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第5話 いよいよ今月です & 後書き  

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修羅場しゅらばが終わり、私だって騙されたんだ、私も被害者なんだ、悪いのは全部、その男なんだから!
と彼女は逃げるように屋敷を飛び出していきます。

身重の私を追い出そうとしたくせに、自分も被害者などとよく言えるものです。

旦那様は、青ざめた顔のまま座り込み、土下座をされてます、私に暴言を吐き、屋敷を飛びだし、この王都を出てヒモのような生活を送るつもりだったのでしょうか?

「すまなかった、ルナシーがあまりに素晴らしい女性なので、自分が情けなく思い、つい、他の女に手を出してしまったが、愛しているのはルナシーだけだ、側を離れて、改めて真実の愛に気が付いたんだ。」

貴方のその言葉には、何の価値もありませんね。

実家に戻ることなどもちろん出来ませんでしょうし、
帰ったところで、縁切りされて放り出されるのがオチでしょうから、階級社会の貴族は甘くありませんのよ、    旦那・・・エドガー様。

私は、うずくまるエドガー様に手を伸べて、立ちあがらせます。

「エドガー様、今回の事で良くお分かりになられましたでしょう? 貴族社会も甘くはありませんのよ、このお腹の子の為にも、良い父親となって下さいませ。」

がばっと顔をあげて、真剣な目つきで私を見つめられます。
ここが勝負どころですので、にっこりと笑って、

「善き父親となっていただけますか?」というと、

「も、もちろんだよ、俺が愛してるのはルナシーだけだから、一生大事にするから!」

後で、ドロシーが、喚いているが、セバスチャンに止められているようですね。

・・・・一生は要りませんから、あと少し、この子が産まれるまでは、せいぜい大事にして下さいませ、あと貴方に出来るのはそれぐらいなのですから。

ああ、いえ、大事になどしていただかなくて結構ですわ、気持ち悪いですから、触られてるだけで、

この子が産まれて、王家に嫡子と認められれば、この屋敷から出て行ってもらいますから、産まれた時に両親が揃っていないと、嫡子として認められるのに、面倒なんですもの。



その辺りも含めてお勉強が足りないようですわね、貴方はよく、こんなもの覚えて何になるんだとおっしゃておりましたが、知識もろくに持たない貴族など、すぐに足元をすくわれてしまいますのよ、貴方のようにね。


もちろん、お父様もお母様も納得済みですから、どうか、あと数日、そのままの貴方でいて下さいませ。



                               

                                  END





                    後書き

 お読みいただきありがとうございます。

 ざまあシリーズ 第二弾、お楽しみいただけたら嬉しいです。

 どうして、浮気をする人や他人の者を平気で奪うような人達って、
 自分がだますときはだまされたほうが悪いと言うのに、自分が騙されると、
 相手を極悪人の様にいうのでしょうね?

 第一弾と同じく、こちらでも自分が浮気をしたくせに、
 俺が浮気をしたのはお前が悪かったからだと言った奴は実際おりました (笑)

 びっくりです。 そうですか、さようなら。 でいいですよね?

 

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