34 / 61
32 マンドラゴラを抜いてあげたら幸せになりました BL注意※微?
しおりを挟む
* マンドレイクの別名がマンドラゴラだそうですね。どっち使うか迷いましたがなんとなく今回は音で。実在していてナス科とも知りませんでした。
* BL大賞期間なので乗っかってBLです!
イチャラブなエロはありませんが、あほなエロコメです、大丈夫な方だけどうぞ。
******
彼女と別れて気づいてしまった。
「俺、男のほうが好きなんだわ」
カップルが歩いていたら、つい目で追うのは男のほう。
綺麗な筋肉に目を奪われるし、余計な凹凸がないのも好ましい。
低い声はイライラしないし、落ち着く。
「でもどこで出会いが?」
困った。
早く結婚しなさいなどという親兄弟、親戚はいないが、出会いもない。
「まかせて♡ あなたにぴったりな相手がいるの♡」
「…………」
今夜は飲みすぎたかもしれない。
目の前にとても綺麗な女性がいるのに、ピクリともしないんだ、ちんこが。
「うんうん、わかってる。わかってる♡ 私は縁結びの女神よ♡ この世界のことは私がうまくやっておくから、あなたが幸せになれる相手のもとへ連れて行ってあげる♡ さぁ、頷きなさい♡」
夢かもしれない。
いや、これ、本当に女神様のお告げかも?
「はい、行きたいです!」
「よかったわ~♡ 素直な子、好きよ♡ お幸せに~♡」
「うッ……あ、あっ。く……ッ」
今一体何が起こっているんだ?
目の前に白衣を着たスレンダーな男のケツから植物が生えているんだが?
抜こうか抜くまいか小刻みに動かしているから、あれはもしかしたらディルドってやつかもしれない。
葉っぱが、ふぁっさーってなってる天然素材だけど。
美形ではあるし、そそられなくも、ない。
だが、よく状況がわからないし、銀髪だし言葉が通じるのかも不明。
「……⁉︎ た、たすけて……っ!」
俺の存在に気づいた男がこっちに手を伸ばした。
どきゅん。
涙目で苦悶の表情でお願いされて、ちんちんピクピク。チンピク、チンピク。
「抜いて、くれませんか⁉︎ あなたはッ、はぁ。異世界人、でしょう……?」
吐息混じりに尋ねられて頷いた。
「じ、実験に、失敗ッ、してっ……マンドラ、ゴラが……くっ、ああっ!」
マンドラゴラって、人みたいな見た目でくねくね動いて、引き抜くと悲鳴を上げるとかいうファンタジーで出てくるやつ?
悲鳴を聞いちゃうと人間は発狂して死んでしまう、みたいな設定があったような。
「抜いたら、俺死にません?」
「だい、じょうぶ……異世界人は、耐性があります、から……っ。安、全ですッ。抜いてッ、自分じゃ、できない……!」
「お、おう」
男としては綺麗な手の上に俺も手を重ねた。
そのまま握ってゆっくり引く。
「……ッ、あぁっ……」
腰にクる声。
それにマンドラゴラの抵抗を感じていったん元に戻す。
彼が耳栓をしてるのが見えたけど、声が聞こえているから危ないかも。
こんな状況だからこそ冷静になる。
「んあァッ、ど、して……ッ⁉︎」
「あ、すみません」
喉を震わせてこちらを見上げられて、パンツがキツくなったからマンドラゴラに集中した。
彼の脚が震えているのに気づいて、もう片方の腕を腰に回して支える。
すごくしっくりくるんだが。
状況がおかしいが、これは運命の出会いに違いない!
「では、抜きます。しっかり耳を塞いで力を抜いてください」
「うんッ、早く……お願いッ」
彼の手をどかしてしっかりマンドラゴラを握り、ゆっくり引いた。
「あああああぁぁぁぁぁ~~‼︎」
「――――――――――ッ‼︎」
マンドラゴラの悲鳴と重なるように彼が叫んだ。
スポンッと抜けたマンドラゴラは小さなおっさんみたいな形でプラプラしてる。
「はあっ、はあっ、はぁッ、はァ……」
「……大丈夫ですか?」
悲鳴はウグイスの高音くらいの感じで、俺には全然問題なかった。
この世界でマンドラゴラ栽培職人になってもいいかもなー、なんてぼんやり考える。
「ありがとう、ございます……助かりました。はぁ……座ってもいいですか?」
そう言ってソファを指差したから、自分より少し小柄な彼を抱き上げた。
「えっ、あっ……」
それだけで赤くなるとか可愛すぎる。
そっとソファに下ろして、少し迷って隣に座った。
「私はドゥダイーム。あなたは女神様が縁を結んでくれた、私の運命」
「あ、俺は那須です。俺も運命を感じました!」
「ナス……初めて会ったのに、もう愛しいと感じています」
さすが女神様!
だけど、これ夢じゃないよな?
「その……触ってもいいですか? 夢じゃないかって不安で……」
ドゥダイームが思ったことが俺と一緒!
運命だ、運命!
「同じこと考えてました。俺も触りたい、です」
「はい」
ガシッと抱き合う。
ノリが体育会系なんだが、まぁいい。
「しっくりきます。とても……あの、マンドラゴラは媚薬の効果があるのと、だ、男根のカタチに似ていると言われていて……肛門で発芽させることを思いついたんです。そしたら、運命の人が現れたらいつでも挑めるって……」
かわいい!
あほ可愛い!
「俺が協力するので、もう二度とやめてくださいね」
「はい! では、今から寝室へ……」
「ぜひ」
女神様、最速で幸せにしてくれてありがとう!
これからは女神信仰するし、一番初めに祈るわ。
一瞬、満面に笑みを浮かべて親指を立てる女神様が見えた気がした。
* BL大賞期間なので乗っかってBLです!
イチャラブなエロはありませんが、あほなエロコメです、大丈夫な方だけどうぞ。
******
彼女と別れて気づいてしまった。
「俺、男のほうが好きなんだわ」
カップルが歩いていたら、つい目で追うのは男のほう。
綺麗な筋肉に目を奪われるし、余計な凹凸がないのも好ましい。
低い声はイライラしないし、落ち着く。
「でもどこで出会いが?」
困った。
早く結婚しなさいなどという親兄弟、親戚はいないが、出会いもない。
「まかせて♡ あなたにぴったりな相手がいるの♡」
「…………」
今夜は飲みすぎたかもしれない。
目の前にとても綺麗な女性がいるのに、ピクリともしないんだ、ちんこが。
「うんうん、わかってる。わかってる♡ 私は縁結びの女神よ♡ この世界のことは私がうまくやっておくから、あなたが幸せになれる相手のもとへ連れて行ってあげる♡ さぁ、頷きなさい♡」
夢かもしれない。
いや、これ、本当に女神様のお告げかも?
「はい、行きたいです!」
「よかったわ~♡ 素直な子、好きよ♡ お幸せに~♡」
「うッ……あ、あっ。く……ッ」
今一体何が起こっているんだ?
目の前に白衣を着たスレンダーな男のケツから植物が生えているんだが?
抜こうか抜くまいか小刻みに動かしているから、あれはもしかしたらディルドってやつかもしれない。
葉っぱが、ふぁっさーってなってる天然素材だけど。
美形ではあるし、そそられなくも、ない。
だが、よく状況がわからないし、銀髪だし言葉が通じるのかも不明。
「……⁉︎ た、たすけて……っ!」
俺の存在に気づいた男がこっちに手を伸ばした。
どきゅん。
涙目で苦悶の表情でお願いされて、ちんちんピクピク。チンピク、チンピク。
「抜いて、くれませんか⁉︎ あなたはッ、はぁ。異世界人、でしょう……?」
吐息混じりに尋ねられて頷いた。
「じ、実験に、失敗ッ、してっ……マンドラ、ゴラが……くっ、ああっ!」
マンドラゴラって、人みたいな見た目でくねくね動いて、引き抜くと悲鳴を上げるとかいうファンタジーで出てくるやつ?
悲鳴を聞いちゃうと人間は発狂して死んでしまう、みたいな設定があったような。
「抜いたら、俺死にません?」
「だい、じょうぶ……異世界人は、耐性があります、から……っ。安、全ですッ。抜いてッ、自分じゃ、できない……!」
「お、おう」
男としては綺麗な手の上に俺も手を重ねた。
そのまま握ってゆっくり引く。
「……ッ、あぁっ……」
腰にクる声。
それにマンドラゴラの抵抗を感じていったん元に戻す。
彼が耳栓をしてるのが見えたけど、声が聞こえているから危ないかも。
こんな状況だからこそ冷静になる。
「んあァッ、ど、して……ッ⁉︎」
「あ、すみません」
喉を震わせてこちらを見上げられて、パンツがキツくなったからマンドラゴラに集中した。
彼の脚が震えているのに気づいて、もう片方の腕を腰に回して支える。
すごくしっくりくるんだが。
状況がおかしいが、これは運命の出会いに違いない!
「では、抜きます。しっかり耳を塞いで力を抜いてください」
「うんッ、早く……お願いッ」
彼の手をどかしてしっかりマンドラゴラを握り、ゆっくり引いた。
「あああああぁぁぁぁぁ~~‼︎」
「――――――――――ッ‼︎」
マンドラゴラの悲鳴と重なるように彼が叫んだ。
スポンッと抜けたマンドラゴラは小さなおっさんみたいな形でプラプラしてる。
「はあっ、はあっ、はぁッ、はァ……」
「……大丈夫ですか?」
悲鳴はウグイスの高音くらいの感じで、俺には全然問題なかった。
この世界でマンドラゴラ栽培職人になってもいいかもなー、なんてぼんやり考える。
「ありがとう、ございます……助かりました。はぁ……座ってもいいですか?」
そう言ってソファを指差したから、自分より少し小柄な彼を抱き上げた。
「えっ、あっ……」
それだけで赤くなるとか可愛すぎる。
そっとソファに下ろして、少し迷って隣に座った。
「私はドゥダイーム。あなたは女神様が縁を結んでくれた、私の運命」
「あ、俺は那須です。俺も運命を感じました!」
「ナス……初めて会ったのに、もう愛しいと感じています」
さすが女神様!
だけど、これ夢じゃないよな?
「その……触ってもいいですか? 夢じゃないかって不安で……」
ドゥダイームが思ったことが俺と一緒!
運命だ、運命!
「同じこと考えてました。俺も触りたい、です」
「はい」
ガシッと抱き合う。
ノリが体育会系なんだが、まぁいい。
「しっくりきます。とても……あの、マンドラゴラは媚薬の効果があるのと、だ、男根のカタチに似ていると言われていて……肛門で発芽させることを思いついたんです。そしたら、運命の人が現れたらいつでも挑めるって……」
かわいい!
あほ可愛い!
「俺が協力するので、もう二度とやめてくださいね」
「はい! では、今から寝室へ……」
「ぜひ」
女神様、最速で幸せにしてくれてありがとう!
これからは女神信仰するし、一番初めに祈るわ。
一瞬、満面に笑みを浮かべて親指を立てる女神様が見えた気がした。
応援ありがとうございます!
10
お気に入りに追加
274
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる