防御値は6割増しぃ~」
「もはや、歩く要塞と言っても良い」
双子が優雅にお辞儀をして見せた。
「ボス、いかが?」
「我らがプレゼンは?」
「・・素直に感服した。凄いな・・これは」
驚き過ぎて思うように賛辞が口から出ないまま、シュンは自分自身も、次々に装備を変更していった。
「うん、違和感を感じない。これで、前より防御力が高いのか?」
「こんなに薄くて柔らかいのにぃ~」
「空間装甲を兼ねた複合装甲ナリ~」
歌うように言って、双子がくるりと一回転をしながら次々に装備を変更する。
「・・なんだ、それは?」
「ムジェリの受け売りぃ~」
「意味は分からないぃ~」
「・・そうか」
そうだった。この2人は作って欲しい衣服のデザインを描いて渡しただけである。あれこれと特殊な性能を盛り込んだのは職人ムジェリ達だった。
「タクティカル・ベストも改良」
「ベストの防御値は2倍ナリ~」
双子が袖なしの胴衣を叩いて見せる。
「心強い装備だ。これからの狩りがより安全になる」
シュンは表情を和ませた。
「ちょっぴり私物を作って貰った」
「許して欲しい」
どうやら、こっそりと衣装の製作を依頼したらしい。
「ああ、もちろん・・何を作ろうが問題無い」
「聴きました? ユナさん?」
「聴きましたわ。ユアさん」
2人が顔を寄せ合って、にんまりと相好を崩す。
なお、双子が作って貰ったのは"衣装"である。決して、日常に着て回る衣服では無い。
続いて、双子がポイポイ・ステッキから大きな箱をいくつも取り出して居間の床に置いた。
「御館様、委託販売の売り上げにゴザル」
「御大将、お金の価値が分からなくなったでゴザル」
2人が差し出した紙には、中身の集計額が記されていた。
総計: 9億8706万4523 デギン
「薬とお菓子と文房具が、9億でゴザルよ」
「もう何を買っても減らないでゴザル」
なぜか疲れた顔で双子が呟く。
「ずいぶん、高く売ったんだな」
売り子が張り切ったのか、買い手側が白熱して高騰したのか・・。
(両方かな)
商工ギルドのムジェリから、中位以下の薬品には上値制限を設けるようにと依頼があった。上位薬品や嗜好品であるポテチなどは、引き続き無制限で良いとのことだ。
シュンは商工ギルドのムジェリの依頼通りに売り子達に指示をして商品を預けておいた。今回は文房具を減らして、薬品の販売数を増やしている。
(・・お城って、いくらで建てられるんだ?)
今まで考えたことが無いが、小さな城くらい建てられそうな気がする。
(しかし、建てるなら迷宮の外か・・迷宮に戻って生活をするとなると、建てた城が無駄になるな)
シュンが考え事をしている間に、双子が売上金を4人に別けた。
「私が頂いても宜しいのでしょうか? あまり意味が無いように思いますが?」
ユキシラが戸惑い顔で訊ねるが、買い物を依頼する時もあるし、大金は分散して持っておいた方が安全だ。
シュンが説明すると、ユキシラが納得顔で頷いた。ユキシラはポイポイ・ステッキが無く、街売りの収納鞄だけだったので、ムジェリに依頼をして収納道具を製作してもらった。形は、背丈ほどの長さの短槍である。ちゃんと武器としても使える収納具だった。
「明日は何する?」
「どこへ行く?」
エスクードについての気づきを記した手帳を眺めているシュンを挟んで、ユアとユナが座った。
「まだ街の一部しか見ていないから・・」
ぶらぶらと見て回ろうかと提案しかけて、シュンはふと何かを聞いた気がして周囲へ視線を巡らせた。
ここは、ムジェリの天幕の中・・。
何処とも知れない別の空間に在る家の中である。上質な調度品に囲まれた居間からバルコニーに出れば、静かに澄んだ湖面を見渡せる。
"ネームド"でなければ入って来られないはずだ。
「これはホームだな」
ムジェリの天幕の外、商工ギルド内のホームに設置した来訪者用の呼鈴が鳴っているらしい。
「カーミュ」
『ご主人?』
白翼の美少年が姿を現した。
「ホームに来訪者だ。姿を見たい」
『はい、ご主人』
カーミュが宙空へ白い指を奔らせると、銀で縁取られた姿鏡のような物が出現して、扉の前にいる3人の少年を映し出した。
「・・こいつは」
見知った顔だ。ちょっと名前は忘れてしまったが、前に会ったことがある。悪い印象は残っていないようだが・・。
「空手マン」
「ナックルボーイ」
双子がやや眼を眇めるようにして呟いた。
「ああ・・そうだ。お前達と一緒の・・確か、ダイという名前だった」
シュンは記憶を辿るようにして、宿屋での一件を想い出していた。ダイも無事に生き延びて、このエスクードに辿り着いていたらしい。
「正論派」
「常識人」
双子はあまり歓迎している雰囲気では無さそうだ。
「仲が悪かったのか?」
シュンはダイが連れている他の少年を見た。宿屋で銃を乱射した少年の顔もある。眼鏡の少年も居た。
「よく説教してくる」
「お節介で煩い」
双子が口を尖らせる。
「・・そうか」
なんとなく想像はつく。悪い少年では無い。だからと言って、この双子達と性格が合うかと言われると・・難しいところだ。
「売り子の雇い主の名前を見て、レギオンに誘いに来たか、回復薬を買い付けに来たか・・2択だろうな」
シュンは、ユキシラにホームへ行って端末で検索をするよう命じた。ダイという少年の所属するパーティ名、到達階層が知りたい。
カーミュの鏡に映っているのは3人だけだ。
他のメンバーは別行動なのか。
「ミッチとおセン」
「ミヤケが一緒だった」
「6人のまま無事に上がって来ていれば・・だな」
運が悪ければリポップに上層階の魔物が混じるのだ。どんなに上手に立ち回っていても、いきなり全滅の危機に晒された事だってあっただろう。
「戻りました」
ユキシラが扉を開けて戻って来た。
「パーティ名は、ホワイトファング。レベルは38。到達階は41階。所属レギオンは、自由騎士同盟です」
「41階か」
かなり堅実にやっているらしい。レベル38というのは、高いのか低いのか。
「放置推奨」
「面倒臭がする」
双子が冷ややかに拒絶を口にしている。
かつて2人はパーティに入れて貰えず、同級生から厄介者扱いをされた身だ。快くは思っていないだろうし、シュン自身もわざわざ旧交を温めるほどの付き合いはしていない。情報交換くらいはしても良いと思ったが・・。
「分かった。積極的に関わるのはやめよう。ただ、どうせ街中で接触してくるぞ?」
「その時はユアの拳が火を噴く」
「ユナのナックルで追い返す」
どうあっても追い払う気らしい。
2人が拳をぶんぶん振り回して言った。動作そのものは、お世辞にもセンスを感じさせない素人の動きだが、拳の速度だけは大変に危険な水準にある。シュンでなければ、2人の拳が消えて見えるくらいに速い。
たぶん、レベル38程度では避けれずに他界する。
(ダイは悪い奴ではなかったが、連れの2人は口先だけだったな)
床下から銃撃した無思慮な少年と、仲裁めいたことを言っておいて、いざ床板の修理となると逃げ出した眼鏡の少年。シュンは2人にあまり良い印象を持っていない。
「・・先に手を出すなよ?」
「オウケイ、ボス」
「ダイジョウブ~」
ユアとユナが鏡に映った3人の来訪者を見ながら笑みを浮かべた。
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