二十九の星 -後漢光武帝戦記-
三国志から遡ること、二百年――
齢十三で父を亡くすも、その苦しみを乗り越えて政界で立身した男、王莽。
しかし、腐敗した国家は清廉高潔の士を求めず、王莽は政争に敗れて帝都を追われる。
失意の中、帝国を彷徨う王莽は、ある時、皇帝の血を引いた少年たちと出会い、彼らに一巻の書物を託す。
その直後、停滞していた時代が英雄を求めて激しく動き出す。
遥か西方、ローマの地にて、運命が偉大なカエサルを、アウグストゥスを求めたように。
シルクロードの西端でローマ帝国が内乱を経て成立した時代、
シルクロードの東端で起きた戦乱を描く歴史ファンタジー。
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シルクロードの西端でローマ帝国が内乱を経て成立した時代、
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第一章 重瞳の人
第二章 南陽の兄弟
第三章 翟義の乱
第四章 大漢帝国滅亡
第五章 北狄の樹、南陽の竈
第六章 匈奴襲来
第七章 常安の春秋
第八章 新たな単于
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