231 / 232
第二章
第231話 二次会
しおりを挟む「おぉ、来たぜ! ご両人の到着だ!」
ケインの声に、歓談で賑わっていた会場が静かになる。
「ご両人って、古臭いねぇ~」
良い感じに酔いが回ったマイマイが、ケインの背中を乱暴に叩きながら、入り口で面食らっているレンとユキに手を振った。
レンが機人化して飛び去った後、場所を移しての内輪会が催されていた。
いわゆる二次会というやつである。
ケイン達の他には、クロイヌ達、それにタガミやトガシ、トウドウ達といった元自衛官、数少ない親族であるタシロナとカナタ、そして"ナイン"運営の中枢を担っているタチバナとモーリ。
ゾーンダルク側からは、ミルゼッタとアイミッタにマキシス、タルミンとプリンス、勇者達。
さりげなく、"ナンシー"と"マーニャ"がテーブル席についている。
「レン君、どうしちゃったの? 妙に気合い入ってたけど?」
タガミの腕を引っぱるようにしてキララが近づいて来た。
「ええ……と? ミーティングでしたよね?」
レンは、ここで今後の打ち合わせがあると聞かされていたのだ。
「まあ、ミーティングだな。少しばかり賑やかだが……」
タガミが苦笑気味に言った。
「この面子が集まるのは滅多にねぇからな。難しい話は後にして、とりあえず飲もうってことになった」
腰砕け寸前のマイマイを支えたケインが、ドリンクを並べたワゴンを押してくる。
「みんな、元気そうですね」
レンはジンジャーエールを、ユキはミネラルウォーターを手に取った。
「なんだかんだと面倒事はあったが、当面の山場は超えたからな。ちっとばかし浮かれてもバチはあたらねぇだろ?」
「いつも飲んでるじゃないですか」
笑いながら、レンはユキを促して空いている席に向かった。
「ああ! レン殿とユキ殿はこちらに!」
大きな声がした。
誰かと思って顔を巡らせると、少し離れたテーブルで白いタキシードを着たバロットが手を振っていた。
「……あれ? 叔母さん達と一緒?」
バロットが居るテーブルには、タシロナとカナタが座っている。
隣のテーブルには、ヤクシャ、フレイヤが居た。
「知り合い……だったっけ?」
「何かあったみたいですよ」
首を傾げるレンの後ろ腰を、ユキが柔らかく押す。
「何かって?」
「カナタさんに訊いてみて下さい」
ユキが微笑した。
「ふうん?」
どこか笑いを堪えたような叔母の顔、やや俯き加減で赤い顔をしている従姉妹、そして、見るからに活力が満ち満ちているバロット……。
「これって……」
戸惑いつつも何となく状況を察して、レンは叔母達のテーブルへと近づいて行った。
「先日より、カナタさんとお付き合いをさせて頂いております!」
レン達が来るのを待って、バロットが大きな声で言った。
「……え? ああ……うん」
レンは、真っ赤な顔で座っているカナタを見た。
それから、隣の叔母を見た。
「驚いたけど、良かった……のかな?」
「なんか、こうなっちゃった」
隣のテーブルで、妹のフレイヤが苦笑している。
「私は賛成したわ」
叔母がレンとユキのために、グラスと皿を運んで来る。
「まあ、いつもタキイシードというのはどうかと思うけどな」
ヤクシャがジョッキを手に近づいて来て、レンの肩を叩いた。
「久しぶりですね」
「ああ……レン君ほどじゃないけど、みんな忙しくしているからな」
「でも、なんか慣れちゃったかも」
フレイヤが明るく笑う。
「鍛えた身体が役に立つ。それが実感できて嬉しい」
バロットが席に座った。
「……カナタとは、どこで?」
レンは訊ねた。
「ダンジョンで」
「危ないところを助けてもらったの」
バロットとカナタが重なるように答えた。
「そうなんだ」
カナタの言う"危ないところ"について詳しく訊こうとしたが、
「呼ばれています」
ユキの声で、レンは会場に視線を向けた。
「う……」
テーブルを左右へ移動させ、空いたスペースにマイクスタンドが置いてあった。
床にはスピーカーが並べてある。
レンが低く唸ったまま中腰で固まっていると、
「陛下、お言葉を賜りたく存じます」
イーズの"プリンス"がやってきた。
「お言葉って……」
「どのようなことでも……こうして、陛下と直接見えることを許された者達に、どうか」
片膝を床について、"プリンス"が深々と頭を下げた。
「……まあ……伝えようと思っていたことはあるけど。ここで言うべき?」
レンは、ユキを見た。
ユキが微かに口元を綻ばせて俯いた。
「じゃあ……行こうか」
レンはユキを促して、マイクの近くへ移動した。
それを見て、会場の面々が拍手を始めた。
「マイチャイルド、何のイベント?」
「なにかしら?」
"マーニャ"と"ナンシー"がふわりと舞うようにして移動してきた。
『いや、アレです。スピーチ……の続きかな』
レンの声が、床に置いたスピーカーから響いた。
『会場に入った時、キララさんに訊かれましたけど……』
「そうよ! いつものレン君らしくなかったから、ちょっと気になってたのよね」
キララが言うと、同意する声が方々であがった。
やはりと言うべきか、レンの少し熱が籠もった演説に、違和感を感じていた者がいたようだ。
『実は……』
レンは、居並ぶ"ナイン"の主要人物を見回してから、隣のユキの腰に手を回した。
『子供を授かりました』
顔を赤らめながら、ユキが静かに告げた。
その瞬間、会場から音が消えた。
そして、
「きゃあぁぁぁーーー」
「ええぇぇぇぇーー……」
「おおぉぉぃ!」
悲鳴とも怒号ともつかない大きな声が会場を揺るがした。
『まだ妊娠初期です。それで、"ナンシー"さんに相談しようと思い、先日メッセージを送りました』
ユキが"ナンシー"を見る。
「診察予定は明日だったわね。そういうことなのね。驚いたけど……分かりました」
"ナンシー"が微笑を浮かべて頷いた。
「ちょっと、マイチャイルド?」
『はい?』
「聞いてなかったわよ? どうなってるの?」
『いや、僕達も……はっきり判ったのは最近のことなので』
「判ったら、すぐ言わないと駄目でしょう? と言うか、連れ歩いて大丈夫なの?」
激高寸前の顔で、"マーニャ"がユキを指さす。
『大丈夫だと思います』
ユキが答えた。
「本当に? だって、私が集めた資料によると……」
「大丈夫よ。母子共に、私が完璧に護ります」
"ナンシー"が"マーニャ"の肩に手を置く。
「そう? 大丈夫? 本当に?」
「ええ、私の全能力をもって、万全の医療環境を用意するわ」
"ナンシー"が力強く請け負う。
「……そうね。貴女なら安心ね」
"マーニャ"が小さく息を吐いた。
『あの……』
「なぁに、マイチャイルド?」
顔を上げた"マーニャ"の目が尖っている。
『僕、相談事があると言いましたよね?』
「何の話?」
『だから、たきも荘から連絡しましたよね?』
レンに指摘されて、"マーニャ"が腕組みをして首を捻る。
「…………ぁ」
何か思い当たった顔で、"マーニャ"が小さく声を漏らした。
『宇宙のことで、マーニャさんが忙しくしていた時だったから……』
「恋人さんと2人で暮らしていた時ね。そうね。3年一緒に暮らしていたなら……これは、普通の出来事なの?」
"マーニャ"が"ナンシー"に訊ねる。
「どうなのかしら?」
"ナンシー"が、近くに居るキララに訊ねた。
「えっ……と、まあ、珍しいことじゃありませんよ? 特に、2人は若いから……でも、びっくりしましたけど」
『まあ、そういうことなので、何をどう準備したら良いのか。テキストや画像のデータとしては出産や育児の資料があります。ただ、実際に経験している人に相談したいと思って……』
レンは、呆然と立ち尽くしている叔母と、マキシス達の近くにいるミルゼッタを見た。
『色々と教えて下さい』
『お願いします』
レンとユキが並んで頭を下げる。
「なっ、なんという慶事っ!」
硬直していた"プリンス"が歓喜の声を張り上げた。
すぐ隣で、
「ぅおぉぉぉ……ユキ殿ぉ、おめでとう御座いますっ!」
バロットが顔を歪め、涙を流しながら拍手を始めた。
「おめでとう!」
「レン君、やるじゃねぇか!」
「さすが国王様!」
「祝賀会をやらなきゃ! 記念日制定ね!」
会場中に祝福の声が響き、次々に酒瓶の蓋が開けられた。
「ほら、そこっ! ぼんやりしていないで椅子を持ってきなさい! 妊婦さんを立たせてどうするの!」
"マーニャ"がトガシに指示をして、ユキのために席を用意させる。
『ああ、"マーニャ"さん』
「なに、マイチャイルド?」
『僕は、マーニャさんの子供なのでしょう? だから、マイチャイルドなんですよね?』
「そうね! もちろんよ!」
『ユキと相談したんですが、僕の母親として、生まれてくる子供に名前を付けてくれませんか?』
「えっ!? 名前を?」
思いがけない依頼に、"マーニャ"が目を大きく見開いた。
『まだ、男の子か女の子か判りませんから……生まれるまでに考えておいて下さい』
「なんか……うん、とても良いわね! 深奥から力が漲ってくる感じがするわ!」
"マーニャ"が顔を紅潮させて頷いた。
『忘れないで下さいよ?』
「任せなさい! マイチャイルド、それから、ユキ……素晴らしいわ! これが感動というものね! 2人に感謝するわ! あっ、ここに座りなさい!」
興奮してはしゃぐ"マーニャ"が、ユキの背を抱えるようにして用意された椅子に座らせる。
温和しく、礼を言って腰掛けたユキがレンの方を見た。
『そういうわけで……僕は、これから生まれてくる子供のために頑張ります』
自分の子供が、銃を握らなくてすむ世界にするために。
自分の子供が、化け物と戦わなくても良い世界を創るために。
『そのために……そのためなら、僕はいくらでも頑張ります。この先、どんなことが起きても……僕には護るもの……護りたいものができました。この決意が揺らぐことはありません』
そう言って、レンはユキを振り返った。
双眸に笑みを湛えたユキが小さく頷いてみせる。
「はいはい~ グラスを持ってぇ~」
「乾杯案件よ!」
マイマイとキララが、お酒を満たしたグラスを配り始めた。
それを見た元自衛官の面々が大急ぎでお盆を持って回る。
「レン君は、これね」
「ユキちゃんは、水」
いつになく、テキパキとした身のこなしでお酒を配り終え、マイマイとキララが自分のグラスを手にレンの方を見る。
『音頭は……新婚のタガミさん、お願いします』
レンは、キララの横で静かに酒を呷っているタガミに振った。
「むっ……お、おう!」
不意をつかれたタガミが、急いで前に出てきた。
「王様の指名なので僭越ながら。めでたいことばかりで、年甲斐もなく叫びたくなったところだ」
タガミが、琥珀色の酒が揺れるグラスを上へ突き上げた。
「我らが王に! 生まれてくる世継ぎに! ナインが築く未来を祝って! 乾杯っ!」
「乾杯っ!」
「乾杯!」
唱和の声と共に、皆がグラスを呷り飲み干していった。
======
ミーティングは、2次会だった!
"マーニャ"が、おばーちゃんになった!
0
お気に入りに追加
48
あなたにおすすめの小説
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる