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第78話 黒い笑顔
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~~王都、大聖教会にて~~
「フレイアの行方はまだ見つからないの? しぶとく生き延びてるみたいだけど、いい加減に誰かいい知らせを持ってきてもいい頃じゃないのかしら」
イライラとした様子を隠そうともせずに部屋を歩き回り、闇組織の者達を睨みつける一人の女性。
「本当よね、せっかく高いお金を払っているのだから、ちゃんとその成果を見せて欲しいものだわ、ねえ、グローリアが聖女になるために、フレイアが生きていたら困るのよ、あなたたちだってこの街に居られなくなるのは困るでしょう? 自分達のためにもしっかりと役に立たないと、自分の首を絞めることになるのよ」
椅子に座り、自分の言葉が届いたのか確かめるように粘着質な視線を一人、一人に向けていくもう一人の女性、フレイアの母エルミニアと姉のグローリアだった。
「はあああ、噂に高い【闇の牙】も大したことないのね、たかが杖も持たない魔導士の女一人に手こずるなんて」
「本当ね、もう少し身を入れて仕事をしてもらわないとね、十分すぎる程のお金は払ってあるのだから【闇の牙】の名前に傷がつかないよう働いてちょうだい」
そう言いながら、粘着質な視線を一人、一人に向けていく。
「今、しばらくお待ちください、必ず善き知らせをお持ちいたしましょう」
するすると夜の闇に紛れるように消えていく三人の姿が完全に見えなくなると、母と娘は大聖教会の中でも人気のない一角に向かった、近衛の騎士達が守る扉のその奥に進んでいく。
ここは限られたものしか入れない教皇陛下のプライベートエリア、その一室でお目当ての魔道具を覗き込む。
50センチほどの石板に魔石がはめ込まれていて、魔石が時々淡く光っていた、その魔石から零れた光が時折、石板の上で弾けて消えていく。
「……今日もまだ、生きているのね」
忌々しい、私よりほんの少しだけ魔力が多いからって、なんで妹が聖女になるの、普通は姉に譲るんじゃないの? すぐに死ぬだろうと思っていたのに意外としぶといのよね。
「そのようね、でも最近は光が弱くなったり、途切れたりすることがあるみたいだから、弱ってきてるのじゃないかしら、もうすぐよ、グローリア、あなたが聖女になるのもね」
「そうよねお母様、待ち遠しいわ、聖女になったら早く王宮に行きたいわ、アドルフ王子にふさわしいのはこの私ですもの、聖女になれば王子にもそれがわかるでしょう」
「焦らないのよ、あなたほど魅力的な女性は少ないのだから、もっと余裕を持ちなさいな」
「ねえ、お母様、石板を見て!」
二人が見ている目の前で石板の光が消えた、魔石も同じく何の光も発しない。
「いよいよ弱ってきたようね、このところ、頻繁に光が途切れるのだもの、怪我をしているのか病気なのか、どちらにしろ残りの命はあと僅かといったところでしょう、うふふふ」
この娘が聖女になれば、私ももっと綺麗なドレスや宝石、どんな贅沢も思いのままだわ、そしてアドルフ王子と結婚でもしてくれれば誰も私に逆らえない、そうよ、男に生まれただけで陛下なんて呼ばれてるけど、私が姉なのよ、私のほうが優遇されるべきだわ。
それから数日、魔石は光ることなく石板はくすんだ色合いに変わっていた。
「お母様、もう三日以上魔石が光らないわ、これって死んだのじゃないの?」
「その可能性は高いと思うけど……、気を失っているだけとかはないのかしら」
真剣に石板を見ていたので部屋に入ってきたもう一人の存在に気が付かなかったのだが、教皇陛下も同じように石板も覗きこんでいた。
「気を失っているだけなら、光が弱まるだけだが、もうこの魔石は全く光らないようじゃ。おそらくフレイアはもう、死んでおるじゃろう、ようやく契約を果たせたようじゃな」
にやりと笑うその顔は、聖職者とは程遠い下卑た顔だ。
「本当に、あなたが教皇に成れたのは、私の推薦があったからですものね」
「御恩は忘れておりませぬよエルミニア様、ですが、あなたの邪魔なご亭主が神に召されたのは誰のおかげでしょうかな」
「もちろん、教皇陛下のご信心のおかげですわ」
互いに油断のならない相手をそれ以上刺激することなく、刃を隠し持った笑顔を交わしていた。
【闇の牙 アジト】
「これが、カシムから届いたのか?」
「そうだ、聖女の髪と服だそうだ」
「なぜ、体の一部を持ってこないのだ?」
「あの聖女は光魔法の他にスキル保持者で、ギリギリで逃げられたが致命傷を負わせたそうだ」
「ああ、大聖教会からも逃げたな、結局何のスキルか分からないままか」
「そうだな、死んだらもう永久にわからないけどな」
「ちがいねえな」
「フレイアの行方はまだ見つからないの? しぶとく生き延びてるみたいだけど、いい加減に誰かいい知らせを持ってきてもいい頃じゃないのかしら」
イライラとした様子を隠そうともせずに部屋を歩き回り、闇組織の者達を睨みつける一人の女性。
「本当よね、せっかく高いお金を払っているのだから、ちゃんとその成果を見せて欲しいものだわ、ねえ、グローリアが聖女になるために、フレイアが生きていたら困るのよ、あなたたちだってこの街に居られなくなるのは困るでしょう? 自分達のためにもしっかりと役に立たないと、自分の首を絞めることになるのよ」
椅子に座り、自分の言葉が届いたのか確かめるように粘着質な視線を一人、一人に向けていくもう一人の女性、フレイアの母エルミニアと姉のグローリアだった。
「はあああ、噂に高い【闇の牙】も大したことないのね、たかが杖も持たない魔導士の女一人に手こずるなんて」
「本当ね、もう少し身を入れて仕事をしてもらわないとね、十分すぎる程のお金は払ってあるのだから【闇の牙】の名前に傷がつかないよう働いてちょうだい」
そう言いながら、粘着質な視線を一人、一人に向けていく。
「今、しばらくお待ちください、必ず善き知らせをお持ちいたしましょう」
するすると夜の闇に紛れるように消えていく三人の姿が完全に見えなくなると、母と娘は大聖教会の中でも人気のない一角に向かった、近衛の騎士達が守る扉のその奥に進んでいく。
ここは限られたものしか入れない教皇陛下のプライベートエリア、その一室でお目当ての魔道具を覗き込む。
50センチほどの石板に魔石がはめ込まれていて、魔石が時々淡く光っていた、その魔石から零れた光が時折、石板の上で弾けて消えていく。
「……今日もまだ、生きているのね」
忌々しい、私よりほんの少しだけ魔力が多いからって、なんで妹が聖女になるの、普通は姉に譲るんじゃないの? すぐに死ぬだろうと思っていたのに意外としぶといのよね。
「そのようね、でも最近は光が弱くなったり、途切れたりすることがあるみたいだから、弱ってきてるのじゃないかしら、もうすぐよ、グローリア、あなたが聖女になるのもね」
「そうよねお母様、待ち遠しいわ、聖女になったら早く王宮に行きたいわ、アドルフ王子にふさわしいのはこの私ですもの、聖女になれば王子にもそれがわかるでしょう」
「焦らないのよ、あなたほど魅力的な女性は少ないのだから、もっと余裕を持ちなさいな」
「ねえ、お母様、石板を見て!」
二人が見ている目の前で石板の光が消えた、魔石も同じく何の光も発しない。
「いよいよ弱ってきたようね、このところ、頻繁に光が途切れるのだもの、怪我をしているのか病気なのか、どちらにしろ残りの命はあと僅かといったところでしょう、うふふふ」
この娘が聖女になれば、私ももっと綺麗なドレスや宝石、どんな贅沢も思いのままだわ、そしてアドルフ王子と結婚でもしてくれれば誰も私に逆らえない、そうよ、男に生まれただけで陛下なんて呼ばれてるけど、私が姉なのよ、私のほうが優遇されるべきだわ。
それから数日、魔石は光ることなく石板はくすんだ色合いに変わっていた。
「お母様、もう三日以上魔石が光らないわ、これって死んだのじゃないの?」
「その可能性は高いと思うけど……、気を失っているだけとかはないのかしら」
真剣に石板を見ていたので部屋に入ってきたもう一人の存在に気が付かなかったのだが、教皇陛下も同じように石板も覗きこんでいた。
「気を失っているだけなら、光が弱まるだけだが、もうこの魔石は全く光らないようじゃ。おそらくフレイアはもう、死んでおるじゃろう、ようやく契約を果たせたようじゃな」
にやりと笑うその顔は、聖職者とは程遠い下卑た顔だ。
「本当に、あなたが教皇に成れたのは、私の推薦があったからですものね」
「御恩は忘れておりませぬよエルミニア様、ですが、あなたの邪魔なご亭主が神に召されたのは誰のおかげでしょうかな」
「もちろん、教皇陛下のご信心のおかげですわ」
互いに油断のならない相手をそれ以上刺激することなく、刃を隠し持った笑顔を交わしていた。
【闇の牙 アジト】
「これが、カシムから届いたのか?」
「そうだ、聖女の髪と服だそうだ」
「なぜ、体の一部を持ってこないのだ?」
「あの聖女は光魔法の他にスキル保持者で、ギリギリで逃げられたが致命傷を負わせたそうだ」
「ああ、大聖教会からも逃げたな、結局何のスキルか分からないままか」
「そうだな、死んだらもう永久にわからないけどな」
「ちがいねえな」
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