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第29話 猫又におまかせ
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ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、
「ダイチ。どうした、顔が真っ青だぞ、大丈夫か?」
全然、大丈夫じゃありません。でも、なんて言えばいいのか・・
「お前、お貴族様が苦手って、なんかやらかしたのか?」
どうしよー、アダムさんがスゲー不審そうな顔で俺を見てるよ、
「あ、あの、実は、ばれるとその、ヤバイんで、前にそのナナミがお貴族様に目を付けられて、それで、その、村を出てきちゃたんで、あんまりお貴族様に関わりたくないってか、・・・」
「あー、ナナミか、確かにきれいな顔してるしな、でも、お前だけでいいぞ。」
墓穴掘った!! 俺だけって余計ダメじゃん。
「じ、実はその時、俺が相手を殴って怪我させちゃったんで・・・その、・・・で、実家はシュバーツェン家と取引もある大店だったんで、その、もしかしたら、俺の顔覚えてたりとかしてると・・・」
「あちゃー、まじか! どっから情報もれるかなんてわかんねーしな、だからお前ら名前だけの登録で名字が無いんだな、」
親や保護者が引受人となるか、登録してから10年経たないと名字での登録が認められてないのだ。名字があるかどうかで信用も違ってくる。名字が無い=身寄りが無い、信用が無い。とみなされる。名前だけならダイチのように偽名を使うのもあると知られてるのだ。
「まあな、シュバーツェン家の後継ぎのカイル様は、平民にとても厳しい方だと聞いてるからな、」
・・・・はい? オレ?
「そうだよな、俺も緊張するぜ、なんせ悪魔の子だろ?」
誰? 悪魔の子って。
「俺も会ったことねーけど、気に入らねー召使いを何人も殺してるらしーしな、まあ、しょうがねえから今回はこっちでなんとかするか、イリアン、お前がダンジョンの発見者になれ。名目上のな、報奨金とかはちゃんとダイチに渡してやるから、それでいいか?」
「それで、お願いします。ぜひ。」
「別にいいぜ、一杯おごれよ。」
それくらいで済むのなら、何杯でも気の済むまで飲んで下さい。
どうにか話がまとまり、ナナミに一連の出来事を話すと、
「屋敷にダイチの魔力を邪魔する魔道具が埋まってたんでしょう? 普通に考えてダイチのことが邪魔な人がいるってことだよね、かなり強力な魔道具で下手したら命も危なかったってミハルが言ってたから悪口の一つや二つあったところで、今更驚く事なの?」
「たまたま、埋まってたとか・・・。」
「どうやったら、そんなものがたまたま埋まるの? バッカじゃないの。特定の魔力を認識させるために血が必要なの知ってるでしょう?」
身も蓋も無いがその通り。
「誰が、そんなこと・・」
「普通に考えればお義母さんとその息子じゃないの? ダイチがいなくなって一番得するのはその二人でしょう。動機はばっちりよね。」
厳しいながらも俺のことを思って、いろいろと指導してくれた義母とあんなに慕ってくれたジェドが、俺を狙うのか? ウソ・・・だ。
屋敷の皆だって、あんなに・・・あれ? 俺は屋敷に居る時、どうやって過ごしてた? ほとんど部屋から出ず、父上が亡くなってからの領主としての仕事は? 父上が臥せっている時の領主代行は? 俺・・・・なにやってたんだ。
黙り込み、考える。 俺、なにやってた・・・???
朝起きて、寝るまで、なにやってたんだ? 毎日、毎日、何を・・朝、起きて、朝食を食べてから、
俺の部屋付きだった、護衛兼世話係の・・・って誰だっけ? 執事の・・・あれっ
ぼやっーと、面影は浮かぶが、名前も顔を思い出せない。自分の今の状態が信じられない。
呆然としている俺を冷たい目で見ながら、
「ようやく現状を認識出来たのかしら?ミハルが言ってたわよ、屋敷を出てきたのもそうするように意識誘導されてた可能性があるって、で、どうするの? やり返す? 手伝うわよ。もちろん!」
殺る気満々のナナミだ。眼が輝いている。
「まあまあ、まだ、ちょっと考えたいし、明日は大事な発表もあって、やっと、ミハルや猫又達が何の心配も無く暮らせそうなんだしさ、なんか、腑に落ちない事はいろいろあるけど、今は情報取集かな?」
やり返すって言ってもな、なにがどうなってるのか良く分からないし・・
「それはサイゾーにお任せなのにゃ。」
得意げに二本足ですくっと立ち上がり、ひげをぴくぴくさせながらドヤ顔を決めている。
「サイゾーだけじゃにゃいわよ、私達もお手伝いするのにゃ。」
急に声が聞こえてびっくりしていると、サイゾーくんの影から三匹の猫又が現れた。
「姫子ちゃん、ハットリくん、しのぶちゃん! いつからいたの? ねえねえ、今のどうやったの?今のは魔法? それともスキル?」
「俺のギフト:忍者、ギフトスキル:影潜み だにゃ。」とハットリくんが自慢すれば、
「私の魔術、気配遮断も念のため、使ってたにゃ。」と姫子ちゃんが返し、
「私の香術も強力なのですにゃ。」とさりげなくアピールするしのぶちゃん。
皆、すごいよ!とナナミが、三匹を交互になでなでしている。
魔法とスキル、似ているようで違うのだ。魔法は魔力量と属性が合致すれば訓練次第で身につけることが出来るが、スキルはその個人だけに与えらたものなので、神からの贈り物、ギフトと呼ばれ、似たようなスキルはあるが、同じスキルを持つものはいないらしい。
「私達のほうが潜入しやすいのにゃ、ダイチ様達にはミハル様とダンジョンをお願いしたいのにゃ。」
姫子ちゃんの言葉に続いて、任せろとばかりに頷く猫又達。
「わかった、でも、危ない真似はしないでくれよ。実力は心配してないけどミハルとナナミが心配するからな。」
「「「「はい、なのにゃ。」」」」
「ダイチ。どうした、顔が真っ青だぞ、大丈夫か?」
全然、大丈夫じゃありません。でも、なんて言えばいいのか・・
「お前、お貴族様が苦手って、なんかやらかしたのか?」
どうしよー、アダムさんがスゲー不審そうな顔で俺を見てるよ、
「あ、あの、実は、ばれるとその、ヤバイんで、前にそのナナミがお貴族様に目を付けられて、それで、その、村を出てきちゃたんで、あんまりお貴族様に関わりたくないってか、・・・」
「あー、ナナミか、確かにきれいな顔してるしな、でも、お前だけでいいぞ。」
墓穴掘った!! 俺だけって余計ダメじゃん。
「じ、実はその時、俺が相手を殴って怪我させちゃったんで・・・その、・・・で、実家はシュバーツェン家と取引もある大店だったんで、その、もしかしたら、俺の顔覚えてたりとかしてると・・・」
「あちゃー、まじか! どっから情報もれるかなんてわかんねーしな、だからお前ら名前だけの登録で名字が無いんだな、」
親や保護者が引受人となるか、登録してから10年経たないと名字での登録が認められてないのだ。名字があるかどうかで信用も違ってくる。名字が無い=身寄りが無い、信用が無い。とみなされる。名前だけならダイチのように偽名を使うのもあると知られてるのだ。
「まあな、シュバーツェン家の後継ぎのカイル様は、平民にとても厳しい方だと聞いてるからな、」
・・・・はい? オレ?
「そうだよな、俺も緊張するぜ、なんせ悪魔の子だろ?」
誰? 悪魔の子って。
「俺も会ったことねーけど、気に入らねー召使いを何人も殺してるらしーしな、まあ、しょうがねえから今回はこっちでなんとかするか、イリアン、お前がダンジョンの発見者になれ。名目上のな、報奨金とかはちゃんとダイチに渡してやるから、それでいいか?」
「それで、お願いします。ぜひ。」
「別にいいぜ、一杯おごれよ。」
それくらいで済むのなら、何杯でも気の済むまで飲んで下さい。
どうにか話がまとまり、ナナミに一連の出来事を話すと、
「屋敷にダイチの魔力を邪魔する魔道具が埋まってたんでしょう? 普通に考えてダイチのことが邪魔な人がいるってことだよね、かなり強力な魔道具で下手したら命も危なかったってミハルが言ってたから悪口の一つや二つあったところで、今更驚く事なの?」
「たまたま、埋まってたとか・・・。」
「どうやったら、そんなものがたまたま埋まるの? バッカじゃないの。特定の魔力を認識させるために血が必要なの知ってるでしょう?」
身も蓋も無いがその通り。
「誰が、そんなこと・・」
「普通に考えればお義母さんとその息子じゃないの? ダイチがいなくなって一番得するのはその二人でしょう。動機はばっちりよね。」
厳しいながらも俺のことを思って、いろいろと指導してくれた義母とあんなに慕ってくれたジェドが、俺を狙うのか? ウソ・・・だ。
屋敷の皆だって、あんなに・・・あれ? 俺は屋敷に居る時、どうやって過ごしてた? ほとんど部屋から出ず、父上が亡くなってからの領主としての仕事は? 父上が臥せっている時の領主代行は? 俺・・・・なにやってたんだ。
黙り込み、考える。 俺、なにやってた・・・???
朝起きて、寝るまで、なにやってたんだ? 毎日、毎日、何を・・朝、起きて、朝食を食べてから、
俺の部屋付きだった、護衛兼世話係の・・・って誰だっけ? 執事の・・・あれっ
ぼやっーと、面影は浮かぶが、名前も顔を思い出せない。自分の今の状態が信じられない。
呆然としている俺を冷たい目で見ながら、
「ようやく現状を認識出来たのかしら?ミハルが言ってたわよ、屋敷を出てきたのもそうするように意識誘導されてた可能性があるって、で、どうするの? やり返す? 手伝うわよ。もちろん!」
殺る気満々のナナミだ。眼が輝いている。
「まあまあ、まだ、ちょっと考えたいし、明日は大事な発表もあって、やっと、ミハルや猫又達が何の心配も無く暮らせそうなんだしさ、なんか、腑に落ちない事はいろいろあるけど、今は情報取集かな?」
やり返すって言ってもな、なにがどうなってるのか良く分からないし・・
「それはサイゾーにお任せなのにゃ。」
得意げに二本足ですくっと立ち上がり、ひげをぴくぴくさせながらドヤ顔を決めている。
「サイゾーだけじゃにゃいわよ、私達もお手伝いするのにゃ。」
急に声が聞こえてびっくりしていると、サイゾーくんの影から三匹の猫又が現れた。
「姫子ちゃん、ハットリくん、しのぶちゃん! いつからいたの? ねえねえ、今のどうやったの?今のは魔法? それともスキル?」
「俺のギフト:忍者、ギフトスキル:影潜み だにゃ。」とハットリくんが自慢すれば、
「私の魔術、気配遮断も念のため、使ってたにゃ。」と姫子ちゃんが返し、
「私の香術も強力なのですにゃ。」とさりげなくアピールするしのぶちゃん。
皆、すごいよ!とナナミが、三匹を交互になでなでしている。
魔法とスキル、似ているようで違うのだ。魔法は魔力量と属性が合致すれば訓練次第で身につけることが出来るが、スキルはその個人だけに与えらたものなので、神からの贈り物、ギフトと呼ばれ、似たようなスキルはあるが、同じスキルを持つものはいないらしい。
「私達のほうが潜入しやすいのにゃ、ダイチ様達にはミハル様とダンジョンをお願いしたいのにゃ。」
姫子ちゃんの言葉に続いて、任せろとばかりに頷く猫又達。
「わかった、でも、危ない真似はしないでくれよ。実力は心配してないけどミハルとナナミが心配するからな。」
「「「「はい、なのにゃ。」」」」
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