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40 落ちこぼれ聖女と入れ替わって騎士団の奴隷に降格? いえドM女王降臨です!
しおりを挟む* シリアスだったら悲惨な立場ですが、ヒロインがあほの子でドMのため乗り切ってます。
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「そんなこと……できないよ……」
そんなに無理なこと頼んだかな?
この世界に私についてこれる男はいないのかもしれない。
真正ドSがいいけど、ちゃんと役割をこなせるならMでもいい。
女の私が頑丈だから大丈夫って言ってるんだから、やっちゃってOKなのに!
古き良きBLの世界感みたくハードなものを求めてるのよー。
「いいわー♡ あなたのための世界があるの♡ パラレルワールドのあなたが落ちこぼれ聖女でね、騎士団の性奴隷に堕とされることが決まったの……代わりに行くわよね?」
「はい! もちろんです♡」
そんなの私のための世界だわ!
相手、一人じゃないんだよね?
「そうなのよ♡ 毎日忙しくなるわよ♡ あなたたち、全部うまくいくわ♡」
パラレルの私、こっちのことはまかせたよー!
「力もなく若くない聖女に用はない。……連れて行け」
ちょこっと癒しの力がある下町生まれで、家族には売られたようなもの。神殿の中で暮らしてちょうど10年だったらしい。
パラレルの私、よく頑張ったね!
記憶ももらえて助かったわー。
「大神官様、それでは騎士団預かりということでよろしいですか?」
「神の御心のままに」
ありがとうって言いたくなって口を開けると、隣にいた騎士に小声でささやかれた。
「死にたくなければ黙っていろ」
教会の警護にあたる騎士たちは私を護ってくれるらしい。
細マッチョのイケメンたちで、好感度が爆上がり。
オモテの顔はキラキラしてるのね!
あ~、裏の顔はどんなギャップをみせてくれるのかな。
ここで死んじゃったら、この先のお楽しみがなくなってしまう!
「…………」
それから神殿の外へ出て、思い切り息を吸い込んだ。
あー、開放感ある!
3日も教会で過ごしただけで気が狂うかと思ったわ。
「騎士団の中でも大人しくしていろよ」
団長と呼ばれる彼が私の頭にポンと手を置き、にこりと笑った。
「はい、わかっています」
「素直な子は好きだ。いい子にしていれば悪いようにはしない。今はほかに2人の元聖女がいる」
神殿の騎士団の奴隷として働くって誰かが漏らしていたけど、30人ほど団員がいる中で私を入れて3人なら、10人ずつ担当かな?
「5年前に来た子と30年いる婆さんだけだ。お前も長く務めろよ」
お婆さんは料理担当らしい。
あら?
1人15人担当なら、1日にどのくらいまわせばいいんだろう。
思わず考え込んでしまった私に、団長が安心させるように笑った。
「最初は俺が色々教えるから、飲み込みが早ければすぐ慣れる。あとは体力をつけることだ」
そう言って私の背中をぐいっと押した。
「さあ、今日からここがお前の住まいだ。俺たちが護ってやる」
騎士団の寮だという建物に入ると、カチャリと鍵がかかった。
それがとても大きく響いて、ぞくぞくする……。
ふぅ。
興奮してきた――!
思わず立ち止まる私の腰を団長がしっかりとつかむ。
そのまま食堂と思われる場所に連れて行かれて……。
イイね、イイね!
「お前ら! 新しい女だ。大事にしろよ」
粗野な雰囲気の男たちが私をジロジロみる。これが神殿の騎士の普段の姿?
にやにやしているものもいるし、舐めるように全身を見られてこの先を想像して、体が熱くなる。
ちゃんとお相手するから、いつ襲ってきてもOKだよ~!
「順序を守れよ。……さぁ、行くぞ」
ああん、残念。
ひん剥かれてみんなに見られながら、ひんひん言いたかったわー。
神殿は聖女か爺さんばっかりで、若い男なんて一人もいなかった。
たった3日とはいえ清貧な暮らしが苦痛で苦痛で……!
お礼を言わなくちゃ。
「あの……」
「お前は今日からここの男たちを慰める係だ。大人しくしていれば、姫のように暮らせるだろう」
この環境はご褒美なのだけど、大人しくしなければ奴隷扱いってことね?
ドキドキしてきたー‼︎
「震えて怖がる顔も……ん? 強がっているのか?」
お腹の前に腕を回されてガッチリとらえらてしまった。
怖いわけない。
色々なブツに出会えるのが楽しみだなー♪
ペットボトルサイズのお方には今まで1人しか当たったことがないんだよね。
基本的に荒々しいほうが好きだけど、人数こなすならローション、じゃなくて潤滑ゼリー的なものほしいなぁ。
ダメもとでお願いしようかな。
「あの、私! ロー、んぐ……!」
人形のように肩にかつがれてお腹が圧迫されて変な声が出た。
それにしても……物みたいに雑に扱われるこの感じ。
生きてるって感じする!
ここにいる男たち、全部私のものってことでOK?
「最初に言った通り、俺が全部教えてやる。ああ、そうだ。もう1人の女は体調を崩して休んでいるから、早くおぼえないといけないな」
ということは全員私のもの!
大股に歩き、どこかの扉を勢いよく開けた。
おー、雄くさい匂い。
男が3人、背を向けていた。
1人ショタ枠がいるね。
あ、女の人数足りないから女役がいるわけね。
これからリアルBLも楽しめるかもしれん!
「あ、隊長! 新しい女っすか! やった、早く躾けてくださいよぉ! ヘヘッ、なかなかいい女じゃないっすか!」
「そうだろ? いい子にして大人しく待っていろよ」
粗野なゴリマッチョもいるのか。
体力ありそうでよきよき!
楽しみに待ってなさい!
私がまとめて面倒見てあげる。
「今日は俺がお前に快楽を教えてやる。明日からはいろんな奴を相手にすることになるが、皆体力だけは有り余っているから頑張れよ」
「はーい♡」
「……何をされるのかわかって言っているのか?」
「もちろんです♡」
これまで経験したことを口に出す。
縛られたり、野外だったり、何人も相手したり。おもらしもしたし、おもちゃも使ったし、○○○もしたし、ありとあらゆる場所でしたなー。
楽しかった~!
ただ4Pまでだから、限界チャレンジが楽しみ♡
「初めてじゃないのか……いや、想像力豊かなのか?」
「初めてではないですけど♡ お手柔らかにお願いします♡」
「……こんな聖女初めてだ」
もしかしてこの男、ファッションS⁉︎
真正のドMを前にしてこの態度、なんちゃってSだ。
言葉責めもイマイチっぽいし、ちょっとがっかり。
「団長♡ 一回戦終わったらさっそく三人くらい呼んでくれません? 多分足りないと思うんで」
「…………」
ありゃ。
元気なくなっちゃったんだけど?
「やっぱり最初からあと2人追加で……」
団長がギロっとにらんで奮い立った!
「一戦交えてから、もう一度そう言えたら言え!」
あ、なんだか楽しくなりそう。
私がこの騎士団をドS騎士団に育ててみせる!
応援ありがとうございます!
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