ヤンデレ勇者と二度目の召喚

能登原あめ

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「ジュード⁉︎」

 両脚が胸につくくらい折り曲げられて、上から乗り上げるようにして突き込む。

「ああっ! やっ、……これ、……恥ずか、しいっ……」
「ふふっ、やってみたいことたくさん、あるからね」

 ずちゅずちゅと音が響き、彼のものが生々しく出し入れされるたびに、ナニかが溢れる。
 ナニが溢れてるのかはわかっているけども!
 恥ずかしいのに目が離せない。

「ジュードっ、違う、のに……してっ!」
「こんなに濡れて気持ちよさそうなのに? このまま一度イこう?」

 ぐりゅっと陰核を押し潰されていきなり絶頂に押し上げられた。

「ああぁぁーーっ!」
「……っく! ぁあ……いい、ね……すごく……」

 ジュードがゆるゆると動きながら私の中に吐精する。

「……あぁ。これは……これを知ってしまったら簡単にイけないな……」

 なにそれ?
 どうゆういみ?
 何か、扉を開けちゃった?

「ジュード……」
「……感じてるラヴィは最高だ……。手でするのとは全然違う」

 そりゃ、そうだね?
 ぼんやりしながらも、心の中でツッコミ続ける。

「ラヴィにもっとよがり狂ってほしいのに……俺じゃまだまだなんだな……」
「え⁉︎ そんなこと、ないよ! 気持ち、よかった、よ……」

 めっちゃ、恥ずかしい!
 何このピロートーク‼︎
 あれ? 今は、まだそれじゃない、の、かな……?

「……きっと、私が感じにくいの、かも?」

 とにかくジュードのせいじゃないと伝えたくて言葉を重ねる私に、起き上がって私を膝の上に抱っこする。
 
 ちなみに、まだ、抜いてません。

「…………女の子は、開発に時間がかかるって書いてあったな、そういえば」

 一体どこに書いてあったの⁉︎
 その本におじいちゃんがあみだした変な技法とかないよね……?

 そもそもこっちとあっちで定番とか流行とかあるのかな。
 ほら、四十八手の紐で縛るやつとかさ……現代の定番じゃないよね?

 え? 
 私が知らないだけで……普通?

「ラヴィ? ちゃんと俺が責任持って開発するから……頑張ろう?」
「…………何をどうがんばるの?」

 色々考えすぎて頭がパンクしそう。
 そんな私に優しく口づけする。

「大丈夫。……ちゃんと責任とるから」

 ちょっと? 待って。
 責任とるからって、なんか怖い。
 ナニされちゃうの。

「……痛いことは嫌だよ?」
「……ラヴィは痛みに弱いね。……ふふっ、まかせて。大丈夫だから。……色々試そう?」
「……こっちでは、それが普通なの?」

 ジュードの表情がすーっと消えた。

「……やっぱり、ラヴィの初めてを奪った奴を消しに」
「違うの! 違う! 向こうの一般的な指南書の話だから。それに、もう二度と会わないんだから。……ね? せっかく一緒にいるんだから仲良くしたい……ふ、二人の時間を……」

 じーっと、ジュードの唇を見つめてみる。
 それからゆっくり目を合わせた。

「ラヴィ……」
「私にはジュードだけだからね」
「うん、俺だってそうだ」
「……大好き」

 やっと。
 まともな空気になった。
 照れたように笑うジュードがそっと唇を啄む。
 こういう雰囲気好き。

「大好きだよ、ジュード」

 おっと。
 私の中でジュードが跳ねた。

「んっ……」
「これも、いいね。抱きしめたり、キスしたり、体に触れて反応がすぐわかる」
 
 そう言いながら、言葉通りに体を撫で回す。
 
「ジュード……これ、好き。……幸せな気持ちになる。でも」
「でも?」
「……漏れちゃうみたい……。その、二人の……」
「それはもったいないね」

 もったいない?

「蓋しないとね」

 ぽすんと、背中から倒れた。
 あ。余計なこと言わなきゃよかった。

「ほら、ここがいっぱいにならないと終われないよ?」
「はい?」
「うん、いい返事。じゃあ、いっぱいにしてあげるね。……それで、出てくるところも見せて」

 いやいや、返事じゃないし!
 見せるわけないよ‼︎

「よいしょっ、と」

 松葉崩し?
 ちょっと崩した体位の、知識だけはある、けれど‼︎
 
「あっ……! これ、へんっ……」
「……っ……! ラヴィ、これいいの?……」

 ジュードが同じところばかり突いてきて、私の意識が持っていかれる。

「……ラヴィ、これ、好きなんだ。……かわいい、あー、イきたいけど……その顔、ずっと……見ていたい……俺しか見れない顔だ」
「……ジュー、ドっ、あぁっ、そこ、ばっかりぃ‼︎」

 目の前が白む。

「……いっぱい、気持ちよくなって……、俺の会えなかった一年分の想いを受けとって」









 どこのエロ漫画だ。
 三日間、寝室に篭っている間、居室に食事や飲み物が置かれていたり、風呂でイチャイチャしている間に空気の入れ替えまでされて寝室がきれいになっていたり……くっ、恥ずかしい……とまぁ、なんかすごい非日常を味わった。

「そろそろ、俺の家に移動しよう」

 つやっつやっの肌と満開の笑顔をみせるジュードに横抱きにされて、神官長に結婚式を執り行ってもらった。
 
 足がプルプルして立っていられなかったとはいえ、申し訳ない気持ちになる私を神官長は咎めることもなく、ほっとしている様子。
 まぁ、そうだよね。
 一時は命も危なかったもんね。

「……これで、あなたがたは夫婦となりました。これからは二人で協力し合い、どんな時も乗り越えていくことで絆が深まります。……おめでとう、末長くお幸せに」
「はい、ありがとうございました」
「…………」

 ジュードが神官長をにらんでいるのをみて、早々に退散することにする。

「ジュードは普段、どこで暮らしているの?」
「……魔王城だ。下賜されたからな」

 あぁ、うん、なるほど?

「……じゃあ、早くそこへ行きましょう」

 私の言葉に神官長が胸を撫で下ろし、ジュードが仄暗……いや満足そうに笑った。

 この笑顔がワンコに見えるくらい絆されてる。
 いいじゃない、人生なんてそんなもの。

 C'est la vie! なんだから。







               終
 







******


 お読みいただきありがとうございました!
 メリーバッドじゃないですよ。
 
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