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12 このタイミングで② *微
しおりを挟むあっさりと脱がされて、恥ずかしくないようにって彼が私を抱きしめた。
そうされるとほっとするけど、なんで夕食後に言わなかったんだろうって思う。
カーテンは閉まっているから、薄暗いけどお互いがはっきり見えて恥ずかしい。
「きれいだよ、ウィロウ……」
ねっとりとした口づけで彼の唾液が流れこみ、私の身体はどうしようもなく熱くなった。
こんな経験は初めてで彼の背中に縋りつく。
「キス、好き?」
そう尋ねられて小さく頷く。
レーンのキスは特別。
すると、また私の口内に遠慮なく舌が忍び込み、ますます頭がぼんやりする。
「ウィロウ、俺だけだよ」
レーンの手が私の首を撫で、そこに音を立てて口づけては甘噛みし舐める。
舌を這わせながら、ふくらみまで下がった。
大きな手で包み込み、ぺろりと舐めたり、甘噛みしたりして私の熱を思い切り煽る。
「どこもかしこもきれいだね。……全部、俺だけ、俺だけのものになって」
ふくらみの先端に吸いつかれ、もう片方も指に挟まれるとお腹の中がキュンとした。
スンスン匂いを嗅ぎながら、下へ下へと移動する。
「待って……!」
太ももを撫でていた手が、そっと私の脚を開く。
無防備に彼にさらしていることが、ものすごく恥ずかしくて脚を閉じようと力を込めた。
「ウィロウは全部きれいだよ……それに、もう、感じてくれていたんだね。……濡れて光ってる……」
「レーン!」
恥ずかしさにそこから逃れよう身をくねらせる。
「……そんなふうにされると、逆に今すぐぶち込みたくなる……しないけど。……しないけど、ね。したくは、なる」
フゥッと彼が息を吐いてから、私を見つめてにっこり笑った。
なんだか想像と違う。
初めてにしてはすごく、女の子慣れしてる感じがする。
全然赤くならないし、余裕があるみたい。
もしかして、経験がある?
それならそれでいいけれど、今は訊くタイミングじゃない気がする。
「そんなに不安そうな顔、しないで。……挿れてほしいって言われるまで我慢するから」
「今、してって言ったら、する?」
不安になって訊くと、首を横に振った。
「俺達の初めてだから、嫌な思い出にしたくない」
そう言われて、私はようやく力を抜いた。
彼のことは信じても大丈夫、と思えたから。
「レーン……気づいていると思うけど。私、初めてなの。優しくして……」
そう言うと、潤んだ瞳で見つめられる。
「……俺だけだって、感動で……胸がいっぱいだよ……ごめん、ちょっと待って」
そう言って深呼吸してから私をまっすぐ見た。
「……ゆっくりする。優しくするから、俺を嫌いにならないで」
そう言って私の太ももに口づけした後、脚のつけ根に唇を寄せた。
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