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夫婦編
4 南の国へ
しおりを挟む「南の国の大王は、その御名も偉大なハメハメ・ハーン」
いきなり、ジェリーが何を言い始めたのかと思ったよ!
あの歌が浮かんじゃったし!
「そう彼の国でウタワレているし、我が国でもハーン王は賢王として名高く、良い関係を築いている。ただ、どうも息子に問題児がいるらしいのだ。婚約者がいるのに、他の女に夢中になっているらしくてな。……皇帝もその辺を探って欲しいようだ」
なるほど。
またアレかな?
パーティとかで宣言しちゃうような王子が出てくるのかな。
「城下町で色々な噂を仕入れて、街の様子を見てから王宮に挨拶に行くことになると思う。クミンを紹介するという形で」
「……マナーとか心配だなぁ。ジェリーに教えてもらいたいな」
鼻息荒く、うむうむって何度も頷いてるけど、大丈夫かな。
エロいことは頼んでないけど。
ピートに頼んだほうがよかったかも。
「おおらかな国だから気にすることはないが……不安になるというのなら大陸共通のマナーは一度おさらいしておこうか。そのままでも十分なのだが」
ジェリー優しい!
「……それでしたら、私が短時間でマナーの確認を行いますので、ジェリー様はダンスを引き受けてくださいますでしょうか。……そのほうがナニ、かと効率的、かと」
ピートの言葉はなんだか含みがある!
「うむ、そうか。……ピートは教え方も上手だしな。では、そうしよう。……く、クミン。今夜からダンスの練習を始めよう!」
ピートのマナー講習は厳しかった。
おじきの角度に歩き方、挨拶の口上。
食事のマナーなどなど。
まぁきっとジェリーだと採点が甘くなるからいいのかも。
ジェリーがニコニコしながらスバラシイ、スバラシイって見守ってくれていたからがんばれたけどね。
夜にはジェリーのダンス講座。
詰め込まなきゃいけないのが辛いところだけど、ジェリーに恥をかかせるわけにはいかないもんね。
初めにアーロとデールが踊って見せてくれたけど、妄想できない分集中できた!
やっぱり関係を聞いていなかったら、アーロが男役ということは……とか、いや、きっとベッドの上では違うはず、とか考えて身に入らなかったと思う。
「とりあえず、あとは二人でもう少し復習してください。では、今夜はこのまま失礼します」
「うむ、助かった。みなもゆっくり休むとよい」
「おやすみなさい」
みんなが出て行った後、ジェリーのごきげんな鼻歌で一通り踊ってみた。
身長差があるからちょっとさまにならない気がするけど、次から十五センチくらいのヒールを用意してくれると言うからハードな練習になりそう。
「クミンのダンスはかわいいな。いつまでだって踊っていられるが……疲れただろう? 向こうでマッサージしよう」
「ジェリーが?」
「うむ」
私を抱き上げてベッドへと運ぶ。
「ジェリー……優しい、大好きっ‼︎」
「いつだって愛する相手には優しくしたい。クミン、大好きだ」
チュッと唇を吸われた後は、私の靴を脱がせパンパンのふくらはぎをそっと包んでマッサージする。
「優しい……嬉しい……気持ちいい」
なんだろ、この三拍子。
足の裏も親指のはらでゆっくりと押す。
絶妙な力加減!
「小さな足だな……かわいい」
ジェリーが土踏まずに音を立てて口づけした。
息もかかるしくすぐったくて、でも私の足首をガッチリ握っているから身をよじっても逃げられなくて。
「あはっ……ジェリー……っ、くすぐったいっ……」
「…………かわいい」
親指をぱくりと食べられて、ぬるりとした感触に驚くし、匂いが気になる!
さっきまでずっと靴履いてたし。
多分汗かいていたし。
蒸れて臭いんじゃない?
「ジェリッ、やっ!」
「なぜだ? 小さくてかわいい指だな」
「におい、気になるからっ」
そう言ったらスンスン匂いを嗅ぐ。
いやーー‼︎
「香ばしくていい匂いだ。うむ、クミンからはそそられる匂いしかしないな」
満面の笑顔だけど!
香ばしいってなに?
香ばしいって‼︎
何か匂ってるってことだよね?
「ジェリー……」
「まかせておけ」
指の間に舌を這わせ、れろれろと舐められるとムズムズしておかしな気持ちになる。
「ジェリー♡ 変な感じがするぅ♡♡」
「ふむ。ならば、反対の足も」
「ジェリー♡ なんか、もぉ♡♡ おかしい、からぁ♡」
「クミンは感じやすくてかわいいなぁ」
足首に噛みつき、ツツーッとすねを舌でなぞり、太ももは甘噛みする。
「足♡ なんてっ♡」
「なんて? クミンのカラダはすべて愛おしい」
下着を下げてそのまま脚の間に舌を伸ばす。
そこでスーハーするのやめてッ!
「クミンはどこもいい匂いだ……こんなにオレを誘って」
ずぷりと指を入れて私の中をかき回す。
「ジェリーっ♡ 恥ずかしいっ♡ ぁああーーっ♡」
ぴちゃぴちゃと舐めながら指を動かすから、私の身体はがくがくと震えて力が抜けた。
「かわいい、かわいいな、クミン……我慢できないッ」
ぶるんと取り出されたおちんちん様がためらいなくじゅぷんと私のナカを突いた。
「ああぁーーっ♡」
「……くっ……」
おちんちん様がイったばかりの私の気持ちいいところを一気に擦る。
「すき♡ ジェリぃ♡ すきっ♡ 気持ちいい~っ♡」
好きだと自覚してからは前よりもっと気持ちいいし、恥ずかしいくらい濡れちゃう。
「……っ、はっ、……クミンッ、好きだっ」
じゅぷじゅぷと抽挿されるたびに繋がりから音がして、あふれたものがお尻をつたう。
「ジェリーっ♡ ぎゅって、して♡♡」
ガバッときつく抱きしめながらパンパンと腰を打ちつける。
「すき~~♡♡♡」
「クミンッ‼︎」
私がイっておちんちん様をぎゅうぎゅう締めつけるとジェリーが私の中にたっぷり吐き出した。
そのまま何度か唇を啄んでから、大きく息を吐いた。
「クミン、かわいい……愛してる」
「私も、……愛してる」
愛してるって言うのは恥ずかしいけど、ジェリーが嬉しそうに照れたように笑うから次もがんばって言う、多分。
半年後くらいに。
そんな私にジェリーがにこにこしながらねだる。
「クミン……もう一回、言ってほしい」
言うまでおちんちん様が駄々をこね、言ったら言ったでおちんちん様が暴れて、翌日はダンスどころではなくなった。
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