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40 落ちこぼれ聖女と入れ替わって騎士団の奴隷に降格? いえドM女王降臨です!

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* シリアスだったら悲惨な立場ですが、ヒロインがあほの子でドMのため乗り切ってます。





 
******


「そんなこと……できないよ……」

 そんなに無理なこと頼んだかな?
 この世界に私についてこれる男はいないのかもしれない。
 真正ドSがいいけど、ちゃんと役割をこなせるならMでもいい。

 女の私が頑丈だから大丈夫って言ってるんだから、やっちゃってOKなのに!
 古き良きBLの世界感みたくハードなものを求めてるのよー。

「いいわー♡ あなたのための世界があるの♡ パラレルワールドのあなたが落ちこぼれ聖女でね、騎士団の性奴隷に堕とされることが決まったの……代わりに行くわよね?」

「はい! もちろんです♡」

 そんなの私のための世界だわ!
 相手、一人じゃないんだよね?
 
「そうなのよ♡ 毎日忙しくなるわよ♡ あなたたち、全部うまくいくわ♡」

 パラレルの私、こっちのことはまかせたよー!









「力もなく若くない聖女に用はない。……連れて行け」
 
 ちょこっと癒しの力がある下町生まれで、家族には売られたようなもの。神殿の中で暮らしてちょうど10年だったらしい。
 パラレルの私、よく頑張ったね!
 記憶ももらえて助かったわー。

「大神官様、それでは騎士団預かりということでよろしいですか?」
「神の御心のままに」

 ありがとうって言いたくなって口を開けると、隣にいた騎士に小声でささやかれた。

「死にたくなければ黙っていろ」

 教会の警護にあたる騎士たちは私をくれるらしい。
 細マッチョのイケメンたちで、好感度が爆上がり。
 
 オモテの顔はキラキラしてるのね!
 あ~、裏の顔はどんなギャップをみせてくれるのかな。
 ここで死んじゃったら、この先のお楽しみがなくなってしまう!

「…………」

 それから神殿の外へ出て、思い切り息を吸い込んだ。
 あー、開放感ある!
 3日も教会で過ごしただけで気が狂うかと思ったわ。

「騎士団の中でも大人しくしていろよ」

 団長と呼ばれる彼が私の頭にポンと手を置き、にこりと笑った。
 
「はい、わかっています」
「素直な子は好きだ。いい子にしていれば悪いようにはしない。今はほかに2人の元聖女がいる」

 神殿の騎士団のとして働くって誰かが漏らしていたけど、30人ほど団員がいる中で私を入れて3人なら、10人ずつ担当かな?
 
「5年前に来た子と30年いる婆さんだけだ。お前も長く務めろよ」
 
 お婆さんは料理担当らしい。
 あら? 
 1人15人担当なら、1日にどのくらいまわせばいいんだろう。
 思わず考え込んでしまった私に、団長が安心させるように笑った。

「最初は俺が色々教えるから、飲み込みが早ければすぐ慣れる。あとは体力をつけることだ」
 
 そう言って私の背中をぐいっと押した。

「さあ、今日からここがお前の住まいだ。俺たちが護ってやる」

 騎士団の寮だという建物に入ると、カチャリと鍵がかかった。
 それがとても大きく響いて、ぞくぞくする……。

 ふぅ。
 興奮してきた――!

 思わず立ち止まる私の腰を団長がしっかりとつかむ。
 そのまま食堂と思われる場所に連れて行かれて……。

 イイね、イイね!

「お前ら! 新しい女だ。大事にしろよ」

 粗野な雰囲気の男たちが私をジロジロみる。これが神殿の騎士の普段の姿?
 にやにやしているものもいるし、舐めるように全身を見られてこの先を想像して、体が熱くなる。

 ちゃんとお相手するから、いつ襲ってきてもOKだよ~!

「順序を守れよ。……さぁ、行くぞ」

 ああん、残念。
 ひん剥かれてみんなに見られながら、ひんひん言いたかったわー。

 神殿は聖女か爺さんばっかりで、若い男なんて一人もいなかった。
 たった3日とはいえ清貧な暮らしが苦痛で苦痛で……!
 お礼を言わなくちゃ。

「あの……」
「お前は今日からここの男たちを慰める係だ。大人しくしていれば、姫のように暮らせるだろう」

 この環境はご褒美なのだけど、大人しくしなければ奴隷扱いってことね?
 ドキドキしてきたー‼︎

「震えて怖がる顔も……ん? 強がっているのか?」

 お腹の前に腕を回されてガッチリとらえらてしまった。
 怖いわけない。
 色々なブツに出会えるのが楽しみだなー♪
 ペットボトルサイズのお方には今まで1人しか当たったことがないんだよね。
 
 基本的に荒々しいほうが好きだけど、人数こなすならローション、じゃなくて潤滑ゼリー的なものほしいなぁ。
 ダメもとでお願いしようかな。

「あの、私! ロー、んぐ……!」

 人形のように肩にかつがれてお腹が圧迫されて変な声が出た。
 それにしても……物みたいに雑に扱われるこの感じ。

 生きてるって感じする!
 ここにいる男たち、全部私のものってことでOK?
 
「最初に言った通り、俺が全部教えてやる。ああ、そうだ。もう1人の女は体調を崩して休んでいるから、早くおぼえないといけないな」
 
 ということは全員私のもの!
 大股に歩き、どこかの扉を勢いよく開けた。

 おー、雄くさい匂い。
 男が3人、背を向けていた。
 1人ショタ枠がいるね。
 あ、女の人数足りないから女役がいるわけね。
 これからリアルBLも楽しめるかもしれん!

「あ、隊長! 新しい女っすか! やった、早く躾けてくださいよぉ! ヘヘッ、なかなかいい女じゃないっすか!」

「そうだろ? いい子にして大人しく待っていろよ」

 粗野なゴリマッチョもいるのか。
 体力ありそうでよきよき!
 楽しみに待ってなさい!
 私がまとめて面倒見てあげる。

「今日は俺がお前に快楽を教えてやる。明日からはいろんな奴を相手にすることになるが、皆体力だけは有り余っているから頑張れよ」
 
「はーい♡」
「……何をされるのかわかって言っているのか?」
「もちろんです♡」

 これまで経験したことを口に出す。
 縛られたり、野外だったり、何人も相手したり。おもらしもしたし、おもちゃも使ったし、○○○ピーッもしたし、ありとあらゆる場所でしたなー。
 楽しかった~!
 
 ただ4Pまでだから、限界チャレンジが楽しみ♡

「初めてじゃないのか……いや、想像力豊かなのか?」
「初めてではないですけど♡ お手柔らかにお願いします♡」
「……こんな聖女初めてだ」

 もしかしてこの男、ファッションS⁉︎
 真正のドMを前にしてこの態度、なんちゃってSだ。
 言葉責めもイマイチっぽいし、ちょっとがっかり。

「団長♡ 一回戦終わったらさっそく三人くらい呼んでくれません? 多分足りないと思うんで」
「…………」

 ありゃ。
 元気なくなっちゃったんだけど?

「やっぱり最初からあと2人追加で……」

 団長がギロっとにらんで奮い立った!

「一戦交えてから、もう一度そう言えたら言え!」

 あ、なんだか楽しくなりそう。
 私がこの騎士団をドS騎士団に育ててみせる!
 
 

 
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