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第一章
第48話 油断
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(……なるほど)
レンは、陥没した通路の壁と握っている小さな金鎚を見比べた。
金鎚の柄を包んでいたゴムが裂けて中の金属が折れ曲がっている。頭の槌は取れて無くなっていた。
渡界前、DIYショップに立ち寄った時にドライバーなどと一緒に購入した小型の金鎚だ。あまり丈夫な作りではないのだろうが……。
小さな金鎚で叩いた壁は、砲弾に撃ち抜かれたかのように陥没し、放射状に引き裂けていた。結果、人が通れるほどの穴が空いている。
金鎚が当たった瞬間、爆発的な衝撃が発生して、壁が裂けて穴が空いたのだ。
これほどの事象を引き起こしておきながら、金鎚を持っていた手は無傷だった。強めの衝撃を感じただけだった。
(これが、パワーヒットか)
何か物を持って、対象を強く叩こうと意識すると爆発的な威力が出る。
そういうことらしい。
(どうしてこうなるのかなんて……考えるだけ無駄だよな)
あの怪しげな"使徒ちゃん"のイベント報酬である。強制的に、体に何かの細工をされたということだろう。
「これ、何度もできるのかな?」
レンはユキを見た。
「分かりません」
ユキが首を振る。
「"使徒ちゃん"のイベントで手に入ったスキルだよね?」
「そうですね。トロルαという巨人を倒した時の報酬だと思います」
ユキが頷いた。
「こういうのって、スキルを使うと、何か……消費したりする? 魔力かな?」
体を動かしたのだから体力が消耗するのだろうか?
「先ほどから考えていたのですが、何も変化が感じられません」
ユキが通路の奥へ視線を向けながら言った。
突き当たりに扉があり、その奥にゴブリンを示す ▽ が5つ点灯している。その内の2体が、戸口を挟むようにして左右に分かれて待ち伏せているようだった。
「こんなのが、何時でも……何度でも使えるんなら、黒狼なんかもナイフでやれるかも」
レンは、以前に森で遭遇した黒い巨狼達を思い出しながら呟いた。
「マイマイさんがゲームに詳しいそうですから、戻った時に訊いてみましょう」
そう言いながら、ユキが銃座を通路の中央に据えてM2重機関銃を据え付けた。慣れた手付き上蓋を開いて弾帯を乗せる。
壁越にゴブリンを撃ち抜くつもりらしい。
「撃っても良いですか?」
大きなレバーを引いて初弾の装填を行いつつ、ユキがレンを振り返る。
「どうぞ」
レンは、視界に表示されているゴブリンのマークを見ながら頷いた。
(残り5体……位置に変化なし)
補助脳が描画した船体の構造図が正しければ、ユキが狙っている扉の向こう側は、への字の形をした船の中央部分になる。指令室か、操縦室といった場所になっている可能性は高いだろう。
ユキのM2重機関銃が連射音を響かせ、たちまち扉が穴だらけになる。重たい打撃音が連続して聞こえ、扉左右の壁も次々に銃弾が貫通して穴を穿つ。
たまらず、部屋の中にいたゴブリンが外へ出て来ようとしたが、全身に銃弾を浴びて何もできないまま仰向けに倒れていった。
******
オフィサー [ ゴブリン・ブレイカー ] を討伐しました!
******
討伐ポイント:800
異能ポイント:80
技能ポイント:9
採取ポイント:0
討伐表示が目の前に浮かんで消える。
(魔導銃を撃たせなければ、ゴブリンは怖くないな)
レンはHK417を手に、ボロボロになった部屋の入り口から中を覗いた。
補助脳が探知しているおかげで、魔法による不意討ちは察知できる。
あるとすれば、倒れているゴブリン達が死んだフリをしていて、近付いたレン達を襲って来るくらいだろう。
(……あいつだけ、色が違うな)
部屋の中には、ゴブリン・ブレイカーという赤茶色の大型ゴブリンが4体、そしてやや細身の白い外殻をしたゴブリンが1体倒れていた。
(まだ、こいつの討伐表示が出てない)
レンは、HK417を構えると、白いゴブリンに狙いを付けて引き金を引いた。
ドンッ! ドドドッ!
反動が肩を叩き、空薬莢が弾き出される。
(うっ?)
床に倒れ伏していた白いゴブリンが消えた。
『直上に移動しました』
補助脳の赤色メッセージが跳ねる。
咄嗟に体を投げ出して、レンは上方めがけてHK417を連射した。
『後方に移動しました』
(そういう奴か!)
消えて移動するゴブリンは初めてではない。
「消える奴だ!」
部屋の外に待機しているユキに声を掛けつつ、レンは部屋の中央へ走りながら後方へ銃口を振り向けた。
(あっ!?)
振り返った視界に、赤く光る棒を振りかぶったゴブリンが迫っていた。
『ナノマテリアルが3つに分裂しました』
(なんだって?)
ぎりぎりで光る棒を回避しながら、レンは閃光発音筒を取り出してピンを抜いた。
『3体に分裂しています』
(分裂……分身ってこと?)
正面のゴブリンが振り回す光る棒を掻い潜りながら、レンは足下に閃光発音筒を転がして大きく後ろへ距離を取った。そのまま、銃口を巡らせながらHK417を乱射する。
左右には何もいないように見える。
だが、姿を消すモンスターには遭遇済みだ。
分身というのは初めてだが……。
『偽装スクリーンの分析が完了しました。補正表示を行います』
補助脳のメッセージが表示されると同時に爆発音が響き、閃光が視界を奪う。
弾倉を入れ替えながら、レンは視界に強調表示されたゴブリンの輪郭めがけてHK417を連射した。
(弾かれた?)
命中した小銃弾が跳弾したように見えた。
『エネルギーの棒に当たった銃弾が蒸発しました』
(……蒸発!?)
補助脳のメッセージに息を飲みつつ、レンは棒立ちになっている白いゴブリンめがけて弾倉に残っている銃弾全てを撃ち込んだ。
7.62×51mm 小銃弾が白い外殻を撃ち抜き、無数の貫通痕が彩っていくが、胸の上部と頭部正面だけは、命中した小銃弾の方が潰れて落ちている。
ギィィィィィ……
いきなり、白いゴブリンが大きな音を鳴らし始めた。光る棒を体の前に立てたまま、天井方向を見上げている。
(何の音だ? あいつの声なのか?)
ヘルメット状の頭部をしたゴブリンが声らしき音を発したのは初めてだった。
ドドドドッ! ドドドッ!
委細構わず、レンは銃撃を続けた。
3体に分裂していた白いゴブリンは1体だけになり、すでにかなりの銃弾を浴びせている。急所の周囲だけガードが堅くて弾が弾かれているが、他の箇所から入った銃弾の衝撃が外殻の中身を損傷させているはずだ。
M2重機関銃なら、すぐに片がつきそうだが、このままHK417を撃ち続ければ押しきれるだろう。
『魔素子が凝縮しています』
(……魔法!?)
レンは大急ぎで部屋の外へ飛び出した。
「離れて!」
ユキに声を掛けながら、レンは壁に身を寄せた。
直後、レンの目の前で部屋の壁が斬り裂け、真紅の光棒が出現した。壁に身を寄せていたレンの眼と鼻の先である。
瞬きする間すら無かった。
(くっ!)
反射的に身を捻りながら、レンは死を覚悟した。
「レンさん!」
ユキの声が聞こえる。
その時だった。
バヂィィィ……
激しい衝撃音と共に、レンの喉元で無数の火花が飛び散った。視界いっぱいに眩いスパークが爆ぜ、強い衝撃に押されて通路の床に放り出されていた。
(うっ……あっ!?)
レンは、喉を触りながら跳ね起きた。
まだ首と胴体が繋がっている。
(喉……切れてない?)
見ると、先ほどまでレンが立っていた辺りの壁に一筋の焼痕がある。あの赤く光る棒が切断した痕跡だろう。
(部屋の中から斬られたんだ)
レンの背を冷たい汗が濡らしている。壁越しにM2重機関銃を撃ち込んだ時の逆をやられた。
(でも、どうして斬られなかったんだ?)
衝撃で転がされはしたが、レン自身は無傷だった。
『フェザーコートが発動しました』
(……フェザーコート?)
視界に浮かぶ補助脳のメッセージを見ながら、レンはHK417の弾倉を取り替えた。初弾の装填を確かめつつ周囲に視線を巡らせる。
(あいつの位置を……どこへ行った?)
ゴブリン・レイスのように何処かへ転移している可能性があった。
『活動を停止しています』
補助脳のメッセージが表示された。
ほぼ同時に……。
******
オフィサー [ ゴブリン・コマンダー ] を討伐しました!
******
討伐ポイント:300
異能ポイント:50
技能ポイント:15
採取ポイント:0
(倒したのか)
レンの目の前に、討伐表示が浮かび上がった。煩く感じていた討伐表示も、今回ばかりは嬉しかった。
「大丈夫ですか?」
ユキが駆け寄って来た。
「うん……たぶん」
血の気を失ったユキの顔を見ながら、レンは大きく息を吐いた。
======
レンとユキの移乗攻撃は成功した!
"フェザーコート"が発動した!
レンは、陥没した通路の壁と握っている小さな金鎚を見比べた。
金鎚の柄を包んでいたゴムが裂けて中の金属が折れ曲がっている。頭の槌は取れて無くなっていた。
渡界前、DIYショップに立ち寄った時にドライバーなどと一緒に購入した小型の金鎚だ。あまり丈夫な作りではないのだろうが……。
小さな金鎚で叩いた壁は、砲弾に撃ち抜かれたかのように陥没し、放射状に引き裂けていた。結果、人が通れるほどの穴が空いている。
金鎚が当たった瞬間、爆発的な衝撃が発生して、壁が裂けて穴が空いたのだ。
これほどの事象を引き起こしておきながら、金鎚を持っていた手は無傷だった。強めの衝撃を感じただけだった。
(これが、パワーヒットか)
何か物を持って、対象を強く叩こうと意識すると爆発的な威力が出る。
そういうことらしい。
(どうしてこうなるのかなんて……考えるだけ無駄だよな)
あの怪しげな"使徒ちゃん"のイベント報酬である。強制的に、体に何かの細工をされたということだろう。
「これ、何度もできるのかな?」
レンはユキを見た。
「分かりません」
ユキが首を振る。
「"使徒ちゃん"のイベントで手に入ったスキルだよね?」
「そうですね。トロルαという巨人を倒した時の報酬だと思います」
ユキが頷いた。
「こういうのって、スキルを使うと、何か……消費したりする? 魔力かな?」
体を動かしたのだから体力が消耗するのだろうか?
「先ほどから考えていたのですが、何も変化が感じられません」
ユキが通路の奥へ視線を向けながら言った。
突き当たりに扉があり、その奥にゴブリンを示す ▽ が5つ点灯している。その内の2体が、戸口を挟むようにして左右に分かれて待ち伏せているようだった。
「こんなのが、何時でも……何度でも使えるんなら、黒狼なんかもナイフでやれるかも」
レンは、以前に森で遭遇した黒い巨狼達を思い出しながら呟いた。
「マイマイさんがゲームに詳しいそうですから、戻った時に訊いてみましょう」
そう言いながら、ユキが銃座を通路の中央に据えてM2重機関銃を据え付けた。慣れた手付き上蓋を開いて弾帯を乗せる。
壁越にゴブリンを撃ち抜くつもりらしい。
「撃っても良いですか?」
大きなレバーを引いて初弾の装填を行いつつ、ユキがレンを振り返る。
「どうぞ」
レンは、視界に表示されているゴブリンのマークを見ながら頷いた。
(残り5体……位置に変化なし)
補助脳が描画した船体の構造図が正しければ、ユキが狙っている扉の向こう側は、への字の形をした船の中央部分になる。指令室か、操縦室といった場所になっている可能性は高いだろう。
ユキのM2重機関銃が連射音を響かせ、たちまち扉が穴だらけになる。重たい打撃音が連続して聞こえ、扉左右の壁も次々に銃弾が貫通して穴を穿つ。
たまらず、部屋の中にいたゴブリンが外へ出て来ようとしたが、全身に銃弾を浴びて何もできないまま仰向けに倒れていった。
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オフィサー [ ゴブリン・ブレイカー ] を討伐しました!
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討伐ポイント:800
異能ポイント:80
技能ポイント:9
採取ポイント:0
討伐表示が目の前に浮かんで消える。
(魔導銃を撃たせなければ、ゴブリンは怖くないな)
レンはHK417を手に、ボロボロになった部屋の入り口から中を覗いた。
補助脳が探知しているおかげで、魔法による不意討ちは察知できる。
あるとすれば、倒れているゴブリン達が死んだフリをしていて、近付いたレン達を襲って来るくらいだろう。
(……あいつだけ、色が違うな)
部屋の中には、ゴブリン・ブレイカーという赤茶色の大型ゴブリンが4体、そしてやや細身の白い外殻をしたゴブリンが1体倒れていた。
(まだ、こいつの討伐表示が出てない)
レンは、HK417を構えると、白いゴブリンに狙いを付けて引き金を引いた。
ドンッ! ドドドッ!
反動が肩を叩き、空薬莢が弾き出される。
(うっ?)
床に倒れ伏していた白いゴブリンが消えた。
『直上に移動しました』
補助脳の赤色メッセージが跳ねる。
咄嗟に体を投げ出して、レンは上方めがけてHK417を連射した。
『後方に移動しました』
(そういう奴か!)
消えて移動するゴブリンは初めてではない。
「消える奴だ!」
部屋の外に待機しているユキに声を掛けつつ、レンは部屋の中央へ走りながら後方へ銃口を振り向けた。
(あっ!?)
振り返った視界に、赤く光る棒を振りかぶったゴブリンが迫っていた。
『ナノマテリアルが3つに分裂しました』
(なんだって?)
ぎりぎりで光る棒を回避しながら、レンは閃光発音筒を取り出してピンを抜いた。
『3体に分裂しています』
(分裂……分身ってこと?)
正面のゴブリンが振り回す光る棒を掻い潜りながら、レンは足下に閃光発音筒を転がして大きく後ろへ距離を取った。そのまま、銃口を巡らせながらHK417を乱射する。
左右には何もいないように見える。
だが、姿を消すモンスターには遭遇済みだ。
分身というのは初めてだが……。
『偽装スクリーンの分析が完了しました。補正表示を行います』
補助脳のメッセージが表示されると同時に爆発音が響き、閃光が視界を奪う。
弾倉を入れ替えながら、レンは視界に強調表示されたゴブリンの輪郭めがけてHK417を連射した。
(弾かれた?)
命中した小銃弾が跳弾したように見えた。
『エネルギーの棒に当たった銃弾が蒸発しました』
(……蒸発!?)
補助脳のメッセージに息を飲みつつ、レンは棒立ちになっている白いゴブリンめがけて弾倉に残っている銃弾全てを撃ち込んだ。
7.62×51mm 小銃弾が白い外殻を撃ち抜き、無数の貫通痕が彩っていくが、胸の上部と頭部正面だけは、命中した小銃弾の方が潰れて落ちている。
ギィィィィィ……
いきなり、白いゴブリンが大きな音を鳴らし始めた。光る棒を体の前に立てたまま、天井方向を見上げている。
(何の音だ? あいつの声なのか?)
ヘルメット状の頭部をしたゴブリンが声らしき音を発したのは初めてだった。
ドドドドッ! ドドドッ!
委細構わず、レンは銃撃を続けた。
3体に分裂していた白いゴブリンは1体だけになり、すでにかなりの銃弾を浴びせている。急所の周囲だけガードが堅くて弾が弾かれているが、他の箇所から入った銃弾の衝撃が外殻の中身を損傷させているはずだ。
M2重機関銃なら、すぐに片がつきそうだが、このままHK417を撃ち続ければ押しきれるだろう。
『魔素子が凝縮しています』
(……魔法!?)
レンは大急ぎで部屋の外へ飛び出した。
「離れて!」
ユキに声を掛けながら、レンは壁に身を寄せた。
直後、レンの目の前で部屋の壁が斬り裂け、真紅の光棒が出現した。壁に身を寄せていたレンの眼と鼻の先である。
瞬きする間すら無かった。
(くっ!)
反射的に身を捻りながら、レンは死を覚悟した。
「レンさん!」
ユキの声が聞こえる。
その時だった。
バヂィィィ……
激しい衝撃音と共に、レンの喉元で無数の火花が飛び散った。視界いっぱいに眩いスパークが爆ぜ、強い衝撃に押されて通路の床に放り出されていた。
(うっ……あっ!?)
レンは、喉を触りながら跳ね起きた。
まだ首と胴体が繋がっている。
(喉……切れてない?)
見ると、先ほどまでレンが立っていた辺りの壁に一筋の焼痕がある。あの赤く光る棒が切断した痕跡だろう。
(部屋の中から斬られたんだ)
レンの背を冷たい汗が濡らしている。壁越しにM2重機関銃を撃ち込んだ時の逆をやられた。
(でも、どうして斬られなかったんだ?)
衝撃で転がされはしたが、レン自身は無傷だった。
『フェザーコートが発動しました』
(……フェザーコート?)
視界に浮かぶ補助脳のメッセージを見ながら、レンはHK417の弾倉を取り替えた。初弾の装填を確かめつつ周囲に視線を巡らせる。
(あいつの位置を……どこへ行った?)
ゴブリン・レイスのように何処かへ転移している可能性があった。
『活動を停止しています』
補助脳のメッセージが表示された。
ほぼ同時に……。
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オフィサー [ ゴブリン・コマンダー ] を討伐しました!
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討伐ポイント:300
異能ポイント:50
技能ポイント:15
採取ポイント:0
(倒したのか)
レンの目の前に、討伐表示が浮かび上がった。煩く感じていた討伐表示も、今回ばかりは嬉しかった。
「大丈夫ですか?」
ユキが駆け寄って来た。
「うん……たぶん」
血の気を失ったユキの顔を見ながら、レンは大きく息を吐いた。
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レンとユキの移乗攻撃は成功した!
"フェザーコート"が発動した!
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